▼本日の妖怪（6278）ちゅうめい

ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
根っこを荒らすよ。「ちゅうめい」さんです。



漢字で書くと「虫螟」で
きのうの「とうま」（螣蟇）とは対となってる存在です。

国を治めてる王が、四季の禁やまつりをきちんとまもってないと
天下に出没するという虫たち。
山林地帯にいっぱい現われて植物の根をすべて荒らしてしまいます。

▼本日の妖怪（6277）とうま

ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
葉っぱを荒らすよ。「とうま」さんです。



漢字で書くと「螣蟇」で
国を治めてる王が、四季の禁やまつりをきちんとまもってないと
天下に出没するという虫たち。
沼沢地帯にいっぱい現われて植物の葉をすべて荒らしてしまいます。

▼本日の妖怪（6276）ゆうけつ

ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
穴は夏ひらく。「ゆうけつ」さんです。



漢字で書くと「熊穴」で
『山海経』（中山経）に出て来る熊（ゆう）山にあるという
神人たちが出入りしたりするというふしぎな穴。



夏にひらいて冬はとじてるとされてて、
もしその法則に逆らって冬にひらいたりする時は、
いくさの起こるきざしを示してるんだソウナ。

▼本日の妖怪（6275）かだいむ

ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
夏有毒下。「かだいむ」さんです。



漢字で書くと「夏大霧」で

夏の季節になると、地上に出現したりするという壮大な霧で、
これがおりた植物たちは毒を持ち、摂取したりした人々を
病気にしたりするんだソウナ。

これをふせぐために、井戸のうえにふたをして水にまじらないようにしたり、
田畑のまわりで火を焚いて作物につかないようにしたりするなどのことを行うことが
『管子』には書かれてたりもします。

日本でも言われる「どようのどく」（土用の毒）など、
七夕や土用に天から毒が降って来るという考え方とおなじものです。

▼本日の妖怪（6274）じどく

ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
易水易火。「じどく」さんです。



漢字で書くと「茲毒」で

世に存在する物質や現象のなかに存在してる
濁ったり荒ぶったりしたものたちが、
たっぷりと堆積して滋長した状態のもの。

春などに井戸の水をきれいにくみかえたり、
部屋や厨房をきれいに乾かしたりすることは、
こういったものを取り去る効果があるんだソウナ。

▼本日の妖怪（6273）じゅんせい

ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
純は毒を払う。「じゅんせい」さんです。



漢字で書くと「純清」で

物質や生物などが発してたり持ってたりするという清らかなもの。

「わいどく」（穢毒）は対立するもの。純清の気を用いたりすることで
穢毒を払うことが出来るといいます。

▼本日の妖怪（6272）わいどく

ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
清いに弱し。「わいどく」さんです。



漢字で書くと「穢毒」で

生きてるものの体のなかや、世に存在する物質や現象のなかに
存在してるという、濁ったり荒ぶったりしたもの。

ものが生じる際に生じたりするようで、火や水などのなかにも
これがあるとされることもあったようです。 「そあい」（麁穢）などは近しいもの。

▼本日の妖怪（6271）ちえのたきぎ

ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
知恵は有限資源。「ちえのたきぎ」さんです。

神仏や鬼神などの知恵などを表現したりすることば。
これによって焚かれてる火が存在してる（すがたがあったりする）間はすぐれてるが、
薪が尽きてしまうとだめになってしまいます。

もともとは釈迦如来の身をたとえてた表現で、
入滅してしまったことを（この世の）「ちえのたきぎが尽きた」と言ったりしたようです。

▼本日の妖怪（6270）おのあぶら

ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
尾より油を出す「おのあぶら」さんです。



神仙境をささえてたりする霊亀の
しっぽから出るというふしぎな油（あぶら）。

▼本日の妖怪（6269）じょうもんあるくらげ

ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
紋々くらげ。「じょうもんあるくらげ」さんです。

いろんな家々の家紋とそっくりな模様をもってるというくらげたち。

出羽あたりの海洋に多くいると語られたりしてますが、
実否は不明。色んな家紋のようなまるい模様を持ってるといった程のはなしだったものが
拡大していったものとも見えます。

▼本日の妖怪（6268）てんじくあづさやまのたけ

ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
天竺の竹。「てんじくあづさやまのたけ」さんです。

天竺にあるあづさ山という山に生えているという竹で、
これを用いると良質の弓がつくれるとされてます。

神楽祭文の中などでかたられたりするもの。
「てんじくてんのたけ」（天竺天の竹）などとも近い。

▼本日の妖怪（6267）なのりのいんよう

ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
男陽物ゆえ和の真文字を用ゆ 女は陰物ゆえかながきがよし、「なのりのいんよう」さんです。



自分の名乗（名前）を書面に書いたりするときには
陰陽の性質をかんがえた表記をつかわないといけない、
あるいは、男は陽（真名文字）女は陰（かなもじ）と巧く書き分けて和合を保たないと
七難をこうむる、などと言われたりしたんだソウナ。