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氷厘亭氷泉の活動やラクガキをいろいろお届けしているブログです。
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さてさて今月の「和漢百魅缶」なな摘み目のおばけさんは!
先日は奥州の南、仙台でしたが、本日はグルッと北上して奥州の津軽より、
背中に背負って!「おぼさりたい」さんです。 

おばりよん」などと同じ、「おんぶおばけ」の仲間で、
こちらさんも、怖がらず、胆を据えてしっかり背負ってゆけば
知らないうちに黄金に変化していて、そのひとに福を授けてくれる、という
イイ存在のおばけさんでござります。

おぼさりたい

↑必要以上に背景の光りグラデーションを凄くしたら、
画像の圧縮時に、ビミョーに色数が足りなくなってしまったりしました(笑)
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さーて、今月の「和漢百魅缶
むっ摘み目のおばけさんは! なまこの名所でドンブラコ「きんこ」さんです。

現在も、なまこ自体のコトや、なまこの一品として、この呼び名は使われていたりもますが
奥州金華山のきらびやかなゴールドラッシュを物語る言い伝えのひとつとして
その名をとどろかせております。ぴかぴかぴか。

 きんこ 金海鼠 

なまこは、うみうし同様、海の生物図鑑では地味~~ぃな扱いを受けたりしていますが
なかなか色々と種類別に見てみると、リアル妖怪のような面白い方がいたりします。

これだから、海の動物はおそしろい(笑)
五月五日は端午の節句、今月の「和漢百魅缶
いつ摘み目のおばけさんは!「ばけかやがさ」さんです。

五月五日ということで、五月人形のお仲間のひとつでもある
鍾馗(しょうき)さまにゆかりのある鬼の系統のおばけさんをアップしようかなぁ
とも思ったのですが、先々のことを考えたりなんざ致しまして(笑)

五月五日に食べ食べする「ちまき」の「ち」の字のモトである
「茅」に縁ある「茅笠」のおばけさんをば、採り上げてみました~。

 ばけかやがさ 化茅蒲

錦絵や、江戸後期あたり以後の百鬼夜行の絵巻などに見られたりもするコチラさんのデザイン。
眼がついていて、脚が生えてる。――ああ、なんともシンプルいずベストな構成ご要素。
つづいて今月の「和漢百魅缶
よっ摘み目のおかたは! 先日のご対幅「こうえんかりゅう」さんです。

おなじく『雲笈七籤』(うんきゅうしちせん)の一説などにその名前が見えるこちらさんですが
「黒鉛水虎」の文が意外とあっさり終わっているのに対して
こちら「紅鉛火竜」の文は一百刻五行二十四気七十二候などといった名数や
象四千三百二十年とか係卦三百六十爻やらといったセンモンヨウゴが満ち満ちしていて
なかなかの賑やかさです(汗)

 こうえんかりゅう 紅鉛火竜

ちなみに、青い色で彩色したのは温度が高かろう、といういらぬお世話からです。ハイ。
さてさてジャンジャン参ります、今月の「和漢百魅缶
さん摘み目は! 金丹製造に関わる奥義?「こくえんすいこ」さんです。

道教のいろいろなことが載っている本のひとつ
『雲笈七籤』(うんきゅうしちせん)の中の一説などにその名前が見えるこちらさん。

「水虎」と来れば、ちょっと妖怪のお名前をご存知の方々でしたら、
川の中にひそんでいるアチラの妖怪さんを思い浮かべでしょうが、
コチラは単に「水」(陰)の要素を「虎」という存在で象徴させたトコロから来ている命名で、
こちらさんと同一のものではゴザイマセン。

 こくえんすいこ 黒鉛水虎

「黒鉛」(こくえん)というものは、どうやらムカシ、道家の皆さんが造り出そうとしていた
ものすごい物質(金液とか仙葯とかの類)のコトのようですが
ケミカルにつよいようで、実は強くなかったりもするので、よくワカリマセン(呵)

今月の「和漢百魅缶
ふた摘み目のおばけさんは! 風邪でまんねん「まんびょうさ」さんです。
「おごめ」以来、ひさびさびさひさにデザイン参加をした
こっとんきゃんでい壱のホエホエにんげん氷厘亭氷芳との共作オリジナルさんです。

「風邪は万病のモト」というおなじみの格言を言っているうちに
「風邪は万病の長(おさ)」という言い回しが発生して、その響きから更に進行をして

 「万病の長」→「万病長」→「メデューサっぽいホェー」→「まんびょーさ」

という名前が出来上がりました次第。

 まんびょうさ 允痢相 

なお、この「まんびょうさ」という音声の名前を、どうすれば、どうすれば、
「允痢相」などという珍無類な漢字で表記するようになったのか、
そこらへんを詳しく語りだすとながーーーーーーーーーくなりそうなので
ハショって解説いたしますと

 「近頃の出生届は明治初期の比じゃない程、用字がワイルド」というコトへの記念碑です。

「允痢相」の三文字は深い意味含めがあったりする当て読みでも、
『詩語砕金』や『圓機活法』にひそんでいる漢語由来でも、無い、三文字です。 


漢学の徒の孕める懊悩を思い知って下さい。
今月から「クロヌシカガミ」にアップをしていた「楽屋帳」コーナーがコチラに引っ越して参りました。


(それに合わせて、というわけではありませんが
 ブログの部品としてアップされているドット絵も、新たなものになりました)


今後はココに、「和漢百魅缶」にアップをしたその日のおばけさんについての蛇足や、
イラスト製作のちょっとした所感などをボケボケと綴って参ります次第であります。 


と、いったところで

夏も近づくはちじゅうはち夜、2008年5月の「和漢百魅缶
ひと摘み目のおばけさんは!お屋根でガサガシャ「あかがわら」さんです。

 あかがわら 紅瓦 

こちらさんは、ひょーせんがオリジナルおばけとして製作した物のひとつですが
実は、ユメの中に出て来た錦絵双六のヨウナモノ、に載っていたデザインを
ユメから醒めた直後にノートに描き写したのものがモトになっています、という
妙なデザイン経緯を持って生まれたおばけさんだったりします。

こんな、ダリ方式に近い経緯でデザインが出来たものは
実はあと4、5体いたりするのですが、そちらはまたいずれのご機会に。
プロフィール
■雅号
氷厘亭氷泉(こおりんてい ひょーせん)
■職業
イラストレーター
絵草紙&錦絵研究人
まんが描き
こっとんきゃんでい 主宰
山田の歴史を語る会 同人
新・妖怪党 党しゅ
■自己紹介
ちッちゃかわいいキャラや、ドット絵、ゲーム系のイラスト、妖怪、和物など多岐色々に描いたり、紙もの、立体もの、デザインものなどなどグッズを造ったりしております。

■ PIXIV
■ instagram
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2019年5月より、Tシャツトリニティでシャツを展開させてます。


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