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氷厘亭氷泉の活動やラクガキをいろいろお届けしているブログです。
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ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
幡オンザフェイス。「ばんにかお」さんです。

ばんにかお 幡に顔

おてらにあるような幡(ばん)の布のところに顔が出てきて
ひとをびっくりさせたりするもの。



武芸者が無人の荒れ寺とかに入ってくような絵本などに
ときどき描かれてるものです。





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ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
箱妖術のひみつ奥義所持地仙。「かくれがのあるじ」さんです。

かくれがのあるじ 隠家主

紀伊の国日高郡のとある山のなかに棲んでたという
ふしぎな通力をもってる女。
ただひとりで何百年も棲んでおり、必要な用事があったりすると
はこのようじゅつ」(箱妖術)を使ってたようです。


道に迷ったひとを泊めてくれたりしますが、
術のひみつなどについて執拗に知ろうとした者は、
いのちをとってしまったといいます。




『太平百物語』に載ってるはなしに出て来るもので、
岸和田の志賀右衛門という各地の寺社におまいりをしてた男が
熊野山に行く途中みちにまよってこの女の家にたどりついた
という展開が書かれてます。





ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
はこはこことことん。「はこのようじゅつ」さんです。

はこのようじゅつ 箱妖術

何のへんてつもない古いふしぎな木箱を用いた妖術だというもので、
何か用事をしてもらったり調達してもらったりしたい時に
ことことこんと叩くと、中から子供や女が出て来て
それをしてくれるといいます。



『太平百物語』に載ってるもので
「かくれがのあるじ」(隠家主)が用いています。
ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
さらさらさらり、うっふふー。「しゃれこうべい」さんです。

しゃれこうべい

野ざらしのがいこつで、「しゃれこうべいの筆」は
とても立派なもので骨がっかりしておられる。



地口などにあるもので、書の名人をさす「佐理行成」(さりこうぜい。
藤原佐理[ふじわらのすけまさ]と藤原行成[ふじわらのゆきなり])と
「しゃれこうべ」のぬえ合成。
ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
だんなさんは首がのびーーーーーる。「たけやはんしろう」さんです。

たけやはんしろう 竹屋半四郎

江戸に天保のころいたというふしぎな男で、
別になんの変哲もない商人でしたが眠っていると首が
「ろくろくび」(轆轤首)みたいに
1、2尺くらいのびてごろごろ転がったりしたソウナ。




『甲子夜話三篇』にかきしるされてるうわさばなしで、
この竹屋半四郎は、その前年には亡くなってたそうですが
4・5年間のうちにおかみさんがびっくりして逃亡しちゃうこと
7人もあったりしたトカ。





ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
がぶがぶもぐもぐ。「ガチガミヌシ」さんです。

ガチガミヌシ

人間を常軌を外れたガチマヤーにしてしまうというかみさま。
「ガチマヤー」は「大食らい」な人物のこと。






ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
天と地も移動します。「つゆおびだけ」さんです。

つゆおびだけ 露帯竹

竹のなかに何か泥鰌(どじょう)のようなふしぎなものが棲んでたりすると、
その竹はつねに露を枝葉や幹に生じてるふしぎな竹になるといいます。



あるひとがふしぎな竹だ、と思って切って見たところ、
中からどじょうのようなふしぎなものが飛び出て来て、
そのまま暴風雨とともに空にのぼって消えてしまったトカ。







ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
お菓子が具体的。「タンナファクルーコーイ」さんです。

タンナファクルーコーイ

沖縄の志林川につたわるもので、
夜ごとにタンナファクルーを買いに来る若い女がいたのですが、
代金の中に葉っぱまじってたのであやしく思い、


調べてみると、その女の払ったお金が葉っぱになったので、
あとをつけてみたらばお墓のあたりで姿を消し、お墓の中で生まれた赤ちゃんが
タンナファクルーをしゃぶっていたというもの。





「タンナファクルー」あるいは「タンナフクルー」は
「玉那覇黒」という意味の小麦粉と黒糖でつくる焼き菓子。
呼び方は「玉那覇黒買」という意味で、「コーイ」は「買い」。
こそだてゆうれい」(子育幽霊)や「アミユーリー」の仲間デスネ。




ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
とーーーうべーーーーん、とーべんーー。お茶番に狂言。「とうべんうり」さんです。

とうべんうり 答弁売

「とうべん」というふんわりしたあやしげな味の
お弁当を売り歩いてるというもの。駅などには売りに出てないソウナ。




戯文などに見られるもので、
代議士などの「答弁」と「弁当」をもじりかえたもの。
岡本一平は大正14年に「答弁」のデザインをくちびるで示して
漫画に描たりもしてます。

ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
きけんさーっち。「こわこわ」さんです。

こわこわ

なにかたいへんなことが起こりそうな身の上のひとのもとから
「こわこわ」(怖い怖い)と声を発して
去ったりするかなへび(蜥蜴)



昔話などに出て来たりするもので、
越後の国の蒲原郡では旅先の船の上で大蛇に見こまれてしまう娘が、
出発の準備をしてるところで「こわこわ、きびがわるい」と言いながら
天井にのぼっていくかなへびが出て来たりします。









ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
雲海ぱかぱか。「うんば」さんです。

うんば 雲馬

漢字で書くと「雲馬」で、えんぎのよい霊馬。
空を飛ぶとされることもありますが、
特に飛ぶとはされない場合も。




「うんかく」(雲鶴)などと対で称されます。








ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは 、
ぱかぼじゃぱかぼじゃ。「うみうま」さんです。

うみうま 海馬

海にすんでるというふしぎな馬で、
あたまにつのが生えてるのが特徴のもののようです。





プロフィール
■雅号
氷厘亭氷泉(こおりんてい ひょーせん)
■職業
イラストレーター
絵草紙&錦絵研究人
まんが描き
こっとんきゃんでい 主宰
山田の歴史を語る会 同人
新・妖怪党 党しゅ
■自己紹介
ちッちゃかわいいキャラや、ドット絵、ゲーム系のイラスト、妖怪、和物など多岐色々に描いたり、紙もの、立体もの、デザインものなどなどグッズを造ったりしております。

■ PIXIV
■ instagram
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和漢百魅缶wiki 検索用に。

2019年5月より、Tシャツトリニティでシャツを展開させてます。


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