氷厘亭氷泉の活動やラクガキをいろいろお届けしているブログです。
ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは
ゴールドもちこみ。「とくべえのかない」さんです。
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ゴールドもちこみ。「とくべえのかない」さんです。
越後の国、古志郡の千手町につたわるもの。
むかし、仁助(にすけ)という孝行者の荒物屋に
「どうしても塩がいるので、この馬鍬(まぐわ)を質にして塩を2升かして下さい」
と頼んで来たという女のひとで、
仁助が「質などなくとも、名さえ聞かせてくれれば貸してあげますよ」というと、
「小山村の、徳兵衛の家内です」と答え、結局その真っ黒で泥だらけのきたない馬鍬を
そのまま仁助に渡し、塩を借りていきました。
むかし、仁助(にすけ)という孝行者の荒物屋に
「どうしても塩がいるので、この馬鍬(まぐわ)を質にして塩を2升かして下さい」
と頼んで来たという女のひとで、
仁助が「質などなくとも、名さえ聞かせてくれれば貸してあげますよ」というと、
「小山村の、徳兵衛の家内です」と答え、結局その真っ黒で泥だらけのきたない馬鍬を
そのまま仁助に渡し、塩を借りていきました。
しばらくして、仁助が小山村にたまたま行ったときに
「徳兵衛というひとはいますか」と村の人にたずねると、該当者なし。
わずかの塩であるからよいかと思い、置いていかれたままにしておいた
汚い馬鍬を洗ってみると、すべてが純金であったのでびっくり。
「徳兵衛というひとはいますか」と村の人にたずねると、該当者なし。
わずかの塩であるからよいかと思い、置いていかれたままにしておいた
汚い馬鍬を洗ってみると、すべてが純金であったのでびっくり。
仁助は以後、塩を商売にしておおがねもちになったソウナ。
ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは
うぶめ式ぬれおんなちゃんのひとつ。「はたおくのぬれおんな」さんです。
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うぶめ式ぬれおんなちゃんのひとつ。「はたおくのぬれおんな」さんです。
佐渡の五十浦と岩谷口のあいだにある
「はたおく」と呼ばれてる墓地に出たというもの。
赤ちゃんをだいていて、ちかくをとおりかかったひとに
「お念仏をあげるあいだ、この子をだいてください」と頼んできたといいます。
「はたおく」と呼ばれてる墓地に出たというもの。
赤ちゃんをだいていて、ちかくをとおりかかったひとに
「お念仏をあげるあいだ、この子をだいてください」と頼んできたといいます。
赤ちゃんはだいてるうちにずんずんずんずん重たくなっていって、
持っていられなくなるといいます。
持っていられなくなるといいます。
ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは
ゴールドをうみますこけここー。「りゅうぐうのにわとり」さんです。
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ゴールドをうみますこけここー。「りゅうぐうのにわとり」さんです。
薪(たきぎ)をくれたお礼だと言われて竜宮にまねかれた男が、
おみやげとしてもらって来たにわとり。
毎日きまった量のお米をあげると金の玉をうみおとしたと言います。
おみやげとしてもらって来たにわとり。
毎日きまった量のお米をあげると金の玉をうみおとしたと言います。
あけまして、いよいよ4日となりまして
「和漢百魅缶」も例年どおりの初日でございます。
それでは、今年もはじまりの初春連続アップ興行、とととんめぇめぇと行きましょう。
とざい、とーーーーーーざーーーーーーーーーーーーーいーーー。
■ がらっぱのきてき(がらっぱの汽笛)
薩摩の国の河童たちといえばの「がらっぱ」さんたち、ですが
大正時代のころ、川内あたりに鉄道が出来て汽車が来たころは
ぽっぽーーーーー、とその汽笛の音を真似したのです、というのがコチラの伝承。
狐や狸や、いたち、だけでは無いわけです。ハイ。
■ かおぐろ(顔黒)
ほとけさまのばちが当たって……のシリーズに該当する一話。
徳次という地名は、鈴木棠三せんせいが常滑(とこなめ)かな? と註してることから考えると
「とくなみ」とか訓んだりするんですかね?
……根岸のお奉行の本は意外と地名とかはイイカゲン。
■ ねこのくらいとい(猫の位取い)
猫がどこかにぷいっと居なくなっちゃう(ただししばらくたってからまた戻ってくる)のは
「くらい」を取得しにいくからだ、という俗信から。
狐たちや狸たちには正一位の官位をどうこうしないと……というおはなしもありますし
猫たちにもこういうの、いろいろあったんでしょうかね?
よその地域のものも、もっと見つけてみる必要はありそう。
■ むくり
かいこ(蚕)のはじまり、に関する昔話に出て来るもの。
姫様の遺骸が腐って、そこから……というパターンの蚕のはじまりは
他にもいろいろとあるので、どちらかというと「むくり」は少ない方の展開?
――まぁ、多い・少ないの差というものはあくまでも記録上のことなので
あてにはならないのですけど。
■ にくのふね(肉の舟)
昨年の千穐楽同様、今年の新春は戯文ものからも出ております。
まずこちらは、欲の舟・離欲の舟などといった単語のもじりかえのような存在。
リデザインのモトにしたのは、似たような趣旨の徳川代の絵。
■ やまぶしたき(山伏滝)
山伏茸と1字のちがい、1字のちがいでずいぶん違う。
■ エーキヌカミ
沖縄につたわるお金持ちの神様。
このエーキヌカミのついてる女性、というのが登場する昔話などがあって、
びんぼうな篭(かご)づくりの男のところにその女性がお嫁入りすると
たちまち大金が入って来るようになって富豪になり、
いつの間にか男が豪遊、女は離縁、
どうしようかと女性がさまよってると、また別のびんぼうな篭づくりの男の嫁に
そこもまた、また別の……のくりかえし パターンだったりもします。
■ やまいものばけもの(薯蕷の化物)
戯文もの。そのに。
人が大勢いる場所をさして、かぼちゃやいもがごろごろ並んでるだけ、
と表現したりする言葉がもとになってる戯文などに出て来るもので、
善言堂黙斎「大礼服ハ紳士ノ外貌ヲ飾ルニ足ルノ説」(1877)には
「蕃茄の妖怪」(とうなすのばけもの)と対になって出て来たりもします。
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それでは、ここからまた2015年、本年も
どかどかめぇめぇとひつじの群れるそのごとく
アップをつづけて参りますので、なにとぞのご愛顧、よろしくお願い申し上げたてまつります。
とざい、とーーーーーーーーーざーーーーーーーーーーーーーーーいーーーーー。
「和漢百魅缶」も例年どおりの初日でございます。
それでは、今年もはじまりの初春連続アップ興行、とととんめぇめぇと行きましょう。
とざい、とーーーーーーざーーーーーーーーーーーーーいーーー。
■ がらっぱのきてき(がらっぱの汽笛)
薩摩の国の河童たちといえばの「がらっぱ」さんたち、ですが
大正時代のころ、川内あたりに鉄道が出来て汽車が来たころは
ぽっぽーーーーー、とその汽笛の音を真似したのです、というのがコチラの伝承。
狐や狸や、いたち、だけでは無いわけです。ハイ。
■ かおぐろ(顔黒)
ほとけさまのばちが当たって……のシリーズに該当する一話。
徳次という地名は、鈴木棠三せんせいが常滑(とこなめ)かな? と註してることから考えると
「とくなみ」とか訓んだりするんですかね?
……根岸のお奉行の本は意外と地名とかはイイカゲン。
■ ねこのくらいとい(猫の位取い)
猫がどこかにぷいっと居なくなっちゃう(ただししばらくたってからまた戻ってくる)のは
「くらい」を取得しにいくからだ、という俗信から。
狐たちや狸たちには正一位の官位をどうこうしないと……というおはなしもありますし
猫たちにもこういうの、いろいろあったんでしょうかね?
よその地域のものも、もっと見つけてみる必要はありそう。
■ むくり
かいこ(蚕)のはじまり、に関する昔話に出て来るもの。
姫様の遺骸が腐って、そこから……というパターンの蚕のはじまりは
他にもいろいろとあるので、どちらかというと「むくり」は少ない方の展開?
――まぁ、多い・少ないの差というものはあくまでも記録上のことなので
あてにはならないのですけど。
■ にくのふね(肉の舟)
昨年の千穐楽同様、今年の新春は戯文ものからも出ております。
まずこちらは、欲の舟・離欲の舟などといった単語のもじりかえのような存在。
リデザインのモトにしたのは、似たような趣旨の徳川代の絵。
■ やまぶしたき(山伏滝)
山伏茸と1字のちがい、1字のちがいでずいぶん違う。
■ エーキヌカミ
沖縄につたわるお金持ちの神様。
このエーキヌカミのついてる女性、というのが登場する昔話などがあって、
びんぼうな篭(かご)づくりの男のところにその女性がお嫁入りすると
たちまち大金が入って来るようになって富豪になり、
いつの間にか男が豪遊、女は離縁、
どうしようかと女性がさまよってると、また別のびんぼうな篭づくりの男の嫁に
そこもまた、また別の……のくりかえし パターンだったりもします。
■ やまいものばけもの(薯蕷の化物)
戯文もの。そのに。
人が大勢いる場所をさして、かぼちゃやいもがごろごろ並んでるだけ、
と表現したりする言葉がもとになってる戯文などに出て来るもので、
善言堂黙斎「大礼服ハ紳士ノ外貌ヲ飾ルニ足ルノ説」(1877)には
「蕃茄の妖怪」(とうなすのばけもの)と対になって出て来たりもします。
それでは、ここからまた2015年、本年も
どかどかめぇめぇとひつじの群れるそのごとく
アップをつづけて参りますので、なにとぞのご愛顧、よろしくお願い申し上げたてまつります。
とざい、とーーーーーーーーーざーーーーーーーーーーーーーーーいーーーーー。
プロフィール
■雅号
氷厘亭氷泉(こおりんてい ひょーせん)
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■職業
イラストレーター
絵草紙&錦絵研究人
まんが描き
こっとんきゃんでい 主宰
山田の歴史を語る会 同人
新・妖怪党 党しゅ
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