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氷厘亭氷泉の活動やラクガキをいろいろお届けしているブログです。
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ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
仏像にドロン。「きたきたぼとけ」さんです。

きたきたぼとけ きたきた仏

追い詰められたりした狐(きつね)などが、
お寺のほとけさまに化けたりしたもの。



「いやいや、このほとけさまは、お経をきくと
きたきたと首を振るからどちらが本物かすぐにわかる」



という人間のことばにうまくのせられて首をきたきたさせてしまい
ばけのかわがはがされちゃいます。





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ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
半季つかいました。「うつくしきてんにん」さんです。

うつくしきてんにん 美しき天人

人間の家の庭先でうろうろしていたら
「うちでぜひ働かないか」と言われて、そのまま律儀に
3月の「宿さがり」の日まで半季ほど働いてった、という
美しいどこから来たのかわからぬふしぎな娘。



実は天人だと思ってたのは人間の勘違いで、
正体はただのふわふわしていた「ゆうれい」だった。




小噺などにあるもので、夜に井戸ばたに立ってた美しい天人を半季働かせた、
と語る男に対し、帰りぎわには掻き消すように失せたときいたみんなが
「それは幽霊であろうぞ」と言うと、
「そうなのかな、そういわれると時々抹香くさかった」と答えるのがおち。







ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
辺土の者みやこへのぼり。「こびとじまのそとば」さんです。

こびとじまのそとば 小人島の卒塔婆

海の向こうのどこかにあるとされる「こびとじま」(小人島・小人国)のひとたちが
お墓に使ってるものダ、というはなしだけど、実体はただの将棋の駒。



小噺などに出て来るもので、田舎のひとがみやこに出て来て
色んなお店をこれは何を売ってるんだろうと想像で言い合ったりする展開にでてくるもの。




ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
ここここここんこここ。「ここぞう」さんです。

ここぞう 小小僧

1寸くらいの大きさのちいちゃな小僧さん。
紺色のころもをきて小数珠を小首にこかけて
坂をかけておりてきます。



「一寸ばりの小小僧が小袈裟に紺ころもに小数珠を小首にこがけて
小坂を小おりに小寺に参りそろ」という陸前の国などに伝わる「こ」の字つづきの
早口ことばのようなわらべうたに見られるもの。







ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
まりまりぽんぽん。「なつまりのへび」さんです。

なつまりのへび 夏鞠蛇

信濃の国などにつたわる俗信で、
夏に鞠(まり)つき遊びをしたりすると
蛇たちに追いかけられるようになるから
しちゃいけないというもの。




ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
1000人いないと倒せないゾ。「おやしきのゆうれい」さんです。

おやしきのゆうれい お邸の幽霊

あるお金持ちのおやしきに夜な夜な出て
ひとを困らせてたというゆうれい。
なんとか出来ないかとあたまのよいひとにきいたところ



「1000人のえらいお坊さんをあつめてお経をあげるとよい」



ということで僧侶を集めることに。
ところがどう国中をさがしてがんばっても
999人しか集められないので、おおよわり。








するとそこに、ざんぎり坊主な髪型をしてる、
よく知る木樵(きこり)のおじさんがとおりかかったので
「あたまが坊主みたいなものだからなんとかなるかもしれん」と、
1000人目としてお経の集団に急いで編入。
おじさんはお経を知らないので仕方なく、
思いついたままに「頭巾ぬぎゃ毛が出る頭巾ぬぎゃ毛が出る」と唱えましたが、
うまいことゆうれいは出なくなったソウナ。









石見の国の邑智郡などにつたわる昔話に出て来るもの。
おはなしの主眼は坊主を1000人むりやりそろえる部分なので、
どういった身の上の幽霊なのかはあんまりよく決まってないみたい。







ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
やわらかのなかにゴツゴツ。「みそぼね」さんです。

みそぼね 味噌骨


骨を身のうちに持ってるというふしぎな味噌。
これが屋敷にあるのは女の絶えるもとになるとも。



「味噌に骨ある」ということばがモトになってるもので、
やわらかそうな外身の男だが芯は堅すぎて骨っポイという意味あいのもの。
ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
夢のなかに竹。「そうちく」さんです。

そうちく 僧竹

ある役人が、寺の僧がたいへんな金を貯めてるのを知って
それを殺し、その金を元手に大層立派な高官に。
しかし、数十年後これも高官になってた子供が急死。
親戚をあつめてあとつぎを定めることにします。




中にとても聡明そうな幼な子がいたので
その子をあとつぎとしたのですが、聴いてみるとその子は
「僧竹」という名で、
夢の中に竹をあたまにのせた僧侶があらわれたことから名をつけた、というので
大変にびっくりしたというハナシ。




僧を殺したあと、埋めたのが
竹やぶだったことがびっくりした原因。
男は僧竹をあとつぎと定め、財産をすべて譲ったソウナ。






ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
生霊呑噬。「ゆじゅようま」さんです。

ゆじゅようま 楡樹妖魔

漢字で書くと「楡樹妖魔」で
とうげみちに生えてる楡(にれ)の大きな古木の
うえにすみついた妖怪が、そこを往来する村人たちや商人などを
襲って食べちゃってたりしたというもの。





ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
天からおつかい……グキッ。「ぎゅうせん」さんです。

ぎゅうせん 牛仙

漢字で書くと「牛仙」で、天にすんでたという牛(うし)。 
むかし、この世に雨が降らない日照りがつづき
人間たちが困惑し雨乞いを多発。
竜王が雨を降らせますが、天帝が雨の量はどのくらいがよいか
という調査をさせるため地上の土の具合を牛仙に見させにゆかせました。
その頃、牛仙はいまの牛とは異なった足をしてたのですが
天から地上へ行く途中で足を骨折。



報告が遅れたことと、牛仙が足を折ったという噂から「地上は硬すぎるのでは」
と、必要以上に降った雨のせいで地上は水びたし。
結果、天帝は役目を全うできなかった牛仙に対し「死罪じゃ!!!」ときびしいご沙汰。
太白星のとりなしで死罪はまぬがれましたが蹄(ひづめ)をわられ、地上へくだり、
人間のために農耕にはげむ、という役目に従事することになったのだソウナ。





牛を農耕に使うようになったことについての昔話。
ぎゅうだいおう」(牛大王)などとは似たつくりのものです。


ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
四蛇同処一篋。「しくじゃ」さんです。

しくじゃ 四苦蛇

漢字で書けば「四苦蛇」で
4匹ひとくみの大きなへびで、仏教の「四苦」(生・老・病・死)を象徴したもの。


ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
あの世のおだんご。「そうずのだんご」さんです。

そうずのだんご 葬頭団子

「だつえば」(奪衣婆)などが持ってたりするおだんごで、
本当は正式に死んでないのにあの世に行ったひとなどが
これを食べてしまうと
とりかえしのつかないことになってしまうので
注意が要るソウナ。



「葬頭」(そうず)は「三途川」(葬頭河)のこと。


プロフィール
■雅号
氷厘亭氷泉(こおりんてい ひょーせん)
■職業
イラストレーター
絵草紙&錦絵研究人
まんが描き
こっとんきゃんでい 主宰
山田の歴史を語る会 同人
新・妖怪党 党しゅ
■自己紹介
ちッちゃかわいいキャラや、ドット絵、ゲーム系のイラスト、妖怪、和物など多岐色々に描いたり、紙もの、立体もの、デザインものなどなどグッズを造ったりしております。

■ PIXIV
■ instagram
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2019年5月より、Tシャツトリニティでシャツを展開させてます。


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