氷厘亭氷泉の活動やラクガキをいろいろお届けしているブログです。
ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは
あったかいかあったかいか。「よぎのかい」さんです。

あったかいかあったかいか。「よぎのかい」さんです。
むかし、江戸の牛込あたりに住んでたひとの家で起きたもの。
おばあさんが冬になったので
質屋から出して来た夜着をつかいはじめたところ、
夜になると「ばば、ばば、暖かなるかや」という声が
どこからともなく聴こえてぶきみ。
おばあさんが冬になったので
質屋から出して来た夜着をつかいはじめたところ、
夜になると「ばば、ばば、暖かなるかや」という声が
どこからともなく聴こえてぶきみ。
一体どうしてなんだろう、とおばあさんがいろいろ振り返ってみると、
物乞いにやって来た横柄な修験者を以前おっぱらったことがあったので、
ふたたびその修験者がやって来たときに
お茶なども出してほどこしをあげてみたところ、
夜着がしゃべることは無くなったトサ。
物乞いにやって来た横柄な修験者を以前おっぱらったことがあったので、
ふたたびその修験者がやって来たときに
お茶なども出してほどこしをあげてみたところ、
夜着がしゃべることは無くなったトサ。
根岸鎮衛『耳袋』にあるはなしで、修験の忿恚(ふんい、怒り)が執着して
夜着が怪異をなしたとされるもの。
夜着が怪異をなしたとされるもの。
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ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは
甘酒だいすき過ぎストーリー。「あまざけのばばあくび」さんです。

甘酒だいすき過ぎストーリー。「あまざけのばばあくび」さんです。
むかし、甘酒がとても好きな婆さんがいて、
誰にも甘酒を分けてあげなかったのですが、
婆さんがお寺参りにいってるすきに
お嫁さんがこれをこっそり飲んじゃおうと
婆さんの甘酒の甕(かめ)をあけてみたところ、
そこには婆の生首が浮いててビックリしたというもの。
誰にも甘酒を分けてあげなかったのですが、
婆さんがお寺参りにいってるすきに
お嫁さんがこれをこっそり飲んじゃおうと
婆さんの甘酒の甕(かめ)をあけてみたところ、
そこには婆の生首が浮いててビックリしたというもの。
婆さんの執念が甕の中にあらわれて
甘酒を飲まれないようにしてたんだソウナ。
甘酒を飲まれないようにしてたんだソウナ。
加賀の国の江沼郡などにつたわるもので、
酢に対して念が執着してしまった「すがめのこへび」(酢瓶の小蛇)などと同様のもの。
酢に対して念が執着してしまった「すがめのこへび」(酢瓶の小蛇)などと同様のもの。
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目から火の弾ずどーん。「きゅうほうけんびのたかね」さんです。

漢字で書くと「弓炮剣火の高音」で、
目から火の弾ずどーん。「きゅうほうけんびのたかね」さんです。
大砲や鉄砲や刀や陣笠や弓道具で出来てるようなかたちのもの。
おこったりすると火炎をふいたりします。
おこったりすると火炎をふいたりします。
漢字で書くと「弓炮剣火の高音」で、
徳川末期に摺られた一枚摺(「売買なし百枚切」とあるので販売ではなく限定的なもの?)
にあるもので調練や合戦の銃火器の音などをあらわしてデザインされたと考えられます。
にあるもので調練や合戦の銃火器の音などをあらわしてデザインされたと考えられます。
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病魔は自らの弱点を悉知す。「やくしん」さんです。

病魔は自らの弱点を悉知す。「やくしん」さんです。
漢字で書くと「厄神」で一切の病気をつかさどってる存在。
どんなやまいでも治すことのできる方法を記しているひみつの巻物を所持してます。
どんなやまいでも治すことのできる方法を記しているひみつの巻物を所持してます。
永禄のころ、甲府にいた木口道庵という名医は
この厄神からその巻物を授かったので、とても腕がよかったが、
戦国の動乱でその巻物も失われちゃったヨ、
というおはなしが『古今百物語』(拾遺おとぎ)にあります。
この厄神からその巻物を授かったので、とても腕がよかったが、
戦国の動乱でその巻物も失われちゃったヨ、
というおはなしが『古今百物語』(拾遺おとぎ)にあります。
妖怪を描いた絵巻物のなかには「やくしん」(やく神)というものもあり、
(百鬼夜行絵巻とかにある、唐櫃をあけてる妖怪を素材としてリデザインされ描かれてます)
その呼び名の根本はこのような版本にもうかがえるようです。
(百鬼夜行絵巻とかにある、唐櫃をあけてる妖怪を素材としてリデザインされ描かれてます)
その呼び名の根本はこのような版本にもうかがえるようです。
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廊下びっしょぬれこうげき。「ちょうじゃやしきのがあたろ」さんです。

廊下びっしょぬれこうげき。「ちょうじゃやしきのがあたろ」さんです。
壱岐につたわるもので、
むかし長者屋敷と呼ばれるおかねもちの家には「があたろ」がいて、
その子がいることによって富がどんどん増えて行ったんだトカ。
むかし長者屋敷と呼ばれるおかねもちの家には「があたろ」がいて、
その子がいることによって富がどんどん増えて行ったんだトカ。
しかし、あるとき長者の奥さんが
いつも体がびしょびしょであたりを水でぬらして歩いてまわる「があたろ」に激怒。
以後は「があたろ」が屋敷によりつくこともなくなってしまい、
たちどころに家は没落してしまったソウナ。
いつも体がびしょびしょであたりを水でぬらして歩いてまわる「があたろ」に激怒。
以後は「があたろ」が屋敷によりつくこともなくなってしまい、
たちどころに家は没落してしまったソウナ。
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芭蕉の根のした。「ばしょうき」さんです。

漢字で書くと「芭蕉鬼」で『異聞総録』にあるおはなし。
芭蕉の根のした。「ばしょうき」さんです。
漢字で書くと「芭蕉鬼」で『異聞総録』にあるおはなし。
むかし、江西のひとがある屋敷をかったところ、
庭でどこからわからない歌声や笑い声や、
なぞの美女があらわれるというふしぎがあったりします。
庭でどこからわからない歌声や笑い声や、
なぞの美女があらわれるというふしぎがあったりします。
そのうちに、その美女が子供の髪の毛をひっぱったりする
ということをするようになったので、よく調べてみたところ、
庭の芭蕉(ばしょう)の木の下あたりでその美女が消えたことが判明したので、
芭蕉の木をとりのぞいたところ、怪事はパッタリ。
よくよく聴いてみると、十年以上前にその家の持ち主に仕えてた侍女が
あるじによって殺されて庭に埋められており、
その上にその芭蕉の木が植えられてたんだソウナ。
ということをするようになったので、よく調べてみたところ、
庭の芭蕉(ばしょう)の木の下あたりでその美女が消えたことが判明したので、
芭蕉の木をとりのぞいたところ、怪事はパッタリ。
よくよく聴いてみると、十年以上前にその家の持ち主に仕えてた侍女が
あるじによって殺されて庭に埋められており、
その上にその芭蕉の木が植えられてたんだソウナ。
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魯仙の随筆から。「あたまがししににたむし」さんです。

この虫は眺めていると、そのまま千葉たちの目の前をとおりすぎて
やぶへ入ってどこかへ行ってしまったといいます。
魯仙は、随筆の『南遊記』に出て来るうわばみとかの仲間なのかな?
と、いってます。
魯仙の随筆から。「あたまがししににたむし」さんです。
平尾魯仙『谷の響』にあるもので、
文政のころ、千葉という男が仲間たちといっしょに
たけのこを採りに山へ行ったときに目撃したという
いもむしのようなふしぎな虫で、
長さは2尺くらいで太さが1尺、頭はお獅子に似て、
背中には鱗が生えてたといいます。
文政のころ、千葉という男が仲間たちといっしょに
たけのこを採りに山へ行ったときに目撃したという
いもむしのようなふしぎな虫で、
長さは2尺くらいで太さが1尺、頭はお獅子に似て、
背中には鱗が生えてたといいます。
この虫は眺めていると、そのまま千葉たちの目の前をとおりすぎて
やぶへ入ってどこかへ行ってしまったといいます。
魯仙は、随筆の『南遊記』に出て来るうわばみとかの仲間なのかな?
と、いってます。
プロフィール
■雅号
氷厘亭氷泉(こおりんてい ひょーせん)
■ホームページ
■職業
イラストレーター
絵草紙&錦絵研究人
まんが描き
こっとんきゃんでい 主宰
山田の歴史を語る会 同人
新・妖怪党 党しゅ
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