昨日の主任の1960~1970年代のヤッパンでのすがた。「シンナテテオ」さんです。
辻に出て来て力試しを挑んで来るとされます。
「シウアテテオ」のつづり「Ciuateteo」の活字の組みが
『吸血妖魅考』で「Cinateteo」になってたり、音写が「シナテテオ」となってた結果、
書籍を通じた情報空間のなかで生じた異名です。
「力試し」というのは、それだけで理解すると
「ちからくらべ」みたいなことをしてくるのかナと読めてしまいますが、
日夏耿之介の文でもいろいろな魔力の解説をしたあとの文に
「十字路によく現われその力を試みる」とあるので、
子供を病気にしたりする魔力を辻で行使するという意味だったものが、
別の意味に解釈されたものだと言えます。
別名ではなく活字の組みが異なってしまった「Chinpapiltin」の読み間違いで、
正しくは「Ciuapipiltin」とあり、似たものではあるものの、少し別箇の存在です。
ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、ハロウィンですので
おなじみ世界篇アップ連続興行です。連続12体を今年もアップ致しましたので
改めましてコチラでもひとくちコメントを入れつつご紹介ご紹介。
■ カザカルダ(Casacalda)
スタートを飾るのは、イタリアのディアボロツォッポの昔話にも出て来る
魔物たちの棲み家・あるいは地獄そのものについての呼び名から。
個人的に、河島英昭さんが翻訳であててる「あっちっちの家」という表現が
おとぎ世界な雰囲気を加算させてる良い翻訳例なのでこのみです。
■ カイポーラ(Caipora)
お次はブラジルの森のなかに出て来る妖怪のひとつ。
サシペレレたちとおなじように、煙草が好きな妖怪たちが多いのもアチラの特徴。
■ スティクリャンネ・クークラ(Steklyannaya kukla)
ロシア連邦の怖いはなしの1定型のなかに出て来る、おそろしいもの
つまり怕鬼属性もある存在のひとつです。
■ ネツラング(Netlang)
寒い地域から暑い地域にぐるっと飛んで、タンザニアに伝わる
人々に病や不幸を運んで来ると言われる、ごく基本種な存在です。
■ ピョラクバウイ
朝鮮半島からは今年は伝説タイプのおはなし。
いけにえをださないと堤の工事が完成出来ない、そこにちょうど
いけにえに適する旅のものがやって来る――という流れは
この手の昔話や伝説ではおなじみの展開です。
■ ゴサイン(Gossain)
さっき出したネツラングとおなじような基本種を
インドのほうからもつれてきましたというもの。
基本種たちは、凝ったかたちにデザインするか
応用展開を利かせる(という建前での)ごく簡単なフォルムにするのか
いつも選択が難しいのですが、ネツラングは「かんたん」なほうを選んだので
ゴサインは比較的、特徴「おおめ」に仕上げてみました。
■ ビーシュ
エジプトとアラビア、どちらから描くものを香盤に入れるか
という勝負が30日ごろまで、実はつづいてました。
結果、アラビアのかおりも入れましょう
――ということでビーシュが入ったわけですが
向こうの地で「天竺では……」という情報で語られてた内容なので
厳密にいえばワールドワイドな説話です。
いわゆる「毒娘」をつくりだすというおはなしですネ。
■ アトリン(Atrin)
これは以前、noteの記事でも描いてたコですね。
インドの文献も基本的なところは、もっと使って『妖界東西新聞』とか
造物大女王さまイラストにドシドシ登場させていきたいですネ。
天竺用のデザインノート・研究ノート(アナログ作業)をつくらねば……ですナ。
■ モンスターインザミラー(Monster in the mirror)
『スプラッターハウス』のシリーズ各作品をおさらいしてるときに
鏡のなかから出て来るタイプのボスがいたので
「こういう基本的なモンスターのパターンというのも入れやしょう」ということになって
こういうモンスターどんも、香盤に入ったわけです。
タイプで言えば、ハロウィンのカードとかに描かれてる面々というより
初期の活動写真やパルプ雑誌の時代に醸成されてった画像妖怪たちの範囲内ですネ。
■ バハ(Baha)
アフリカのほうでは、ハイエナたちが日本での狐や狸みたいに
いろいろと伝承要素が語られてるケースが多いようで、
コチラもそのうちのひとつを格納するカンジで描いてみた例です。
『妖界東西新聞』などでは、既にハウサランドのほうでのハイエナたち
「クラ」(Kura)たちがわりと何度も登場してますが、今後は
タンザニアのバハたちも待機可能ということ。
■ フルシェット・ドゥ・マラン(Fourchette du Malin)
お料理についての豆知識というか雑学というか、
フォークがいつから人間たちによく使われるようになったのでしょうか?
といった流れの記事や放送などの内容に良く出て来るヤツにご登場を願いました。
フォークみたいな食器をつかうな!人間なら五本箸(指のこと)を使え!!
――という教義がどのぐらい徹底されてたのかは
キチンとその実例と変遷を考証する場合は、
ヨーロッパの寺院の文書を並べてゆく必要もありそうですね。
■ シウアテテオ(Ciuateteo)
今回の主任はメキシコから来ていただきました。
主任ですので『妖界東西新聞』用のイラストでも、
あまつおおみつかいであらしゃる「ミカエル」さんとバトルさせておきました。
サマーズの吸血鬼についての原書のほうを今年はちゃんと
入庫出来たので、それをキチンと読んでみましたということから
シウアテテオさんには出ていただいた次第でごさるヨ。
と、いった具合の12体、今年もつつがなくハロウィンの世界篇も出来ましたので
めでたしめでたし、三界万霊、十方至聖。
崇徳院さまの麾下6。「みなもとのためよし」さんです。
保元の乱で敗れた源為義の霊がなった魔物。
世の中にわざわいをもたらす活動の手伝いをしてます。
六条判官の呼び名でも知られる武将で、
「よりかた」(四郎)「よりなか」(五郎)「ためむね」(六郎)
「ためなり」(七郎)為朝(八郎)「ためなか」(九郎)たちにとっては父親。
曲亭馬琴『椿説弓張月』でも崇徳院に従う天狗のひとりになっています。
中瑞雲斎『窓廼独許登』でも
処々に御幸坐しを見奉り絶えいりしもの或は其御手先の為に蹴殺されしものあり」
――といった文面も見られて、軍談を通じて形成された魔王たちの様子が反映されており
為義たちのような武将の魔物たちは「御手先」や「御尾前」などと表現されます。
ぐるぐるぼばー。「しゃりんのごときまかぜ」さんです。
広範囲に吹きすさんで人間たちに被害をおよぼします。
魔風は、強烈な突風や旋風などのことで、天狗風とも。
車輪は「大きい」ことを示すことばで、
「車輪の如き魔風」や「魔風車輪の如し」などと形容されます。
絵草紙&錦絵研究人
まんが描き
こっとんきゃんでい 主宰
山田の歴史を語る会 同人
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