氷厘亭氷泉の活動やラクガキをいろいろお届けしているブログです。
ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは
埼玉県からはいどうぞ。「へいじゅうのよめ」さんです。
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武蔵の国の川越などにつたわるもの。
むかし平十という男が川で魚を釣ってると、
そこへきれいな女がどこからともなく現われて
「へいじゅうさん、へいじゅうさん、嫁にしてくれ」
と言って来て、そのままお嫁になったんだソウナ。
平十の嫁は次の日から木綿をよって糸にして、
キキリコチャンバタリコチャンと1疋の布を織り上げると
「へいじゅうさん、これを南錦白が300両、高いといったら200両と言って売って来てくだされ」
と渡します。
平十がそのとおり売りに歩くと、
お殿様が300両でその布を買い上げてくれます。
しかしその後、雲からつる草がぶらさがって来て、平十の嫁はそれにつかまり
「迎えが来たので家に帰ります」といっていなくなってしまいましたトカ。
天に浮かんで帰っちゃうあたりは、天女な昔話に近いものですが、
このお嫁の正体がなんなのかはヨクワカリンセン。
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福井県からはいどうぞ。「おしずのへび」さんです。
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
越前の国の丸岡城につたわる片目の大蛇。
むかし、城を築くときに人柱を立てねばならないということになり、
お静という夫を亡くした美女が
「わたしの息子たちを士分にして下さるなら人柱に立ちます」
と申し出て無事にお城が完成したのですが、
けっきょく、息子たちのはなしは立ち消えになってしまったので、
それに怒ったお静の霊が大蛇と化してしまったといいます。
蛇が片目なのは、お静が眼疾のせいで隻眼だったため。
また、お堀にいた「白いなまず」もお静の化身と言われてたそうで、
明治のはじめ、これをつかまえて見世物に出したひとの眼がつぶれたりしたといいます。
プロフィール
■雅号
氷厘亭氷泉(こおりんてい ひょーせん)
■ホームページ
■職業
イラストレーター
絵草紙&錦絵研究人
まんが描き
こっとんきゃんでい 主宰
山田の歴史を語る会 同人
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