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氷厘亭氷泉の活動やラクガキをいろいろお届けしているブログです。
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ほんじつの「和漢百魅缶」へのアッ プは、
フルーツおそなえ。「いっぽんあしのさいのかみ」さんです。

いっぽんあしのさいのかみ 一本足の塞の神

道ばたをまもってるという神様で、
みすぼらしい姿の一本足ですが
実はものすごい荒ぶる鬼神の類で、人間の肉を食べるともいわれてます。
人間の味と似てるので柘榴(ざくろ)を供えると、とってもよろこぶと言います。



大黒さまから借金をしてるそうで、
大黒さまとはあまり顔をあわせたくないとも言われてます。



美作の国勝田郡梶並などにつたわるもの。
柘榴が好きだという箇所は鬼子母神のはなしなどとの合流がうかがえます。





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ほんじつの「和漢百魅缶」へのアッ プは、
欠けて飛び来たる。「ごだいさんのひつじさるのかた」さんです。

ごだいさんのひつじさるのかた 五台山の未申方

綏靖天皇のころ、もろこしの五台山のひつじさるの方角が
欠けて空を飛び、日本に向かって飛んで来たというもの。
そのかけらは途中でふたつに割れて、
ひとつは金峯山もうひとつは筑波山になったのぢゃというハナシ。




『古今和歌集序聞書三流抄』など古今和歌集の古註釈書に登場するもので、
「もろこしの吉野の山に」とか「もろこしの筑波の山の」とかいう和歌の文句にでてくる
「もろこし」の由来を解説する際に語られてた佃承。
みかどの御宇は一定ではないようで、
『古今和歌集頓阿序注』では崇神天皇のときと設定されてます。





ほんじつの「和漢百魅缶」へのアッ プは、
殺鬼精物。「とうそうどうじ」さんです。

とうそうどうじ 東桑童子

漢字で書くと「東桑童子」
毒を消して鬼精を殺し、ひとびとを守ってくれる存在。
桑の字がはいってますけど桑の木は関係なくて
本義は香料のひとつである青木香(しょうもっこう)の一異名。






ほんじつの「和漢百魅缶」へのアッ プは、
木々の葉ばりばりもしゃもしや。「せごしき」さんです。

せごしき 背五色
大和の国の春日山に元亀3年(1572)に
大量に出たというふしぎな虫。3寸くらい大きさで、
背が五色で体の両端につのがあったといいます。
山の木々数千本を音をとどろかせて食べてしまったトカ。



『永禄以来年代記』に書かれてる記述をモトに。
五色というのが単色で五色模様があるのか、きらきらと玉虫状に五色なのかは
「背ハ五色ニシテ」としか無いのでハッキリしません。
ほんじつの「和漢百魅缶」へのアッ プは、
外道ちゃん。「まどう」さんです。

まどう 摩兔

仏法のさまたげをなす外道に用いられてたりする名称。

摩兔という字で和漢百魅缶も本ページなどでは項目立てしましたが
漢字は本来、書いてみるとこういう感じで



兔の字は本来は「少」がついたかたちの漢字。
上に示した『一切経音義』などに拠ると、この字も俗用の字らしく
「需+兔」の字が正字として挙げられてます。




ほんじつの「和漢百魅缶」へのアッ プは、
地獄の種の三貫目。「じごくのたね」さんです。

じごくのたね 地獄の種

地獄におちてしまう原因をきざすような悪欲のこと。
大きな悪から小さな悪まで大きさ重さは種々色々。



ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
にえこげたる種なり。「しょうしゅ」さんです。

しょうしゅ 焦種

漢字で書けば「焦種」で
人間たちに対してよくないことを吹きよせてくるという
悪鬼や魔物たちのこと。





甘露を受けたとしても仏心の芽の出ぬもの、
といった意味合いでの呼ばれ方がモトになってるようです。




ほんじつの「和漢百魅缶」へのアッ プは、
ゆきおろしパワー。「すわつひめ」さんです。

すわつひめ 須和津姫

山の奥に住んでいる邪神で、
雪颪(ゆきおろし)をつかって神武天皇たちの邪魔をしたりしました。



法印神楽の『柴折』に登場する邪神。
稲飯、三毛入野が直接に山に向かって行ったりします。
雪をつかったりする点は、鬼八法師とかのはなしも近いのかしらん?


『大佐用』vol.163 → 「須和津姫様ですの







ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
たいまつに弱い。「ゆすらちんりん」さんです。

ゆすらちんりん 桜桃沈輪

漢字で書くと「桜桃沈輪」で
おおむかし、肥の国にあらわれてひとびとを苦しめてたという悪い存在で、
大和朝廷からつかわされた藤大臣によって退治されたといいます。



玉垂宮につたわる鬼会(おによ)の行事の由来に登場する悪玉で、
仁徳天皇56年(368)の出来事だといわれてます。
沈輪という名称は「じんりん」(ぢんりん、塵倫・塵輪)などとも重なって来るもの。
ほんじつの「和漢百魅缶」へのアッ プは、
おうちにパタパタもぐもぐ。「はしらのはねあり」さんです。

はしらのはねあり 柱羽蟻

家の柱のなかから羽蟻(はねあり)が
わいわい出て来たりするというもので、むかしは
良くないことの前ぶれであると考えられてたようです。



出て来た柱が家のどの方角にあたったりするかということで、
何が起こるかを判断したりもされたというハナシ。






ほんじつの「和漢百魅缶」へのアッ プは、
疫鬼全消おとうとご。「げかん」さんです。

げかん 下関

漢字で書くと「下関」で
わざわいをもたらすとされる疫鬼たちを全消させるというまもりがみ。
地の果てにある関所のひとつを守ってるとされます。
兄よりも気性は激しいとされるが、普段は目をとじたすがたをしてるという。


兄である「じょうかん」(上関)といっしょにまつられてたりします。



ほんじつの「和漢百魅缶」へのアッ プは、
疫鬼全消あにうえ。「じょうかん」さんです。

じょうかん 上関

漢字で書くと「上関」で
わざわいをもたらすとされる疫鬼たちを全消させるというまもりがみ。
地の果てにある関所のひとつを守ってるとされます。
弟である「げかん」(下関)といっしょにまつられてたりします。





プロフィール
■雅号
氷厘亭氷泉(こおりんてい ひょーせん)
■職業
イラストレーター
絵草紙&錦絵研究人
まんが描き
こっとんきゃんでい 主宰
山田の歴史を語る会 同人
新・妖怪党 党しゅ
■自己紹介
ちッちゃかわいいキャラや、ドット絵、ゲーム系のイラスト、妖怪、和物など多岐色々に描いたり、紙もの、立体もの、デザインものなどなどグッズを造ったりしております。

■ PIXIV
■ instagram
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2019年5月より、Tシャツトリニティでシャツを展開させてます。


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