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氷厘亭氷泉の活動やラクガキをいろいろお届けしているブログです。
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ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは 、
じゃがー。「だいじゃがたらじん」さんです。

だいじゃがたらじん 大爪哇人

日本から東南6000里の果てにあるとされる
「大じゃがたら」という島にいるとされるふしぎなひとびとで
体格に比して頭のすごく小さいのが特徴とされます。




見世物のびらなどにあるもので、大爪哇(だいじゃがたら)は
爪哇(じゃわ)を意識してつけられてる名称ですが、内容としては完全な想像のもの。
『甲子夜話三篇』にある例をみてみると、大じゃがたらから渡って来た
という触れ込みであったそうですが、見世物に出ていた人物は
実際は江戸のうまれであったし、看板も誇張が強くて、
そこまで小さ過ぎるというわけでも無かったというハナシ。






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ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは 、
日本一の湖占領計画。「たいかいのわに」さんです。

たいかいのわに 大海鰐

近江の国につたわるもので、
おおむかし海から琵琶湖へ鰐(わに)がやって来て、
そこを占領してしまおうとしたのですが
琵琶湖に棲んでる鯉(こい)たちと大合戦をした果てに敗退し、
石になってしまったんだソウナ。





『今昔物語』では、山背国(山城の国)におちのびて
石になったとありますが、近江の国のどこどこあるのがその石だ
というものもいくつかあるようでバラバラな感じもあるようです。







さて4月の「和漢百魅缶」へのアップはじまりはじまりは、
ビッグ、いか。「かなやのおおいか」さんです。

かなやのおおいか 金谷の大烏賊

嘉永6年(1853)3月に上総の金谷に出たという
1丈7尺もあったという巨大ないか。



夜な夜な海を荒らして漁師の舟を
渦のなかに吸い込んだりしてたといい、
それをやっとのことで退治して捕ったものだ、
として江戸で見世物になったといいます。




『武江年表』にも、大きな烏賊が江戸で見世物に出たと書かれてますが
『藤岡屋日記』によれば、大きないかではあったものの、
暴れてたとか退治されたとかいった部分は興行の際に香具師が作ってつけたもので、
ふつうに上総から日本橋の魚河岸に入荷されたものの
売れ残っちゃった大いかだったというのが裏話だソウナ。








ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
赤いおとと。「たのたい」さんです。

たのたい 田赤魚

田植えの仕事がおこなわれてる時季に、「たい」を食べたりするのは、
田の出来が悪くなるえんぎがよくないものとされてたといいます。



「たい」と「絶え」の連想から出来てるそうで、
羽後の国などに伝わってる俗信にあるもの。
「たい」というのは鯛に限らず、赤い魚全般のことをさしてたみたいです。













ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
やんごとなき接触。「おかみのたたり」さんです。

おかみのたたり 上の祟

高貴な殿上人の触れたりしたものを
みだりにさわったりするとたたりがあって、
病気になったり、行動がおかしくなったりするといわれてたもの。




『甲子夜話三篇』(巻39)にある話だと、
文政のころに鷹司右大将さまが関東に下向した際、
大磯の宿場でその男ぶりの好さに大騒ぎしてた宿の女たちが
ご出発のあとに残されてたのみかけのお茶を争って飲み、
直後に全員発熱して寝込んだことがあり、
宿の主人が占い師に見せたところ
「上をおかすのたたりなり」との判断が下されたソウナ。





ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
鬼退治のしるし。「おにのした」さんです。

おにのした 鬼の舌

出雲の国につたわるもので、おおむかしにいたという悪魔(鬼)たちを
神様たちがたくさん退治したときに討ちおとした舌が
凝り固まって出来たのが千酌浦の舌島だといいます。



くろかしら」(黒頭)や「しろかしら」(白頭)は同じ言い伝えに出て来るもの。



ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは 、
悪魔ぞろぞろ其のに。「しろかしら」さんです。

しろかしら 白頭

出雲の国につたわるもので、おおむかしにいたという悪魔(鬼)たち。
神様たちがこれをたくさん退治したときに討ちおとした首のうち、
白頭たちが凝り固まって出来たのが千酌浦の白頭島だといいます。



くろかしら」(黒頭)は同じ言い伝えに出て来るもの。
ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは 、
悪魔ぞろぞろ其のいち。「くろかしら」さんです。

くろかしら 黒頭

出雲の国につたわるもので、おおむかしにいたという悪魔(鬼)たち。
神様たちがこれをたくさん退治したときに討ちおとした首のうち、
黒頭たちが凝り固まって出来たのが千酌浦の黒頭島だといいます。








ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
長者さまのなれの果て。「ながもちいし」さんです。

ながもちいし 長持石

大和の国の山辺郡東山村につたわるもので、
むかしこの地にいた滝野長者というおおがねもちが
家族を失ってしまったかなしみから、
自分のもっていた大判小判と共に
滝に身を投げてしまった結果、なったという四角い石。




この石を割れば長者の大判小判が出て来るのでは、と考えたひとが
これを割ってみようとしたところ、ものすごい雷雨がやって来ただけで、
おたからは何も出て来なかったソウナ。










ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
長者さまのなれの果て。「ながもちいし」さんです。

ながもちいし 長持石

大和の国の山辺郡東山村につたわるもので、
むかしこの地にいた滝野長者というおおがねもちが
家族を失ってしまったかなしみから、
自分のもっていた大判小判と共に
滝に身を投げてしまった結果、なったという四角い石。




この石を割れば長者の大判小判が出て来るのでは、と考えたひとが
これを割ってみようとしたところ、ものすごい雷雨がやって来ただけで、
おたからは何も出て来なかったソウナ。










ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは 、
池にちかづいたものはごぼごぼー。「みえもん」さんです。

みえもん 味右衛門

摂津の国の住吉郡庭井村につたわってたというもので、
みえもん池という池にはむかし、味右衛門(みえもん)とい男が身を沈めて以後、
それが近くに来るひとを引きずり込んでいたので、
それをまつったことから名がついたというはなしがあったソウナ。



『摂陽群談』によると、この池は御依網(みえもう)池という呼び名が古くあったそうで、
それを人名のように付会して出来たのが、この味右衛門についてのはなしだといいます。












ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは 、
こよみこよみ。「ごろうおう」さんです。

ごろうおう 五郎王


近江の国の甲賀郡松尾村につたわるかみさまで、
暦(こよみ)のかみさまであるといわれてます。



『近江国輿地志略』には、「五郎王」という呼ばれ方は、
素戔嗚尊(すさのおのみこと……、ただしここでは牛頭天王と習合してます)の
子供の五王子たちのことを示してるのではなかろうかと考察されてます。







プロフィール
■雅号
氷厘亭氷泉(こおりんてい ひょーせん)
■職業
イラストレーター
絵草紙&錦絵研究人
まんが描き
こっとんきゃんでい 主宰
山田の歴史を語る会 同人
新・妖怪党 党しゅ
■自己紹介
ちッちゃかわいいキャラや、ドット絵、ゲーム系のイラスト、妖怪、和物など多岐色々に描いたり、紙もの、立体もの、デザインものなどなどグッズを造ったりしております。

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2019年5月より、Tシャツトリニティでシャツを展開させてます。


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