いい子いい子ちゃん。「かたぐるま」さんです。

下総の国の真間のあたりなどにつたわってるもので、
歩いてると木の上や塀垣の上から突然子供がとび下りてきて
「肩車をしてくれ」と肩の上にしがみついて来ます。
「いい子だいい子だ」と、ちゃんと肩車してあげると
静かにしてたと言います。
むじなの化け種目の一ッです。
これに関するおはなしのひとつ、
むかし、真間に住んでた源兵衛さんというひとが
夜道をあるいてると、いきなり背中に子供がドサっとおっこってきて
「かーたーぐるま、かーたーぐるま」のはげしいご請求。
源兵衛さんが「ははぁ、これがあのむじな野郎だな」と思いつつ
「わかったわかった」とその子供を肩車してやりました。
やがて自分の家についたので、(よし、ひとつこらしめにかかるか)と
源兵衛さんはサッと肩車してる子の足首を持って、土間にバスン!!と
打ちつけてしまいました。
「へっへ、どうだ、むじな、正体をだした……あれ?」
土間にべたんと転がってるのは、普通の子供。(グロテスク状態)
「これはまずい……人間だったのか!!」 とおおあわて冷や汗一斗。
この肩車のむじなは、次の日の朝、源兵衛さんがハッと目をさますまで
ぞんぶんに化かし続けましたトサ。
ふんわりちらちら。「やなぎのきのたませ」さんです。

下総の国の木野崎あたりにつたわるはなし。
「たませ」は総州や常州のあたりに広く分布してる
「ひとだま」や「たましい」の呼び名です。
むかし、ふたりぐみの男が
夜、利根川に仕掛けをつくって交代で魚を待っていたとき、
柳の木の上にピカピカひかるものが見えたので、
男が棒で叩き落とそうとしたり、つっついたりしていたところ、
光ってたものはパッ。消えちゃいました。
男が、休んでいたもうひとりの男のところに戻って、いきさつを話すと
「おれはさっきまで変な夢を見てた、空をとんでたら変な男に棒で叩かれそうになった」
としゃべったんだトサ。
この話自体は、ほかの国や地方でも「ひのたま」や「ろくろくび」
あるいは「虫」や「蝶」などの話として残っているものです。
深夜擬似労働。「ぱいすけかついだばばあ」さんです。

下総の国の行徳あたりにつたわるもので、
むじなたちの化け種目の一ッと言われています。
夜おそく道をあるいてるときにすれ違ってきて、
「あれっ、いまのばあさん、こんな時間にどこに行くんだろう」と振り返ると、
ギラリとした目を見せたり消えたりして、ひとをびっくりさせました。
「ぱいすけ」は物を入れて運んだりするときに使う竹などであんだかごのこと。
さがり+おいてけ。「こんぶくろ」さんです。

下総の国の十余二(とよふた)村にあるこんぶくろ池につたわるもので、
池のまわりの木の枝に、ふしぎなふくろがぶらさがっていて、
このふくろを「なんだろう」と手にとって持って帰ろうとしたりすると
どこからともなく「おいてけぇー」という声が響いて来て、ひとをびっくりさせましたトカ。
落とし物は届けなくちゃという良心につけこむのか、
人間の「やべぇ、これポッポしちゃお」という悪心をこらすのか、
どっちなのかわかりませんが、いたづらものですな。
何かものが落ちたり、下がったり、浮かんでたりして、
にんげんをおびき寄せる、という手法は、大蛇とか河童とか
水に関係するものに多いかんじがするんですが、どうなんでしょう。
(「みのがさか」(蓑が坂)とか「はすのかいい」(蓮の怪異)とか)
今後も百魅缶で似たものが出てきたらマークですぜ。
絵草紙&錦絵研究人
まんが描き
こっとんきゃんでい 主宰
山田の歴史を語る会 同人
新・妖怪党 党しゅ
Logo:Cyusonzi Ryunosuke
Design:O-Onigami Georgenomikoto
2008 新・妖怪党
Logo:Koorintei Hyousen
YoukaitoLogo:Cyusonzi Ryunosuke
Design:O-Onigami Georgenomikoto
2008 新・妖怪党
Logo:Koorintei Hyousen
YoukaitoLogo:Cyusonzi Ryunosuke
Design:O-Onigami Georgenomikoto
2008 新・妖怪党
Logo:Koorintei Hyousen
YoukaitoLogo:Cyusonzi Ryunosuke
Design:O-Onigami Georgenomikoto
2008 新・妖怪党








