忍者ブログ
氷厘亭氷泉の活動やラクガキをいろいろお届けしているブログです。
  1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30  
[220]  [221]  [222]  [223]  [224]  [225]  [226]  [227]  [228]  [229]  [230
ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
悪魔をはらうさらさらり。「にしのかい」さんです。

にしのから 螺の殻

螺(にし)の貝殻にひもをつけたりして
戸口にぶらさげたりするというもので、
魔除けになるものと考えられてました。










PR
ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
失敗ぬえ合成。「めこ」さんです。

めこ 飯櫃重箱

飯櫃(めしびつ)のふた(「め」)と
重箱(じゅうばこ)が(「こ」)合成されたようなふしぎないきもの。



戯文上の存在で、「お櫃のふたを重箱にのせる」
(まるいもの・しかくいものでちぐはぐといった意味合い)といったことばからの発想。








ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
冬物を着たいのです。「そうかんい」です。

そうかんい 送寒衣

漢字で書くと「送寒衣」で
冬の寒い時期になると、冥界や地獄道にいる霊鬼たちは寒くなってしまうので、
そのために紙でつくった衣服を焼いて、
送り届けてあげるということが行われてたりします。




特に、衣服をつけてない状態の霊鬼たちなどは、
これが人間の世界から送られてくるとよろこんで着込むんだソウナ。










ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
ぷかぷかもぎゅーーん。「ぎゅうはい」さんです。

ぎゅうはい 牛背

漢字で書けば「牛背」
水の中にぷかぷか浮かんだり沈んだりしてたという水怪で、
牛の背中みたいなかたちで、おおきさは舟くらいだったといいます。







ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
漢字分解ものがたり。「みずさり」さんです。

みずさり 水去

水気をとり去ってしまうというもので、
火のわざわいを呼び寄せてしまうといいます。



「法」の字を分解したもの(さんずい+去る=水・去)で、
ある建物がやたらと回禄の憂き目にあうのをふしぎに思ってたところ、
その建物の名に「法」の字があるからダ、などと言われたりしたヨ、
などといったはなしがあったりします。











ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
ふーふーぱちぱち。「ひふきあし」さんです。

ひふきあし 火吹足

お台所などで使われる
火吹竹(ひふきだけ)の化けたもの。火吹竹に足。







ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
ふしぎ花。「はぎかつら」さんです。

はぎかつら 萩桂

山萩(やまはぎ)がすごく年をへると
桂(かつら)の大木になることがあるというふしぎなもので、
桂の大木ではあるものの、花は
山萩のものだったりもするのだソウナ。






ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
クラウドからーしろがねー。「びゃくよう」さんです。


びゃくよう 白羊

羊がいない山の地方に、天女たちが浮いてる白い雲をちょきちょきと切って
つくりあたえた真っ白い羊。



毛から白銀を振り出すので、
これを欲しがった異民族が押し寄せて来たりと大変なことに。




湖南と貴州のあいだにある臘爾山あたりにつたわる昔話に出て来るもの。









ほんじつの「和漢百魅缶」へのアッ プは、
朝顔日記。「あさがおにんぎょう」さんです。

あさがおにんぎょう 朝顔人形

浄瑠璃につかう朝顔の人形が、夜になるとひとりでに動き出して、
駒沢次郎左衛門の人形のところに
ぴったりと添い寝してたというふしぎなもの。




朝顔は『朝顔日記』に出て来る登場人物で、
駒沢次郎左衛門はそのおもいびと。










ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
極上等しにがみ。「みなとがわのしにがみ」さんです。

みなとがわのしにがみ 湊川の死神

ものすごく高位な死神。
派手ないくさにあらわれるようです。



戯文――柴九郎『屠蘇ノ濫觴』に登場してる「しにがみ」(死神)で、
地獄の幽霊帳で「極上等」の位記をさずかってます。







ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
赤い葉っぱになっちゃうよ。「あかて」さんです。

あかて

赤不浄のあるひとが畑に種をまいたりする作業をしたりすると、
生えて来る作物が「あかて」(葉っぱがみんな赤くてきちんと育たない)に
なっちゃうなどといわれてました。



讃岐の国などにつたわってる俗信でいわれてるものです。








とざい。とーーーーーーーーざいーーーーーーーーーーーーー。



明けましておめでとうございます。
本日より2018年も「和漢百魅缶」へのアップはじまりでございますので
恒例の初春連続アップにてお送りしたいと存じます。




せきしょうく(赤小狗)
いぬどし、ということでワンちゃんがはじまり首座での登場でございます。
わわわんわんわん。
至正22年(1362)に生まれたという記録があったりもするようですが、
紅あるいは火のような赤だった、と記されてるので相当にレッドだったみたい。

かたい(嘉袋)
お正月めいて、おめでたい方向性。
蛇神さまや大黒様や鬼神が持ってたりするたからぶくろです。

おんめばた(御姫機)
2016年に描いた『みどりの魔群星』に登場した新手のデザイン妖怪のなかからの
和漢百魅缶入りであります。
機織りをお正月にやっちゃいけない、というのは俗信からの援用設定。

かまいたち(究奇)
きたないものを地面に埋めて処理するとき、きちんとした処置をしないと
土の中でそれが魔物へんげして、「むぐらもち」とか「まめつま」になったりするよ!
――というながれのなかに記述の出て来たもので、かまいたち錬成方法のひとつ。

おおはちのすむし(大蜂巣虫)
ビニールたべるよ。もぐもぐ。

ややかし
日野巌のまとめた妖怪の語彙(『日本妖怪変化語彙』)のなかに記されてる
「あやかし」の同体異名とかんがえられるもの。ハッキリと「アヤカシに同じ」としてるので
まあ、とりあえず……。

めらりひょん
同様の同体異名もの。先に入ってるぬらりひょんは基本デザインが
絵巻物寄りのものではないので(そっちにあわせて描くときはそっちで描きますケドね)
めらりひょんのほうが和漢百魅缶のなかではいまのところ一番
絵巻物のぬらりひょんらしさのある風貌――という、チョットしたへんな景観でもあります。

こんにゃくなまこ(蒟蒻海蛆)
なまこの字の「海蛆」は、普通の文脈で「こんにゃく」「なまこ」を使ってた
『東京新誌』の用字から採りました。ぺろぺろ。

てにすさあくるえもん(手荷洲早暁右衛門)
今年に入って描いたもの。スポーツものは意外とまだいないのでした。
かんらからから。

ばかがいのおばけ(馬鹿貝のお化け)
べろがでろでろ。馬鹿貝ちゃん。
しおひがりの戯画とかに出て来たりしますネ。(赤貝も仲間にいますネ)

おあぶおっかさん(おあぶ阿母さん)
先年の千穐楽には『妖界東西新聞』に登場したミサイルの妖怪が出ましたので
初春側も主任にはウエポン妖怪さんをお呼びしましたマザーなボムでございます。




以上、11体連続アップにておおくり致しました。
いずれもさまにおかれましては、本年も『和漢百魅缶』はじめ
ご愛顧お引き立てのほど、すみかすみまでべろべろんと、
こいねがい上げたてまつりまする。








とざい、とーーーーーーーーーーざーーーーーーーーいーーーーーーーーー。
プロフィール
■雅号
氷厘亭氷泉(こおりんてい ひょーせん)
■職業
イラストレーター
絵草紙&錦絵研究人
まんが描き
こっとんきゃんでい 主宰
山田の歴史を語る会 同人
新・妖怪党 党しゅ
■自己紹介
ちッちゃかわいいキャラや、ドット絵、ゲーム系のイラスト、妖怪、和物など多岐色々に描いたり、紙もの、立体もの、デザインものなどなどグッズを造ったりしております。

■ PIXIV
■ instagram
妖界東西新聞

妖界東西新聞 日刊紙だから まいにち更新中

和漢百魅缶wiki 検索用に。

2019年5月より、Tシャツトリニティでシャツを展開させてます。


最新コメント
[01/24 دکوراسیون منزل]
[11/29 NONAME]
[05/08 100]
[01/13 佐藤]
[01/05 ひょ―せん]
妖怪マガジンYOMIMANDARA
月刊?妖怪マガジンYOMIMANDARA

文車堂版社妖改革宣言

新・妖怪党 部署一覧


 Logo:Cyusonzi Ryunosuke
 Design:O-Onigami Georgenomikoto
 2008 新・妖怪党




 Logo:Koorintei Hyousen
 YoukaitoLogo:Cyusonzi Ryunosuke
 Design:O-Onigami Georgenomikoto
 2008 新・妖怪党



 Logo:Koorintei Hyousen
 YoukaitoLogo:Cyusonzi Ryunosuke
 Design:O-Onigami Georgenomikoto
 2008 新・妖怪党



 Logo:Koorintei Hyousen
 YoukaitoLogo:Cyusonzi Ryunosuke
 Design:O-Onigami Georgenomikoto
 2008 新・妖怪党

最新トラックバック
フリーエリア
© 2007-2024 Koorintei Hyousen

本ブログの内容、画像の無断転載、無断転用を禁じます。

忍者ブログ   [PR]