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氷厘亭氷泉の活動やラクガキをいろいろお届けしているブログです。
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ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
毛がそのまま。「としよりうさぎ」さんです。

としよりうさぎ 年寄兎

冬に入っても夏毛のままの色で、雪のなかにいると
すぐに目立って敵や人間に襲われてしまうような兎(うさぎ)のこと。



上野の国などでの呼ばれ方で、
「きばんだうさぎ」(黄ばんだ兎)とも。



ふつうのものよりも肉が多いと言われたりもしてたほか、
実際に肉体的に年を取ってるというわけではなく、このような
目立ってしまう状態の兎は、天や神仏の罰を受けた存在
という理由づけが伝承として付属してる場合もあったりします。




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ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
因幡の「おいたるうさぎ」さんです。

おいたるうさぎ 老たる兎

おおむかし、因幡の国にあった竹の林にいたという兎(うさぎ)で、
あるとき天下が大洪水になって竹林もすべて流されてしまい、
流れ着いた島から帰って来るために、「わに」たちをだまして背中を渡って来ましたが、
終わり間際に調子にのって「わに」たちをあざけったので、
皮をはがれてしまいましたソウナ。



『塵袋』などに引かれてる『因幡記』(因幡風土記の一部かと思われる散逸書)の
文に出て来る「いなばのしろうさぎ」なはなしに出て来る兎。


因幡の国の高草郡の名前の由来として、
竹がいっぱい生えてた(竹草が高草になった)という部分が出て来ており、
そこに結びつけられてます。
蒲(がま)の穂での癒し方を「おおなむち」(おおくにぬし)から教わる部分はおなじですが、
八十神たちは出て来ません。
ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
食べてもらううさぎ。「じと」さんです。

じと 慈兎

天下がものすごい日照りになって食べ物が無くなってしまったとき、
山にすむ親しい仙人に食べ物として自らの身を捧げようと、
火に飛び込んだ兎(うさぎ)。



苦悩の末に仙人は、身を呈した兎を悲しみながら食べ、
山の中で日照りを生きながらえました。



これにこころを動かされた帝釈天は雨を降らせ、
仙人はさらに修行をかさねて五神通を得た五通仙になったといいます。



『雑宝蔵経』の「兎自焼身供養大仙縁」に書かれてるはなしに出て来る兎。
名前としては「兎」としか出て来ず、他のはなしのように
「兎王」(「とおう」・「とおう」)としては出て来たりはしません。




また、苦悩の末に仙人が食べちゃう展開はありますが、このはなしだと
雨が降って天下がもとに還るまでで、月に兎が配置される展開は含まれてません。





ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
むぎこがしを化けて持ってきました。「」さんです。

こ 狐

山からすっかり食べ物(山菓)が無くなってしまったが、
立派な梵志には山にいつづけてもらいたい――と、願った獣たちのひとりで、
人間に化けて食べ物としてふくろづめになった麦こがし(麨)を持ってきた狐(きつね)。



その後の「とおう」(兎王)の行動に、こころを動かされた神仏によって
梵志と獣たちはまもられ、共に山で暮らしつづけました。



この狐はその後、阿難として生まれたとされます。





『六度集経』などで書かれるはなしに登場する複数の獣たちのうちの1匹。
ほかに山にいた獣たちには「だつ」(かわうそ)、「こう」(さる)などがおり、
かれらもそれぞれ捧げ物を持って来ました。





ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
おフィッシュを持ってきました、「だつ」さんです。

だつ 獺

山からすっかり食べ物(山菓)が無くなってしまったが、
立派な梵志には山にいつづけてもらいたい――と、願った獣たちのひとりで、
別の水辺から食べ物になりそうな大魚をなんとか持ってきた獺(かわうそ)。



その後の「とおう」(兎王)の行動に、こころを動かされた神仏によって
梵志と獣たちはまもられ、共に山で暮らしつづけました。



この獺はその後、目連として生まれたとされます。




『六度集経』などで書かれるはなしに登場する複数の獣たちのうちの1匹。
ほかに山にいた獣たちには「こ」(きつね)、「こう」(さる)などがおり、
かれらもそれぞれ捧げ物を持って来ました。
ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
フルーツ収集ご献上。「こう」さんです。

こう 猴

山からすっかり食べ物(山菓)が無くなってしまったが、
立派な梵志には山にいつづけてもらいたい――と、願った獣たちのひとりで、
別の山から食べ物になりそうな果物をなんとか持ってきた猴(さる)。



その後の「とおう」(兎王)の行動に、こころを動かされた神仏によって
梵志と獣たちはまもられ、共に山で暮らしつづけました。



この猴はその後、秋鷺子(舍利弗)として生まれたとされます。






『六度集経』などで書かれるはなしに登場する複数の獣たちのうちの1匹。 ほかに山にいた獣たちには
「こ」(きつね)、「だつ」(かわうそ)などがおり、
かれらもそれぞれ捧げ物を持って来ました。


ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
火のなかに入っても燃えなかったほうの、「とおう」さんです。

とおう 兎王

山からすっかり食べ物(山菓)が無くなってしまったが、
立派な梵志には山にいつづけてもらいたい――と、願った獣たちのひとりで、
食べ物として自らの身を捧げようと、火に飛び込んだ兎(うさぎ)。



その徳のある行動のためか、兎の体は火に燃えることはなく、
これにこころを動かされた神仏によって
梵志と獣たちはまもられ、共に山で暮らしつづけました。



兎王はその後、釈迦として生まれたとされます。







『六度集経』などで書かれるはなしに登場する兎。
兎は複数の獣たちのうちの1匹で、『一切智光明仙人慈心因縁不食肉経』などでの
とおう」(兎王)とは異なった展開のもの。




ほかに山にいた獣たちには
「こ」(きつね)、「だつ」(かわうそ)、「こう」(さる)がおり、
かれらもそれぞれ捧げ物を持って来ました。



ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
兎王のおこさん。「とじ」さんです。

とじ 兎児

天下が星の乱れや大洪水で荒れ果てて食べ物がなくなり、
飢えた一切智光明仙人に身を捧げるために、
とおう」(兎王)と共に火に飛び込んだ子供の兎(うさぎ)。



兎王の犠牲に感じ入った一切智光明仙人も、火に身を投じました。



この出来事にこころを動かされた天の神々は、
千の国々に達する光を兎と仙人に放たせました。
兎児はその後、釈迦の子の「らごら」(羅睺羅)として生まれたとされます。



『一切智光明仙人慈心因縁不食肉経』などで書かれるはなしに登場する兎。
このはなしの系統だと、兎王と兎児は「母子」であると書かれてます。



ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
とおう」さんです。

とおう 兎王

天下が星の乱れや大洪水で荒れ果てて食べ物がなくなり、
飢えた一切智光明仙人に身を捧げるために、火に飛び込んだ兎(うさぎ)。



兎王の犠牲に感じ入った一切智光明仙人も、火に身を投じました。



この出来事にこころを動かされた天の神々は、
千の国々に達する光を兎と仙人に放たせました。
兎王はその後、釈迦として生まれたとされます。





『一切智光明仙人慈心因縁不食肉経』などで書かれるはなしに登場する兎。
このはなしでは「母」とも書かれており、雌の兎と描かれてます。



ごひゃくびゃくと」(五百白兎)は林にいっしょに暮らしてる兎たち。
にひゃくごじゅうさんじゅしん」(二百五十山樹神)は身を投じる火のための
香薪をあつめてくれた山神・樹神たち。
ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
薪をいっぱい。「にひゃくごじゅうさんじゅしん」さんです。

にひゃくごじゅうさんじゅしん 二百五十山樹神

一切智光明仙人に兎王(とおう)が身を捧げるときに、
香薪(こうしん)を集め積んで火をたいてくれた山樹神(さんじゅしん)たち。



その後、この250体の山樹神たちは
二百五十比丘(にひゃくごじゅうびく)として生まれたとされます。




『一切智光明仙人慈心因縁不食肉経』などで書かれる系統の
兎王(仙人のために火の中に身を投じて自らの肉を捧げた兎たちの王)のはなしに登場する
多くの山樹神(山神・樹神)たち。
ごひゃくびゃくと」(五百白兎)も同様に後に比丘になったとされます。
ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
ありがたさを拡大。「せんこくおう」さんです。

せんこくおう 千国王

飢える寸前だった一切智光明仙人に
兎王(とおう)が身を捧げたことに天が感じて発生した
まばゆい光を見て、四方各地からあつまって来た多数の人々の国の王たち。



何かすごいことが起こってるとあつまって来た諸人たちは、
兎王と仙人のことを知ってその教えをそれぞれ国に持ち帰り、
その国々の千の国王たちが後にそれぞれ千菩薩(せんぼさつ)となったとされます。



『一切智光明仙人慈心因縁不食肉経』に登場するもの。
ごひゃくびゃくと」(五百白兎)らと共に、仏として生じたことが書かれてます。
『法華直談鈔』では「せんくようしょにん」(千供養諸人)がこの役割にあたります。


ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
わいわいわいわい。「ごひゃくと」さんです。

ごひゃくと 五百兎

光明仙人に身を捧げた兎王(とおう)と共に、
林のなかに暮らしてた数多くの兎(うさぎ)たち。



『法華直談鈔』にみられる兎王のはなしに見られるもの。
『一切智光明仙人慈心因縁不食肉経』に登場する「ごひゃくびゃくと」(五百白兎)と
役割としては同じですが、比丘になる箇所は語られず、その部分は
せんくようしょにん」(千供養諸人)に集約されてます。
プロフィール
■雅号
氷厘亭氷泉(こおりんてい ひょーせん)
■職業
イラストレーター
絵草紙&錦絵研究人
まんが描き
こっとんきゃんでい 主宰
山田の歴史を語る会 同人
新・妖怪党 党しゅ
■自己紹介
ちッちゃかわいいキャラや、ドット絵、ゲーム系のイラスト、妖怪、和物など多岐色々に描いたり、紙もの、立体もの、デザインものなどなどグッズを造ったりしております。

■ PIXIV
■ instagram
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2019年5月より、Tシャツトリニティでシャツを展開させてます。


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