氷厘亭氷泉の活動やラクガキをいろいろお届けしているブログです。
ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは
かたくない笑顔。「おふくいし」さんです。

阿波の国のご城下では「ひとばしら」があったナンテ噂でも名の知れている
福島橋のところにあった門の石垣にはまっていた白い大きな石で、
おたふくに似た形をしていたので「お福石」と呼ばれていました。
この石、フツーに形で知られていただけだったのですが
そのうちに、おはなしがくっつくようになりましたようで、
夜中に、この門を通ると、この「お福石」が「けらけらけらけらけら」と
笑いかけてくると言われていましたんだソウナ。
蜂須賀さまのご家中のひとり
加藤代九郎は、この石に笑いかけられたことのあるひとりなんだそうですが
一緒になってアハハハハハと笑ってみたところ、
後日、特に怪しいことは起こらなかったといいます。
かたくない笑顔。「おふくいし」さんです。

阿波の国のご城下では「ひとばしら」があったナンテ噂でも名の知れている
福島橋のところにあった門の石垣にはまっていた白い大きな石で、
おたふくに似た形をしていたので「お福石」と呼ばれていました。
この石、フツーに形で知られていただけだったのですが
そのうちに、おはなしがくっつくようになりましたようで、
夜中に、この門を通ると、この「お福石」が「けらけらけらけらけら」と
笑いかけてくると言われていましたんだソウナ。
蜂須賀さまのご家中のひとり
加藤代九郎は、この石に笑いかけられたことのあるひとりなんだそうですが
一緒になってアハハハハハと笑ってみたところ、
後日、特に怪しいことは起こらなかったといいます。
ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは
清盛みたいな夫婦もの。「じじいばばあいし」さんです。

武蔵の国の秩父郡、横瀬村の赤穂木にある石にくっついてる昔話で
むかし、この地に住んでいた強欲な爺様と婆様が田んぼで野良仕事をしてると
日がとっぷりと暮れていって、ついに日没、という頃にさしかかった、
ところが予定していた仕事が終わってなかったので、爺婆、お日様にむかって
「こら、仕事が終わるまで出ていやがれ、
戻れ戻れ戻れっ、もう一度でてこいっ」 と呶鳴ってみた。
すると、しずむお日様を扇で招きかえした平清盛のはなしみたいに
お日様がしずむのをやめてのぼって来た。
ところが
「ふふん、言うことを聞いたぜ」といった顔をしていたふたりを
お日様が、あっという間にジューーーーーーーーーッ。
まるごと石にしてしまい、そうして出来たのが「爺婆石」なんだとさー。
タイムトラベルには、このような罰がくだる、のかも知れません。
清盛みたいな夫婦もの。「じじいばばあいし」さんです。

武蔵の国の秩父郡、横瀬村の赤穂木にある石にくっついてる昔話で
むかし、この地に住んでいた強欲な爺様と婆様が田んぼで野良仕事をしてると
日がとっぷりと暮れていって、ついに日没、という頃にさしかかった、
ところが予定していた仕事が終わってなかったので、爺婆、お日様にむかって
「こら、仕事が終わるまで出ていやがれ、
戻れ戻れ戻れっ、もう一度でてこいっ」 と呶鳴ってみた。
すると、しずむお日様を扇で招きかえした平清盛のはなしみたいに
お日様がしずむのをやめてのぼって来た。
ところが
「ふふん、言うことを聞いたぜ」といった顔をしていたふたりを
お日様が、あっという間にジューーーーーーーーーッ。
まるごと石にしてしまい、そうして出来たのが「爺婆石」なんだとさー。
タイムトラベルには、このような罰がくだる、のかも知れません。
ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
冬眠するクセに、こんなとくしゅわざ。「がまひょう」さんです。

『耳食録』などに載ってるもので、大陸でむかしとなえられていた
「雹(ひょう)ってのはどういう仕組みで降って来るんですかね」
という質問に対する俗説のひとつです。
蝦蟇(がま)たちが土手でパクッと土でひとかみ食べて
そのあと、河の水をゴキュとのんで、プーーーっと噴き出すと
氷のかたまりが飛び出すんだそうで、それが降って来たのが
お天気の雹でござる、という、ナントモすごい噴出力なのですが
日本で蝦蟇は、後年、浄瑠璃や歌舞伎や忍術な映画やゲームで
さんざんっぱら魔法のちからを大発揮する生物にしちゃってるので
あんまり「想像力のたくましさとはおそろしいぇもんだネ」とは言えませんテ。
冬眠するクセに、こんなとくしゅわざ。「がまひょう」さんです。

『耳食録』などに載ってるもので、大陸でむかしとなえられていた
「雹(ひょう)ってのはどういう仕組みで降って来るんですかね」
という質問に対する俗説のひとつです。
蝦蟇(がま)たちが土手でパクッと土でひとかみ食べて
そのあと、河の水をゴキュとのんで、プーーーっと噴き出すと
氷のかたまりが飛び出すんだそうで、それが降って来たのが
お天気の雹でござる、という、ナントモすごい噴出力なのですが
日本で蝦蟇は、後年、浄瑠璃や歌舞伎や忍術な映画やゲームで
さんざんっぱら魔法のちからを大発揮する生物にしちゃってるので
あんまり「想像力のたくましさとはおそろしいぇもんだネ」とは言えませんテ。
ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは
ひーけひけーエンヤコラ。「すいちゅうはくぎゅう」さんです。

むかし、兗州(えんしゅう)に出たという話が『集異記』などにも載ってるもので、
水の上にぷかっと鎖が浮いてるので、「なんだろ?」と引っぱってみると
ずいずいずいずい鎖が出てくること数丈あまり。
そのうちに何か重いものが水底から出て来たので見てみると
浮いてきたのは真っ白くてかがやいてる白い牛。
しまった、これは多分かみさまのものに違いない、と思った引っぱり手は
すぐに鎖を離したところ、牛は別段なにするでもなく、
もーー、とまた鎖をともなって水の底にぶくぶく消えていったんだソウナ。
水にまつわるおはなしには牛がよく出てくるヨ、というの好例のひとつ。
ひーけひけーエンヤコラ。「すいちゅうはくぎゅう」さんです。

むかし、兗州(えんしゅう)に出たという話が『集異記』などにも載ってるもので、
水の上にぷかっと鎖が浮いてるので、「なんだろ?」と引っぱってみると
ずいずいずいずい鎖が出てくること数丈あまり。
そのうちに何か重いものが水底から出て来たので見てみると
浮いてきたのは真っ白くてかがやいてる白い牛。
しまった、これは多分かみさまのものに違いない、と思った引っぱり手は
すぐに鎖を離したところ、牛は別段なにするでもなく、
もーー、とまた鎖をともなって水の底にぶくぶく消えていったんだソウナ。
水にまつわるおはなしには牛がよく出てくるヨ、というの好例のひとつ。
さて本日の「和漢百魅缶」へのアップは、
ちりちりばさばさ。「かみきりあま」さんです。

すっかり暑い日差しも目立って来て、
大陸のうえのほうっかた新疆ウイグル自治区では40度をかるく越えたような今日この頃
そろそろ髪の毛を夏向きにしたいと考えてる気分も盛り込んで
九州の海に出た、らしい、「髪切」のお仲間から、アップをいたしました。
野理夫先生の本(『おばけ文庫』)に載ってた話では
なんでも、これに切られた髪は、べたつきとかにおいがすっかり無くなってて
髪の毛っぽくない髪の毛になってたともいいます。
切ったあとに、なんか髪の毛からエナジーを吸い取ってたのでしょうかね?
まぁ、くわしいことはよくわかんないので、かなり謎です。
ほかの「髪切」の仲間みたく、髪の毛をバサッと切っちゃう程度が
妥当な説明でござりますわな。
一応「かみきりあま」というのに「髪切蜑」と漢字をあてていますが、
「あま」の用字の部分については、厳密に「蜑女」や「海女」と書く「あま」なのかは
実は確証がないのですが、海に出た、というのですから、多分あってるでしょう。
ちりちりばさばさ。「かみきりあま」さんです。

すっかり暑い日差しも目立って来て、
大陸のうえのほうっかた新疆ウイグル自治区では40度をかるく越えたような今日この頃
そろそろ髪の毛を夏向きにしたいと考えてる気分も盛り込んで
九州の海に出た、らしい、「髪切」のお仲間から、アップをいたしました。
野理夫先生の本(『おばけ文庫』)に載ってた話では
なんでも、これに切られた髪は、べたつきとかにおいがすっかり無くなってて
髪の毛っぽくない髪の毛になってたともいいます。
切ったあとに、なんか髪の毛からエナジーを吸い取ってたのでしょうかね?
まぁ、くわしいことはよくわかんないので、かなり謎です。
ほかの「髪切」の仲間みたく、髪の毛をバサッと切っちゃう程度が
妥当な説明でござりますわな。
一応「かみきりあま」というのに「髪切蜑」と漢字をあてていますが、
「あま」の用字の部分については、厳密に「蜑女」や「海女」と書く「あま」なのかは
実は確証がないのですが、海に出た、というのですから、多分あってるでしょう。
本日の「和漢百魅缶」へのアップは
山でのおはしの処理法シリーズのなかから、「はしなめうさぎ」さんです。
すでにアップしてる中では「なまきばし」や「しりふきばし」のお仲間で、
土佐の国は上倉村などに伝わっていたもの。
土佐の国らへんでは、山でつくった生木や生茅のおはしは
「折って捨てる」というよりも「くちをつけた部分を地面に突き刺しておく」という
捨て方が言い伝えられてたみたいです。
そんなふうにおはしのくちがついてた部分が地面の中に入ってない状態で
ポイ捨てされていると、それをウサギがなめちゃう。
うさぎにおはしをなめられてしまうと、そのおはしを捨てた人間は
ビンボーになるぞ、と言い習わされておりましたトサ。
いろいろあるもんだね。
山でのおはしの処理法シリーズのなかから、「はしなめうさぎ」さんです。

すでにアップしてる中では「なまきばし」や「しりふきばし」のお仲間で、
土佐の国は上倉村などに伝わっていたもの。
土佐の国らへんでは、山でつくった生木や生茅のおはしは
「折って捨てる」というよりも「くちをつけた部分を地面に突き刺しておく」という
捨て方が言い伝えられてたみたいです。
そんなふうにおはしのくちがついてた部分が地面の中に入ってない状態で
ポイ捨てされていると、それをウサギがなめちゃう。
うさぎにおはしをなめられてしまうと、そのおはしを捨てた人間は
ビンボーになるぞ、と言い習わされておりましたトサ。
いろいろあるもんだね。
プロフィール
■雅号
氷厘亭氷泉(こおりんてい ひょーせん)
■ホームページ
■職業
イラストレーター
絵草紙&錦絵研究人
まんが描き
こっとんきゃんでい 主宰
山田の歴史を語る会 同人
新・妖怪党 党しゅ
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