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氷厘亭氷泉の活動やラクガキをいろいろお届けしているブログです。
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本日の「和漢百魅缶」のアップどーーーーんは、
泥坊はゼッタイにいけません。「ほたるのゆうれい」さんです。
 
ほたるのゆうれい 蛍の幽霊

説明するとながいので、本ページで読んでください。ピカピカ。
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九月の三日目にアップいたします「和漢百魅缶」は
こわいものランキング第三位。「かじこう」さんです。
 
かじこう 火事公

安政2年に江戸で大地震があったときに、
玄魚や魯文や了古や仙果などもおおいに筆をふるった
なまずを主役にすえた錦絵や刷り物を
俗に分類して「鯰絵」と呼んでいますが、

こちらの「火事公」さんは、そんな狂画や戯文のなかに
地震・雷・親爺と共に顔を出しているもの。

かたい文章などでは、火事を描写するときに
大陸の火のかみさまの名をそのまま引っぱってきて
「祝融」とか「回禄」とか書くのが一般で、
日本独特の火事を神様や擬人にあらわす言葉は
あんまり数多くは見られませんネ。ちとザンネン。

(高野長英脱走の講釈とかで有名な小伝馬町の牢屋敷で「赤猫」って呼ばれてたヤツくらい?)
9月の「和漢百魅缶」、本日のアップは、
たまに大火事、たまに大水、「みずさわやまのてんぐ」さんです。
 
みずさわやまのてんぐ 水沢山の天狗

天平時代のあるくシムシティ、こと、行基さまが創建した
若澤寺がある信濃国は水沢山に住んでいる天狗どので、
いろいろと人間をびっくりさせることを楽しみにしていたそうな。

あるときは、お寺が燃え盛っているような炎を夜空に見せて
村の人々を大騒ぎさせて、「和尚さま!だいじょぶですか!」と
村人がお寺にたどりついてみると、坊主は「なにごとじゃ?」と
不審顔、お堂をぐるりとまわってみてもコゲもケムリもありゃしない、
という具合なことをやったり、
山から流れてくる川の水を全部止めてしまって
川がただの道みたいな状態になっちゃう、てな具合のことをしたり、
その神通力は幻術に長けておりましたご様子。
あたらしく月はじめ! ということで、先月は大陸ものしばりだったので
しばらく描けなかった和物でスタートの「和漢百魅缶」、本日のアップは
ダンス好き。「うつぎだけのしか」さんです。
 
うつぎだけのしか 空木岳の鹿

信州のなかでも背の高い高い高い山のひとつ
空木岳にすんでいる鹿で、むかしは盆踊りのときなどに
人間のむすめに姿を変えて踊りに混じりに来たりしたんだトカ。

なぜ、鹿が混じってるとわかったかというと、
なんでも、この踊りに這入ってきた娘がかぶっていた手拭いの
がらを覚えていた者があって、後日、
空木岳の奥の奥のほうで、それと同じ手拭いが落ちてるのを
見たからなんだとサー。

声きくときぞあきはかなしき。
ひとつき、まるごと、大陸ものでアップを続けてまいりました
今月の「和漢百魅缶」、いよいよいよの千穐楽、本日のアップは、
鬼神のにんきもの~、「きてい」さんです。
 
きてい 鬼廷

柏(かしわ)の葉っぱのことで、『漢書』いわく「柏者鬼之廷也」
鬼神廷府。つづめて、鬼廷。
わるいことをした霊鬼や妖精が、鬼神に御用になって
この葉っぱの中でお灸をすえられるんだとか。

それゆえ、お墓などにも、わるいものが入ってこないように
大陸などでは柏の木をよく植わったりしてますし、
もうりょう」のキライなものリストにも、虎と並んでノミネートされてるという寸法。



大陸ものでビシバシいくという企画でしたので、
いろいろと漢籍をひっくりかえしたりして並べていったのですが
本日は千穐楽、ということで、グニュッと3Dな立体もの、
柏の葉っぱは、ちりめんを染めて、押し絵っポク造ったりしますた。

撮影用のハロゲンなカラーの照明の電球が
撮影中にピュンと切れちゃって、「おお!?」とおどろきましたが
なんとか、構図にかなう絵は撮れていたのでひと安心。
今月も、のこりわづか。では本日の「和漢百魅缶」へのアップは、
適度に夕立降ってください。「がません」さんです。
 
がません 蝦蟇泉

高気圧の影響で、今夏はめっきり関東の太平洋岸への
雷様発生率が大激減してしまい、夜が蒸し蒸しせいろな日々なのですが、
こちらの「蝦蟇泉」は、大陸において、そんな天気が続こうものなら
「ここで雨乞いをすべぇ」と善男善女が願掛けをする、ような御水源様。

ここに住んでいるオタマジャクシをあがめたてまつると
(韓愈の漢詩には、これは竜蛟である、みたいなノリでつづられてるノ)
あら、ふしぎ、雨がサーっと降ったんだとさ。


日本にも、池の中から、小さな巻貝をすくい拾って来て、
これをあがめたてまつると、雨、戻してあげると、晴れる、という
「しろつぶ」(白田螺)というものがございますが、コチラとほぼ同趣なものですナ。
もうじき八月もラストな本日、「和漢百魅缶」のアップは、
『倉庫番』がすきかどうかは知りません。「きんこにゃんにゃん」さんです。
 
きんこにゃんにゃん 金姑娘娘

「娘娘」を増やしておいてください。という某楽屋内からの矢文に応じて
大陸の「実盛さま」なお方の中から、「金姑娘娘」さまをアップでござります。

実盛さまといえば、虫送り、ということで、
こちらも、田んぼや畑にウワーーーーーーーっと押し寄せて
作物を荒らしていっちゃう虫を動かしているお方なのですが、
実盛さまはウンカ、こちらはイナゴ。
明らかに、こちらのほうがそのチカラ加減にはすがらないと
作物の健康は保てなさそうな勢いがございますな。ふぎょん。
本日の「和漢百魅缶」へのアップ!ピッチョン!は、
ザバッとてんぷく。「そうじ」さんです。
 
そうじ 倉兕

川の中にすんでるというもので、よく船をひっくり返して
ドブンブクブクブクと沈めてしまうといったもの。

九ッあたまがついてる、とも言われておりやすが
実際のところは顔だけが水面にヒョコっと出てるのが
並んでるのをゴチャッとひとつのものに見立てて
そういう具合に言ってるんじゃとも。
八月の「和漢百魅缶」、本日のアップは
羊羹(ようかん)とは一字違い。「ようか」さんです。
 
ようか 羊禍

大陸によくある、「土ぃ掘り返してたら変なもんが出てきやがった」 のひとつで、
地面の中から、ひつじっポイもの(羊みたいな虫とも)が出て来るというもので
「商羊」(しょうよう)とかの仲間。

地べたを掘り返してこれがコンニチワーと出て来るのは、
「羊禍」って呼び名が残っているごとく、よくないことの前触れとされていて、
場所を改めたり、おはらいみたいなことをしたりするみたいです。
絶賛、大陸づくしでお送りしております八月の「和漢百魅缶
そろそろ今月の千穐楽がちかづいて、ふー、シバリが終結するわいな
と思いはじめていたりなんかしませんよ、な、本日のアップは、
光速。「ぎんせんく」さんです。
 
ぎんせんく 銀箭駒

墨色がしづやかにひろがる夜空に
一瞬、ピシューーーーン、と、まばゆい光の線が走るといったもので、
これは、太陽をひっぱる天の馬たちのうちの一頭が
発進時刻をとちって、驀進してしまったものなんだとヤラ。

光陰矢のごとし。
本日の「和漢百魅缶」へのアップは!
西遊記のあのひととは別物ですモー。「ぎゅうだいおう」さんです。
 
ぎゅうだいおう 牛大王

天宮に勤めていた神様のひとりだったおかたで、
天宮のボス・玉帝さまが人間たちに下したみことのり

「人間たちは、いままで一日一食であったが、
 今度からは三日に一度とせよ」

――を、人間に伝令することをおおせつかったのですが、
かねがね人間たちが作物をつくってる様子を天からながめて

「あー、おー、なんと大変なもんだなぁ、こいつぁ可哀そうだ」

――と、つねづね感じていた牛大王、
こんな命令がいきわたったんじゃ人間の暮らしは
ますます大変なものになるだろうな、玉皇上帝様はワカッチョラン、と感じて
この命令を「三日に一食」から「一日に三食」にカイザンして、
地上に伝えにいったんだそうな。

人間はワーイ、ごはんを食べる回数が増えたぞ!とよろこんで
一日に出来る耕作量も増えたんですが、
まげてはならぬみことのりを勝手にかえて発布した、として
牛大王は天から「ところばらい」を喰らって地上へドサン。

以後、牛大王はウシに姿を変じて、
人間の農耕をお手伝いする存在になったんだトカ。

ああ。天下万民よ、作物の育成と畜類の協力に感謝をおこたることなかれ。
さぁさぁ、本日の「和漢百魅缶」へのご投入は、
キンキラキン。「きんぎゅう」さんです。
 
きんぎゅう 金牛

黄金の精霊が、変化して牛の姿をとるというシロモノで、
「わーい、金が出るぞ!金が出るぞ!」と金脈を掘り当てたと思ったら
牛が穴からびょっこり出て来てシパパパパーと
どっかに走っていっちゃった、などと言う昔話もあったりなかったり。

地面に埋まっている金貨や銅銭が何かに化けて
地上の人間になにかシグナルを打ってくる昔話は
大陸から日本にも多くつたわって語られていますが、

黄金や白銀といった埋まっている鉱物が
どうこう化けてくるといったものは、日本では少ない感じ。
プロフィール
■雅号
氷厘亭氷泉(こおりんてい ひょーせん)
■職業
イラストレーター
絵草紙&錦絵研究人
まんが描き
こっとんきゃんでい 主宰
山田の歴史を語る会 同人
新・妖怪党 党しゅ
■自己紹介
ちッちゃかわいいキャラや、ドット絵、ゲーム系のイラスト、妖怪、和物など多岐色々に描いたり、紙もの、立体もの、デザインものなどなどグッズを造ったりしております。

■ PIXIV
■ instagram
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2019年5月より、Tシャツトリニティでシャツを展開させてます。


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