氷厘亭氷泉の活動やラクガキをいろいろお届けしているブログです。
本日の「和漢百魅缶」へのアップは、
ザ・ビッグ・シュリンプー、「きょかせい」さんです。

漢字で書けば「巨蝦精」、おっきなエビの妖精さんです。
むかし、陳禹(ちんう)というひとが役人として赴いた先で
贈答品としてもらった大きなエビ、その数おおくて30ぴき!
なかなか多いこともあって、鼎(かなえ)の中に水をはらせて
とりあえず、その中にエビをバシャバシャボコボコ。入れて置きました。
ところが、その日の陳禹の夢の中に
浅碧色の着物をつけた眼のやたら輝くひとの群れがゾロッと姿をに現わして、
「どうぞ我々を殺さないでくだされ」と頭を下げて大直訴、
そのありさまがなかなか真に迫るものだったということもありましたし、
陳禹はもともと殺生をこのまぬ人であったし、訴人の数が30人だったので、
「これはあのエビたちに違いあるまい」と考えて、
翌朝、エビたちを海に放してやると、エビたちが全員振り返って
おじぎをしながら水底に消えていったんだってさ、という『夷堅志』などにあるおはなし。
……このあと、何か恩返しがあったか無かったかは知りません。
ザ・ビッグ・シュリンプー、「きょかせい」さんです。

漢字で書けば「巨蝦精」、おっきなエビの妖精さんです。
むかし、陳禹(ちんう)というひとが役人として赴いた先で
贈答品としてもらった大きなエビ、その数おおくて30ぴき!
なかなか多いこともあって、鼎(かなえ)の中に水をはらせて
とりあえず、その中にエビをバシャバシャボコボコ。入れて置きました。
ところが、その日の陳禹の夢の中に
浅碧色の着物をつけた眼のやたら輝くひとの群れがゾロッと姿をに現わして、
「どうぞ我々を殺さないでくだされ」と頭を下げて大直訴、
そのありさまがなかなか真に迫るものだったということもありましたし、
陳禹はもともと殺生をこのまぬ人であったし、訴人の数が30人だったので、
「これはあのエビたちに違いあるまい」と考えて、
翌朝、エビたちを海に放してやると、エビたちが全員振り返って
おじぎをしながら水底に消えていったんだってさ、という『夷堅志』などにあるおはなし。
……このあと、何か恩返しがあったか無かったかは知りません。
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本日の「和漢百魅缶」へのアップは、
しおまねきみたいなアンバランスあんよ。「かいじゅつ」さんです。

漢字で書くと「海朮」となりますが、その文字の意味は
海に住んでる「じゅつじゅつ」鳴くいきもの、という意味で
「朮」の字自体は、音を写す役目を果たしているようです。
南の海にいるよ、という大陸独特の、目の玉が広すぎる大雑把な記録が
『酉陽雑俎』などに載っていたり、海のいきものをいろいろ列挙した文の中に
ちょろっと顔をのぞかせていたり、するコチラさんなのですが
実際、その形がどんなのだったのか記録だけから想像をしてみると
右前足に歯があるだの、背中のほうにお口がついてるだの
なかなかパワフルなおからだ。
しおまねきみたいなアンバランスあんよ。「かいじゅつ」さんです。

漢字で書くと「海朮」となりますが、その文字の意味は
海に住んでる「じゅつじゅつ」鳴くいきもの、という意味で
「朮」の字自体は、音を写す役目を果たしているようです。
南の海にいるよ、という大陸独特の、目の玉が広すぎる大雑把な記録が
『酉陽雑俎』などに載っていたり、海のいきものをいろいろ列挙した文の中に
ちょろっと顔をのぞかせていたり、するコチラさんなのですが
実際、その形がどんなのだったのか記録だけから想像をしてみると
右前足に歯があるだの、背中のほうにお口がついてるだの
なかなかパワフルなおからだ。
本日の「和漢百魅缶」へのアップ、ぴっかぴか、は
竜宮城のまねをした。「さぎのりゅうとう」さんです。

佐渡につたわっているもので、
海の中から、ピカッとひかりが現われて
地上に生えてる樹木や建物などに向かって飛んでくる
「竜燈」(りゅうとう)のようなひかりが
夜になるたびに現われたというもの。
「その正体をつきとめてやろう」と考えた若者が
半月のごとく弓を張り、ぴゅうと光を射落としたところ
そこにボタッと落ちて来たのは一羽の鷺、
「なぁーんだ、鷺がひかってたのかぁ」
と、落着したそうなのですが
……まぁ、狐とか狸とかといっしょで、
しょっちゅう人を化け術で化かしてる動物のひとつとして
鷺たちはとらえられていましたから
若者からすると「いたずらかっ!!」という気分だったと思われますが
鷺が、ゴォーッピカピカーッと光っていたことに対する
おどろきは、どの程度であったのか、ビミョーに気になる感じもするお話。
竜宮城のまねをした。「さぎのりゅうとう」さんです。

佐渡につたわっているもので、
海の中から、ピカッとひかりが現われて
地上に生えてる樹木や建物などに向かって飛んでくる
「竜燈」(りゅうとう)のようなひかりが
夜になるたびに現われたというもの。
「その正体をつきとめてやろう」と考えた若者が
半月のごとく弓を張り、ぴゅうと光を射落としたところ
そこにボタッと落ちて来たのは一羽の鷺、
「なぁーんだ、鷺がひかってたのかぁ」
と、落着したそうなのですが
……まぁ、狐とか狸とかといっしょで、
しょっちゅう人を化け術で化かしてる動物のひとつとして
鷺たちはとらえられていましたから
若者からすると「いたずらかっ!!」という気分だったと思われますが
鷺が、ゴォーッピカピカーッと光っていたことに対する
おどろきは、どの程度であったのか、ビミョーに気になる感じもするお話。
本日の「和漢百魅缶」へのアップは、
先日のおかたさまよりチョイトだけアニキ分。「キムンモシカルカムイ」さんです。

アイヌにつたわる、ひとびとに山のめぐみをもたらしてくれるかみさまで、
「キムン」は山を示すことばでありやす。
海のめぐみをもたらしてくれる「レブンモシカルカムイ」とは
いっしょにおまつりされるものですが、おまつりする場所は
レブン(海)よりもキムン(山)のほうがチョット高い位置にあるそうな。
猟や漁に出る時は、おさけをおそなえして
獲物がたくさんありますように、と願掛けするんですとさ。
先日のおかたさまよりチョイトだけアニキ分。「キムンモシカルカムイ」さんです。

アイヌにつたわる、ひとびとに山のめぐみをもたらしてくれるかみさまで、
「キムン」は山を示すことばでありやす。
海のめぐみをもたらしてくれる「レブンモシカルカムイ」とは
いっしょにおまつりされるものですが、おまつりする場所は
レブン(海)よりもキムン(山)のほうがチョット高い位置にあるそうな。
猟や漁に出る時は、おさけをおそなえして
獲物がたくさんありますように、と願掛けするんですとさ。
本日の「和漢百魅缶」へのアップは、
うみのさち、どっさりこん、「レブンモシカルカムイ」さまです。

アイヌにつたわる、ひとびとに海のめぐみをもたらしてくれるかみさまで、
「レブン」は入り江とか海とかを示すことばです。
海のめぐみがあれば、山のさちもあるだろう、というもので、
もちろんそっちも一緒にまつられておりまして(山のほうが一つ格上らしい)
そちらさまは「キムンモシカルカムイ」と呼びまうす。
おさしみ恋し北の空。
うみのさち、どっさりこん、「レブンモシカルカムイ」さまです。

アイヌにつたわる、ひとびとに海のめぐみをもたらしてくれるかみさまで、
「レブン」は入り江とか海とかを示すことばです。
海のめぐみがあれば、山のさちもあるだろう、というもので、
もちろんそっちも一緒にまつられておりまして(山のほうが一つ格上らしい)
そちらさまは「キムンモシカルカムイ」と呼びまうす。
おさしみ恋し北の空。
本日の「和漢百魅缶」へのアップは、ぽん!
ツメの先が照明&暖房。「しわんぼう」さんです。ぽん!(モンドノスケ風に)

万象亭の『画本纂怪興』に描かれているもので、
名前にある「しわんぼう」そのものが「けちんぼ」を意味していることばなので
もはや、ヒネリもなにもない名前なのですが
「けち」の象徴、「ツメの先に火をともす」ということばを
バリバリに取り入れて、指からボーボー燃えてる火を絵では描いています。
ただ、そのまんまでは、ほかの同一企画のおばけと違いが出来ないので
(江戸時代以来、しょっちゅうしょっちゅう「ツメの先に…」はデザインおばけされ過ぎてる)
ひょーせんは、ツメのシルエットを身体の形にとりいれた
まるっこいものをくっつけておりやす。ホソボソ。
ツメの先が照明&暖房。「しわんぼう」さんです。ぽん!(モンドノスケ風に)

万象亭の『画本纂怪興』に描かれているもので、
名前にある「しわんぼう」そのものが「けちんぼ」を意味していることばなので
もはや、ヒネリもなにもない名前なのですが
「けち」の象徴、「ツメの先に火をともす」ということばを
バリバリに取り入れて、指からボーボー燃えてる火を絵では描いています。
ただ、そのまんまでは、ほかの同一企画のおばけと違いが出来ないので
(江戸時代以来、しょっちゅうしょっちゅう「ツメの先に…」はデザインおばけされ過ぎてる)
ひょーせんは、ツメのシルエットを身体の形にとりいれた
まるっこいものをくっつけておりやす。ホソボソ。
ズワヮーン。本日の「和漢百魅缶」へのアップは、
さてもふしぎのヒメリンゴ。「しゃとう」さんです。

大陸ではおなじみ、西王母やら仙人やらが住んでいる西方の特別環境
崑崙山(こんろんさん)のあちこちに生えているという木で、漢字で書けば「沙棠」
カラナシ(棠)みたいなかたちをしていて、
その木の実(これを個別に「沙棠果」と呼んだりもします)をシャリっと食べると
川の中に無装備で突入して行ってもダイジョーブ!!
…というレベルなのかどーなのかは知りませんが
水中に入ってもおぼれなくなるちからが備わると言われておりましたんだとさ。
また、この木を材木にした舟は沈まないと言われていて
神さま仙人行者などの乗ってる舟は、これ製だったりなかったり。
さてもふしぎのヒメリンゴ。「しゃとう」さんです。

大陸ではおなじみ、西王母やら仙人やらが住んでいる西方の特別環境
崑崙山(こんろんさん)のあちこちに生えているという木で、漢字で書けば「沙棠」
カラナシ(棠)みたいなかたちをしていて、
その木の実(これを個別に「沙棠果」と呼んだりもします)をシャリっと食べると
川の中に無装備で突入して行ってもダイジョーブ!!
…というレベルなのかどーなのかは知りませんが
水中に入ってもおぼれなくなるちからが備わると言われておりましたんだとさ。
また、この木を材木にした舟は沈まないと言われていて
神さま仙人行者などの乗ってる舟は、これ製だったりなかったり。
おひさしぶりに、まだちょっと余震がくがくなプレートの真上でございますが
地震のゆりはじめた11日から本日17日までのぶんの「和漢百魅缶」を
わくわくポンとアップいたしますですよ。
どうぞ毎度のごとく、「和漢百魅缶」の各ページにぶっとんで
おたのしみくださりませ。ぶしゅん。(←非エレキ暖房・毛布マキマキ装備)
ももしまのかいじゅう
▼たぶん人間が油断したスキに襲おうとしていたんだと思いますが、眠りこけてしまったのがうんのつき。 毛がもじゃもじゃだったそうなので、獣ってことなんでしょうけど、何足歩行だったかは知らぬ範囲。
はちえもんのねずみ
▼ネコみたいな声で鳴くねずみ。『兎園小説』の甲斐七ふしぎにあげられているものでカッコイイのは
鍬(くわ)に生えた花、だと勝手にかんがえてますが、イカガ。
あやしきろうそう
▼人間を西京の愛宕山から、東京の南馬道までスッとばしてしまったふしぎなもの。この空中移動には2日がかかってるのですが、移動以外の時間がわかんないので所要時間は不明。
くうちゅうしょ
▼杜甫の「送孔巣父謝病帰遊江東兼呈李白」という詩のなかにも出て来ることば。
けいせいがふち
▼水辺に住む女の主は、やっぱり澄んだ髪の毛をとかすのがおすき。
がまのたから
▼モロコシでもヤマトでもまいどおなじみの、
宝物が人間の気をひくために怪物に化けてたという昔話の琉球もの。
ハエバルフカマ
▼オルフェウスは振り向いてはだめだったけど、沖縄のこちらさんは
一週間、ねむりつづけている間、起こしちゃダメ! というもの。
…ビミョーに「ナカニシヘーイ」がイラストに混じってるのはナイショです。
地震のゆりはじめた11日から本日17日までのぶんの「和漢百魅缶」を
わくわくポンとアップいたしますですよ。
どうぞ毎度のごとく、「和漢百魅缶」の各ページにぶっとんで
おたのしみくださりませ。ぶしゅん。(←非エレキ暖房・毛布マキマキ装備)
ももしまのかいじゅう
▼たぶん人間が油断したスキに襲おうとしていたんだと思いますが、眠りこけてしまったのがうんのつき。 毛がもじゃもじゃだったそうなので、獣ってことなんでしょうけど、何足歩行だったかは知らぬ範囲。
はちえもんのねずみ
▼ネコみたいな声で鳴くねずみ。『兎園小説』の甲斐七ふしぎにあげられているものでカッコイイのは
鍬(くわ)に生えた花、だと勝手にかんがえてますが、イカガ。
あやしきろうそう
▼人間を西京の愛宕山から、東京の南馬道までスッとばしてしまったふしぎなもの。この空中移動には2日がかかってるのですが、移動以外の時間がわかんないので所要時間は不明。
くうちゅうしょ
▼杜甫の「送孔巣父謝病帰遊江東兼呈李白」という詩のなかにも出て来ることば。
けいせいがふち
▼水辺に住む女の主は、やっぱり澄んだ髪の毛をとかすのがおすき。
がまのたから
▼モロコシでもヤマトでもまいどおなじみの、
宝物が人間の気をひくために怪物に化けてたという昔話の琉球もの。
ハエバルフカマ
▼オルフェウスは振り向いてはだめだったけど、沖縄のこちらさんは
一週間、ねむりつづけている間、起こしちゃダメ! というもの。
…ビミョーに「ナカニシヘーイ」がイラストに混じってるのはナイショです。
本日の「和漢百魅缶」へのアップするトキワのミドリは
おとといのサクラ、きのうのウメに続いて、「おしおきまつ」さんです。

尾張の国の知多郡の河和(こうわ)ってところに昔はえてた
松の大木で、この枝を切ったり、この木に登ったりすると
不意に震えがたってビョーキになったりするョ、と言われてたんだトサ。
(随分むかしに、この木のあった辺りの田んぼが無くなったので
いま、この木が生えてた頃の面影は無くなってるそうです)
この松の木が生えてた田んぼのあたりは
むかし、そのあたりを治めてた殿様の領地の刑場だったそうで
この「おしおき」っていう呼び名はそういう土地がらが名前に残ったもの。
フー、無事に、「うめまつさくら」で揃えることが出来ました。
ハハハハハハハハハハハハハハ(時平さまのような笑い声)
おとといのサクラ、きのうのウメに続いて、「おしおきまつ」さんです。

尾張の国の知多郡の河和(こうわ)ってところに昔はえてた
松の大木で、この枝を切ったり、この木に登ったりすると
不意に震えがたってビョーキになったりするョ、と言われてたんだトサ。
(随分むかしに、この木のあった辺りの田んぼが無くなったので
いま、この木が生えてた頃の面影は無くなってるそうです)
この松の木が生えてた田んぼのあたりは
むかし、そのあたりを治めてた殿様の領地の刑場だったそうで
この「おしおき」っていう呼び名はそういう土地がらが名前に残ったもの。
フー、無事に、「うめまつさくら」で揃えることが出来ました。
ハハハハハハハハハハハハハハ(時平さまのような笑い声)
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