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氷厘亭氷泉の活動やラクガキをいろいろお届けしているブログです。
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ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは 
乗ってたはずなのに。「おきゃくがみえぬ」さんです。

おきゃくがみえぬ 不居客

人力車にお客さんを乗せて運んでたはずなのに、
ふと気づくと誰も乗ってなかったというもの。
明治前半ころからいくつも見られたようです。




明治11年ころ、阿州高崎村の車夫・山本元蔵は
お客をふたり乗せたのにいつの間にか誰もいなくなっており、
非常にびっくりして、それを機に車をひく稼業をやめた、
というはなしが『普通新聞』の記事(明治11年12月)にもあります。









「お客が見えぬ」を「不居客」としたのは
和漢百魅缶の漢語風味の癖(へき)。





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ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは 
おうちのやねうらにすみつくゾ。「カミアシ」さんです。

カミアシ

アイヌにつたわるもので、魔物といった意味合い。



石狩のあたりでは、家をあたらしく建てたときには
中で囲炉裏に火をたいて屋根裏にけむりをたくさん入れ、
家に病気をもたらしたりするカミアシを
追い払ったりしたといいます。





ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは 
烏賊事業主。「まつごろう」さんです。

まつごろう 松五郎

北海道函館の大森町につたわるもの、
明治35年ころに松五郎という男が
大きな借金をつくったまま病死してしまい、所有してた広いいかほし場を
債権者にとられてしまったのですが、
そのいかほし場には夜な夜な
泣き声のようなものがきこえるといううわさが出て、
それは松五郎のゆうれいなのでは、といわれたことがあったといいます。







きょうの「和漢百魅缶」へのアップは 
むくむく。「むぐりむぐりしたもん」さんです。

むぐりむぐりしたもん

むくむくと毛むくじゃらな姿をした妖怪。




豊後の国の海部郡などにつたわる昔話では、
空き寺にすみついて人間を食べてた妖怪に、こういう表現がつかわれてます。
それだと退治したあとの正体は、皿や鍋だったといいます。






ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは 
うまゲート。「さかさじぞう」さんです。

さかさじぞう 逆地蔵

普通の地蔵の石像なのですが、
前を馬などがとおりすぎようとすると
必ず目がくらんで動けなくなったり、倒れたりして、
そこをとおりすぎることが出来なくなる
というもの。




地蔵をさかさまに立て直すと、
そういうことをしなくなるとされてます。




讃岐の国の鵜足郡岡田村では、これがあったので
村の和尚さんに相談したところ「さかさじぞうであろうから、きちんとさかさに立てねば」
ということで処置をしたら、やはり馬がとまることはなくなったソウナ。





ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは
酒でした。甕でした。「きくしゅうさい」さんです。

きくしゅうさい 麹秀才

唐のころ、葉法善(ようほうぜん)という道術家の家に
たくさんのお客が来てたときに、
その中にまじって現われたというふしぎなひと。




法善が名前を問うてみると「麹秀才です」と言ったので、
何かに気が付きこれを刀で撃ってみると、ひとつの酒甕(さかがめ)に変じ、
いくらくんでもおいしいお酒を出してくれたソウナ。





かめおさ」(甌長・瓶長)への影響関係とかがあるはなしなのかどうかは特に不明。





ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは 
海底大型2種。「おおえぐわっちょ」さんです。

おおえぐわっちょ 大荷魚

肥後の国の天草郡につたわるもので、
「えぐわっちょ」は「えい」や「あかえい」のこと。



大えぐわっちょは、漁をもたらしてくれる竜宮さまを
お乗せする魚であると言われており、
「えぐわっちょ」は普段とったり食べたりしないといいます。





ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは 
化粧水につづく名高いお水シリーズ「よもさくがわ」さんです。

よもさくがわ 与茂作川

肥前の国の口之津にある泉から流れる小川で、
ここの水をくんで絵をかくと、とてもうまくかける
とも言われたりしてました。



絵の名手であった山田与茂作(やまだよもさく……山田右衛門作)が住んでた土地の
近くに流れてたことから言い伝えられてたもの。
天草の乱のときに天草四郎たちの軍勢がかかげた天使の絵の旗は、
与茂作が描いたものとして言い伝えられてます。





ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは 
どうしてこうなるうしーーー。「まねうしむら」さんです。

まねうしむら 真似牛村

旅の途中の僧侶に宿を貸してあげて、親切に暮らさせてあげたところ、
その僧侶がときどき牛に変身して
田畑の仕事の手伝いをもりもりしてくれ、
とても助かったという「牛飼村」のはなしを耳にした別の村のどんよくな男が
真似をしようと考えてたところ、
旅の僧侶がきたので庵(いおり)も建ててやり、「牛になってくれ」とずけずけ頼みます。




すると、その男自身があくる日に
人の頭で牛の体という変な姿になってしまいます。
困り果てていたところ、旅の僧侶が拝んでくれ、
なんとかモトの姿に戻れたといいます。



そういうことがあったことから、
近所の村からは「真似牛村」と呼ばれるようになったよ、というおはなし。



きのうの「うしかいむら」(牛飼村)のつづきのおはなしでありました。




ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは 
ありがたいうしー。「うしかいむら」さんです。

うしかいむら 牛飼村

旅の途中の僧侶に宿を貸してあげて、親切に暮らさせてあげたところ、
その僧侶がときどき牛に変身して
田畑の仕事の手伝いをもりもりしてくれ、とても助かったというもの。




そういうことがあったことから、
近所の村からは「牛飼村」と呼ばれるようになったよ、というおはなし。



はなしのつづきとして「まねうしむら」(真似牛村)が存在します。
つづきは、またごみょうにち。



ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは 
完全せきゅりてぃ。「かなくずれのこがね」さんです。

かなくずれのこがね 金崩の黄金

金峰山にあるという金崩(かなくずれ)と呼ばれる場所に
ごろごろ転がってる金のかたまりで、
無造作に落ちてますが、ひろって帰ったりしようとすると、
必ず、雨が降り、地が揺れ、かみなり雲が出て来て、
雷を落とされるといわれてたそうです。




むかしむかし、ある箔打(はくうち)の男が、それと知らずに
ひとかたまりを拾って持って帰ったところ、ふしぎと落雷にみまわれなかったので、
これさいわいと、それを金箔に加工。



お寺に売り込もうとしたら、金箔いちまいいちまいに、なぜか
「金御嶽」という文字がびっしり表面に浮き出てて、
「これはなんだ!」ということになり
箔打は逮捕されてしまったソウナ。







『宇治拾遺物語』にあるおはなし。「金御嶽」というのは金峰山のこと。






ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは 
ガードすす。「こうじんのやっこ」さんです。

こうじんのやっこ 荒神奴

夕方くらくなってから以後の時間帯に外出をしたりするときは、
顔とかにちょこっとかまどの煤(すす)をつけていくとよい
といわれてるもので、つけてると荒神の「やっこ」が
そのひとのまわりにお供のようについてきてくれて、
魔物とかから守ってくれるのだといいます。



伊予の国の越智郡などでいわれてるもの。







プロフィール
■雅号
氷厘亭氷泉(こおりんてい ひょーせん)
■職業
イラストレーター
絵草紙&錦絵研究人
まんが描き
こっとんきゃんでい 主宰
山田の歴史を語る会 同人
新・妖怪党 党しゅ
■自己紹介
ちッちゃかわいいキャラや、ドット絵、ゲーム系のイラスト、妖怪、和物など多岐色々に描いたり、紙もの、立体もの、デザインものなどなどグッズを造ったりしております。

■ PIXIV
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