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氷厘亭氷泉の活動やラクガキをいろいろお届けしているブログです。
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ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、去年の深川江戸資料館の
妖怪絵馬展用にリデザインした妖怪さんの中から第2弾「しゃぼてんうり」さんです。

しゃぼてんうり しゃぼ天瓜

とげとげした瓜(うり)のような妖怪。
手足にも鋭いツメがあります。






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今年も東雲騎人さん、しげおか秀満さんとともに講師役を務めさせていただく
深川江戸資料館さんでの「妖怪絵馬展わあくしょっぷ」(7月22日)
「妖怪絵馬展」(7月23日~8月20日)が開催されます。


明確な妖怪としての名称が付与・認知されてない画像妖怪たちをお題にして
いろいろとみなさんに描いてもらったりする催しなのですが、
22日に向けまして、去年描かせていただいた、ひょーせんの分の絵馬。
画像妖怪からリデザインをしての考えた新手の妖怪さんたちを改めて描いて、
去年の8月のあたまにやったのと同様、どしどしご紹介をさせていただきます。



(また今年も、ぜんぜん別の画像妖怪さんたちを画題にして今年用には描いておりますゾ)



と、いうことできょうの「和漢百魅缶」へ のアップは、
去年の深川江戸資料館の妖怪絵馬展に出た妖怪さんより、 「せっかちぐすり」さんです。


せっかちぐすり 悍薬

薬草になる草根木皮が干からびてぼろぼろになった妖怪。






講師勢は絵馬は毎年10枚描きおろしてますので、
今年も10枚、連日ご紹介ですゾ。
ほんじつの「和漢百魅缶」 へのアップは
薬剤耐性。「からかさ」さんです。

からかさ 薬汁傘

病虫たちが体内に薬がやって来たときに、
さして薬の効果をよけたりすると考えられてたもの。



『針聞書』などで笠をあたまに持ってるという病虫たちと
理論としては同様のもの。
『甲子夜話続篇』にも、疝気の虫がこれを使ってる寓話が載ってます。






ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは
でっかい山伏シリーズ。「うえすぎのおおやまぶし」さんです。

うえすぎのおおやまぶし 上杉の大山伏

上杉謙信(うえすぎけんしん)が夜、
雪隠に向かったときに庭先に見たという大きな山伏。



これを見てから謙信は病の床についてしまい、
亡くなってしまった、といわれてます。




烏江正路『異説まちまち』にあるもので、
正路の母が語ってくれたというはなしのうちの一ッ。
徳川時代におけるむかしの武将についての俗説のひとつとして観測できます。









ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは 
あの世と千里。「とら」さんです。

とら 寅

寅(とら)の日に葬儀をおこなうのはよくないとされてるもの。
虎が「千里行って千里もどる」と言われたりすることからの発想だといいます。




磐城の国の白河郡などでは、
寅の日に葬儀をおこなわなければならないようなときは、
お寺のひとに寅よけというものをやってもらったりしたといいます。







ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは
ビッグアイ。「めだま」さんです。


めだま 眼玉

目の玉がとっても大きな妖怪。




長谷川小信の描いてる錦絵などに見られるもの。
明治のものなのでシャッポをかぶったり
ラン服やズボンを着てたりもします。








ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは 
かいつくかいつく。「かいみみ」さんです。

かいみみ 櫂耳

舟をこぐための櫂(かい)の妖怪。



英一蝶『百鬼夜行画』に見られるデザインで、
呼び名は特につけられてはいないものです。
舟の上に乗った姿で描かれてて、
妖怪の絵巻物の中では少し珍しいタイプ。









ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは 
おみずじゃくじゃく。「あかとりみみ」さんです。

あかとりみみ 淦取耳

あかとり(舟にたまった水をすくって外に出す道具)の妖怪。



英一蝶『百鬼夜行画』に見られるデザインで、
呼び名は特につけられてはいないものです。
舟の上に乗った姿で描かれてて、妖怪の絵巻物の中では少し珍しいタイプ。





ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは 
なべわり。「へびのぬけがわ」さんです。

へびのぬけがわ 蛇脱皮

山の中で蛇や大蛇のぬけがらが
炭や薪(まき)のなかにまじってたりすることがあって、
もしもそれを知らずに煮炊きにつかてしまうと、
鍋や釜の底がばりばりとわれてしまうというもの。




『閑田次筆』に紹介されてて、
われてしまった場合は、いもがらで焼くと
われた部分がつながって使える鍋釜になるとの俗信。





ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは 
石をかるがるパワーもあるだヨ。「おにわらわ」さんです。

おにわらわ 鬼童

羽後の国は秋田につたわるもので、
山の中にすんでるというわらべのような大きさの鬼のようなもの。
山で働いてるひとたちが
これを目撃したりすることがあったといいます。



ちからはとても強いらしい。





にしこり」の木が好き。














ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは 
山の妖怪のおこのみツリー。「にしこり」さんです。

にしこり

秋田の早口沢のあたりにあるという木で、
やまわろのような山に住んでる妖怪たちはこの木が好きで、
巣につかったり、この枝を焼いたりすると
そのかおりに引き寄せられてきたりしたといいます。





ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは
かおをはめるよ。「かおごうし」さんです。

かおごうし 顔格子

顔を格子にくっつけて眺めてたりしたら、
ふしぎなことに顔がぺったり
そこから動かせなくなってしまうというもの。





『新著聞集』では、むかし
日野大納言が首の部分だけ運搬中の釈迦像を格子ごしに見つけて
「ほほほ、釈迦の首を引くは、いかなる咎(とがめ)じゃ」とたわむれて語ったところ、
顔と手が格子からぴったり外れなくなり、これはばちがあたったものじゃ、
と大いにわびて像のために堂宇も寄進した、というハナシがござるて。





プロフィール
■雅号
氷厘亭氷泉(こおりんてい ひょーせん)
■職業
イラストレーター
絵草紙&錦絵研究人
まんが描き
こっとんきゃんでい 主宰
山田の歴史を語る会 同人
新・妖怪党 党しゅ
■自己紹介
ちッちゃかわいいキャラや、ドット絵、ゲーム系のイラスト、妖怪、和物など多岐色々に描いたり、紙もの、立体もの、デザインものなどなどグッズを造ったりしております。

■ PIXIV
■ instagram
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2019年5月より、Tシャツトリニティでシャツを展開させてます。


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