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氷厘亭氷泉の活動やラクガキをいろいろお届けしているブログです。
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ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは 、
鶴の上に、「ちいさきせんにん」さんです。

ちいさきせんにん 小さき仙人

延享2年(1745)の8月に牛奥忠左衛門という男が小さい娘をつれて
友人の大村兵部のもとに遊びに行ったとき、
空を西から東に飛んでた鶴の上に乗ってたのが見えた
というふしぎな仙人。




『奇異珍事録』に記されてるもので、
仙人は巻物を読んでたように見え、鶴の大きさは鳶くらいだったといいます。




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ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
あの世のつかい。「あおいくも」さんです。

あおいくも 青蜘蛛

青い色をした小さな蜘蛛(くも)で、
閻魔王と地蔵菩薩のつかい。
慶心比丘尼が蘇生をしたことが語られる縁起物語のなかでは、
その正体は青い色をした仏舎利のひとつぶだったとされます。






ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
かえるもぐもぐ。「ななつお」さんです。

ななつお 七ッ尾

明治34年(1901)に伊勢の国度会郡の
竹鼻で捕まえられたというふしぎなけもので、
田んぼの蛙や蟹、家々の鶏などを荒らして食べたりしてたといいます。


そのすがたは狸に似てて耳は長くたれて尾は7つ、
鳴き声は狐のようで、海の中でもすいすい素早く泳いで逃げたりしたソウナ。





ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは 、
のたのたん。「かいりゅう」さんです。

かいりゅう 貝竜

文政2年(1819)に見世物に出されたという
水の中にすんでるといわれるもの。



実際のところは、ただの山椒魚を見世物として出したもので、
名前をそのまま出したのでは大してお客の入りが良くならないだろう
という興行者の考えから「貝竜」という
まったく別の名前がつけられて宣伝されたソウナ。





ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは 、
天竺じゃないところからの輸入。「なんきんのかんごうちょう」さんです。

なんきんのかんごうちょう 南京の寒号鳥

南京わたりのふしぎな小さい鳥で、子猫くらいの大きさ。
綱わたりや棒のぼりの芸を仕込めたりできるといいます。



文化年間に見世物として出たものだそうですが、
実際は小さい蝙蝠(こうもり)を仕入れて来たものだったようです。



「かんごうちょう」(寒号鳥)はモトモトは仏典にあるもの。
その名称を用いただけのもので関係性はほぼありません。
ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは 、
小さい甲羅。「しろきっこう」さんです。

しろきっこう 白亀甲

明治17年(1884)3月、丹後の国の四辻村の
安田庄兵衛という鉄砲うちが熊野郡畑上の山の中で
うちとったというふしぎな怪獣。
足には鰭(ひれ)状のものがあって飛行することが出来たといいます。




体長は5尺くらいで重さは40貫目あまり、
目は大きくひかって、
背中の上には白くて小さな亀甲のようなものがあったそうですが、
どういった呼び名があるものなのかは
誰もわからなかったソウナ。






ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは 、
とくに名前はわからない。「きぬみずかき」さんです。

きぬみずかき 絹水掻

明治15年(1882)に若狭の国の小浜の海で網にかかった
というよくわからないいきもので、
長さは8・9尺、絹のようなみずかきが四つの足のように生えてて、
するどい爪があり、全身は毛が生えてて鼠色だったといいます。



誰も見た事はなく、なにものであるか、
なんと呼ばれてるものなのかは
サッパリわからない異獣だったソウナ。










ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは 、
1尺2寸ばかり。「ふぐにんぎょ」さんです。

ふぐにんぎょ 河豚人魚

明治12年(1879)3月27日に土佐の国の
安芸郡田野村の沖で捕れたことがあったという人魚。



顔は人間みたいに目鼻口が完備してて、
毛はもじゃもじゃ生えてて、歯は鼠みたいだといいます。


土地の言い伝えではときどき捕れたことのあったものだそうで、
「ふぐ」という呼ばれ方もあったらしいソウナ。






ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
うしちゃんのひぼし。「きちたろうのくだん」さんです。

きちたろうのくだん 吉太郎の件

大正2年(1913)の正月に広島で
金川吉太郎(かねがわきちたろう)・タケという中年夫婦が
見世物として出してたというもの。
絵看板としては一般の「くだん」(件=人面牛身)が描かれてたようですが、
実際はどこかで仕入れて来た仔牛を日干しにして乾燥させたもので、
開業早々、観に来た京橋分署の巡査から
「これはただの牛じゃないか」とおしかりを受けたソウナ。








ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは 、
まっしろしろッ。「おらんだのびゃくり」さんです。

おらんだのびゃくり 和蘭陀の白狸

真っ白い毛でおおわれてるめずらしき狸で、
オランダから渡って来たという触れ込みで
文政4年(1821)に見世物にかけられたといいます。



大きさは猫くらいのもので、完全純白ではなく、
鼻のとこだけうっすら黒かったソウナ。





ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
鼻をつかってたべる。「ならのばく」さんです。

ならのばく 奈良獏

享保16年(1731)に見世物で出たことのあった
というふしぎなけもので、鼻が長くて
それをつかって食べ物を器用に食べたりしたといいます。
鼠色で犬くらいの大きさ、顔は狐みたいだったソウナ。



大和の国の橋水村で生け捕られたそうですが、
「獏」という呼び名は単に書物で絵に描かれるそれにかたちが似てるから、
といった理由で口上をつける際につけられた呼び名だったそうです。



ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
みなみからみなみから。「じゃがたらのやまあらし」さんです。

じゃがたらのやまあらし 爪哇の山嵐

じゃがたらから渡来したとされる
とげとげなふしぎなけもの。




オランダ渡りのやまあらしが田沼意次に献上されたとき、
その噂に乗じて展開された見世物に登場したもので、
実際はまったくやまあらしではない別の生き物を
それらしく生きたまま加工して見せてたそうです。
じゃがたらにいるというのは完全な想像上の口上。








プロフィール
■雅号
氷厘亭氷泉(こおりんてい ひょーせん)
■職業
イラストレーター
絵草紙&錦絵研究人
まんが描き
こっとんきゃんでい 主宰
山田の歴史を語る会 同人
新・妖怪党 党しゅ
■自己紹介
ちッちゃかわいいキャラや、ドット絵、ゲーム系のイラスト、妖怪、和物など多岐色々に描いたり、紙もの、立体もの、デザインものなどなどグッズを造ったりしております。

■ PIXIV
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2019年5月より、Tシャツトリニティでシャツを展開させてます。


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