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氷厘亭氷泉の活動やラクガキをいろいろお届けしているブログです。
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ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは 
あたるかぜ。「やまのかみかぜ」さんです。

 やまのかみかぜ 山の神風

豊後の国などにつたわるもので、
山などを歩いてるときにいきなり風に吹かれたかと思うと、
体がしびれたり、変な気分になったり、
異状が起きたりするというもの。




同じことをさして「みさきかぜ」と呼んだりもしています。





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ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは 
とびだす一片。「かい」さんです。

かい 火異

漢字で書くと「火異」で、
何もないところからいきなり火が飛んで来て、
林野や街衢を燃やしてしまったというもの。






ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは 
火炎放射マウンテン。「てっぽうのひ」さんです。

てっぽうのひ 鉄砲の火

山で猟師が命ごいをしてるような様子の狐(きつね)の親子
(あるいは猿(さる)の親子)を撃ち殺した数日後に、
普通に猟で鉄砲を撃っていたら突然その筒先から火が噴き出て、
山中が燃えるほどに広がった、というもの。





豊後の国の日田郡などにつたわる昔話にあるものです。




ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは
ごはんのおはちを叩いちゃだめよ。「かいこぎつね」さんです。

かいこぎつね かいこ狐

美作の国の勝田郡などにつたわるもので、
ひとの家で飼われてたりすることがあるといい、
これが他の家に侵入することで
その家に病気が起きたりもするといいます。




ごはんのおはちを叩いたりすると、
これが寄ってくるから叩いたりしちゃいけない等という
俗信などもあります。





くだぎつね」(管狐)などの仲間。
姿は、鼬(いたち)に似ているが
尾はそれよりもとても太いなどと言います。







ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは
この井戸はきたないかな、どうかな。「たんていこれら」さんです。

たんていこれら 探偵虎列剌

コレラ菌の活動部員で、全国各地の井戸のきれい・きたないを探偵調査して、
きたなくて住みやすい井戸はどこですなどとの報告を
コレラの仲間たちに持ってきます。


明治から大正ころのコレラ予防についての戯文などに出て来たりもするもの。




ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは 
天狗神を領す。「こがねのとび」さんです。

金色鳶 こがねのとび

山城の国の愛宕山にすんでいるというもので、
天狗や天狗神たちを支配してるといいます。



神武天皇をたすけたこがねのあやしきとび(金色霊鳶、金鵄)が
つとめをおえたあと、どこに住みたいかといわれ、
愛宕山がよいということを答えた結果、
愛宕山の天狗たちを領してるとされたソウナ。




『和漢三才図会』の「鳶」の項目に記されているものですが、
「小説付会」との注記があるように、きちんした縁起物語などのものではないようです。









ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは 
やわたしちごうのふしぎ。「やわたのたまご」さんです。

やわたのたまご 八幡の鶏卵

信濃の国の更級郡につたわるもので、
八幡さまの氏子であるという里のひとびとは
たまごを食べたりすると口が腫れ上がったり、
血をはげしく吐いたりするなどの罰があたった、と
いわれてたソウナ。




その里にはどこか別の地へ輸送中のたまごの荷物が通過するのもだめだ
とも言われてたそうで、さしかかって通過したとたんに、
たまごが破裂したり腐っちゃったりしたとも。






ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは
穴ずまい。「むしくらやまのおに」さんです。

むしくらやまのおに 虫倉山の鬼

信濃の国水内郡にある虫倉山の洞穴に住んでる
といわれてるおに。洞穴の近くに行くと
あやしいことがあるとか怖いことがあるといわれてて、
山で仕事をするひとたちは近寄らなかったといいます。






ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは 
未来は蛇道ならん。「ゆびのじゃどう」さんです。

ゆびのじゃどう 指蛇道

人間を残酷にあつかったり、ひどい仕打ちをしたひとの指が
突然へびにかわってしまって、そのへび同士がお互いを
噛み殺し合ったりするという因果もの。





ものすごい痛みが走りつづけて、
ついに死んでしまうそうですが、死んだあとは畜生道に落ちて、
小蛇にされてしまうなどとも。



蛇として畜生道に落ちてしまうことを「蛇道」におちる
などと言われてたらしいですが、詳しくは判然としません。








ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは 
舟にのっちゃだめだめつつしめ。「さるたひこのつかい」さんです。

さるたひこのつかい 猿田彦の使い

むかし、奥州に品物を仕入れにいった男が、
舟にのろうとしたところ「舟にのることをつつしめ」と
声をかけて来る異形のものが出現。



日頃、男は猿田彦のかみを信心してたのですが、
その異形のものが「われは猿田彦の使いじゃ」とも発言したことが心に残って
舟に乗るのをその日やめたところ、夜には時化(しけ)が起こって
乗るはずだった舟は沈んでしまったと知れたんだソウナ。






関亭伝笑『怪談梅草紙』に書かれてるはなし。
乗るはずだった舟に乗れずに事故に遭うのを救われた、というおはなしは
とがきんこうじん」(渡河金甲神)などのようなかたちで大陸に古くからあるもので、
そういった説話の翻案ものであるとも見えます。










ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは
たまたま手に入るふしぎな小石。「はむしゅ」さんです。

はむしゅ 破霧珠

漢字で書くと「破霧珠」で、
海で珠などをとったりする異国の船員たちが使用してるというふしぎな宝石。
ものすごい高値で取引されたりするといいます。
これをかざすと海に広がってる濃い霧が一斉に消えてなくなるので
珠とりにとても役立つんだソウナ。



宋の時代に、蜂(はち)にさされて死んだ蜘蛛(くも)がこれになった、
というはなしがあって、たまたまそれをひろった男が
市場で異国の商人から「これはおたからだ」と言われて
数千貫の銭と交換したトサ。






ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは 
おおきい、みのぼっち。「おおみのぼうし」さんです。

おおみのぼうし 大蓑帽子

あたまにかぶってる蓑帽子(みのぼうし)のたれてる部分の先でさえ、
垣根や塀の屋根よりもずいぶんと高い位置にある
といった大きさのふしぎな男で、特に何もしませんが
道を歩いてたりするといいます。





『童子百物かたり』にも、若林弥五左衛門というひとが家で
外を歩いてるこういったものをみたというはなしが載っており、
そのはなしでは腰は垣より上にあり、蓑帽子の先は垣から2尺ばかり上にあった
と描写されてます。







プロフィール
■雅号
氷厘亭氷泉(こおりんてい ひょーせん)
■職業
イラストレーター
絵草紙&錦絵研究人
まんが描き
こっとんきゃんでい 主宰
山田の歴史を語る会 同人
新・妖怪党 党しゅ
■自己紹介
ちッちゃかわいいキャラや、ドット絵、ゲーム系のイラスト、妖怪、和物など多岐色々に描いたり、紙もの、立体もの、デザインものなどなどグッズを造ったりしております。

■ PIXIV
■ instagram
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2019年5月より、Tシャツトリニティでシャツを展開させてます。


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