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氷厘亭氷泉の活動やラクガキをいろいろお届けしているブログです。
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ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
ごろごろぐーぐー。「ちくわのおばけ」さんです。

ちくわのおばけ 竹輪のお化け

ずっとまるまって眠り転がってる、円筒状のおばけ。



夜具にひっくるまって眠っているダケの状態を
みずから戯称・自嘲したりする表現で、
徳川ごろというよりも大正昭和以後あたりの軽口な表現に見られたもの。




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ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
夜干しいけない。「オニンゲツ」さんです。

オニンゲツ 鬼子

日が落ちたあとや夜中に干してかわかした衣服を着たりすると、
生まれて来るというおそろしいもの。
なので、夜になってから洗濯物を干すのはいけないと言われてました。



沖縄の国頭郡などで言われたらしいもの。
夜に洗濯物を干すのは各地でよくないと考えられてて、これもその例の一ッ。



ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
潮ふいちゅる泡ふいちゅる。「にしのうみのくじら」さんです。

にしのうみのくじら 北の海の鯨

にし(北のこと)の海にいる鯨(くじら)で、
建物の魔除けをしてくれたりします。



沖縄で小屋や家やを建てるときに祝って唄われてた歌に出て来るもので
「にし(北)のうみのくじら、わいさば、徳は内、鬼は外、
 潮の吹ちゅる、あー(泡)の吹ちゅる」と言いながら、
柱に潮水と粟飯を吹き付けたりするおまじないが行なわれてました。




ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
たべものの権化。「ごちそうをつくるろうじょ」さんです。

ごちそうをつくるろうじょ 御馳走を作る老女

むかし若い武士が旅の途中で日が暮れてしまい、
困ってたときに見つけた宿に住んでた、年をとった女。



武士に対して「ごちそうをつくって来ますから必ずここで待っててください」と
戸をすべて閉めて出て行ったのですが、いつまでたってもなかなかこないので、
武士は戸をこっそり開けて見てみました。



すると、老女は自分の
目やに・鼻くそ・耳くそ・歯くそなど汚いものを、しょっちゅう
食材に加えつつ調理をしてました。



しばらくすると、女は完成した御馳走のお膳を持ってきました。
食べてみると食べたことがないほどにそれは美味しかったのですが、
「よくも汚いものを食べさせたな」という怒りから
武士は老女を斬り殺してしまいました。



すると老女の死骸の、目から野菜・鼻から麦・耳から芋・口からは米が
どっさり生えて来たといいます。




奄美の三方村などに伝わる昔話にみられるもので、
神話にみられる「おおげつひめ」(大宜都比売)などと似た展開のはなし。




ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
芭蕉の木とかにいるよ。「ヒーヌムン」さんです。

ヒーヌムン

沖永良部島に伝わるバシャ(芭蕉)の木などにいるという妖怪。
これに遭うと身体がぶるぶる震えて、
その場で動けなくなってしまうといいます。





「木の者」といった意味合いで「ケンムン」とは近しい存在のようです。



ヒーヌムンはひとの縁談ばなしを耳にすると、
それを壊すのが好きなので、近くでそういうはなしをしちゃダメ
ということも言われてたようです。




ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
芭蕉の木とかにいるよ。「ヒーヌムン」さんです。

ヒーヌムン

沖永良部島に伝わるバシャ(芭蕉)の木などにいるという妖怪。
これに遭うと身体がぶるぶる震えて、
その場で動けなくなってしまうといいます。





「木の者」といった意味合いで「ケンムン」とは近しい存在のようです。



ヒーヌムンはひとの縁談ばなしを耳にすると、
それを壊すのが好きなので、近くでそういうはなしをしちゃダメ
ということも言われてたようです。




ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
夕暮れのお産。「サントキャナキ」さんです。

サントキャナキ 申刻泣

夕暮れしてる申の刻に、出産が行なわれたり、
生まれたての赤ちゃんが泣き騒いだりするのは、
「サントキャナキ」と呼ばれてて、かわいそうなこと・不吉なことだと言われてました。



徳之島などで言われてたもの。「サントキ」(申の刻)といっても
実際は夕暮れから日没までのあいだ、つまり太陽(ティダ)が闇に隠れてゆく
「サントキャヌティデ」(申刻の太陽)になっている状態が該当するようです。



サントキャナキな赤ちゃんは鍋敷の真ん中の穴をくぐらせてあげて、
「明るくなるよ、だいじょうぶだよ」といった魔除けをしてやったソウナ。



ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
土中から吹き出る。「ジクヮ」さんです。

ジクヮ 地火

奄美などに伝わるもので、地面の中から燃えて出て来るという火。
特定の日にこれが起こるとされてて、
その日には作物の種をまいたり、苗を植えてはいけないとされてました。



暦で言われてる「じか」(地火)のこと。内容的にもそのままのもの。


ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
蛇よけ葷類。「マネのビラ」さんです。

マネのビラ 午日の韮

奄美大島などに伝わるもので、マネ(午の日)の行事のときに
ビラ(にら)を食べると、マッタブ(蛇)除け・悪虫除けになると言われてました。



マネの行事(マーネアソビ)は、初午に行われる地域と、
初午・中午・止午の3回行われてた地域などがあるそうです。
ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
復讐するため化けてる山猫。「はたのさえもんのつま」さんです。

はたのさえもんのつま 端の左衛門の妻

伊予の国の伊予郡に伝わるもので、
明神山に住んでたという大きな山猫。
夫の山猫を撃って退治した、三秋村に住む鉄砲の名人・端の左衛門(はたのさえもん)の妻を
喰い殺して、そのすがたに化けていのちを狙ってました。



たまたま正体を見てしまった村人の助言で正体を知った左衛門は、
いつも持って出る弾とは別にもうひとつ鉄砲の弾を隠し持って仕事に出て、
鉄砲の弾が無くなったと思った山猫の隙をうかがって、
これを退治出来たといいます。



みょうじんやまのやまねこ」(明神山の山猫)とは夫婦で、
こちらは雌の山猫。



ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
まつやにシールドの会。「みょうじんやまのやまねこ」さんです。

みょうじんやまのやまねこ 明神山の山猫


伊予の国の伊予郡に伝わるもので、
明神山に住んでたという大きな山猫。


ひとびとを襲ったりしてましたが、
三秋村に住む鉄砲の名人・端の左衛門(はたのさえもん)によって退治されました。



ずどん



身体中に松脂(まつやに)で固めており、生半可な攻撃では
びくともしないまもりを持ってたといいます。



ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
ちいさいちいさい存在。「たばこのたねのこよみみるひと」さんです。

たばこのたねのこよみみるひと 莨種の暦見る人



たばこの小さな小さな種のなかに住んでるひとで、
そこで暦に印刷されてる小さい細字を眺めて読んでるといいます。



「たばこの種の中くりぬいて、そのまた中に蔵たてて、蔵の小窓で暦見る人」など、
小さいものづくしな昔話などに出て来る非常に小さい存在の表現。


「たばこの種」は非常に小さい粉ぐらいの粒なので、
「ちいさいもの」の代表格としてあつかわれた結果、
極小族の住居として選抜されたようです。




プロフィール
■雅号
氷厘亭氷泉(こおりんてい ひょーせん)
■職業
イラストレーター
絵草紙&錦絵研究人
まんが描き
こっとんきゃんでい 主宰
山田の歴史を語る会 同人
新・妖怪党 党しゅ
■自己紹介
ちッちゃかわいいキャラや、ドット絵、ゲーム系のイラスト、妖怪、和物など多岐色々に描いたり、紙もの、立体もの、デザインものなどなどグッズを造ったりしております。

■ PIXIV
■ instagram
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2019年5月より、Tシャツトリニティでシャツを展開させてます。


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