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氷厘亭氷泉の活動やラクガキをいろいろお届けしているブログです。
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ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
武将を討つ秘策。「こんめいしゅくそん」さんです。

こんめいしゅくそん 魂命取朽損

陣中において用いられる秘法のまじないで、
敵の武将のたましいを抜き取って、いのちを奪うことが出来るというもの。



土で鬼のかたちをつくって、鬼門の方角に掘った2尺ほどの深さの穴に
それを相手の苗字と共に埋め、その上を「おん多羅魂命取朽損そわか」
と唱えながら7回、行き来するのだソウナ。



戦陣で用いる秘法の真言を記した、
黄石公や張良に由来すると仮託されてる伝書などに
「敵の魂を抜き取る秘法」などの名目で見られるもの。
伝書によって、秘法の真言や内容の異なるものも見られます。


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ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
武将のこころえ。「ほりきんじゅう」さんです。

ほりきんじゅう 保里禽獣

漢字で書くと「保里禽獣」で
武士たるもの武将たるものは、従者も含めて、
いくさに出た先の道中の村々で野生の生き物を手にかけてはいけない
と教えられており、そのようなことをしたりさせたりすれば
武運が叶うことはないとされてました。


そのような生き物たちは、それぞれの土地の
鎮守(ちんじゅ)の使者であるからだと説かれます。



戦陣での心得を書いた伝書などに見られる考え方。
『兵将陣訓要略抄』によると特定の使姫な生き物・その他の生き物だけに限らず、
山林(社木・塚木)についても同様のことが教えられてたようです。
「保」と「里」はどちらも村の意味。



ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
ひだりぼうちょう」さんです。

ひだりぼうちょう 左庖丁

いくさに出陣する際におこなわれてたもので、
庖丁(ほうちょう)を柄を右、刃尖を左、
刃を戸外に向けて戸口に置き、それを左足を先に出してまたいで
出陣するとよいとされてました。



帰陣して戻って来た際には、左右はおなじまま刃を戸内に向けた庖丁を
おなじようにまたいで入ったといいます。




武士の出陣の際の心得などに
「庖丁こゆる事」などの見出しで見られたまじない。
刃を向けておくことで自身が不在の館に
わざわいが寄らないようにしてる、などと考えられてます。



ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは 、
ふねのしんぴん。「やまのかみおとし」さんです。

やまのかみおろし 山の神おろし

あたらしく造られた船を、
はじめて海に入れる前後におこなわれてた習わし。



はじめて海に浮かべたあと
船を激しく左右に揺らしながら3回まわったり、
はじめて海に浮かべるまえに
船底を火で燻(たで)たりすることで、
材木についてる「山の神」をおとすことを意味してると考えられてます。



豆州や芸州など各地での呼ばれ方。



ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
ごましお厳禁。「むしもの」さんです。

蒸物 むしもの

葬式の際に親類縁者の家から香典として
お赤飯をとどける地域で用いられてた、
葬式の際のお赤飯をさした呼び方。



葬儀のお手伝いに来たひとや会葬者に
精進おとしの食事などとして出されます。
「むしもの」としてのお赤飯には「ごましお」や「南天の葉っぱ」を添えて出すのは
よくないものだとされてました。



相模の国で呼ばれてたもので、同様の習俗は各地にみられました。
昭和20年代以後は「蒸物代」と称して金銭でのやりとりに変わっていったようです。



ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
南のおさる。「よもざい」さんです。

よもざい

赤い布でつくられるぬいぐるみで、
子供をまもってくれるものとして上巳の節供に飾られます。


初節供のときは33個のよもざいを手足をくくったかたちでつくって、
33歳までの厄をすべて背負ってもらうなどと言われてました。



枕崎などで呼ばれてたもので、「よも」「よもざい」というのは「猿」の意味。
青い布でつくられたのを「雄」のよもざいと呼んだりもしたようです。
「くくりざる」や「さるぼぼ」の仲間。
ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
むびょうそくさいパワーごはん。「チキャラバン」さんです。

チキャラバン 力飯

赤ちゃんの出産祝いのお膳のごはんのこと。
これを赤ちゃんにもりもりと食べさせる真似をさせることで、
赤ちゃんが無病息災になると言われてました。



いっぽう、そのときにそのごはんつぶを1つぶでもこぼすと、
それが赤ちゃんのからだにクットベー(痣)として生じるとも言われてて、
チキャラバンはこぼしてはいけないとされてます。


加計呂麻島などで言われるもの。
ごはんのおかずには漬物・野菜・昆布の煮物などが添えられます。






ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
とむらいを出さない日。「さるぼとけ」さんです。

さるぼとけ 申仏

申(さる)の日に亡くなったり埋葬されたりすることで、
亡くなる者がつづいて出ると言われ忌まれてました。



信濃の国などでは「未往生猿仏」(ひつじおうじょうさるぼとけ)とも称されてて、
未の日に亡くなり申の日に埋葬されることも
同様な内容を示してたといいます。
ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
やって来る怕鬼。「あまみへぎ」さんです。

あまみへぎ

冬の晩にやって来るとされてたおそろしい存在。
子供たちに対して大人たちが「あまみへぎが来るゾ」と言ってたとといいます。



加賀の国の江沼郡などで言われてたもの。
藁(わら)を打つ槌(つち)をだいて早く眠れば来ないゾ
などとも言われてたようです。



呼び名は、火斑剥(あまみはぎ・あまめはぎ)の意味だと見られます。





ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
春にしおるる秋にさかゆる。「ぞくき」さんです。

ぞくき 賊気


あやしい邪気たちで、季節に応じて正常に起こるべき自然のうごきが
起らないで真逆な事態が発生するのは、陰陽がかたよって
人々のあいだに多くこれが生じているせいだと考えられてました。


『淮南子』には「春肅秋栄 冬雷夏霜 皆賊気之所生」
『管子』に「春凋秋栄 冬雷夏有霜雪 此皆気之賊也」などとあり、
「賊」という字は「時に反する」ということを意味してると説かれます。



ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは 、
おやねにがおがお。「こくげん」さんです。

こくげん 刻儼

漢字で書くと「刻儼」で
装飾や辟邪の用途として宮殿や邸宅の屋根などに設置される
虎頭などの彫り物のこと。



ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
おやねにうねうね。「はんう」さんです。

はんう 盤紆

漢字で書くと「盤紆」で
装飾や辟邪の用途として宮殿や邸宅の屋根などに設置される
「りゅう」(竜)などの彫り物のこと。



プロフィール
■雅号
氷厘亭氷泉(こおりんてい ひょーせん)
■職業
イラストレーター
絵草紙&錦絵研究人
まんが描き
こっとんきゃんでい 主宰
山田の歴史を語る会 同人
新・妖怪党 党しゅ
■自己紹介
ちッちゃかわいいキャラや、ドット絵、ゲーム系のイラスト、妖怪、和物など多岐色々に描いたり、紙もの、立体もの、デザインものなどなどグッズを造ったりしております。

■ PIXIV
■ instagram
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2019年5月より、Tシャツトリニティでシャツを展開させてます。


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