▼本日の妖怪（6269）じょうもんあるくらげ

ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
紋々くらげ。「じょうもんあるくらげ」さんです。

いろんな家々の家紋とそっくりな模様をもってるというくらげたち。

出羽あたりの海洋に多くいると語られたりしてますが、
実否は不明。色んな家紋のようなまるい模様を持ってるといった程のはなしだったものが
拡大していったものとも見えます。

▼本日の妖怪（6268）てんじくあづさやまのたけ

ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
天竺の竹。「てんじくあづさやまのたけ」さんです。

天竺にあるあづさ山という山に生えているという竹で、
これを用いると良質の弓がつくれるとされてます。

神楽祭文の中などでかたられたりするもの。
「てんじくてんのたけ」（天竺天の竹）などとも近い。

▼本日の妖怪（6267）なのりのいんよう

ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
男陽物ゆえ和の真文字を用ゆ 女は陰物ゆえかながきがよし、「なのりのいんよう」さんです。



自分の名乗（名前）を書面に書いたりするときには
陰陽の性質をかんがえた表記をつかわないといけない、
あるいは、男は陽（真名文字）女は陰（かなもじ）と巧く書き分けて和合を保たないと
七難をこうむる、などと言われたりしたんだソウナ。

▼本日の妖怪（6266）ようみのよりいるきんじゅう

ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
妖魅妖魔の憑き入りし禽獣の類。「ようみのよりいるきんじゅう」さんです。

魔物たちなどが憑（よ）りついてる生き物たちで、
これを人間がたまたま狩ったり捕ったりしてあやめた場合、
からだとして使ってた生き物を失ってしまったことに怒った魔物が、
そのひとにわざわいをなしたりするんだトカ。

徳川末期の国学の中などで考えられてたもので、
とりけものをはじめとした普通の生物には死後にのこる「霊」は存在しないのに、
どうして殺生の応報などが語られたりするのか、
といった問題に対してつくられてる理論。

▼本日の妖怪（6265）えんまつにんぎょう

ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
塩末作彼人形。「えんまつにんぎょう」さんです。

塩の粉末をかためてつくるという人形。

負債をかえしてくれない相手がいるときは、
これをつくって相手の名前を加えた陀羅尼（だらに）を
鬼子母神に対して108回となえてから、つるぎで割るとキチンと返しに来る、
というまじないがあったりしたソウナ。

▼本日の妖怪（6264）ほつ

ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
あたまやからだのうごきに良いほうのやつ。「ほつ」さんです。

体や脳のなかから生じる、
良い作用をおよぼすと考えられる液体。



からだを動かしたり造ったりする動きを持たせるとされる。

徳川時代末期の国学のなかで語られてた
人体の構成についての理論のなかなどにあるもの。「あつ」は対となる存在。

▼本日の妖怪（6263）あつ

ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
あたまやからだのうごきに悪いほうのやつ。「あつ」さんです。

体や脳のなかから生じる、
良くない作用をおよぼすと考えられる液体。

徳川時代末期の国学のなかで語られてた
人体の構成についての理論のなかなどにあるもの。

▼本日の妖怪（6262）てんじくのようま

ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
天竺国にすめりし。「てんじくのようま」さんです。

天竺のあたりにたくさん存在してたという魔物たち。

人間がのぞむ利益の願いをかなえたり、
秘めたちからを引き出したり高めたりするちからを持ってたりするこれらが、
「ほとけ」や「ぼさつ」という名でつたえられてる、と考えられたりもしました。

徳川～明治期にかけての国学の流れのなかで生じた
「仏」への否定的な観方から生じたとらえ方。
「さつしゃぶつま」（刹社仏魔）などは、このような考え方の延長線上にあるようです。

▼本日の妖怪（6261）そうしはいれい

ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
総指揮任ずる総支配。「そうしはいれい」さんです。

ひとびとにつきそう支配霊たちを、さらに一定数、
手配したり指導したりする立ち位置の存在だとされる霊。

欧米の心霊理論などで言及されてた
守護霊に関する理論で説かれてるものを翻訳したもののようです。

▼本日の妖怪（6260）じゅま

ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
ここは大暑。「じゅま」さんです。



漢字で書くと「寿麻」で
西の果てに住んでるというもの。
寿麻国は真上から太陽のひかりがふりそそぐ、ものすごい炎天の地で、
ふつうの人間は立ち入ることも出来ないぐらいの極熱地帯だといいます。

▼本日の妖怪（6259）さいかそう

ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
通万里言。「さいかそう」さんです。



漢字で書くと「采華草」で
太極山という山に生えてるというふしぎな草で、これを服用すると
いろいろな土地の言語に通じることが出来るんだトカ。

▼本日の妖怪（6258）けつすいちょう

ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
「けつすいちょう」さんです。



潮（しお）がみちたりひいたりするのはなぜか
という説に用いられてたりしたもので、



くじらたちは海の底にある穴をねぐらとして暮らしてて、
その穴に入るときにあふれてくる水が満潮（みちしお）、
起きて出てくるときに穴に入ってゆく水が退潮（ひきしお）として、
地上で波となるんだソウナ。