▼本日の妖怪（4956）こんぺいと

ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは 
ごつごつツノツノ。「こんぺいと」さんです。

いびつなツノがごつごつ生えている不格好なもの。
お菓子の「こんぺいとう」のツノの様子を受けての呼ばれ方。

播磨の国などでいわれてた
「亥の子」の行事のときのはやしことばなどに見られるもので、
「鬼うめ蛇うめ 角の生えたこんぺいと」などと
生まれてくるのを厭う存在として登場します。

▼本日の妖怪（4955）いこくのもの

ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは 
おとしだまはイタダク。「いこくのもの」さんです。



越後の国の頸城郡などでいわれてるもの。
節分の日は、あらたな年を異国の魔神のようなものと
どっちが先に勝ち取るかの取り合いをしているものだ、といわれてて、
いわしのひらきを栗（くり）の枝にさしたものを飾ったりするのも、
この異国の者を刺し止めて動けなくするためなのだトカ。

▼本日の妖怪（4954）かんたんおうぎ

ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは 
ぴょん。「かんたんおうぎ」さんです。

扇に虫の足や触覚が生えたようなもの。

歌川国虎『妖物づくし』など、いくつか見られるデザイン。
呼び名は特に無いのでいつものごとく、つけたもの。
促織だと、すでにいるので、今年の御製に出て来た邯鄲をとりました。

▼本日の妖怪（4953）おねつがみ

ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは 
ひゃくにちぜき、に、「おねつがみ」さんです。

日向の国の都城などにつたわるもので、
おねつ（百日咳・頓咳のこと）にかかったときに願掛けをすると
治してくれるとされてました。

治ったときは、お礼として焼酎などをお供えしたといいます。

▼本日の妖怪（4952）おんどう

ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは
悪魔は蓮っ耳で描きます。「おんどう」さんです。

日向の国などでいわれるもので、人間たちに病疫とか
よくないことをもたらして来たりもするという悪魔や「おに」（鬼）のこと。

小正月におこなわれたりする火をたく行事（大規模な、どんどん焼きみたいなやつ）に
「おんどうび」（鬼殿火）と呼ぶ行事などがあったといいます。

▼本日の妖怪（4951）しおのみ

ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは 
ナトリウムごくごく。「しおのみ」さんです。

大和の国の吉野郡などで、夜におおかみの群れのような
おそろしい声が聴こえてくることをいうもので、
塩っ気を欲しがっておおかみたちが
山から群れをなして浜辺のほうにおりて行くときの声だ、
と言われてました。

狼たちがときどき「塩気のある液体を求めて歩く」と
想像されてたことは広く言われてて、
「しょんべんのみ」（小便呑）のようなものも似たところから出ているもの。

▼本日の妖怪（4950）くしだのだいじゃ

ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは 
おうまさんストップ。「くしだのだいじゃ」さんです。

元弘3年(1333)3月13日、菊池入道寂阿（きくちのにゅうどうじゃくあ）が
北条英時（ほうじょうひでとき）の館に押し寄せようとしたとき、
博多の櫛田宮（くしだのみや）のまえをとおりかかると
ふしぎなことに馬たちが急停止。すくんで一歩も動かなくなってしまいました。

「わしのゆくのを邪魔するとは、ゆるせん」と
寂阿が神前に向かって矢をバンバン射かけたところ、
馬はうごくようになって、進めたそうですが、
あとあと見てみると、お宮には2丈ほどの図体の大蛇が
矢を受けて死んでたといいます。

▼本日の妖怪（4949）かじばな

ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは
ファイアーをよぶフラワー。「かじばな」さんです。

越後の国などにつたわるもの。
錦帯花（たにうつぎ）の花を家に持ち込んだりすると「火事になる」といわれてて、
よくないことだとされてました。

「うすももつつじ」（淡桃躑躅）など、
祝融回禄につながると言い伝えられてた花は、いくつも存在してます。

▼本日の妖怪（4948）あめむかで

ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは 
雨のおしらせ、ウェザー。「あめむかで」さんです。



伊豆の国などにつたわる俗信に見られるもので、
赤い足のむかでの足が真っ白なときは
雨が降るしらせだといわれてます。

▼本日の妖怪（4947）おうりょうだ

ほんじつの「和漢百魅缶」 へのアップは
欲雨時作牛吼。「おうりょうだ」さんです。

漢字で書くと「黄領蛇」
四明山にいるというへびで、
牛のような鳴き声をあげて雨雲を呼んだりするといいます。

▼本日の妖怪（4946）わかれみち

ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは 
どこへすすむかわからんコン。「わかれみち」さんです。

伊勢の国の桑名郡美鹿などにつたわるもので、
道を歩いてるとそんな道はもともとなかったはずなのに、
いくつもいくつも知らない分岐路が出て来て、
進む先の道がよくわからなくなってしまうこと。

狐たちの化け種目の一ッであるともいわれてて、
すこし休憩をしてたばこでいっぷくしたりすると、
分岐路は消えて、
ふつうのいつもの道が見えて来たりするソウナ。

▼本日の妖怪（4945）べんじょのたたり

ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは
きちんと申請して埋めなさい。「べんじょのたたり」さんです。

不要となったお便所を埋めてしまうときに、
適切な処理をしてから埋めないと、便所神が怒って
いろいろなたたりが起こるといわれてました。

土佐の国では、便所をつぶすときには
社人（しゃじん）に専用の幣束などを切ってもらい、それに便所神をうつして、
きちんとした処理をおこなってから不要な便所を埋めます。