氷厘亭氷泉の活動やラクガキをいろいろお届けしているブログです。
ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
ウシュクミアンマクワヤクトゥ、「ウシュクミアンマ」さんです。
![ウシュクミアンマ](https://blog.cnobi.jp/v1/blog/user/65b15eed6c7c3941d4c642540d329365/1664339486)
ウシュクミアンマクワヤクトゥ、「ウシュクミアンマ」さんです。
沖縄の宜野湾などに伝わる
蛇よけのおまじないに用いられてた名前。
蛇よけのおまじないに用いられてた名前。
「宜野主(ジナシュ)宜野主、アイヌマタジ(綾斑)、
ウシュクミアンマ(潮汲女)クワ(子)ヤクトゥ、ドゥキリ(退いたり)ドゥキリ」
(ウシュクミアンマの子だぞ、どけどけ)と唱えておけば、
決して蛇たちは咬んでこないと言われてました。
ウシュクミアンマ(潮汲女)クワ(子)ヤクトゥ、ドゥキリ(退いたり)ドゥキリ」
(ウシュクミアンマの子だぞ、どけどけ)と唱えておけば、
決して蛇たちは咬んでこないと言われてました。
むかし潮汲みをしてた女のひとが、
火災に遭って逃げられなくなってる匙飯蛇(はぶ)を助けてあげたので、
その恩返しとしてウシュクミアンマ(潮汲女)の子孫たちは咬まないと
誓ったんだと語られます。
火災に遭って逃げられなくなってる匙飯蛇(はぶ)を助けてあげたので、
その恩返しとしてウシュクミアンマ(潮汲女)の子孫たちは咬まないと
誓ったんだと語られます。
「ナカマイスドヌ」も子孫であることを告げるかたちでは近いもの。
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へびもはみも、そちへのけ。「はやとさま」さんです。
![はやとさま 隼人様](https://blog.cnobi.jp/v1/blog/user/65b15eed6c7c3941d4c642540d329365/1664182619)
土佐の国で蛇よけや虫よけのおまじないに用いられてた名前。
「はいとうさま」とも発音されます。
へびもはみも、そちへのけ。「はやとさま」さんです。
土佐の国で蛇よけや虫よけのおまじないに用いられてた名前。
「はいとうさま」とも発音されます。
「へびもはみも、そちへのけ、隼人様のお通りじゃ」あるいは
「へびもはみも、そちよれ、隼人様のお通りじゃ」、
「へびもはみもあっちいけ、隼人様のお通り」、
「へびもはめも、先ょのけ、隼人様のお通りぞ」などと唱えると、
草むらや山道で蛇に咬まれないといわれてました。
「へびもはみも、そちよれ、隼人様のお通りじゃ」、
「へびもはみもあっちいけ、隼人様のお通り」、
「へびもはめも、先ょのけ、隼人様のお通りぞ」などと唱えると、
草むらや山道で蛇に咬まれないといわれてました。
「隼人様」というのは長宗我部家の武将として知られた福留隼人(福留親政)、
「はみ」「はめ」は「蝮」のこと。隼人はたいへん強い武将として知られてますが、
俗にあぜ道で蝮に咬まれて死んでしまったとされており、
そこから蛇よけの言い伝えが発生したようです。
「はみ」「はめ」は「蝮」のこと。隼人はたいへん強い武将として知られてますが、
俗にあぜ道で蝮に咬まれて死んでしまったとされており、
そこから蛇よけの言い伝えが発生したようです。
隼人にゆかりのある土佐の国の長岡郡の田辺島には蛇が一匹もいないと言い、
隼人を祀った隼人神社のゆかしたからたまわった土を、畑や家のまわりに撒くと
蛇よけになるとも語られてました。
隼人を祀った隼人神社のゆかしたからたまわった土を、畑や家のまわりに撒くと
蛇よけになるとも語られてました。
「さなげだいみょうじん」(猿投大明神)などは蛇で亡くなったとされる点で共通点のあるもの。
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じゃなら打ち据え打ち曲げよう、「ふじわら」さんです。
![ふじわら 藤原](https://blog.cnobi.jp/v1/blog/user/65b15eed6c7c3941d4c642540d329365/1663910390)
じゃなら打ち据え打ち曲げよう、「ふじわら」さんです。
蛇よけや虫よけのおまじないに用いられてた名前。
琉球でも、蛇に出遭ってしまったらひと息に
「藤原、藤原、どけなれさいなれ、蛇(じゃ)なら打ち据え打ち曲げよう、
ぐわんじゃーちゅーぶーかちしんて千手観音、あやまだらあやまだら、
吾が行く道に立つならば山辺のあるじに語って聞かそうや、儀方」と3回唱えると
蛇よけになるなどの唱えごとに用いられてたといいます。
「藤原、藤原、どけなれさいなれ、蛇(じゃ)なら打ち据え打ち曲げよう、
ぐわんじゃーちゅーぶーかちしんて千手観音、あやまだらあやまだら、
吾が行く道に立つならば山辺のあるじに語って聞かそうや、儀方」と3回唱えると
蛇よけになるなどの唱えごとに用いられてたといいます。
藤原というのは、島袋源一郎『琉球百話』によれば
藤原秀郷(田原藤太)のことを示してるそうで、むかで退治などのはなしから
虫よけ・蛇よけとして用いられてたようです。
藤原秀郷(田原藤太)のことを示してるそうで、むかで退治などのはなしから
虫よけ・蛇よけとして用いられてたようです。
唱えごとの後半にある、文斑[あやまだら]……の部分は、
山神や山立姫などに告げるゾと威嚇する、別の系統の唱えごとも合併されてるもの。
「儀方」は5月5日に書いて虫よけとするおまじないの文字。
「儀方」は5月5日に書いて虫よけとするおまじないの文字。
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こわいものはほかにない。「まむしのぎんえもん」さんです。
![まむしのぎんえもん 蝮の銀右衛門](https://blog.cnobi.jp/v1/blog/user/65b15eed6c7c3941d4c642540d329365/1663649771)
甲斐の国の都留郡上野原で用いられてた
蛇よけのおまじないに用いられてた名前。
こわいものはほかにない。「まむしのぎんえもん」さんです。
甲斐の国の都留郡上野原で用いられてた
蛇よけのおまじないに用いられてた名前。
「銀右衛門だ」という名前を告げておくと、
草むらや山道で蝮(まむし)たちに咬まれないといわれてました。
草むらや山道で蝮(まむし)たちに咬まれないといわれてました。
銀右衛門というのは、里吉銀右衛門というひとで、
蝮よけの術を持った人物としてよく知られてて、家伝来の秘法で治療をしてくれたり、
蝮よけのわらびについて教えてくれたといいます。
蝮よけの術を持った人物としてよく知られてて、家伝来の秘法で治療をしてくれたり、
蝮よけのわらびについて教えてくれたといいます。
そのむかし、夜道で大入道と遭遇してもそれに怖じずにいたので
感心した仙人(大入道の正体)から「おまえはおそろしいものは無いのか」と訊かれ
「ここを往来してて怖いのはまむしぐらいだ」と返答した際に、
その秘法を授かったと語られてます。
感心した仙人(大入道の正体)から「おまえはおそろしいものは無いのか」と訊かれ
「ここを往来してて怖いのはまむしぐらいだ」と返答した際に、
その秘法を授かったと語られてます。
プロフィール
■雅号
氷厘亭氷泉(こおりんてい ひょーせん)
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■職業
イラストレーター
絵草紙&錦絵研究人
まんが描き
こっとんきゃんでい 主宰
山田の歴史を語る会 同人
新・妖怪党 党しゅ
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