氷厘亭氷泉の活動やラクガキをいろいろお届けしているブログです。
ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは
お六櫛のつぎに京伝のかいた岩井櫛の登場人物。「がんかいあじゃり」さんです。
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初音は岩海阿闍梨の念によってたびたび血を吐き苦しみますが、
小鍛冶宗近の刀のちからによって阿闍梨は最終的に滅ぼされ、
ばらばらの骨と化して一羽のほととぎすだけとなり空高く消えたソウナ。
お六櫛のつぎに京伝のかいた岩井櫛の登場人物。「がんかいあじゃり」さんです。
地面の中に埋まって崇高な即身成仏となるはずだった行脚僧で、
埋められる前にたくさんのひとびとと共にたまたまこの岩海阿闍梨を拝みに来た
初音(はつね)という御殿女中をひとめ見て
「世にかかる美人もあるべきか」
と心が乱れ、その霊がほととぎすのかたちの心火となって、
彼女にとりつくようになってしまいます。
埋められる前にたくさんのひとびとと共にたまたまこの岩海阿闍梨を拝みに来た
初音(はつね)という御殿女中をひとめ見て
「世にかかる美人もあるべきか」
と心が乱れ、その霊がほととぎすのかたちの心火となって、
彼女にとりつくようになってしまいます。
初音は岩海阿闍梨の念によってたびたび血を吐き苦しみますが、
小鍛冶宗近の刀のちからによって阿闍梨は最終的に滅ぼされ、
ばらばらの骨と化して一羽のほととぎすだけとなり空高く消えたソウナ。
山東京伝『岩井櫛粂野仇討』に登場するもので、
ほととぎすの心火は「がんばり入道ほととぎす」という言葉からの発想でつくられた趣向。
「がんばり入道」は「岩海入定」の言い誤って伝わったものぢゃ、
というこじつけがおかしみ。
ほととぎすの心火は「がんばり入道ほととぎす」という言葉からの発想でつくられた趣向。
「がんばり入道」は「岩海入定」の言い誤って伝わったものぢゃ、
というこじつけがおかしみ。
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江湖紀聞からの風ぴゅー。「せきゆうふう」さんです。
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漢字で書くと「石尤風」――ちょっとひさしぶりの漢土産です。
江湖紀聞からの風ぴゅー。「せきゆうふう」さんです。
漢字で書くと「石尤風」――ちょっとひさしぶりの漢土産です。
海に出発した商船を吹き戻したり進めなくしてしまったりする風のこと。
これが吹くと商人たちは出発をやめたりしたといいます。
これが吹くと商人たちは出発をやめたりしたといいます。
むかし、尤郎(ゆうろう)という男のお嫁になった石(せき)氏の娘が、
商売の旅に出ていったまま帰らぬひととなってしまった尤郎のことを思ったまま
重病になった死の床で
「このような悲しみを世の女どもには味あわせたくない、
必ず大風を吹かせて人々を押し戻すであろう」
と宣言、それを受けて、船出のときにすごい風が吹いたりするのは
この石氏の吹かせているものであると考えられ、
石尤風という名で呼ばれるようになったんだトカ。
商売の旅に出ていったまま帰らぬひととなってしまった尤郎のことを思ったまま
重病になった死の床で
「このような悲しみを世の女どもには味あわせたくない、
必ず大風を吹かせて人々を押し戻すであろう」
と宣言、それを受けて、船出のときにすごい風が吹いたりするのは
この石氏の吹かせているものであると考えられ、
石尤風という名で呼ばれるようになったんだトカ。
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鬼さんでぃす。「おにのごとくなるもの」さんです。
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鬼さんでぃす。「おにのごとくなるもの」さんです。
人間たちには姿が見えたり見えなかったりする鬼神の類。
人間の知らない自然に対するひみつの対処法などをいろいろ知ってます。
人間の知らない自然に対するひみつの対処法などをいろいろ知ってます。
鳥居清経の描いている青本『天王寺亀井活鑑』に出て来るもので、
ものすごく巨大なせんだんの大木をひとびとが伐ろうとするけれど、
次の日になると伐った部分がもとのようにつながってしまい、
伐ることが出来ない、と人々が困っていた時に、
ある者がこの「鬼の如くなるもの」が夜に木の近くで
「伐る時にでた木くずを燃やして、そのあつあつの灰を根本にまいてやればよいものを」
としゃべりあってるのを耳にして、これを伐採することが出来た
――というくだりに登場しています。
ものすごく巨大なせんだんの大木をひとびとが伐ろうとするけれど、
次の日になると伐った部分がもとのようにつながってしまい、
伐ることが出来ない、と人々が困っていた時に、
ある者がこの「鬼の如くなるもの」が夜に木の近くで
「伐る時にでた木くずを燃やして、そのあつあつの灰を根本にまいてやればよいものを」
としゃべりあってるのを耳にして、これを伐採することが出来た
――というくだりに登場しています。
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舞台にかけれなかった夏芝居。「とうふやおきちのちょう」さんです。
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舞台にかけれなかった夏芝居。「とうふやおきちのちょう」さんです。
お寺の門前にあった豆腐屋のむすめ「お吉」は、
恋仲になった灯明寺の僧・「空月」(くうげつ)と心中をすることになったのですが、
家からもってきたのが宝剣「六字の短刀」であったことから、
これを使えば立身出世がかなう! とこころの動いた空月によってバッサリ。
首をうたれてしまいますが、その首から真っ白い蝶がたくさん出現、
これが空月についてまわるようになり、
その後いろいろな悪事をかさねた空月はついには捕縛されてしまいます。
恋仲になった灯明寺の僧・「空月」(くうげつ)と心中をすることになったのですが、
家からもってきたのが宝剣「六字の短刀」であったことから、
これを使えば立身出世がかなう! とこころの動いた空月によってバッサリ。
首をうたれてしまいますが、その首から真っ白い蝶がたくさん出現、
これが空月についてまわるようになり、
その後いろいろな悪事をかさねた空月はついには捕縛されてしまいます。
文化9年(1812)4世鶴屋南北、松井幸三、福森久助らによって執筆されたものの
市村座の資金ぐりがつかず上演されずじまいになった夏狂言
『解脱衣楓累』(げだつのきぬもみぢがさね)という歌舞伎の登場人物。
空月とお吉は大坂桜町で打ち首になった不義の二人に題材をとってます。
(お吉と顔がそっくりな美くしい妹という役で累(かさね)が登場して、外題にかさなっていきます)
市村座の資金ぐりがつかず上演されずじまいになった夏狂言
『解脱衣楓累』(げだつのきぬもみぢがさね)という歌舞伎の登場人物。
空月とお吉は大坂桜町で打ち首になった不義の二人に題材をとってます。
(お吉と顔がそっくりな美くしい妹という役で累(かさね)が登場して、外題にかさなっていきます)
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三笑シショーの本より。「いしのきよひめ」さんです。
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福亭三笑の黄表紙『従夫道成寺』(それからどうじょうじ 1801)に登場する主人公。
子供たちにいじめられていた石をたすけて持ち帰った「まさごの庄司」のもとに
その石が変化して現われたうつくしい娘。
まさごの庄司の娘として成長し、
彼が病にふせったときは身売りをしてお金をつくったりもしました。
その後、「くめの平内」と結婚しますが平内が芸者とかけおち。
怒り狂って道成寺(どうじょうじ)に出現。ふたたび石と化し
「玄翁法師」によって鎮められました。
この清姫は悲しくなったり怒ったりすると石に変わってしまうという設定で、
玄翁法師(三国妖狐伝などで殺生石をうちくだく役で出て来る玄能を援用した登場人物)によって
「浅草のあさじが原の一ッ家で婆が旅人を殺すときに石のまくらをつかっていたので、
その罪からこのような者とうまれかわったのだ」ということが明かされます。
三笑シショーの本より。「いしのきよひめ」さんです。
福亭三笑の黄表紙『従夫道成寺』(それからどうじょうじ 1801)に登場する主人公。
子供たちにいじめられていた石をたすけて持ち帰った「まさごの庄司」のもとに
その石が変化して現われたうつくしい娘。
まさごの庄司の娘として成長し、
彼が病にふせったときは身売りをしてお金をつくったりもしました。
その後、「くめの平内」と結婚しますが平内が芸者とかけおち。
怒り狂って道成寺(どうじょうじ)に出現。ふたたび石と化し
「玄翁法師」によって鎮められました。
この清姫は悲しくなったり怒ったりすると石に変わってしまうという設定で、
玄翁法師(三国妖狐伝などで殺生石をうちくだく役で出て来る玄能を援用した登場人物)によって
「浅草のあさじが原の一ッ家で婆が旅人を殺すときに石のまくらをつかっていたので、
その罪からこのような者とうまれかわったのだ」ということが明かされます。
プロフィール
■雅号
氷厘亭氷泉(こおりんてい ひょーせん)
■ホームページ
■職業
イラストレーター
絵草紙&錦絵研究人
まんが描き
こっとんきゃんでい 主宰
山田の歴史を語る会 同人
新・妖怪党 党しゅ
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