▼本日の妖怪（2229）はんとうし

八月の「和漢百魅缶」、本日のアップは、
仙人たちのくいものの中から、「はんとうし」さんです。
 


仙薬の材料にもなる、すごいマッシュルーム
霊芝の仲間のひとつで、「樊桃芝」って漢字の名前ですが、
形は、竜みたいな形をしているんだとか。

これを食べると、５０００歳の寿命を得る。……んだとか。
アリャソリャビツクリ。

▼本日の妖怪（2228）きしょう

本日の「和漢百魅缶」へのアップは、
笑われない人生をおくりなさい。「きしょう」さんです。
 
 

霊鬼が、人間に向かって、ブハハハハハハハーと笑ってくる、
というもので、見ようによっちゃ、ご陽気極まりないものですが、
これの対象人間になるということは、財物とご縁が無くなる、という
ことだそうなので、ちょっと困りものでございます。へへへ。

▼本日の妖怪（2227）ちゃくせい

大陸もの勢揃いでお送りしておりやす八月の「和漢百魅缶」、本日のアップは
あーら、お服がチッカチカ！　「ちゃくせい」さんです。
 
 

日本に伝わる「みのび」さんたち（蓑火、蓑虫火、蓑虫、蓑もし、……ナドナド）
と大体おなじものと考えられているもので、人の着ている服にまとわりついて
ピカピカひかるふしぎな光です。

『集韻』には「衣偏＋星」（セイ）という
コレを差している漢字が載っております。ピカピカ。

▼本日の妖怪（2226）てんかん

八月の「和漢百魅缶」、二旬な本日のアップは、
閻魔さまの部下からはラストの顔出し。「てんかん」さんです。
 


閻魔王庁の五官（鮮・水・鉄・土・天）のひとりで、
人間たちのおかした飲酒（おんじゅ）のことを監視して居て、
おさけのうえのわるいことを指摘いたしますぞえ。

鮮官、水官、鉄官、土官、天官と、
これで閻魔下五官がそーろーいーぶーみー。セイゾロイ。

▼本日の妖怪（2225）どかん

八月の「和漢百魅缶」、本日も、どしどしどしと引き続きまして
閻魔さまのオフィスからご登壇、「どかん」さんです。
 
 

閻魔王庁の五官（鮮・水・鉄・土・天）のひとりで、
人間たちのおかした両舌（りょうぜつ）のことを監視して居て、
うそをついてひとをだましたこと、
かげぐちをたたいてひとをおとしめたこと、などを
取り締まっておいでの、ザ・地獄耳たぁ、土官さまの事であります。


関係ない余談ですが、
山本正之先生がつくってるタイムボカンシリーズっぽい
オリジナル曲の最近の曲は、タイムボカンを意識したタイムドカンです。
ドカン。

▼本日の妖怪（2224）てつかん

本日の「和漢百魅缶」へのアップは引き引きつづき、
閻魔様のしたでワーキングしている、「てつかん」さんです。
 


閻魔王庁の五官（鮮・水・鉄・土・天）のひとりで、
人間たちのおかした邪婬（じゃいん）のことを監視して居て、
ねっとりじっくり裁判用の内申資料を製作します。

「てつかん」と聞くと、「友を選ばば書を読みて六分の侠気四分の熱ー♪」の
鉄幹先生を想い起こしてしまうワナ。

▼本日の妖怪（2223）すいかん

８月の「和漢百魅缶」、本日のアップは先日からの引き続き、
閻魔さまのもとで働いてるひとり、「すいかん」さんです。
 


閻魔王庁の五官（鮮・水・鉄・土・天）のひとりで、
人間たちのおかした偸盗（ドロボー）のことを監視して居て、
あの世で行なわれる裁判で、辣腕検察官のようにビシバシ証拠をあげて来ます。

「すいかん」って音読み、なんだか夏向きな感じですが
大陸で「水」は、「冬」をあらわすエレモントでござんす。

▼本日の妖怪（2222）せんかん

さて、「和漢百魅缶」通算２２２２項めにアップするおかたさまは、
宇宙とかムテキとかくっつけないで下さい。「せんかん」さんです。
 
 

２２２２ですから、ということで特別枠からのチョイスで、
黄泉の裁判所であり、玄宅のクリスタルパレスでもある
閻魔王庁にお勤めしている冥官のおひとり。

『江戸を斬る』とかでいったら、大坂志郎サンとか関口宏サンだね。

地蔵本願経とかにいわゆる、五官（鮮・水・鉄・土・天）のひとりで、
こちらさんは、ニンゲンがおかした殺生の量を統計しておりますとやら。

▼本日の妖怪（2221）だいいん

八月の中間地点、終戦記念日に「和漢百魅缶」へアップしますのは
ワー、ならぬ、ワーム。「だいいん」さんです。
 
 

体内に入った蠱毒（こどく）がとった形のひとつで、

むかし、荊州の会宗って坊さんが蠱に病んでいる時、
一心にお経を念じたところ、夢の中にひとが出てきて、
のどの中から髪の毛を出してくれたり、
体の奥からでっかいみみずを吐かてくれたら、
そのあと、病が癒えたんだとか。

▼本日の妖怪（2220）かんべつ

大陸もので統一中な八月の「和漢百魅缶」、いよいよ半分あとすこし、１４日目は
湿ってないほうです、「かんべつ」さんです。
 


写真とか電池には、乾式と湿式がありますが、
大陸にはすっぽんの一部にも乾式と湿式がありますようで、
こちらは、その乾式なすっぽん。

たかい山からーのそのそでーれーばー、
猛毒っ、猛毒っ、――といったなかなか人体には害あるすっぽんだそうで、
鳥でいえば「鴆」（ちん）のような毒毒のおかた。

▼本日の妖怪（2219）しょうやしゃ

アリエッティのうた、耳だけできいてるとよくわかんない。
などと、考えながら、本日の「和漢百魅缶」のアップは、
蝶よ花よと姿をかえる。「しょうやしゃ」さんです。
 
 

むかし、あるひとが文机の上をみてみると、
あから髪で、肌が藍墨な、衣をぐるっと巻いた、
仏さまの絵に出て来る、ちいさな夜叉みたいなのが
墨をまくらにいびきをコックラコンしていたので
「なんじゃこれ」とびっくり。

目をみはってみていると、居眠り先生も気配にきづいたのか
パチっとまぶたを開けて、人間のほうをギョロリ、
パッと蝶に姿を変えてどこぞへ飛んでいってしまいましたんだとやら。

ぷちサイズのなぞのものは、いつの世もあれど
これは消えっぷりが画趣ありてをかし。

▼本日の妖怪（2218）きせんしょく

八月の「和漢百魅缶」、１２番手のアップっぷは、
汽船で食べるお弁当ではナイ。「きせんしょく」さんです。
 


「翦燭」（せんしょく）というのは、灯心を切って、灯火を消すこと。
まぁ、ようするに、大陸版の「ふっ消し婆」みたいなお方です。

「ふっ消し婆」は、単に明かりを吹き消すだけですが、
こちらの場合は、消されると家の財政まで消し切られちゃうのでご用心。

むかしの長者、邑宋氏のお屋敷で、夜、おなべどんに
「明かりを切っておくれ」と家のものが言ったところ、
いきなり布かぶったへんな女が出てきて、長いべろをだしながら
明かりを消し切っていったので、おばけが出た！！と屋敷は大騒ぎ。
邑宋氏が没落してしまったのは、それからしばらくしてだったソウナ。