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氷厘亭氷泉の活動やラクガキをいろいろお届けしているブログです。
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ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
おっぱいが出なくなります。「ちちすいむし」さんです。

ちちすいむし 乳吸虫

赤ちゃんにあげるお乳が余ってしまったときに
適当に庭に捨てると、お乳が出て来なくなってしまうのでよくないといわれてました。


蟻(あり)や蚯蚓(みみず)などの虫たちが、
庭に無雑作に捨てられたお乳を吸ってしまうと、
そのひとのお乳は止まってしまうんだソウナ。



ありにちち」(蟻に乳)と同様のもの。
越中の国などで言われてたものですが、
特に総合的な呼び名は存在しないようです。



乳の出に関する俗信は他にも砂糖がよくないとするもの
ちぼしむし」(乳干虫)などもあります。


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ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
イビルもぐら。「むしろのしたのもぐら」さんです。

むしろのしたのもぐら 莚の下のもぐら

戸外に莚(むしろ)などをひろげて昼寝をしてるときに、
その真下に「もぐら」が居たり、真下を「もぐら」が通り過ぎてったりすると、
生まれて来る子供がすこやかではなくなるとされて、
よくないとされてました。



肥前などをはじめ、
妊婦が戸外で昼寝するのをいましめた俗信にみられるもの。




ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
闇にひそむ魔物たち。「ようないもの」さんです。

ようないもの

人間によくないことをもたらす魔物たちのこと。
長門の国などでいわれてるもの。
夜に子供を連れて歩くときは、ようないものに遭わないように
「へぐり」(鍋墨)を額にぬったといいます。




ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
すぐにお水を入れないといけないのよ。「からごのみず」さんです。

からごのみず 空子の水

炊きあがったごはんを飯櫃(おひつ)に移したら、
すぐ釜(かま)に水を入れないと、出産が「から子」になる
(破水が起こって、ひどい難産で苦しむ)と語られてました。



「からご」は「からっこ」などとも。
「ごはんを炊いたあとの釜にはただちに水を入れろ」
という教えのために語られてた俗信で、各地にみられます。


「釜に米を入れるときは先に水を入れておけ」あるいは
「鍋に小豆を入れるときは先に水を入れておけ」という教えに
これが結びついてる地域もみられます。
はしゃぎごのみず」(はしゃぎ子の水)などは同じもの。
ほんじつの「和漢百魅缶」への3月はじまりのアップは、
すぐにお水をいれなさい。「はしゃぎごのみず」さんです。

はしゃぎごのみず はしゃぎ子の水

炊きあがったごはんを飯櫃(おひつ)に移したら、すぐ
釜(かま)に水を入れないと、出産が「はしゃぎ子」になる
(破水が起こって、ひどい難産で苦しむ)と語られてました。



「はしゃぎ子」は「はしゃぎっ子」とも。
「ごはんを炊いたあとの釜にはただちに水を入れろ」
という教えのために語られてた俗信で、各地にみられます。


ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは 、
ご先祖騎馬。「しょうろうま」さんです。

しょうろうま 精霊馬

「かまきり」のこと。お盆の時季になると、
ほとけさまを乗せるための使い・騎馬(のりうま)として働いてるのだといいます。
豊後の国や日向の国などで呼ばれてるもので、
「しょうろ」「しょろうま」とも。



精霊(祖先の霊)が虫たちに乗ってるという考え方は各地にあるもので、
夏や盆の期間中の殺生を避ける言動のなかでもひろく用いられて来ました。




ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
地獄騎馬。「えんま」さんです。

えんま 閻魔

「かまきり」のこと。お盆の時季になると、
ほとけさまの使い・騎馬(のりうま)として働いてるのだといいます。



その関係から、墓場で「かまきり」を見るのは
誰か死ぬ者がでる前兆だと語られてもいました。



阿波の国などで呼ばれてるもので、「えんまはん」「えんまさん」とも。
かまを振る様子が「えんまさまみたいに怒ってる」ようだからと語られてたそうです。
ほとけんま」(仏馬)などは隣接するもの。




仏様(祖先の霊)が虫たちに乗ってるという考え方は各地にあるもので、
夏や盆の期間中の殺生を避ける言動のなかでもひろく用いられて来ました。
ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
精霊騎馬。「ほとけんま」さんです。

ほとけんま 仏馬

「かまきり」のこと。お盆の時季になると、ほとけさまを乗せるための
使い・騎馬(のりうま)として働いてるのだといいます。


阿波の国などで呼ばれてるもので、「ほとけんば」とも。



仏様(祖先の霊)が虫たちに乗ってるという考え方は各地にあるもので、
夏や盆の期間中の殺生を避ける言動のなかでもひろく用いられて来ました。



ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
仮説な太古の海のものたち。「うから」さんです。

うから 海族

広い海原にいるものたち、
あるいはその周囲の精霊たち。



古代のことばにある「うからやから」の解釈説として
「うから」の「う」を「海」であるとみる考え方は、
20世紀に書かれた太古の歴史についての文などに見られるもの。
やから」は対となる存在。



ふつうには「うから」は「血族」や「肉親」などの意味。





ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
仮説な太古の山のものたち。「やから」さんです。

やから 山族

深い山陬にいるものたち、あるいはその周囲の精霊たち。


古代のことばにある「うからやから」の解釈説として
「やから」の「や」を「山」であるとみる考え方は、
20世紀に書かれた太古の歴史についての文などに見られるもの。



ふつうには「やから」は「家族」や「姻族外戚」などの意味。








ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
おぐしをととのえる際はあてぬこと、「くしのみね」さんです。

くしのみね 櫛の峰

髪をととのえるときに、櫛の歯ではない側をつかって
髪型をつくったり髪を流したり叩いたりすることは
死を呼ぶ、縁起がわるいことだと忌まれてました。



武家での故実として、討ち取った首級の髪を結うときの仕上げの工程に、
櫛の峰をつかうことから、忌まれるようになったとされます。




ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
ATUTANEのやつ。「いにしえごころ」さんです。

いにしえごころ

異国にある神話や言説は
その地で別に発生したのではなく、太古のむかし
わが国に存在したものがそれらの地に影響を与えたのだ
とするこころのこと。



平田篤胤などが用いてたもので、
からぶみごころ」の逆ではありますが、その根拠となってる資料や発想は外国の説です。
そのため、それらの起源は豊葦原にあり、それらの地にたまたま拡まり残っていたもの
――と前後を遡って配置している例が多数あります。




木村鷹太郎の説なども、動きとしてはこれと同様のもの。


プロフィール
■雅号
氷厘亭氷泉(こおりんてい ひょーせん)
■職業
イラストレーター
絵草紙&錦絵研究人
まんが描き
こっとんきゃんでい 主宰
山田の歴史を語る会 同人
新・妖怪党 党しゅ
■自己紹介
ちッちゃかわいいキャラや、ドット絵、ゲーム系のイラスト、妖怪、和物など多岐色々に描いたり、紙もの、立体もの、デザインものなどなどグッズを造ったりしております。

■ PIXIV
■ instagram
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2019年5月より、Tシャツトリニティでシャツを展開させてます。


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