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氷厘亭氷泉の活動やラクガキをいろいろお届けしているブログです。
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本日の「和漢百魅缶」へのアップは、
一本分の足の筋力は増えてござる。「りょうそくこ」さんです。

りょうそうこ 両足虎

あしが2本だけ生えてるという虎で、
晋の武帝が天下をおさめていたころ
太康の六年(285年)に、南陽の地でこれがつかまったそうですが
これが出没するのは国家王室に変事のある兆しなり
というようなことが言われておりやした。ガオー。
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ジャジャーン、くーもーにそびゆる建国記念日の「和漢百魅缶」へアップしますのは
かみよのむかしのパックンチョ。「むなくち」さんです。
 


『上紀』に出て来るねくじがみ(悪いかみさまたち)のひとつで
穴門(あなど)のくに(長門の国など、中国地方の西側のあたり)にいたという
おなかにくちのある姿をしたもの。

なんでも、たくさんのわるいもの(まもの?)をひきつれて
畑の作物を荒らしたり、家畜をうばって食べたりしていたそうですが、
天下のわるいものを平定しに、九州、四国、と順々にやって来た
かみさまによって調伏されましたんだとサ。
さて、本日の「和漢百魅缶」へのアップは、
北の果てからエッサカホイサカ。「クウケェシュキ」さんです。
 
クウケェシュキ

エッサカホイサカとはじめにかきましたが、
アイヌの昔話に出て来るこちらさんは
カゴかきにゃあ、エントリーシート出来やせん。

Because、そはなにゆえぞ。

肩のお屋根にあたる部分に目の玉がギョロリと生えているからぞや。
カゴだなんかしょったら、モーマクがバクハツしちまうよ。
本日の「和漢百魅缶」へのアップは、
背面の活動筋肉が増えます。「そくはいぎゅう」さんです。
 
そくはいぎゅう 足背牛

背中に足が生えてるという牛で、これが世に出てくるのは
光秀が本能寺をバーベキューしに行ったみたいに
下のものが上のものを、どうこうする、というような事態が起こる
兆しでござりまするそゾと、言われていたもの。

『捜神記』には、漢の景帝のころに
こういった牛が献上されたことが記されてます。

むかしむかしは、この手のものを
天下の動向をうかがう予報、と観ていたので
こういうものが出て来たときは、すぐに献上したんだね。バタバタ。
本日の「和漢百魅缶」へのアップは、
細胞分裂して増加する怪火。「くらがりとうげのひのたま」さんです。
 
くらがりとうげのひのたま 暗峠の火の玉

大阪などから熊野の山にお参りするときにトコトコ歩く街道にある
はじめに出てくる大きなとうげみちとしても名高い
河内の国から大和の国へのとおりみち暗峠(くらがりとうげ)に
出た、という話が『太平百物語』などに載ってるもので、

ひとつの火の玉が飛んで出てきたとおもったら
やがてこれがみっつになったりふたつになったりして
しまいには女が泣き叫ぶ声や、男が組み合って争うような声までしたそうな。

なんでも、ひとりの美女をめぐって争っていたふたりの男と
その美女の霊がこれになった、らしいのですが
これ、考えようによっちゃ、「舞首」とかにも近い感じが致しますナ。
本日の「和漢百魅缶」へのアップは
なにを増やす、スリーサイズを増やす。「よこづち」さんです。
 
よこづち 横槌

「つちのこ」の仲間のひとつで、阿波の国の三好郡とかに分布しているもので
ほかのものと同様に、あんまり身長は長くなく、胴回りの数値が高い格好。

まんまるくなって、ころころころと山道を転がってきたりするそうですが
特に人間にかぶりついたりとかはしないらしいです。ハイ。
本日の「和漢百魅缶」へのアップは
生えては切って、切っては生えて、「がくおう」さんです。
 
がくおう 岳翁 

むかし、金歩にすんでいた岳翁というおじいさんは
古希をすぎてもなかなかカクシャクとしていた高齢者。
しかし、83歳を迎えたころからおしりがムズムズ、
なんとシッポが生えて来た!!

気持ちが悪いので、カミソリでジョキン。切除したのですが
また次の年になるころには、シッポがにょっきり。

85歳を過ぎて、よみの国に往生してしまうまで、
このふしぎな、しっぽの生える怪異はつづいたそうで

その原因は、このじいさまの前世が畜生道の動物で、
その因縁から、動物に特有のシッポなんてものが生えて来たのだろう
という判断が下されていたらしいのですが、

それまでの82年間はずっとシッポは種の状態だったのか!
――という感じで、

なんだか、しっくりうなづけなかったりも、します。
本日の「和漢百魅缶」へのアップは、
目玉が多くなっちゃって、「うえたばけもの」さんです。
 
うえたばけもの 飢渇た化物

飛騨の国につたわる昔話のひとつで、
むかしむかし、弘法大師・空海が山のなかで修行をしていたら
へんな泣き声が聴こえてきたので、その声のもとをたしかめに
出ていってみると、目玉がたくさん生えた大きなばけものが
「はらがへった、はらがへった」と泣いていた、というもの。

空海は、それを見て、みずからの体をばけものの口に投げこんで
このばけものを救ってやった、という
お釈迦さんとかウサギとかが自分を食物として差し出した話の仲間みたいな
展開になるのですが、このおばけ、どうしてそんなに飢え果ててたんでしょネ。


徳を試験するための
マーラさまのさしがねだったのかしらん。
本日の「和漢百魅缶」へのアップは、
へいろくざえもんのおやのしゅもつ」さんです。
 
へいろくざえもんのおやのしゅもつ 平六左衛門の親の腫物

今月の和漢百魅缶は、ずん、ずん、ずん、と順番に
ご覧になればナントナクおわかりいただけますかと思いますが、
なにかしら数が増えたりしてるものをピックアップして
お届けしております。(イマノトコロハ)

本日のアップも、そーゆーわけで
肩先に「こっち向け、こっち向け」と呼びかけてくる腫れ物が
ダブル! で出来てしまった、という

下総の国は、成田山へ向かう途中の宿場のひとつ、
臼井のあたりにあった、と、『諸国百物語』には記されてるお話からの
ピックアップでござい。

たまたま平六左衛門の家に宿を借りた旅の坊様がこれを治してやって、
平六左衛門の親のコレはコロリサラリと治っちまって、
「ありがたや」ってんで、村のものはみんなその坊様の教えに乗っかっちまった、
とかいう後半の大事な部分もあるのですが、


ま、そこらは、『日本霊異記』以来の
いつもの展開なので、贅言つくさずともよろし。

ありがたや。
インデアン。ウソツカナイ。
今月の「和漢百魅缶」第3のアップは、
炭火のうえでブレイクどんどこどーん。「かなわおどり」さんです。

かなわおどり 金輪おどり

火にナベやらカマやらヤカンやらをかける時に使う「金輪」――
「ごとく」が、おのずと動き出してあっちこっちおどりまわるというもので、
よくないことが起こる兆しであると言われています。

『諸国百物語』にある話では、
これが屋敷の中に現われたときいたとのさまが

「足のふたつ生えてるにんげんさまが動き回れるんだから
 足が合計さんぼん生えてる金輪が動こうがおどろうが別にフツー!」

と、「叔堅犬」の話に出て来る

「旦那さま、今度はひとりで台所でかまどに火を起こしとりました!」
「いいや、単に人間を見て真似をしてるだけじゃ、よいよい」

といった会話ばりに意に介しなかったものの
その後に、姫様がひとり死んじゃった、という話が載ってますが
実に淡々としてて、なんともいえぬ妙味がござるよ。
今月の「和漢百魅缶」ふたぽちめのアップは、
水滸伝のひとの渾名のモト。「そうびかつ」さんです。
 
そうびかつ 双尾蠍

名前がそのままなので、じつにわかりやすいことこのうえないですが
尾のふたつあるサソリさん(ものすごくポイズンたっぷり)でございます。

言い伝えの中では、
一回しっぽがポキッと折れてしまったサソリのなかに
どういう都合か体を再生する仕組みが活発になりすぎて
こういうサソリが出来る、などと言われていたそうですが、

実際にも、こういった、
ふたつ尾のついたサソリが自然界の中でトコトコ歩いてた
という発見例もあるらしいので、

トコトントントン、荒唐無稽なもの、では無いようです。
今月の「和漢百魅缶」トップにしゃんしゃんと出まするは、
くつしたは六本いります、「どりょうけん」さんです。
 
どりょうけん 土竜犬 

むかし、天保のころ、尾張の国の一大さかりば・大須に見世物も出た
という、あんよが六本あるというふしぎな犬で、

小寺玉晁が大須の見世物をどっさり記していた『見世物雑志』には
あたまやあしに鈴をつけてる姿が描かれていて、
かんかんのうなどの歌にあわせて踊ったヨ、ということが記されています。


足がホンモノか細工物だったかは、よく伝わってないので不明です。

なんで、「土竜犬」なんて呼び名がくっついてたのかも、ヨクワカンナイです。

はてな。はてな。
プロフィール
■雅号
氷厘亭氷泉(こおりんてい ひょーせん)
■職業
イラストレーター
絵草紙&錦絵研究人
まんが描き
こっとんきゃんでい 主宰
山田の歴史を語る会 同人
新・妖怪党 党しゅ
■自己紹介
ちッちゃかわいいキャラや、ドット絵、ゲーム系のイラスト、妖怪、和物など多岐色々に描いたり、紙もの、立体もの、デザインものなどなどグッズを造ったりしております。

■ PIXIV
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2019年5月より、Tシャツトリニティでシャツを展開させてます。


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