忍者ブログ
氷厘亭氷泉の活動やラクガキをいろいろお届けしているブログです。
  1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28  
[64]  [65]  [66]  [67]  [68]  [69]  [70]  [71]  [72]  [73]  [74
ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
天上指定学童品。「かぜのかみのかばん」さんです。

かぜのかみのかばん 風の神の鞄

風神たちの風袋(ふうたい)の生地でつくられてる
丈夫な布かばんで、文明開化以後の
風神・雷神や天人の子供たちの学校かばん。



明治中期以後の、天上を舞台にした
戯文や落語などのくすぐりによく登場するもので、
工業化などで風神たちが風袋を用いなくてもよくなったので、
その再利用先として挙げられてるもの。
PR
ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
おへそフード。「らいいぬ」さんです。

らいいぬ 雷犬

雷といっしょに落ちて来たりするというけもの。
雷が鳴ってるときに、お腹を出したままにしてたりするとこれに
「おへそを食べられる」といわれてたと言います。



らいじゅう」(雷獣)とおなじ存在と考えられます。
陸中の国などでいわれてたもの。
ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
11月は酉の日には鳥に関係する項目を描く、お酉さましばりですので
一の酉のきょうは、世の中万全。「わたりさぎ」さんです。

わたりさぎ 渡り鷺

陸中の国などでいわれるもの。
「鷺(さぎ)が飛んで来ると世の中がよい」などといわれてたりしました。






ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
竹居住者。「あかいむしこしろいむしこ」さんです。

あかいむしこしろいむしこ 赤い虫こ白い虫こ

わらべうたの文句のなかに出て来るもので、
唐竹(からたけ)のなかに棲んでるという小さい虫。
赤いのが12匹、白いのが12匹いるといいます。





ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
まゆげづの。「ろっかくびじゅう」さんです。

ろっかくびじゅう 鹿角眉獣

漢字で書けば「鹿角眉獣」で、
瓦などにつけられる装飾にみられるもの。
鹿のつのみたいな分岐と反りのある眉毛があります。
おそろしい顔が設けられたのは
魔よけなどの意味合いがあったものかと考えられてます。




古い時代の鬼瓦の文様としてみられたりするかたちの一ッ。
獣面(「じゅうめん」)と鬼面の中間ぐらいのもので、
特に定まった名称などは存在してないものです。



ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
つのまゆげ。「ごかくびじゅう」さんです。

ごかくびじゅう 牛角眉獣

漢字で書けば「牛角眉獣」で、
瓦などにつけられる装飾にみられるもの。
牛のつのみたいな反りのつよづよとした眉毛があります。
おそろしい顔が設けられたのは
魔よけなどの意味合いがあったものかと考えられてます。




古い時代の鬼瓦の文様としてみられたりするかたちの一ッ。
獣面(「じゅうめん」)と鬼面の中間ぐらいのもので、
特に定まった名称などは存在してないものです。




羅生門の瓦だったと伝えられてる瓦などに見られるスタイル。
ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
ハロウィンの日でございますので、例年どおりの世界篇連続興行ということで
12体連続でアップして参ります。
それでは、とざいとーーーざーーーいーーーーーーーー。


チニリイツェ
南スラヴのほうに伝わってるらしいもので、
からすのおきゅうを口の脇につくったりするのも、こやつだ、と言われてたりするソウナ。
今回のアップに際して、精確なモトのつづりが確認出来なかったひとつ。
(参考にした本がカタカナ表記のみだったので、西洋文字でのつづりが不明だったので
 発音とかもどれだけ、モトと近いのかがちょっとハッキリしないです)


インビジブルスレイブスピリット(Invisible slave spirit)
悪魔のことを紹介してる文章のなかで、悪魔たちの従者や旗本として出て来たり、
妖術使いたちにしもべとして下げ渡してくれたりする存在を今年はいくつか
ピックアップして連続更新に入れてみました。


ヘアー(Hare)
のうさぎさんたちも、ウイッチたちの使い魔だと言われてたりしたみたいです。
つい先日、別件で大正時代前半の子供向けの雑誌を買ったら
たまたまウィッチを紹介する記事があって、そのなかでも
ウィッチが化ける・あるいは・使い魔みたいな存在として、猫、兎、鵞鳥などが出てたりしました。
大正時代のキッズも知ってれば知ってたのネ。こういうこと。


ジュジュ(Ju-Ju)
Daniel Farson『Vampires,Zombies,and Monster Men』に
こういう写真がのってて、悪鬼族・ジュジュのミイラ――みたいなことが書かれてます。



基本的に、この本は、おはなしと挿絵が合ってなかったりする
(たとえば、ケルピーのコラムの挿絵がプランシーのオロバスとかだったりします。
西洋の本でもそういうことはしょっちゅうあるんですゾ)
ケースも存在してるので、なんだかよくわからない面もありますが、
まぁ、そういう図鑑的な情報が存在するんですよというそういう立項です。


……でも、なんでこんなに鬼ヶ島のひとみたいな恰好なのでしょうね。



ベセレ・ベセレ
こちらも、ジュジュに少し近いシリーズで、昭和40年代の
世界の奇談なカンジの文章を載せてる本のひとつ『知らない国の不思議な女たち』に
掲載されてる1話からピックアップした、ニューギニアのおおこうもりが化けるというもの。



シーライノセラス(Sea rhinoceros)
古い地図のなかに描き込まれてるふしぎな海のいきものシリーズから。
海犀というわけですが、背中の鮫のひれみたいな箇所もあれ、つのらしいのですかね。


エレボス(Erebus)
ギリシャ神話から。でも、エレボスと耳にするとつい
『ファイナルファンタジー6』に出て来るボスキャラのほうも脳裡に浮かんで来るので
色を少し寄せて見たりもしました。闇はみずいろ。



フェイスフルサーバント(Faithfui servant)
使い魔とかのシリーズです。忠実なる召使ということですが、
あんまりふつうに書いてしまうと、ただのちゅうげんたちになってしまうので
ちっちゃくてまるっこいサイズでデザインをつくってみました。
今回、このシリーズの泰西の魔物邪魅たちは、しっぽのかたちをみんな統一させてみました。



レッドソルジャー(Red soldier)
こちらは使い魔というより、地獄で領地などを持ってる個々の名だたる(?)悪魔たちの
旗本として言及されてたりする存在をそのまま描いたシリーズ。
馬とかも地獄馬なので、ごくふつうの馬というよりやっぱり魔物な馬に描くわけですね。



オウルガール(Owl girl)
最近、世界篇では毎年ひとつかふたつは入れてるハロウィンのカードのなかに
描かれてる画像妖怪たちのシリーズ。今回はふくろうさん。
ふくろうたちがウィッチの恰好をしてるのもかわいいのが何枚もあって
最終的に香盤を決める際に「どっちにしましょうかねェ」となったですが
結果的にこちらを入れて、オウルウィッチたちは妖界東西新聞のほうにご出演いただきました。



ディフィキリ・オッフィキウム(Difficile officium)
オランダの諷刺版画に描かれてるいろんないきもののあたまが生えてる大きなけだもの。
純粋にデザイン構築されてるダケの画像妖怪ですので日本と同様そのものに
特定の名前が付与されてない限り、明確な呼び名は存在しなかったりします。
なので、大抵こういうものは、こういう形式で描かれたりしないわけですが
和漢百魅缶はそういうのもどしどし描くので世界篇にもこういうのが入って来るわけです。エヘン。



ニュクス(Nyx)
エレボスを描いたら、ニュクスも描きましょうということで一対、
ギリシャの闇夜の翁と嫗。たかさごや、このギリシャ寝に、夜のとばり。



そういうあたりで、無事12体連続アップもつつがなく、
西へ南へ東へ北へと、世界篇くうちゅうひざくりげ。
おたのしみいただけましたでしょうか。



とざい、とーーーーーーーざーーーーーーーいーーーーーーーーーーーー。


ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
つのつのダブル。「そうかくれいじゅう」さんです。

そうかくれいじゅう 双角霊獣

あたまに長いつのが2本生えてる霊獣。



古い時代の銅鏡の文様として用いられてるもの。
「神人車馬霊獣画象鏡」では、西王母・東王父や天馬と共に文様に用いられてて、
虎のような竜のようなわからない霊獣・怪獣として
『紹興古鏡聚英』では解説されてたりしました。


ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
つのダブル。「そうかくしし」さんです。

そうかくしし 双角獅子

あたまに麒麟や竜のような、つのが2本生えてるかたちの
大きな獅子(しし)たち。



仏画などに見られるもので、
「大智禅師碑」の側面の線画彫刻は天人などがこれに騎ってたりします。





ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
漢土のフェイス。「じゅうめん」さんです。

じゅうめん 獣面

棟端飾板な瓦などにつけられる装飾にみられるもので、
おそろしい顔が設けられたのは
魔よけなどの意味合いがあったものかと考えられてます。



長安の大明宮など、唐の時代の建築で使われてた
瓦(獣面紋磚)の装飾文様などに見られるもの。
ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
かわらフェイス。「きめん」さんです。

きめん 鬼面

軒瓦などにつけられる装飾にみられるもので、
おそろしい顔が設けられたのは魔よけ
などの意味合いがあったものかと考えられてます。



美濃の国の「長良廃寺」と呼ばれる
白鳳時代の寺院遺跡から出土した軒瓦(鬼面軒丸瓦)にみられるもの。



「鬼面」というのは「おそろしいかお」といった意味合いからのものであって、
これが「おに」(鬼)そのものであるというわけではない
と捉えた方がわかりやすいと思います。「鬼面」以外に「人面」とも呼ばれてます。






ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップ は、
失せものさがしに。「こうじんさまのしお」さんです。

こうじんさまのしお 荒神様の塩

失くしものをしたときには、
台所の荒神さまに塩をお供えしてお願いすると、
スッと見つかると言われてたりしました。



信濃の国など各地でいわれるもの。
プロフィール
■雅号
氷厘亭氷泉(こおりんてい ひょーせん)
■職業
イラストレーター
絵草紙&錦絵研究人
まんが描き
こっとんきゃんでい 主宰
山田の歴史を語る会 同人
新・妖怪党 党しゅ
■自己紹介
ちッちゃかわいいキャラや、ドット絵、ゲーム系のイラスト、妖怪、和物など多岐色々に描いたり、紙もの、立体もの、デザインものなどなどグッズを造ったりしております。

■ PIXIV
■ instagram
妖界東西新聞

妖界東西新聞 日刊紙だから まいにち更新中

和漢百魅缶wiki 検索用に。

2019年5月より、Tシャツトリニティでシャツを展開させてます。


最新コメント
[01/24 دکوراسیون منزل]
[11/29 NONAME]
[05/08 100]
[01/13 佐藤]
[01/05 ひょ―せん]
妖怪マガジンYOMIMANDARA
月刊?妖怪マガジンYOMIMANDARA

文車堂版社妖改革宣言

新・妖怪党 部署一覧


 Logo:Cyusonzi Ryunosuke
 Design:O-Onigami Georgenomikoto
 2008 新・妖怪党




 Logo:Koorintei Hyousen
 YoukaitoLogo:Cyusonzi Ryunosuke
 Design:O-Onigami Georgenomikoto
 2008 新・妖怪党



 Logo:Koorintei Hyousen
 YoukaitoLogo:Cyusonzi Ryunosuke
 Design:O-Onigami Georgenomikoto
 2008 新・妖怪党



 Logo:Koorintei Hyousen
 YoukaitoLogo:Cyusonzi Ryunosuke
 Design:O-Onigami Georgenomikoto
 2008 新・妖怪党

最新トラックバック
フリーエリア
© 2007-2024 Koorintei Hyousen

本ブログの内容、画像の無断転載、無断転用を禁じます。

忍者ブログ   [PR]