忍者ブログ
氷厘亭氷泉の活動やラクガキをいろいろお届けしているブログです。
  1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28  
[30]  [31]  [32]  [33]  [34]  [35]  [36]  [37]  [38]  [39]  [40
ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
とげつ」さんです。

とげつ 兎齧

漢字で書くと「兎齧」で
兎(うさぎ)たちのかじった草のことで、季節にともなって
その兎齧が、あぶのような虫たちになるとも考えられてました。



『淮南子』説林訓に記述が見られるへんかで、
「螚」(能の下に虫)になるとされてます。



いっぽう、説林訓の同文がみんな、
ある虫が別のすがたの虫に変わることを例示してるので、
草ではなく、「兎齧」という名前の虫のことだする注釈も古くからあります。



PR
ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
どくきゃくぎ」さんです。

どくきゃくぎ 独脚蟻

漢字で書くと「独脚蟻」で
嶺南にあるといわれてるものです。
黒い蟻(あり)のようで、樹から生えてて動くことは出来ないといいます。



『本草綱目』では樹から気化(自然から直接に生まれること)して
この世に生じる例として出て来ます。
どくきゃくほう」(独脚蜂)の同類として挙げられてますが、詳しいことはわかりません。
ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
木からにょきにょき? 「どくきゃくほう」さんです。

どくきゃくほう 独脚蜂

漢字で書くと「独脚蜂」で
嶺南にあるといわれてるます。黒い蜂(はち)のようで、
樹から生えてて動くことは出来ないといいます。


『本草綱目』では樹から気化(自然から直接に生まれること)して
この世に生じる例として出て来ます。焼研して油とまぜたものが
腫癰(はれもの)などに効果があると考えられてました。



小原春造は「独脚蜂記」で本草書にある独脚蜂のようなものではないか
として図入りで蜂の図を示しており、樹蜂(きばち)の類が卵を産んでるときの様子が、
このような情報になっていたのではないかとも考えられてます。



ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
樹から気化する。「じゅしょうに」さんです。

じゅしょうに 樹小児

漢字で書くと「樹小児」で
樹木から自然に生じるという存在で、嶺南の地にあるものだとされます。



『本草綱目』の独脚蜂の項目のなかで挙げられてるもので、
樹から気化(自然から直接に生まれること)して
この世に生じる例として出て来ますが名称が示されるだけなので
詳しくはわかりません。



虫の気化についての文に蝶・蜂・蟻などと並べて挙げられてる点から、
虫などの一種なのかと思われもしますが、
独脚蜂は樹から生えてて動けないという存在なので、
地域は異なるものの「にんめんじゅ」(人面樹)のような
人間のかたちをした植物の一部を示してるのかもしれません。



ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
すずめだけではなかったり。「こう」さんです。

こう 蛤

漢字で書くと「蛤」で、はまぐりのこと。
海のなかに燕(つばめ)が入ってこれに変化すると考えられてました。



『列子』などに「燕之為蛤」とあるもの。
意味するところは雀がなるとする「こう」(蛤)と同じもののようで、
季節の変化に伴うへんかを示してるようです。
ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
介族になるもうひとつの代表。「こう」さんです。

こう 蛤

漢字で書くと「蛤」で、はまぐりのこと。
季秋(9月)になると海のなかに雀(すずめ)が入って
これに変化すると考えられてました。



『礼記』月令に「爵入大水為蛤」とあるもので、
七十二候のうちの寒露のころの季節時候の変化のひとつとして広く読まれてました。
爵・黄雀はいずれもすずめのこと。





回数を重ねて行くと「しんこう」(蜃蛤)になるとも。




ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
水から生える。「けい」さんです。

けい 繼


漢字で書くと「㡭」あるいは「繼」で、
水から自然に生まれると考えられてた植物で、節々がちぎれても
またそれぞれから生えて殖えるので「継」と呼ばれるのだとされます。




『列子』天瑞篇、『荘子』至楽篇などに見えるもの。
こまかく小さいものだとする「けい」の解釈とは別箇のもので、
牛脣(水瀉)や続断(接続草)のようなかたちの植物だと想定されてます。



ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
水がなる。「けい」さんです。

けい 繼

漢字で書くと「㡭」あるいは「繼」で、
水から自然に生まれるもの。こまかくて小さいといいます。



『列子』天瑞篇、『荘子』至楽篇などに見えるもの。
「何ともしれぬ水あかのやうなもの」(太田玄九『張注列子国字解』)
「水上塵垢初生苔而未成也」(『列子』林註)
「水上の塵埃に苔の生ぜむとするもの」(久保天随『列子新釈』)
「塵埃水上に浮びて細く長くひけるをいふ」(岩垂蒼松『荘子新解』)
などなど、水に生じる微小な存在だと考えられてますが
なにものなのかはハッキリしません。




ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
アイドンノットはまぐり。「しん」さんです。

しん 蜃

漢字で書くと「蜃」で、海などに住む蛟竜の仲間のこと。
孟冬(10月)になると海のなかに雉(きじ)が入って
これに変化すると考えられてました。



『礼記』月令に「雉入大水為蜃」とあるもので、
七十二候のうちの立冬のころの季節時候の変化のひとつとして広く読まれてました。
蛟竜はうろこのある竜たちのこと。


しん」の解釈には分かれがあり、
そこが取り沙汰される際には、こちらのみずちのほうは「蛟蜃」の蜃、
あちらのおおはまぐりのほうは「蛤蜃」の蜃と便宜上区別されたりもします。


ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
クロニクルはまぐり。「しんこう」さんです。

しんこう 蜃蛤

漢字で書くと「蜃蛤」で、
おおはまぐりのこと。『述異記』などにあるもので
黄雀(すずめ)と蛤(はまぐり)が変化を繰り返しつづけて、500年がたつと
蜃蛤になるとも考えられてました。


ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
ビッグはまぐり。「しん」さんです。

しん 蜃

漢字で書くと「蜃」で、しんきろうの「しん」の字でも
おなじみかと思われる文字です。



おおはまぐりのこと。孟冬(10月)になると
海のなかに雉(きじ)が入ってこれに変化すると考えられてました。



『礼記』月令に「雉入大水為蜃」とあるもので、七十二候のうちの
立冬のころの季節時候の変化のひとつとして広く読まれてました。
そのため、雉と蛤をおめでたい御膳に用いる
という組み合わせが出来たと俗にいわれてたトカ。






ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
へんかしておさかなが生じるパターン2。「せつ」さんです。

せつ

漢字で書くと、「䲙」などで、こういうカンジ。
 

たなご・たびらこたちのことで、櫛(くし)が水のなかに入って、
この魚のかたちに化すとも考えられてました。
そのため節魚・櫛魚とも呼ばれます。



節と櫛とはおなじ意味。「せき」(鯽)に近いものであるので、
変化の様子がむかしの本では並べて紹介されていることがありました。
プロフィール
■雅号
氷厘亭氷泉(こおりんてい ひょーせん)
■職業
イラストレーター
絵草紙&錦絵研究人
まんが描き
こっとんきゃんでい 主宰
山田の歴史を語る会 同人
新・妖怪党 党しゅ
■自己紹介
ちッちゃかわいいキャラや、ドット絵、ゲーム系のイラスト、妖怪、和物など多岐色々に描いたり、紙もの、立体もの、デザインものなどなどグッズを造ったりしております。

■ PIXIV
■ instagram
妖界東西新聞

妖界東西新聞 日刊紙だから まいにち更新中

和漢百魅缶wiki 検索用に。

2019年5月より、Tシャツトリニティでシャツを展開させてます。


最新コメント
[01/24 دکوراسیون منزل]
[11/29 NONAME]
[05/08 100]
[01/13 佐藤]
[01/05 ひょ―せん]
妖怪マガジンYOMIMANDARA
月刊?妖怪マガジンYOMIMANDARA

文車堂版社妖改革宣言

新・妖怪党 部署一覧


 Logo:Cyusonzi Ryunosuke
 Design:O-Onigami Georgenomikoto
 2008 新・妖怪党




 Logo:Koorintei Hyousen
 YoukaitoLogo:Cyusonzi Ryunosuke
 Design:O-Onigami Georgenomikoto
 2008 新・妖怪党



 Logo:Koorintei Hyousen
 YoukaitoLogo:Cyusonzi Ryunosuke
 Design:O-Onigami Georgenomikoto
 2008 新・妖怪党



 Logo:Koorintei Hyousen
 YoukaitoLogo:Cyusonzi Ryunosuke
 Design:O-Onigami Georgenomikoto
 2008 新・妖怪党

最新トラックバック
フリーエリア
© 2007-2024 Koorintei Hyousen

本ブログの内容、画像の無断転載、無断転用を禁じます。

忍者ブログ   [PR]