▼本日の妖怪（5588）ねおいのやま

ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
はるなつあきふゆつかえる山。「ねおいのやま」さんです。



昔話などに出て来るもので、山がひとつもない村の人たちが
神様にいろんな実がなる木の生える山をもってきてくれるように頼んだところ、
神様がそれをよそ運んで来てくれますが、
「やれやれすこしひと休みするか」と途中でかついでた山をおろした直後、
山に根っこがにょきにょき生えて、
そこから一切うごかせなくなってしまったというもの。

▼本日の妖怪（5587）そとばのかしら

ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
地獄の釜をぶっつぁす。「そとばのかしら」さんです。

卒塔婆（そとば）は尖端をなるべくとげるだけといで
とんがったかたちにするとよいというもので、
地獄の釜の底をぐいぐい突き壊すものだからなんだとかいう理論。 

 『沙石集』（「説経師の言のいやしき事」）に出て来る、
奥羽の国の僧侶のはなしに出て来るもの。

▼本日の妖怪（5586）ばつせいもうき

ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
精神を奪去るの鬼。「ばつせいもうき」さんです。



漢字で書くと「抜精猛鬼」で

人間が死んだときにその精神をぬきとって冥界に持ってゆくという鬼。

奪魂鬼・奪魄鬼・奪精鬼たちとほぼ同様の役割にあてられている冥卒。

▼本日の妖怪（5585）かっぱのてあみ

ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
葉っぱがぐるぐるしてるサラ。「かっぱのてあみ」さんです。



陸中の国の遠野などにつたわるもの。
河原などに生えてる葦（あし）のなかに
複雑に葉っぱがぐりぐりあんであったりするのがあったりするもので、
河童たちが魚をとるときにつかう手網だといわれてたトカ。

▼本日の妖怪（5584）うまたまご

ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
へへっばあさん、いいものあるぜぇ。「うまたまご」さんです。

馬（うま）が中にはいってるというふしぎな大きなたまご。
見た目はどうみてもただの西瓜（すいか）や南瓜（かぼちゃ）。

昔話などに出て来るもので、おばあさんは初め
だまされて買ってくるのですが、
怒ったおじいさんが投げ捨てると本当に馬が出てきて、
それがいろんな福につながっていってめでたしめでたし。

▼本日の妖怪（5583）じわりのこうじん

ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
ストーンびらき。「じわりのこうじん」さんです。

とてもつよいちからを持ってるかみさまで、
木杖をつかって地面をつきかためて、
神仏のためのきよらかな土地をつくりだします。

お神楽などに登場するもの。

▼本日の妖怪（5582）おえべすそう

ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
かえる恵比寿。「おえべすそう」さんです。

陸前の国などにつたわるもので、漁にでて
いちばんはじめに捕れた魚は船霊さまにささげられたあと、
肉だけとって骨にしたものを海に流すというもの。

この骨はまた魚になって、ひとびとのいる海に戻って来るんだソウナ。

▼本日の妖怪（5581）くびながこぞう

ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
ぽんぽんのびる。「くびながこぞう」さんです。

くびがにょきにょきと長くのびたりしたる子供すがたの妖怪。

梅寿国利などをはじめとした画家の豆絵に描かれてるもの。

▼本日の妖怪（5580）むらづる

ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
つかう＞神仏のちから＞清浄地。「むらづる」さんです。



神仏が特定の座標に清浄な土地をつくろうとした際、
そこにあった山野や人家をきれいになくすために
燃やしたりするのですが、そのときに
その役割で飛んで来たりする鶴（つる）のむれです。

▼本日の妖怪（5579）さるづか

ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
魔物をさるさる。「さるづか」さんです。



阿波の国の川田村などにつたわるもの。
牛をだめにしてしまう「うしうちぼう」（牛打坊）が暴れてたとき、
これを建てると害を避けることができる
ということになって建てられた塚。



うしうちぼう（2006年7月にアップ）の対の絵がついに登場したのデス。

▼本日の妖怪（5578）あかごや

ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
水からおぎゃー。「あかごや」さんです。



阿波の国の麻植郡につたわるもので、
川に「赤子屋」と呼ばれる場所があり雨の降る夜になると
赤んぼうの泣き声が水の中からしてきたりしたといいます。

▼本日の妖怪（5577）じゃか

ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
からだのなかの陰火。「じゃか」さんです。



漢字で書くと「邪火」で、「火邪」とも。

三焦（さんしょう）の腑などに生じるという陰火で、
ひとの体調を悪くしてしまいます。

枸杞（くこ）や梔子（しし）などがこれをおさえる薬である
などとの医説が用いられてました。