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氷厘亭氷泉の活動やラクガキをいろいろお届けしているブログです。
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ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは
ぼくはお山のおとこのこ。「こんぼうず」さんです。

こんぼうず こん坊主

信濃の国の戸隠につたわるおばけで、
山の中に出没する妖童、といった解説ごとが残されてますが
どんなことをしてひとをびっくらこかせていたのかは
あんまりわかってません。
 

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ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは
たまごーぇーたまごー。「ていめいほうごう」さんです。

ていめいほうごう 鼎鳴宝号

むかし、宋(南北朝のころの)の文帝のもとに起きたというもの。

文帝さまは鶏のたまごが大好物。
毎日毎日たまごを調理させて食べていたところ、
鼎(かなえ)の中から悲しげに泣く声と
観音さまの宝号が聞こえるようになったんだトカ。

その報告を受けた文帝がその鼎を見に行くと、
実際にそういう声がしていたので、
その後、たまごをお膳にあげるのを止めたんだソウナ。


仏法が伝わってから日本でもポコポコつくられた
たまごの幽霊なおはなし・大陸版のおひとつ。

ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは
ふわふわむーちょ。「のぐも」さんです。

のぐも 野雲

下総の国の佐倉などにつたわるもので、
お正月の元日と14日のあけがた寸前に東の空に出るというふしぎな雲。

これがひとの形をしたり牛馬の形をしてたりするのを見ることで、
(女の子がそれを観測したとかどうとか)
その年の凶作豊作を知れたといいます。

ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは
菊のお節句でございます、ということで「しきく」さんです。

しきく 紫菊

大陸を出て東方のかた、扶桑(ふそう)国の東あたりにあるという
背明(はいめい)国に生えているというふしぎな花。

この背明国には、いろいろとふしぎな穀物や植物があるのですが
この「紫菊」(しきく)を食べると、飢えや渇きを知らぬ体になるそうで
なんともおめでたきもの。

味は甘いんだってさ。

ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは
古塚さんは女ぎらい。「かめづか」さんです。

かめづか 瓶塚

相模の国は三浦郡、大矢部村の丘の上にある古い塚。
この塚の頂上に女性が乗っかると障りがあると言われていて、
上を歩くことは厳禁、と言われておったんだそうな。

大昔、瓶を埋めて塚が造られたことから
こう呼ばれてるらしいのですが、
(武具とか装身具とかを埋めたりするのと近いね)
なんで女性が乗ったらイケナイのかは不明。

ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは
うぬぼれピカゴロ。「おろかなるかみ」さんです。

おろかなるかみ 愚雷神

英泉こと池田一筆庵が書いた『善悪道中記』の中に出て来るもので
じぶんの顔かたちにムダに自身のある感じのかみなりさま。

悪街道にある「うぬぼれのやしろ」にまつられています。という設定。

ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは
坊っちゃん嬢ちゃんキャッチ。「ぼうずこい」さんです。

ぼうずこい

武蔵の国は八王子のあたりにつたわるおばけで、
子供たちとかをいましめるための「ももんがぁ」なお仲間のひとつ。

夜中に泣いてる子供がいると取りに来て連れ去ってしまう、と
言い聞かされていたソウナ。

ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは
荒らし厳禁。「ゆりばば」さんです。

ゆりばば 囲炉裏婆

遠江の国は周智郡につたわってたもので、
囲炉裏(ゆるり、いろり)のなかの灰をゴチャゴチャいじったりすると
このおばけが囲炉裏から出て来るよ!――と言われていました。

もちろん、子供をいましめるための怖いものなので
実際、どんな姿をして出て来たのか、という部分は曖昧で
特に定まった形は無かったみたいです。
ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは
あたしゃとっても白目勝ち。「めばかり」さんです。

めばかり 目斗り

首から上に目の玉だけがのっかってついてる姿のおばけ。
「のっぺらぼう」よりもさらに部品がスッキリしちゃってる感じですナ。

子供むけに売られてた豆絵とかによく描かれてる
デザインおばけなもののおひとつ。

ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは
おへやでうっかり失くしもの。「こくとかい」さんです。

こくとかい 黒兎怪

むかし黒竜江のある家に出たというおばけで、
お皿やお椀など、家の中の勝手道具をどこかに無くしてしまったりしてたというもの。

姿をみせずに悪さをしていたので
家の人はまったく正体がわからずふしぎがっていましたが、

ある日、
ちかくの畑で怪しい影を見た近所の男がそれを鉄砲で撃ったところ、
真っ黒な兎が倒れていて、そのまわりにこの家の食器などが散らばっていたため、
例のふしぎの正体は、黒いうさぎのばけものだと露見しました次第。

さて本日の「和漢百魅缶」へのアップは、
ものうばう石。「ひととりいし」さんです。

ひととりいし 人取石

播磨の国のある山にアッタトサ、というもので、
夜になると石が化けてひとを取ったり脅かしたりしていたんだトカ。

実の正体はきつねだったソウナ。
――ということが言われているのですが
冷静に考えてみると、石がひとをどうこうするというあたりは
この石のあたりで狐がどうこうする、と大体おんなじような事であって
いざ考えてみると、ヨクワカンナイかんじのもの。

9月1日は連続アップ興行をひさびさに行わせていただきました。
今回、アップしたのは怒涛の109体!(ひづけを逆さにしたもの)

実は、この109体のなかの9体は、
伝承のあるもの・むかしの本にあるものをモトにデザインしたもので、
のこりの100体は、こっとんきゃんでいの製造によるオリジナル。

どれがその9体なのかは、今月の末に個々のページがアップされた時に
判明することが出来ます、という趣向で

いずれも様におかれましては、
この9体が一体ドレなのか、推理してみて、おたのしみあれ。
anninu.png

こんかいの連続アップはこちらの特設ページでごらんください


絵びら) 妖界東西新聞 9月1日のもの
プロフィール
■雅号
氷厘亭氷泉(こおりんてい ひょーせん)
■職業
イラストレーター
絵草紙&錦絵研究人
まんが描き
こっとんきゃんでい 主宰
山田の歴史を語る会 同人
新・妖怪党 党しゅ
■自己紹介
ちッちゃかわいいキャラや、ドット絵、ゲーム系のイラスト、妖怪、和物など多岐色々に描いたり、紙もの、立体もの、デザインものなどなどグッズを造ったりしております。

■ PIXIV
■ instagram
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2019年5月より、Tシャツトリニティでシャツを展開させてます。


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