氷厘亭氷泉の活動やラクガキをいろいろお届けしているブログです。
本日の「和漢百魅缶」へのアップどっかんは
母なる海。父なる谷。「ちちがたにのうしおに」さんです。

伊勢の国のきれいな山間にある父ヶ谷にいたといわれている「うしおに」で、
これが住み着いていたあたりは「牛鬼淵」と呼ばれてたんどトサ。
むかし、ふたりぐみの木挽(こびき 材木を切り出す職人)が
この父ヶ谷で仕事をしていると、どこから来たのかヨクワカンナイひとが
やって来て、仕事の様子やらのこぎりについてやらを毎日きいて来るので
「このひと、なんなんだろ」
と、怪しんでいたのですが、ある日、木挽がひとりで作業をしてるのを見た途端に
このいつも話しかけて来るひとが姿を巨大な牛のようなものに変じさせて
がおーーーッと襲い掛かって来た食べちゃったんだってサ。まぁ恐い。
母なる海。父なる谷。「ちちがたにのうしおに」さんです。

伊勢の国のきれいな山間にある父ヶ谷にいたといわれている「うしおに」で、
これが住み着いていたあたりは「牛鬼淵」と呼ばれてたんどトサ。
むかし、ふたりぐみの木挽(こびき 材木を切り出す職人)が
この父ヶ谷で仕事をしていると、どこから来たのかヨクワカンナイひとが
やって来て、仕事の様子やらのこぎりについてやらを毎日きいて来るので
「このひと、なんなんだろ」
と、怪しんでいたのですが、ある日、木挽がひとりで作業をしてるのを見た途端に
このいつも話しかけて来るひとが姿を巨大な牛のようなものに変じさせて
がおーーーッと襲い掛かって来た食べちゃったんだってサ。まぁ恐い。
あけましてどうも。「和漢百魅缶」本年のデータ初アップは
としのはじめの連続アップ興行。1月4日のまるまる24時間を駆使して
用意した100のデータをどこまで描いてアップ出来るか、という
連続アップ興行を勤めさせていただきました。
さすがに、描いて、画像調整して、ページデータつくって、データを送信して、
までの作業時間をそろばんにかけたら、100までというのは
秒数的に不可だろう、と事前から言われておりましたが、
結果は24時間、下書きなどの事前仕込み一切無しで、50アップ。
まで、こぎつけることが出来ましたので、まぁ「おんの字かのぅ」とでも
思ってくださりませ。(平伏)
■ ばけぎぼし(化け擬宝珠)
■ あいらくちゅう(愛酪虫)
■ こういんちゅう(好婬虫)
■ ふちのかめ(淵の甕)
■ おおはんざけ(大はんざけ)
■ きょくそくおばけ(脇息おばけ)
■ ばけはり(化け針)
■ ひのお(火の尾)
■ あかいはこしろいはこ(赤い箱白い箱)
■ ことりばばあ(子取婆)
■ ねどこにかわ(寝床に川)
■ ロンコロオヤシ
■ しろとりのいらつめ(白鳥の僮女)
■ ごりんさん
■ きんちゃくいか(巾着紙鳶)
■ おおくぼしんでんのきつね(大久保新田の狐)
■ こうもりおろし(洋傘下ろし)
■ しろうさぎ(白兎)
■ りしんげん(李審言)
■ すがいのおばけ(酢貝のおばけ)
■ せんちのおばさん(雪隠の小母さん)
■ こみのがわのだいじゃ(小蓑川の大蛇)
■ ねなしかづら(根無葛)
■ おにのめ(鬼の目)
■ おにのこめ(鬼の米)
■ てどりぶちのぬし(手取淵の主)
■ うおぶちのぬし(魚淵の主)
■ いわしもりさま(鰯森さま)
■ ぜんもんぶち(禅門淵)
■ しちほんあし(七本足)
■ むしおいみょうじん(虫逐明神)
■ じんぼうこうちゅう(腎膀胱虫)
■ いふちゅう(胃府虫)
■ たんふちゅう(膽腑虫)
■ いさくだどん(伊作田殿)
■ ばいこたいしんひろひさ(倍痼大進腸久)
■ へにしはいえもんきゅうや(盤西肺右衛門球也)
■ ましょうみち(魔障道)
■ じごくのしょうこ(地獄の鉦鼓)
■ ちちだき(乳滝)
■ かんせいちゅう(巻臍虫)
■ しょうちょうちゅう(小腸虫)
■ だいちょうちゅう(大腸虫)
■ いせたざいしょうあしねと(院染多宰相悪粘)
■ りょくのうほうし(緑能法師)
■ めちじんだんじょうのかみぶどうだ(米地神弾正尹武藤太)
■ らくたまあぜち(楽玉按察使)
■ かさぼとけ(瘡仏)
■ みちのおういし(道の王石)
■ ひげくろのさだいしょう(髭黒左大将)
としのはじめの連続アップ興行。1月4日のまるまる24時間を駆使して
用意した100のデータをどこまで描いてアップ出来るか、という
連続アップ興行を勤めさせていただきました。
さすがに、描いて、画像調整して、ページデータつくって、データを送信して、
までの作業時間をそろばんにかけたら、100までというのは
秒数的に不可だろう、と事前から言われておりましたが、
結果は24時間、下書きなどの事前仕込み一切無しで、50アップ。
まで、こぎつけることが出来ましたので、まぁ「おんの字かのぅ」とでも
思ってくださりませ。(平伏)
■ ばけぎぼし(化け擬宝珠)
■ あいらくちゅう(愛酪虫)
■ こういんちゅう(好婬虫)
■ ふちのかめ(淵の甕)
■ おおはんざけ(大はんざけ)
■ きょくそくおばけ(脇息おばけ)
■ ばけはり(化け針)
■ ひのお(火の尾)
■ あかいはこしろいはこ(赤い箱白い箱)
■ ことりばばあ(子取婆)
■ ねどこにかわ(寝床に川)
■ ロンコロオヤシ
■ しろとりのいらつめ(白鳥の僮女)
■ ごりんさん
■ きんちゃくいか(巾着紙鳶)
■ おおくぼしんでんのきつね(大久保新田の狐)
■ こうもりおろし(洋傘下ろし)
■ しろうさぎ(白兎)
■ りしんげん(李審言)
■ すがいのおばけ(酢貝のおばけ)
■ せんちのおばさん(雪隠の小母さん)
■ こみのがわのだいじゃ(小蓑川の大蛇)
■ ねなしかづら(根無葛)
■ おにのめ(鬼の目)
■ おにのこめ(鬼の米)
■ てどりぶちのぬし(手取淵の主)
■ うおぶちのぬし(魚淵の主)
■ いわしもりさま(鰯森さま)
■ ぜんもんぶち(禅門淵)
■ しちほんあし(七本足)
■ むしおいみょうじん(虫逐明神)
■ じんぼうこうちゅう(腎膀胱虫)
■ いふちゅう(胃府虫)
■ たんふちゅう(膽腑虫)
■ いさくだどん(伊作田殿)
■ ばいこたいしんひろひさ(倍痼大進腸久)
■ へにしはいえもんきゅうや(盤西肺右衛門球也)
■ ましょうみち(魔障道)
■ じごくのしょうこ(地獄の鉦鼓)
■ ちちだき(乳滝)
■ かんせいちゅう(巻臍虫)
■ しょうちょうちゅう(小腸虫)
■ だいちょうちゅう(大腸虫)
■ いせたざいしょうあしねと(院染多宰相悪粘)
■ りょくのうほうし(緑能法師)
■ めちじんだんじょうのかみぶどうだ(米地神弾正尹武藤太)
■ らくたまあぜち(楽玉按察使)
■ かさぼとけ(瘡仏)
■ みちのおういし(道の王石)
■ ひげくろのさだいしょう(髭黒左大将)
さて、いよいよ本年の「和漢百魅缶」も舞い納め、千穐楽でございます。
と、いうことで、やっぱりきました連続アップ、どばっと
東西からいろいろと戯作やら戯曲やらをひっぱりだしてまいりましよヨ。
では、とざいとーざいーーーー。
(びら は こちら)
■ やぶにらみ(籔にらみ)
――万象亭デザインの中でも最もみんなに書かれないであろう方をチョイスしました。
■ ふくろうほうし(梟法師)
――江戸初期のものがたりは足利時代のメルヘンチックが色濃くのこっていてステキです。
■ こうみょうだま(光明玉)
――にんげんの心裡をついた事件。最明寺入道の裁判物なおはなしのひとつ。
■ リリス(Lilith)
――いまはその存在が失われてしまった遥か昔の活動写真の筋書きから。
■ トロイヤン(Troian)
――とろとろします。
■ ヴィエイユ・ソルシェール(Vieille Sorciere)
――物語に出て来る魔物は生き血をものすごく重要視しますよね。東西問わず。
■ クイーン・マブ(Queen Mab)
――シェイクスピアは坪内ハカセの翻訳でよむと時代劇すぎて佳い。
■ ラウアール(Rahouart)
――「かしゃ」に近いですよね。考え方としては。
■ そうじょうひ(草上飛)
――商取引用語のなかに混じっててもわからなさそうな音ですが、実はすごいケモノ。
■ ごしょうこうがん(蜈蚣紅丸)
――はじめにコレを腫物につけてみた、という某廟のおじさんは相当なものずき。
■ じょうせいしゅ(上清珠)
――「珠もの」は「石もの」に続いて描き分けのむづかしい峠です。
■ きゃっかじゃく(却火雀)
――この名前をキーボードで打ち込もうとするとドウシテモ「却下」になっちゃうのです。
誰か辞書に搭載してください。
■ ぺらのたい(紙幣鯛)
――明治の戯文ものから、今回は突瓢子史の茶説。
ほかにも、色々とへんな魚仲間が何種類かいますが、それはまた後日。
■ おみなえしひめ(女郎花姫)
――京伝の『浮牡丹全伝』から、牡丹灯篭をともしてやって来るユーレイさん。
■ おおゆきのけしょう(大雪の化生)
――大昔の浄瑠璃『あさいなしまわたり』を久々に読んだらみつけたのでジャーンとアップ。
■ きたいわくらのそうげん(北岩倉の宗玄)
――「清玄×桜姫」の亜種「宗玄×唐琴姫」から。万象亭デザインの「箱入娘」はこの作品から。
■ あかのぼうこん(垢の亡魂)
――京伝のお湯をテーマにした戯作から。大晦日に出たというところから今回の主任です。
「あかなめ」が実はあんまりメジャーになれてなかったことの証明のひとつ?。
■ たけつぶもろこしのすけ(竹十部もろこしの介)
以上、つつがなく、2400項目目に達しまして、
本年の和漢百魅缶はひとまず千穐楽。
また明年も、あいかわらず色々と描き散らして参りますにつき
あいかわらぬごひいきのおひきたての程、
ひとえにこいねがい上げまする。(平伏)
とざい、とーーざーーーい。
と、いうことで、やっぱりきました連続アップ、どばっと
東西からいろいろと戯作やら戯曲やらをひっぱりだしてまいりましよヨ。
では、とざいとーざいーーーー。
(びら は こちら)
■ やぶにらみ(籔にらみ)
――万象亭デザインの中でも最もみんなに書かれないであろう方をチョイスしました。
■ ふくろうほうし(梟法師)
――江戸初期のものがたりは足利時代のメルヘンチックが色濃くのこっていてステキです。
■ こうみょうだま(光明玉)
――にんげんの心裡をついた事件。最明寺入道の裁判物なおはなしのひとつ。
■ リリス(Lilith)
――いまはその存在が失われてしまった遥か昔の活動写真の筋書きから。
■ トロイヤン(Troian)
――とろとろします。
■ ヴィエイユ・ソルシェール(Vieille Sorciere)
――物語に出て来る魔物は生き血をものすごく重要視しますよね。東西問わず。
■ クイーン・マブ(Queen Mab)
――シェイクスピアは坪内ハカセの翻訳でよむと時代劇すぎて佳い。
■ ラウアール(Rahouart)
――「かしゃ」に近いですよね。考え方としては。
■ そうじょうひ(草上飛)
――商取引用語のなかに混じっててもわからなさそうな音ですが、実はすごいケモノ。
■ ごしょうこうがん(蜈蚣紅丸)
――はじめにコレを腫物につけてみた、という某廟のおじさんは相当なものずき。
■ じょうせいしゅ(上清珠)
――「珠もの」は「石もの」に続いて描き分けのむづかしい峠です。
■ きゃっかじゃく(却火雀)
――この名前をキーボードで打ち込もうとするとドウシテモ「却下」になっちゃうのです。
誰か辞書に搭載してください。
■ ぺらのたい(紙幣鯛)
――明治の戯文ものから、今回は突瓢子史の茶説。
ほかにも、色々とへんな魚仲間が何種類かいますが、それはまた後日。
■ おみなえしひめ(女郎花姫)
――京伝の『浮牡丹全伝』から、牡丹灯篭をともしてやって来るユーレイさん。
■ おおゆきのけしょう(大雪の化生)
――大昔の浄瑠璃『あさいなしまわたり』を久々に読んだらみつけたのでジャーンとアップ。
■ きたいわくらのそうげん(北岩倉の宗玄)
――「清玄×桜姫」の亜種「宗玄×唐琴姫」から。万象亭デザインの「箱入娘」はこの作品から。
■ あかのぼうこん(垢の亡魂)
――京伝のお湯をテーマにした戯作から。大晦日に出たというところから今回の主任です。
「あかなめ」が実はあんまりメジャーになれてなかったことの証明のひとつ?。
■ たけつぶもろこしのすけ(竹十部もろこしの介)
以上、つつがなく、2400項目目に達しまして、
本年の和漢百魅缶はひとまず千穐楽。
また明年も、あいかわらず色々と描き散らして参りますにつき
あいかわらぬごひいきのおひきたての程、
ひとえにこいねがい上げまする。(平伏)
とざい、とーーざーーーい。
さて、2010年もあとのこりちょぼちょぼ。「和漢百魅缶」への本日のアップは!
びっくらかせ「バァ。」の基本の基本。「ももんじい」さんです。

「ももんがぁ」とか「がごぜぇ」とか「ぜぜがこう!」とか
子供に向かって「悪いことしてると恐いのが来るゾ!!」ってのを
示していましめを与えるときに発するこわいものの名のひとつで、
石燕とか、デザインおばけを集めた絵巻物とかに
百々爺とか蒙悶爺とかいう字でじじい姿に描かれてるものは
これの語尾が「じい」だからくっつけたものでござるのよ。ハァ。
(そこからさらに進んでデザインされたのが「ごもんじい」)
浅草とか馬喰町にいっぱいあった絵草紙屋さんでむかし売ってた
おばけをいっぱい詰め込んであるおもちゃ絵などを何枚も眺めてみると、
だいたいが、翼がこうもりっポク出来てる鳥なおばけ姿が使われていて、
じじい姿のデザインの採用率ってのは、ぜんぜん低いのヨ。
びっくらかせ「バァ。」の基本の基本。「ももんじい」さんです。

「ももんがぁ」とか「がごぜぇ」とか「ぜぜがこう!」とか
子供に向かって「悪いことしてると恐いのが来るゾ!!」ってのを
示していましめを与えるときに発するこわいものの名のひとつで、
石燕とか、デザインおばけを集めた絵巻物とかに
百々爺とか蒙悶爺とかいう字でじじい姿に描かれてるものは
これの語尾が「じい」だからくっつけたものでござるのよ。ハァ。
(そこからさらに進んでデザインされたのが「ごもんじい」)
浅草とか馬喰町にいっぱいあった絵草紙屋さんでむかし売ってた
おばけをいっぱい詰め込んであるおもちゃ絵などを何枚も眺めてみると、
だいたいが、翼がこうもりっポク出来てる鳥なおばけ姿が使われていて、
じじい姿のデザインの採用率ってのは、ぜんぜん低いのヨ。
本日の「和漢百魅缶」へのアップは、
吸血むすめはゲロゲーロ。「ひきがえるのばけもの」さんです。

ひきがえるが人間の女の姿に化けたりなんかしちゃったりして、
山仕事をおえて山小屋でおねんねころりんグッスリちゃんな男のもとに
つつつつすぃーと立ち現われて、生き血をゴクゴクゴキュゴキュ、プッハー、と
吸ってはそのイノチを奪ったりする、といったものでございますのヨ。ハァ。
吸血鬼みたいなのは日本にいない、とか、少ない、とか、いう説が
むかしは一部で言われてたのですけど、
この手の動物がドロンと変化して出て来るおばけには
この手のものが割りとゾロゾロあって、
単に、吸血鬼っていう範疇が日本には確率されなかっただけで、
生き血をすする、っていう恐怖概念はヤッパリ人類共通なものなのですね。うーむ。
吸血むすめはゲロゲーロ。「ひきがえるのばけもの」さんです。

ひきがえるが人間の女の姿に化けたりなんかしちゃったりして、
山仕事をおえて山小屋でおねんねころりんグッスリちゃんな男のもとに
つつつつすぃーと立ち現われて、生き血をゴクゴクゴキュゴキュ、プッハー、と
吸ってはそのイノチを奪ったりする、といったものでございますのヨ。ハァ。
吸血鬼みたいなのは日本にいない、とか、少ない、とか、いう説が
むかしは一部で言われてたのですけど、
この手の動物がドロンと変化して出て来るおばけには
この手のものが割りとゾロゾロあって、
単に、吸血鬼っていう範疇が日本には確率されなかっただけで、
生き血をすする、っていう恐怖概念はヤッパリ人類共通なものなのですね。うーむ。
本日の「和漢百魅缶」へのアップは、
貴婦人ならぬ鬼婦人ですのよ。「きふ」さんです。

むかし、棣州学(だいしゅうがく)というトコに、夜になると
眠ってるトコにばけもんがぷわぷわやって来て、
安眠をすこぶるさまたげる、という噂と実事ないまぜな話が
伝わっていおりやした。
あるとき、そこにやって来た仲澤(ちゅうたく)という男が
その噂を聞いて、「こいつはいっちょう退治てやるとするか」とうでまくり。
夜になると、話どおりにそれが現われたので
グワーーーッとひっつかんで「みんな来い、つかまえたぞっ」と
大声でよばわったところ、つかまえていたのは一枚の板。
精密検査なマナコで見てみたところ、これはどうやら古い棺の板っきれ。
これが化けて出て来たのじやろうということで、燃やしたところ
のちはこの鬼婦の怪異が生じることはなかったそうな。ハァ。
琉球に伝わってる棺とかが化けたマジムンとかは
これのお仲間ですな。
貴婦人ならぬ鬼婦人ですのよ。「きふ」さんです。

むかし、棣州学(だいしゅうがく)というトコに、夜になると
眠ってるトコにばけもんがぷわぷわやって来て、
安眠をすこぶるさまたげる、という噂と実事ないまぜな話が
伝わっていおりやした。
あるとき、そこにやって来た仲澤(ちゅうたく)という男が
その噂を聞いて、「こいつはいっちょう退治てやるとするか」とうでまくり。
夜になると、話どおりにそれが現われたので
グワーーーッとひっつかんで「みんな来い、つかまえたぞっ」と
大声でよばわったところ、つかまえていたのは一枚の板。
精密検査なマナコで見てみたところ、これはどうやら古い棺の板っきれ。
これが化けて出て来たのじやろうということで、燃やしたところ
のちはこの鬼婦の怪異が生じることはなかったそうな。ハァ。
琉球に伝わってる棺とかが化けたマジムンとかは
これのお仲間ですな。
本日の「和漢百魅缶」へのアップは、
ひゅうどろ出ませり。「きりしたんのゆうれい」さんです。

むかし、徳川幕府がキリシタンを禁教にして
全国的に取締りをキビしくした頃のこと。
伊勢の国でキリシタンがつかまって、処刑されたあと、
その死体を地面に穴をほって燃やしておいたところ
そこへ被布(かづき)をかけた美しい女性が下女をつれて現われて
骨をぽろぽろ拾っていって、スーーッと姿を消失させたというもの。
これを目撃シタヨという武士によれば
被布をかぶった女性が骨を拾い出したら、おなじような女性が
これまた何人か現われて、おんなじように骨を拾ってたんだとか。
――このむかしばなしは、
『諸国百物語』に載ってたもので、この本が刊行された延宝5年(1677)は
天草四郎の乱とかから数えても40年たらずの頃で
まだ、この手の噂がうっすら残ってた頃なのですな。ハァ。
ひゅうどろ出ませり。「きりしたんのゆうれい」さんです。

むかし、徳川幕府がキリシタンを禁教にして
全国的に取締りをキビしくした頃のこと。
伊勢の国でキリシタンがつかまって、処刑されたあと、
その死体を地面に穴をほって燃やしておいたところ
そこへ被布(かづき)をかけた美しい女性が下女をつれて現われて
骨をぽろぽろ拾っていって、スーーッと姿を消失させたというもの。
これを目撃シタヨという武士によれば
被布をかぶった女性が骨を拾い出したら、おなじような女性が
これまた何人か現われて、おんなじように骨を拾ってたんだとか。
――このむかしばなしは、
『諸国百物語』に載ってたもので、この本が刊行された延宝5年(1677)は
天草四郎の乱とかから数えても40年たらずの頃で
まだ、この手の噂がうっすら残ってた頃なのですな。ハァ。
プロフィール
■雅号
氷厘亭氷泉(こおりんてい ひょーせん)
■ホームページ
■職業
イラストレーター
絵草紙&錦絵研究人
まんが描き
こっとんきゃんでい 主宰
山田の歴史を語る会 同人
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まんが描き
こっとんきゃんでい 主宰
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