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氷厘亭氷泉の活動やラクガキをいろいろお届けしているブログです。
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10月の「和漢百魅缶」24帖目のおばけさんは~!
ピカピカフワフワ「ひかりだま」さんです。

「光り物」と同じもので、まぁるい形をしているもの。
――といっても、「光り物」には丸い形のものが多いんですけどネ。

ひかりだま 光り玉

背景は「竹」よりも「柳」にした方が良かったかなぁ、
などとも思いつつありますが(川原とかに出るので)
イヤイヤ、それを考えると「松」の方が
シックリピッタンしてるのではないかなぁ(海からも出て来るので)
とも思い描いちゃったりして、あ、なら、ドッチでもない「竹」にして、
丁度半々だったかなァ、などと、描き終わった後から熟考して納得中です。
(描いてる時は無意識)
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10月の「和漢百魅缶」23帖目のおばけさんは~!
水の底からプンクラコ、「くらぶち」さんです。

渕や沼の底から、決まった日や一定の夜などになると
馬の鞍(くら)が浮かび上がってくる、というコチラさん。

全詳に調査を果たしたワケではないので、
その鞍をどうこうすると……という話が広くあるのかないのかは未詳ですが、
どうも、古い時代の水の神様とかに縁がある話が
モトモトの起源になっているようではあります。

くらぶち 鞍渕

実際、「鞍」だけを描くのはなかなかツライ、チョイスですよ、ハイ。(ニガワライ)
10月の「和漢百魅缶」22帖目のおばけさんは~!
呼び名は伝わってませんシリーズ(呵)「ぎんのかがみ」さんです。

はじめにデザインをしたのが、1996年、という部類のおばけさんのひとつです。
もう12年も前なんですね、はぁぁ、だいぶ年季が入ってますナ。ふぎょん。

古い本とか昔の話とかに残ってるおばけとかふしぎな話って
およそ半分の確率で、登場怪異に固有の呼び名がついて無かったりするんですよねぇ……、
ここらへん、実は少し立項化の時に大変だったりするんです。ハイ。

ぎんのかがみ 銀の鏡

鏡業界の文献とか資料とかでは「貼銀」(ちょうぎん)じゃなくて「銀貼」(ぎんばり)という呼び方が
よく使われてたんだなァ、ということを、今回のアップ時におこなった検索で認知しました。
10月の「和漢百魅缶」21帖目のおばけさんは~!
浪にちゃぷちゃぷ浮かんでる、「りゅうぐうさま」さんです。

八丈島に伝わっているもので、名前だけを聞くとおばけめいてはおりませんが、
人を海に引き込んで殺してしまったりするそうで、「舟幽霊」とかに近い存在のようです。

りゅうぐうさま 竜宮様

「竜宮様」というお名前ですので、ヤッパリ、
深海魚のひとつ「竜宮の使い」みたいなデザインを意識していますが
ヒレみたいなのを多くしたら、ドチラかと言うと小林幸子サン風な着付になった気も(呵)
10月の「和漢百魅缶」20帖目のおばけさん、
通算1450体目のお方は、「おこぞうび」さんです。

信濃の満願寺というお寺の大きな杉の木あたりにあらわれたという怪火で、
杉の木にしばられて死んでしまったお寺の小僧さんの霊が、
これになった、という話が伝わってます。

おこぞうび お小僧火

「おこぞうび」さん自体がうずもれてしまわないように、背景部分の色をかなり濃くしたのですが
……ちょっと濃くしすぎましたかねぇ? うーむ。
10月の「和漢百魅缶」19帖目のおばけさんは~!
弘法さまのふしぎなサカナ、「むらさきいどのふな」さんです。

先月、安房の「紫池」の大蛇を採り上げましたが、
今月は、伊予の「紫井戸」に伝わる隻眼の鮒を採り上げてみました。

半身になった魚とか焼いてしまった魚を川へ戻したら
復活して、泳ぎだした、という昔話は全国にありますネ。
たしか正岡子規の句の中に、これを詠んだものがあったはずです。ハイ。
鮒がなんとか、とかいった句。
 
むらさきいどのふな 紫井戸の鮒

いまはこの「紫井戸」は水が入っていなくて、この鮒もお話の上だけになっておりますが
この「紫井戸」自体の由来は、なんでも中の水がキレイな紫色だったら、という説と
お醤油(むらさき)の材料になったからだ、という説とがあるみたいです。
……後者の場合、なんだか鮒が井戸の中で佃煮になっちゃってるような映像が
脳裡に浮かんじゃうのですが(呵)
10月の「和漢百魅缶」18帖目のおばけさんは~!
胸へ八寸釘、「ねんのくぎ」さんです。

上につけた「胸に……」うんぬんのフレーズは
『青楼詞合鏡』というお芝居に出て来るせりふから採りました。

と、いう本日のコチラさんは、釘は釘でも
念をおしたり、つのったりする際に使われていた
「八寸釘」という釘が化けたもの、です。

「丑刻参」の時とかのわら人形に打つ釘のイメージって
「五寸釘」っていうイメージが強かったりするのですが
実際のところ、「八寸釘」がフレーズとはして使われてる場合も
多かったりするのですナ、ハイ。
 
ねんのくぎ 念の釘

「丑刻参」以外にも、願掛けのときの絵馬とか、お礼参りの掛け額とかに
この「八寸釘」はよく使われておりましたようでスナ。
10月の「和漢百魅缶」17帖目のおばけさんは~!
こんがり醤油で焼かないデ! 「かこうひ」さんです。

魚の皮、特にエイとかサメとかいった細工物などに使われる皮が
化けたと言われているものです。

鮫皮と言うと、カタナのツカの部分に使われていて、
日本でも昔は大陸からかなり輸入をしていたそうですが
江戸時代になるとおおっぴらには海外自由交易が出来ませんから
コレがどんどん稀少品化→高額お取引、になっていって、
一種、別物なオバケに化しておりましたようですよん。

かこうひ 化鮫皮

鮫皮は、何度か直接さわったことがありますが、
あのプツプツは硬くて怖いネ。
けんこうサンダルのプツプツどころの話では無いです。
10月の「和漢百魅缶」16帖目のおかたは~!
ジャンジャカジャンと、「おおかねもちのみこと」さんです。

「おおなむちのみこと」(大黒さまの姿のモトになってる「おおくにぬしのみこと」の別名)を
もじりかえた江戸ッ児のしゃれ言葉から生まれたお金持ちのことをさす形容詞の一ッです。

おおかねもちのみこと 大金もち貴

既に、色々なサイトやブログなどでも報知されておりますが、
一週間前にせまりましたのでコチラでも、チョットお知らせ。

10月24日の19時から阿佐ヶ谷ロフトで開かれる
「山口敏太郎の妖怪・都市伝説祭り 阿佐ヶ谷だよ!!全員集合」へ
氷厘亭氷泉も出勤いたします。
夜明かしなイベントでございますが、お暇がございましたらぜひぜひご来駕の程。 
10月の「和漢百魅缶」15帖目のおばけさんは~!
貴様と俺と~は~、「りょうはのすすき」さんです。

信州の「宮下七ふしぎ」の一ッとして伝えられている
ふしぎなススキで、もしこれを見つける事が出来ると
幸せになれる、などと言われています。

もともとススキの葉っぱは互い違いに生える「互生」なので、
向かい合って生えるこの「りょうはのすすき」のような「両生」は
確かに、ふしぎ。

りょうはのすすき 両葉芒

本当は、普通のススキがいっぱい並んでいる中に、このススキを混ぜ込んで、
「さぁ、どこに居るでげしょう?」などのたわむれを演じてみようかとも思いましたが
ラフの時点で描いた当人が見失ったため、止めにしました。(呵)
10月の「和漢百魅缶」14帖目のおばけさんは~!
野沢那智サンがナレーターをつけたりはしません。「ちき」さんです。

「ちき」という字は「値鬼」と書きます。
ここでの「値」の字は動詞あつかいの「値」の字で
「値遇」というような熟語にも使われますが、「会う」といった意味で使われています。

日本でいうなら「ゆきあい神」とか「みさき」とかいったものに近いようですヨ。
ただし、日本の↑こういったおばけさんが目に見えないのと違って、
コチラの「値鬼」さんは、見えてしまうのが特徴。
その時は、生きていたときの普通の姿で、普通の仕草で通り過ぎたり、
すれ違ったりするんだそうです。


ちき 値鬼

最近だったらば、大昔の人とだいぶ服装が隔絶してますからわかるでしょうけど、
何百年とか千何百年前に、コレと出遭った、となると……
気をつけて見ないと、服装ではチョット気がつきにくいカモネ。
10月の「和漢百魅缶」13帖目のおばけさんは~!
ちゃらちゃら鳴らすよ足の裏、「ばけせった」さんです。

江戸時代の中ごろあたりから、絵草紙とかにおもちゃ絵とかに何種か描かれてる
「せった」のおばけさんを統合して、リデザインしたものです。

ひょーせんは着物を着る時には主にこの「雪駄」にお世話になってるのですが
足袋はいてないときは、よく親指のつけねあたりが鼻緒ズレでヂンヂンします(地味に数日痛い)
くぅぅ、鼻緒め!!! 鼻緒め!!!

ばけせった 化雪駄

このイラストの「ばけせった」さんが、なぜにナンキンマメを持ってるかというと、
「せった」で豆「いった」――という洒落言葉の偶像化の意です。(お下手で)
プロフィール
■雅号
氷厘亭氷泉(こおりんてい ひょーせん)
■職業
イラストレーター
絵草紙&錦絵研究人
まんが描き
こっとんきゃんでい 主宰
山田の歴史を語る会 同人
新・妖怪党 党しゅ
■自己紹介
ちッちゃかわいいキャラや、ドット絵、ゲーム系のイラスト、妖怪、和物など多岐色々に描いたり、紙もの、立体もの、デザインものなどなどグッズを造ったりしております。

■ PIXIV
■ instagram
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2019年5月より、Tシャツトリニティでシャツを展開させてます。


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