氷厘亭氷泉の活動やラクガキをいろいろお届けしているブログです。
ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは
沖の救助っ子。「こんぴらさまのどうじ」さんです。

沖の救助っ子。「こんぴらさまのどうじ」さんです。
こんぴらの使いが童子のすがたになって現われたと見られるもの。
むかし、和泉の国から出発した廻船が嵐によっててんぷくしてしまい
海に投げ出された男が浮いていた板につかまって長時間漂流してると、
夢うつつに
「ただよってるわらくずを食べれば飢えないぞよ」
という声が聴こえたので、そうしてみて飢えを克服。
そのうちに目の前に岩が見えたのでそれによじのぼろうと試みたのですが、
その岩の上にふしぎと童子が現われて
竿をふってこれを阻止しようとしてくるので断念。
仕方なく板につかまって浮かんでいると
航行していたよその船が通りかかり助かります。
海に投げ出された男が浮いていた板につかまって長時間漂流してると、
夢うつつに
「ただよってるわらくずを食べれば飢えないぞよ」
という声が聴こえたので、そうしてみて飢えを克服。
そのうちに目の前に岩が見えたのでそれによじのぼろうと試みたのですが、
その岩の上にふしぎと童子が現われて
竿をふってこれを阻止しようとしてくるので断念。
仕方なく板につかまって浮かんでいると
航行していたよその船が通りかかり助かります。
船の上に助けてもらってから自分のつかまっていた板を見てみたら
金毘羅様の守り札の板であったソウナ。
『甲子夜話』にあるものですが、
わらくず(藁屑)を食せば飢ることなからん、とかいうアドバイスは
なかなかおもしろ展開。
金毘羅様の守り札の板であったソウナ。
『甲子夜話』にあるものですが、
わらくず(藁屑)を食せば飢ることなからん、とかいうアドバイスは
なかなかおもしろ展開。
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ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは
ちゃぽちゃぽぼちょぼちょ。「こうあんじのこぼうず」さんです。

ちゃぽちゃぽぼちょぼちょ。「こうあんじのこぼうず」さんです。
武蔵の国の府中にある高安寺にいたというふしぎな小坊主で、
正体は狐だったといいます。
正体は狐だったといいます。
いつも知らない間に風呂からあがっているし、
いつ入ってるのかもわからなかったので、ふしぎに思った和尚が監視してると、
この小坊主はしっぽでお湯をぽちょぽちょとかきまわして
風呂に入ったような音をさせていたということを目撃。
後日「きつねということが知れてしまっては寺にはおれません」と告げて
小坊主はいなくなってしまったソウナ。
いつ入ってるのかもわからなかったので、ふしぎに思った和尚が監視してると、
この小坊主はしっぽでお湯をぽちょぽちょとかきまわして
風呂に入ったような音をさせていたということを目撃。
後日「きつねということが知れてしまっては寺にはおれません」と告げて
小坊主はいなくなってしまったソウナ。
お湯にしっぽをつけて湯を鳴らして風呂にはいってるように見せかけるくだりは、
昔話としてつたわっている葛の葉のはなしの中や、
「はつれん」(初蓮)のはなしなどにも見られるものです。
昔話としてつたわっている葛の葉のはなしの中や、
「はつれん」(初蓮)のはなしなどにも見られるものです。
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群体バージョン。「びんぼうがみのす」さんです。

群体バージョン。「びんぼうがみのす」さんです。
むかし、お金持ちな男と貧乏な男が住んでて、
貧乏な男も同じぐらい働いているのにどうして貧乏なのだろう
とふしぎになった金持ちの男が、ある日
るすになってる男の家で物音がしたのでコッソリのぞいてみると、
小さい子供がいっぱい家にいて、
物をいじくってぼろぼろにしたり、
物を喰ったりしてたのでびっくり。
貧乏な男も同じぐらい働いているのにどうして貧乏なのだろう
とふしぎになった金持ちの男が、ある日
るすになってる男の家で物音がしたのでコッソリのぞいてみると、
小さい子供がいっぱい家にいて、
物をいじくってぼろぼろにしたり、
物を喰ったりしてたのでびっくり。
「なにもんだぁ」と声をかけると
その小さな子供たちが一斉に自在鉤(じざいかぎ)にかけてある
大きなひょうたんの中へと消えてしまったので、
「この家が貧乏なのはあれのせいだ」と察知。
その小さな子供たちが一斉に自在鉤(じざいかぎ)にかけてある
大きなひょうたんの中へと消えてしまったので、
「この家が貧乏なのはあれのせいだ」と察知。
山から帰って来た貧乏な男にわけをきかせて
捨てろと提案してみますが「あれは代々家にある古いもんだから」と断られてしまい、
けっきょくその家はいつまでもそのままだったんだソウナ。
捨てろと提案してみますが「あれは代々家にある古いもんだから」と断られてしまい、
けっきょくその家はいつまでもそのままだったんだソウナ。
美作の国の真島郡美甘村などにつたわる昔話に出て来るもの。
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おこわをたべて胃に残る。「かぎょそう」さんです。

漢字で書くと「化魚僧」で、日本の「うなぎのきゃく」(鰻の客)や
「いわなぼうず」(岩魚坊主)などと同様のおはなし。
むかし天長県にすんで魚や雁をとって暮らしてた
劉萬というひとの家に乞食僧がやってきたので
おかみさんがちょうどお釜に入ってたお赤飯をほどこしてあげたところ、
「明日大きな魚が捕れるかも知れんが
それはどうぞ殺さないでやってもらいたい」
と、僧は語って去ります。
おこわをたべて胃に残る。「かぎょそう」さんです。
漢字で書くと「化魚僧」で、日本の「うなぎのきゃく」(鰻の客)や
「いわなぼうず」(岩魚坊主)などと同様のおはなし。
むかし天長県にすんで魚や雁をとって暮らしてた
劉萬というひとの家に乞食僧がやってきたので
おかみさんがちょうどお釜に入ってたお赤飯をほどこしてあげたところ、
「明日大きな魚が捕れるかも知れんが
それはどうぞ殺さないでやってもらいたい」
と、僧は語って去ります。
次の日、ほんとうに大きな魚が捕れたのですが、
劉萬が僧のたのみなんか耳にしなかったョということにして
その魚をさばいてみたところ、
大魚のお腹の中にはお赤飯が入ってたんだトカ。
その後、劉の家は没落してしまったといいます。
劉萬が僧のたのみなんか耳にしなかったョということにして
その魚をさばいてみたところ、
大魚のお腹の中にはお赤飯が入ってたんだトカ。
その後、劉の家は没落してしまったといいます。
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■雅号
氷厘亭氷泉(こおりんてい ひょーせん)
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■職業
イラストレーター
絵草紙&錦絵研究人
まんが描き
こっとんきゃんでい 主宰
山田の歴史を語る会 同人
新・妖怪党 党しゅ
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