忍者ブログ
氷厘亭氷泉の活動やラクガキをいろいろお届けしているブログです。
  1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30  
[280]  [281]  [282]  [283]  [284]  [285]  [286]  [287]  [288]  [289]  [290
ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは 
雨をふりふり。「ごうへい」さんです。

ごうへい 号屏

雨をつかさどるかみさま(雨師)のひとり。



『捜神記』に雨師の名前として挙げられてるほか、
張協の「雑詩」という詩の中に書かれています。




PR
ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは 
びゅごーーーー。「アマイノウ 」さんです。

アマイノウ

宮古島につたわるもので、たつまき・つむじかぜのこと。



むかし、年をとって目を悪くした長者がいて、
3人の息子たちがこの長者を海に落としてしまおうと画策。
しかし鱶(ふか)によって長者は助けられて無事に屋敷に帰ってきます。



長者は「これからは鱶を大事にしよう」と息子や娘たちに告げますが、
息子たちは今度はこの鱶を殺そうと海に出発。




鱶を殺しに息子たちが行ったということを知った長者は、
屋敷の屋根の上にあげてもらい、葺いてある萱(かや)を手さぐりで抜いて振ると
アマイノウが巻き起こって鱶を殺そうと海に入ってた息子たちを
舟ごと連れ去っていってしまったソウナ。





長者の名前は「西銘カバニヤ」などであると言われます。
この昔話を受けて「家の者が出かけているときには屋根を葺いてはいけない」
などの俗信が出来たともされてるようです。








ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは 
砂をつめるこうげき!! 「かいかい」さんです。

かいかい 蟹怪

漢字をあてれば「蟹怪」
満州あたりにつたわるはなしにあるもので
蟹(かに)の化けたものだったのではといわれてます。




むかし、劉祖という日頃からけちな男が
友人からお酒を贈ってもらって、よろこんで夜道を歩いてると
見知らぬあやしい男が「その酒を少しわけてくれろ」と出現。



断わってスイスイ歩いてゆくと、
さっきの男が何人もの男をつれて劉をとりかこんで
酒を奪い取ってしまいます。




劉は男たちから砂を口やら耳やら鼻やらに詰め込まれて失神。
「こいつを食べながら酒をのもう」と男たちがはさみ状の腕でさわろうとすると、
ぶーっと劉のおしりからおならが噴出。





「くさい、こいつの中身は腐ってるのではないのか」ということになり、
あやしい男たちはお酒だけをのんで、そのまま劉を放置して
どこかに行ってしまったんだソウナ。









ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは 
へいお茶あがりませ。「ちゃどくろ」さんです。

ちゃどくろ 茶髑髏


がいこつが着物をきて
お茶やお菓子などをはこんで来て
ひとをびっくりさせたりするというもの。





青本などに描かれてるもの。
ばけもの屋敷の表現などに出てくるおどかし方で
さどうこぼうず」(茶道小坊主)などと同じ。








ほんじつの「和漢百魅缶」 へのアップは
しゃげー、しゃげーっ。「わかまつのたか」さんです。

わかまつのたか 若松鷹

若松の木の上に巣をかけてるという鷹(たか)のとりで、
その巣の中をあるひとがみてみたら
黄金のたまご(あるいは黄金の花など)が9つもあって、
1つをかみさま(宇賀神? など)にお供えして
残りの8つを自分のものとして長者となった、といいますソウナ。



奥羽越などのあたりを中心にうたわれてた
祝い唄などの歌詞にみられるもの。
「てんじょうの鷹」や「とのの鷹」や「とうどの鷹」などと
いろいろ歌詞での呼び方は存在します。








ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは
毒苦万姓。「どくくき」さんです。


どくくき 毒苦鬼

魔王あるいは鬼王の下にしたがっているという病魔で、
身体の色とそろいの棒などをつかってなぐるなどして、
ひとびとに身体寒熱、返目白黒、狂想妄語、四肢癰腫などなど
さまざまな毒苦をもたらします。






ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは
きらきらぽっぽ青い火で。「ううめのひ」さんです。

ううめのひ ううめの火

壱岐につたわる
ふらふらと宙に飛んでたりするという青っぽい火で、
たぬきがさざえの殻でともした火で
ひとを化かしてるだなどともいわれてたソウナ。



おなじく壱岐の「うんめ」も参照。














ほんじつの「和漢百魅缶」 へのアップは
註文は「おけ」1ヶです。「かまがふちのかっぱ」さんです。


かまがふちのかっぱ かまが淵の河童


磐城の国の石川郡につたわるもの。
むかし、かまが淵というふちの近くをとおりかかった桶(おけ)屋さんに向かって
「かっぱ」が「桶をつくってくれ」としつこく頼み込んで来たので、
桶屋は桶をつくってあげますが「あやしいな、なにか大水をそれで出されでもしたら困る」
と考えて、底のついてない桶を造って渡したんだソウナ。







ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは 
猫にばれちゃう計画。「ねずみのうんすい」さんです。

ねずみのうんすい 鼠雲水

飛騨の国の丹生川などにつたわる昔話に出てくるもの。
旅の雲水(うんすい)に化けてお寺に泊まり、
和尚さんを喰ってしまおうと考えていた化けねずみ。
正体の姿は牛のように大きな図体をしたねずみだったといいます。





板につかまり乗って川に流されてたところを
和尚さんに助けられて寺に置かれてたねこが、
旅の雲水の正体を察知して退治します。









うんすい って、
小さいころにいちばんはじめに『がんばれゴエモン外伝』で
憶えましたよ。そういえば。





ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは 
つぶつぶシード。「すいかのばけもの」さんです。

すいかのばけもの 西瓜の化物

すいかの化けたもの。きりみ。
桜川慈悲成『大昔化物双紙』では
「とうもろこしのばけもの」といっしょに廓に出かけてたりします。





ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは
きびきびコーン。「とうもろこしばけもの」さんです。

とうもろこしのばけもの 玉蜀黍の化物

とうもろこしの化けたもの。つぶつぶ。
桜川慈悲成『大昔化物双紙』では
「すいかのばけもの」といっしょに廓に出かけてたりします。






ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは 
ふわふわ追尾レッド。「ちょうちん」さんです。

ちょうちん 提灯

武蔵の国の小河内村などにつたわるもの。
夜道などで、赤くてぼんやりした提灯のあかりのようなたまが
歩いてる後ろからついて飛んで来たりしたというもの。




プロフィール
■雅号
氷厘亭氷泉(こおりんてい ひょーせん)
■職業
イラストレーター
絵草紙&錦絵研究人
まんが描き
こっとんきゃんでい 主宰
山田の歴史を語る会 同人
新・妖怪党 党しゅ
■自己紹介
ちッちゃかわいいキャラや、ドット絵、ゲーム系のイラスト、妖怪、和物など多岐色々に描いたり、紙もの、立体もの、デザインものなどなどグッズを造ったりしております。

■ PIXIV
■ instagram
妖界東西新聞

妖界東西新聞 日刊紙だから まいにち更新中

和漢百魅缶wiki 検索用に。

2019年5月より、Tシャツトリニティでシャツを展開させてます。


最新コメント
[01/24 دکوراسیون منزل]
[11/29 NONAME]
[05/08 100]
[01/13 佐藤]
[01/05 ひょ―せん]
妖怪マガジンYOMIMANDARA
月刊?妖怪マガジンYOMIMANDARA

文車堂版社妖改革宣言

新・妖怪党 部署一覧


 Logo:Cyusonzi Ryunosuke
 Design:O-Onigami Georgenomikoto
 2008 新・妖怪党




 Logo:Koorintei Hyousen
 YoukaitoLogo:Cyusonzi Ryunosuke
 Design:O-Onigami Georgenomikoto
 2008 新・妖怪党



 Logo:Koorintei Hyousen
 YoukaitoLogo:Cyusonzi Ryunosuke
 Design:O-Onigami Georgenomikoto
 2008 新・妖怪党



 Logo:Koorintei Hyousen
 YoukaitoLogo:Cyusonzi Ryunosuke
 Design:O-Onigami Georgenomikoto
 2008 新・妖怪党

最新トラックバック
フリーエリア
© 2007-2024 Koorintei Hyousen

本ブログの内容、画像の無断転載、無断転用を禁じます。

忍者ブログ   [PR]