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氷厘亭氷泉の活動やラクガキをいろいろお届けしているブログです。
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ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは 
根っこのかたちに注目ダ。「りゅうかんし」さんです。

りゅうかんし 竜銜芝

漢字で書くと「竜銜芝」で、深い山の奥に生えるといわれてる
仙薬となる霊芝(れいし)のひとつ。
根っこは人間がすわってるようなかたちをしてるともいいます。






たわむれて描いた。 マンドラゴラと竜銜芝



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ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは 
狩りの途中に目撃シリーズ、その2。「げたばきのおんな」さんです。

げたばきのおんな 下駄穿の女

きのうアップした、「あおのぎにふしたるもの」(仰ぎに臥したる者)も、
山道に出るものでしたが、本日の妖怪さんもそういった種類のもの。




山の中の道に突然あらわれるという、
下駄をはいたすがたの若いふしぎな女。
何かものを投げつけてみると、フッとすがたを消してしまうといいます。





むかし、長門の国の大津郡で
山へ狩りに出たひとがこれに出遭ったことがあったという。
猟犬も非常に怖がったとされる。











ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは 
ねっころがって仰向け。「あおのぎにふしたるもの」さんです。

あおのぎにふしたるもの 仰ぎに臥したる者

山の中にとつぜんあおむけに寝っころがってるという、
身の丈が8尺か9尺はあるという大きなひとのすがたをしたもの。
狩猟用の犬なども、そのすがたをみたら
怖がって隠れてしまったといいます。



『宿直草』に出て来る話がしるされてるもので、
摂津の国の本山に狩りにいったふたりの男がこれを見て、
おそろしくなり山をおりたとされます。







ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは 
おっかさんを輸送。「てんぐむすこ」さんです。

てんぐむすこ 天狗息子

常陸の国などにつたわるもので、
母親がいつか行ってみたいなァとつぶやいた遠隔地の寺社や祭礼に、
息子が「良いと言うまで目をとじててくれ」という条件付きで、
あっという間に連れってってくれた、というもの。




行き帰りのときは約束をしっかりまもったものの、
帰宅後に息子の言う「しばらく眠るけど、起きるまで部屋をあけないでくれ」という言葉に、
つい気になってしまった母親が、部屋をのぞいてみると、
息子の眠りすがたは「てんぐ」になっていたのでびっくり。
見られたことを気付いた息子は、天狗のすがたのまま姿をどこかに消してしまう、
といったおはなし。





母親の行きたいとする場所は、伊豆の国の三島、尾張の国の津島、伊勢の国の伊勢など、
常陸の国からはかなりの遠隔地。




ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは
夏のぼうしのむだづかい。「いものはふすべ」さんです。

いものはふすべ 芋葉痣

畑のなかに生えてるおいもの葉っぱを
ちぎってかぶって遊んでたりすると、
顔だとかに「ふすべ」(ほくろや小さいあざのようなもの)が出来る、
といわれてたもの。



夏の田んぼ仕事とかのときに、
笠の下にぬらしたおいもの葉っぱを入れてかぶる、などの
ほうほうがあったりもしますから、
おそらくそういう用途以外でのむだづかいを
いましめたりする感じのもの? なのでしょうかしらん。



ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは
おこしのもの防犯システム。「たちのだいじゃ」さんです。

たちのだいじゃ 太刀の大蛇

金売り吉次に連れていかれる途中、
駿河の国の吹上の浜で見捨てられてしまった牛若丸(うしわかまる)が、
弱ったからだで動けずにいるとき、
ごろつきたちが牛若丸の持ってる立派な太刀を奪おうとしたのですが、
その太刀が大蛇にたちまち変じて、
悪漢たちを追い払ったというもの。




古浄瑠璃の『吹上秀衡入』などに見られるもの。








ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは 
退役お神楽戦士。「いんきょじし」さんです。

いんきょじし 隠居獅子

古くなってお祭りなどで使われなくなった獅子頭(ししがしら)で、
家に大切にされたりして
まもりがみのような感じになったりしてたともいいます。





ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、 
仏書に見えたる機能宝珠。「えんこうじゅ」さんです。

えんこうじゅ 焔光珠

漢字で書くと「焔光珠」(燄光珠)とあるもので、
この世界の北にあるというしあわせの大陸・倶盧洲に存在してるとされるふしぎな珠。
釜の下に置くと自然に光を発してお米を炊き、
炊き上がるころになると自然に光が消えるといいます。





これがあるので火をおこさなくても
ごはんたきが出来るのだトカ。










ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、去年の深川江戸資料館の
妖怪絵馬展用にリデザインした妖怪さんの中から第10弾、「ぬけくびいも」さんです。

ぬけくびいも 抜首芋

鬼の首のような大きさのおばけいも。
妖怪たちのたべものとなっていて、里いもみたいな食べごこち。





(実際に展示した絵馬での絵には、運んでる雑兵な妖怪さんたちもいました)





これで、去年の深川江戸資料館の妖怪絵馬展用にリデザインした妖怪さんの
和漢百魅缶への搭載も全10体完了でございます。
今年の10体はどんなものなのかは、2016年8月21日まで
深川江戸資料館でおこなわれている妖怪絵馬展にてご覧になれますので
よろしければお運びくださいませ。





ほんじつの「和漢百魅缶」 へのアップは、去年の深川江戸資料館の
妖怪絵馬展用にリデザインした妖怪さんの中から第9弾、「びいこうたい」さんです。

びいこうたい 微威交替

参勤交代のような列をつくって歩き回る妖怪。
長い鎗(やり)とかも首の長い妖怪。



毛鎗や旗指物などがろくろくびのような長い首の妖怪で描写される方法は
十返舎一九などがよく自らの作品に描いていたもの。
行列のお顔たちは、 ↓ 豊国が描いてる錦絵からとってるものですが



ごぞんじの筋のかたには勝川春英の「びいがんごぼう」の絵を
豊国がリデザインしたものであると知れるとも思われます。
春英→豊国→氷泉 という手順なわけ。
ほんじつの「和漢百魅缶へのアップは、去年の深川江戸資料館の
妖怪絵馬展用にリデザインした妖怪さんの中から第8弾、「すすきりん」さんです。

すすきりん 煤麒麟

真っ黒い炭のすすのような火をまとって
宙をかけまわる怪獣。






ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、去年の深川江戸資料館の
妖怪絵馬展用にリデザインした妖怪さんの中から第7弾、「ししっとげ」さんです。

ししっとげ 志しッ棘

体のあちこちや、手足の爪がとてもとげとげしてる妖怪。






画題として採ったのは、『百鬼夜行絵巻』に出て来る
とげとげのある妖怪(熊みたいな真っ黒い手がとびだしてる革篭の出て来る直前のやつ)です。
このとげとげの妖怪さんは、ことし(2016年)の妖怪絵馬展でも、
ひょーせんは画題として、別のバージョンの絵巻物から採って、また別のを描いてます。





プロフィール
■雅号
氷厘亭氷泉(こおりんてい ひょーせん)
■職業
イラストレーター
絵草紙&錦絵研究人
まんが描き
こっとんきゃんでい 主宰
山田の歴史を語る会 同人
新・妖怪党 党しゅ
■自己紹介
ちッちゃかわいいキャラや、ドット絵、ゲーム系のイラスト、妖怪、和物など多岐色々に描いたり、紙もの、立体もの、デザインものなどなどグッズを造ったりしております。

■ PIXIV
■ instagram
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和漢百魅缶wiki 検索用に。

2019年5月より、Tシャツトリニティでシャツを展開させてます。


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