氷厘亭氷泉の活動やラクガキをいろいろお届けしているブログです。
今月の「和漢百魅缶」、2010年10月10日のアップにあたりますのは
10には特に関係ナイ。「らんぷこう」さんです。

明治になってから幅をきかせつつも、
明治の後半には電灯という商売がたきも出現して来て、
現在は、あんまり出番の無い照明器具のランプですが、
おなじく明治の頃に幅をきかせだした
芸者さんの間でちょっぴりつかわれていたものがこちらの
「らんぷこう」様で、ようするにおぐしのピカピカな
あまりお金ばなれのよくないお客さまのことを
このように評したものでございます。ふぎょん。
服部撫松の「硝灯の怪談」という漢文には
こちらの「らんぷこう」については「昔日、これをやかんあたまという」
という注とかもあって、
まぁ、いつの世も、あそび上手もあれば、お下手もある
のサンプルとなっております。
10には特に関係ナイ。「らんぷこう」さんです。

明治になってから幅をきかせつつも、
明治の後半には電灯という商売がたきも出現して来て、
現在は、あんまり出番の無い照明器具のランプですが、
おなじく明治の頃に幅をきかせだした
芸者さんの間でちょっぴりつかわれていたものがこちらの
「らんぷこう」様で、ようするにおぐしのピカピカな
あまりお金ばなれのよくないお客さまのことを
このように評したものでございます。ふぎょん。
服部撫松の「硝灯の怪談」という漢文には
こちらの「らんぷこう」については「昔日、これをやかんあたまという」
という注とかもあって、
まぁ、いつの世も、あそび上手もあれば、お下手もある
のサンプルとなっております。
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今月の「和漢百魅缶」、きゅうひら目にアップいたしますのは、
水辺でキョロキョロ、「みずいたち」さんです。

川原や湿地に出て来るいたち達のことをさしたもので
越後の国や、伊勢の国などで呼ばれているもの。
川っぺりの化け術をあやつる動物といえば、
「かわうそ」、「かわそ」などが各地で実績を上げていますが、
この「みずいたち」も、化け術を弄しては
ちょうちんみたいな明かりでひとを「道はこっちこっち」と
無言でだまして川に没入させたりしてましたソウナ。
「かわいたち」(川鼬)とも、呼ばれております。
一書に「かわうそのことだ」という意見ものぼっていますが、
川獺はかわうそで、ちゃんと昔話があったりしますので、
やっぱり、水鼬は別物。
水辺でキョロキョロ、「みずいたち」さんです。

川原や湿地に出て来るいたち達のことをさしたもので
越後の国や、伊勢の国などで呼ばれているもの。
川っぺりの化け術をあやつる動物といえば、
「かわうそ」、「かわそ」などが各地で実績を上げていますが、
この「みずいたち」も、化け術を弄しては
ちょうちんみたいな明かりでひとを「道はこっちこっち」と
無言でだまして川に没入させたりしてましたソウナ。
「かわいたち」(川鼬)とも、呼ばれております。
一書に「かわうそのことだ」という意見ものぼっていますが、
川獺はかわうそで、ちゃんと昔話があったりしますので、
やっぱり、水鼬は別物。
こんげつの「和漢百魅缶」、はちひら目にアップいたしますのは、
あるときは肉食獣、あるときは老ぼれジジイ、「ろうや」さんです。

きのうは、「きぬがさおおかみ」だったので、今日はウルフ。
山東省は正平村のあるじいさん、最近ビョーキがちでちょいとヨボヨボ。
ある日、ちょいと散歩に出て来るよ、と家を出たきり、ちょっと帰ってこなんだが、
ポコっと家に戻ってきて、また、ヨボヨボと暮らしてましたとさ。
一方、ある月、ある日のことサ。
村の男がてくてくと、山での第一次産業を終えて村の近くにさしかかると、
「ガルルル、グワァ」(おい、にほんあし、おとなしく摂取されな) と、
草むらの中から出て来たオオカミに襲われます。
逃げる、逃げる、たじろぐ、逃げる。
ついに男は手ごろな太さの樹の上に逃げ登りますが、
オオカミはしつこく追ってきます。
そこで男は持ってた斧をぶんまわしてこれ以上は近づけまい、と、総攻撃。
たまたまオオカミに斧は当たって、いささかの手キズを負わせます。
火とみずからの血は怖いものとおぼゆのは野生動物のサガ、
オオカミは、草をわけわけどこかへ逃げ去っていったので、男はホッとため息。
樹から降りて、村へ早足で帰りますが、
フト、あしもとをみてみると、血のまじった獣の足跡。
ポツポツポツと続いているのを、たどってゆけばおらが村。
それが、例のじいさんの家だったので、じいさん(プラス、その家族)無事か、と
戸を開ければ、特に変わりはない様子。
しかし、じいさんが「転んだ」とかいう理由で少し大きなケガをしたんだよ、という
家族の言葉にピピンと第六感が働いた斧男は、こっそり耳うち、
家族は「まさか!?」と思ったものの、男がじじいをふんじばると、
パッと姿は、イヌ科イヌ属。
じいさまによくも化けくさったな! と、退治されてしまいましたトサ。
あるときは肉食獣、あるときは老ぼれジジイ、「ろうや」さんです。

きのうは、「きぬがさおおかみ」だったので、今日はウルフ。
山東省は正平村のあるじいさん、最近ビョーキがちでちょいとヨボヨボ。
ある日、ちょいと散歩に出て来るよ、と家を出たきり、ちょっと帰ってこなんだが、
ポコっと家に戻ってきて、また、ヨボヨボと暮らしてましたとさ。
一方、ある月、ある日のことサ。
村の男がてくてくと、山での第一次産業を終えて村の近くにさしかかると、
「ガルルル、グワァ」(おい、にほんあし、おとなしく摂取されな) と、
草むらの中から出て来たオオカミに襲われます。
逃げる、逃げる、たじろぐ、逃げる。
ついに男は手ごろな太さの樹の上に逃げ登りますが、
オオカミはしつこく追ってきます。
そこで男は持ってた斧をぶんまわしてこれ以上は近づけまい、と、総攻撃。
たまたまオオカミに斧は当たって、いささかの手キズを負わせます。
火とみずからの血は怖いものとおぼゆのは野生動物のサガ、
オオカミは、草をわけわけどこかへ逃げ去っていったので、男はホッとため息。
樹から降りて、村へ早足で帰りますが、
フト、あしもとをみてみると、血のまじった獣の足跡。
ポツポツポツと続いているのを、たどってゆけばおらが村。
それが、例のじいさんの家だったので、じいさん(プラス、その家族)無事か、と
戸を開ければ、特に変わりはない様子。
しかし、じいさんが「転んだ」とかいう理由で少し大きなケガをしたんだよ、という
家族の言葉にピピンと第六感が働いた斧男は、こっそり耳うち、
家族は「まさか!?」と思ったものの、男がじじいをふんじばると、
パッと姿は、イヌ科イヌ属。
じいさまによくも化けくさったな! と、退治されてしまいましたトサ。
今月の「和漢百魅缶」、さんひらめにピラピラ出しますのは、
ああナチュラルの乾燥機。「おにばばのこしまきほし」さんです。
羽後の国の平鹿郡浅舞村につたわる、
スーパーナチュラルなお天気予報に表現されているもので、
西の空が夕暮れ時に、ものすごく大胆にまっかっか、に染まってる日は
山の鬼婆(やまんば)が腰巻を干してる、と村のひとは言い習わしていて、
次の日に強風が吹く予報としておりましたとやら。
ああナチュラルの乾燥機。「おにばばのこしまきほし」さんです。

羽後の国の平鹿郡浅舞村につたわる、
スーパーナチュラルなお天気予報に表現されているもので、
西の空が夕暮れ時に、ものすごく大胆にまっかっか、に染まってる日は
山の鬼婆(やまんば)が腰巻を干してる、と村のひとは言い習わしていて、
次の日に強風が吹く予報としておりましたとやら。
さー、つきが替わってもボンボボンとあいかわらずの
テンポでアップに邁進しておる「和漢百魅缶」、本日のひとひらは、
なさけはおにのためナラズ、「じじばばかぼちゃ」さんです。
伊勢の国は桑名につたわる昔話で、
ガケから転落してきた鬼をたすけてあげた身寄りのない女のコが
その鬼からお礼にもらったこづちで、
鬼の言いつけどおりカボチャをボコンと叩いて見ると
ポコンボワンと、カボチャの中からじいさまとばあさまが出てきて、
ファミリーの出来た女のコは、しあわせに暮らしましたトサ、というもの。
鬼から手に入れたこづちで、運がひらけるというのは
一寸法師の話に近いですけど、
鬼を救護、植物か成人、という点で、
カンゼンに桃太郎さんとは真逆の世界。
今月も千穐楽のいっぽ手前、「和漢百魅缶」本日のアップは、
へびの胃にスー。「かいう」さんです。

日本では昔話や落語(蛇含草って呼ばれてます)
などを通じてくっちゃべられてるふしぎな毒草で、
むかし、歙客(きょうかく)という男が山の中を歩いていると
ゴソゴソガサガサっとやぶだたみの中から大蛇がニョッキリ。
大きくふくれたお腹をみせながらひとつの草を口で引き抜き、
葉っぱをバリバリ、ペッ。
すると大蛇はその上に寝ころんで、しばし、安静の大獄。
客先生がこれをつぶさに観察していると、
だんだんと大きなお腹がへこんでいって、
ジャバラもかるく、大蛇はまたやぶの中へ消えていきましたトサ。
客先生は考えた。
「なるへそ、あの草は腸満でパンパンなる腹を癒す薬効ありしか」
さっそく、大蛇がシーツにしていたのと同じ草を撰り摘んで行きました。
さて、道中すすんで、ある旅籠。
客先生がひと息ついてると、別の部屋から「ハラガイテェ」の声が聴こえたので
されば、さっきの薬草をつかって治してやろう、と
グツグツコトコト煎じて服させました。
すると、しばらくあって、「ハラガイテェ」の声もなくなったので
「エヘン、ウフン、様子はどうですかな」と、腹痛さんの部屋をおとづれたところ
部屋の中には水と骨ダケが転がってて、ギャーーーーー。
客先生は捕縛されましたとやら。
へびの胃にスー。「かいう」さんです。

日本では昔話や落語(蛇含草って呼ばれてます)
などを通じてくっちゃべられてるふしぎな毒草で、
むかし、歙客(きょうかく)という男が山の中を歩いていると
ゴソゴソガサガサっとやぶだたみの中から大蛇がニョッキリ。
大きくふくれたお腹をみせながらひとつの草を口で引き抜き、
葉っぱをバリバリ、ペッ。
すると大蛇はその上に寝ころんで、しばし、安静の大獄。
客先生がこれをつぶさに観察していると、
だんだんと大きなお腹がへこんでいって、
ジャバラもかるく、大蛇はまたやぶの中へ消えていきましたトサ。
客先生は考えた。
「なるへそ、あの草は腸満でパンパンなる腹を癒す薬効ありしか」
さっそく、大蛇がシーツにしていたのと同じ草を撰り摘んで行きました。
さて、道中すすんで、ある旅籠。
客先生がひと息ついてると、別の部屋から「ハラガイテェ」の声が聴こえたので
されば、さっきの薬草をつかって治してやろう、と
グツグツコトコト煎じて服させました。
すると、しばらくあって、「ハラガイテェ」の声もなくなったので
「エヘン、ウフン、様子はどうですかな」と、腹痛さんの部屋をおとづれたところ
部屋の中には水と骨ダケが転がってて、ギャーーーーー。
客先生は捕縛されましたとやら。
プロフィール
■雅号
氷厘亭氷泉(こおりんてい ひょーせん)
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■職業
イラストレーター
絵草紙&錦絵研究人
まんが描き
こっとんきゃんでい 主宰
山田の歴史を語る会 同人
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