氷厘亭氷泉の活動やラクガキをいろいろお届けしているブログです。
ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
城了の耳もってかえろ。「まりがなろのみやびと」さんです。

住職の仙英(せんえい)は、
「まりがなろの御殿というのは安徳帝の幽宮のことなのではないか」と気づいて、
相手が霊である心配から、城了のからだじゅうに加持の香水をかけてあげて、
あの世につれて行かれないようにしてやることにしました。
城了の耳もってかえろ。「まりがなろのみやびと」さんです。
安徳天皇の霊に仕えてる霊たち。
むかし、城了(じょうりょう)という琵琶の得意な僧侶が、
横倉寺に逗留してたのですが、夜おそくどこかへ行ってるらしい様子なので、
ふしぎに思った寺の僧侶が訊ねると、
「子(ね)の下刻になるとどこからか宮人(みやびと)がやって来て、
まりがなろというところにある御殿に招かれ、そこにいる貴人の御前で琵琶を弾いて、
暁け方にまた案内されて寺に帰って来ます」
とのこたえが返って来ました。
横倉寺に逗留してたのですが、夜おそくどこかへ行ってるらしい様子なので、
ふしぎに思った寺の僧侶が訊ねると、
「子(ね)の下刻になるとどこからか宮人(みやびと)がやって来て、
まりがなろというところにある御殿に招かれ、そこにいる貴人の御前で琵琶を弾いて、
暁け方にまた案内されて寺に帰って来ます」
とのこたえが返って来ました。
住職の仙英(せんえい)は、
「まりがなろの御殿というのは安徳帝の幽宮のことなのではないか」と気づいて、
相手が霊である心配から、城了のからだじゅうに加持の香水をかけてあげて、
あの世につれて行かれないようにしてやることにしました。
しかし、その加持の香水がうっかりゆきわたってなかった耳のみ
宮人に検知されて、ちぎって持って行かれてしまったんだソウナ。
宮人に検知されて、ちぎって持って行かれてしまったんだソウナ。
土佐の国の越知に伝わるもの。
のちに城了の歿後に建立された耳無し地蔵の由来のはなしとされてます。
のちに城了の歿後に建立された耳無し地蔵の由来のはなしとされてます。
鞠ヶ奈路・鞠ヶ奈呂は安徳天皇の墓所として知られる場所。
対処方法が異なるもののはなしの流れそのものは、
耳切れ団市や耳なし芳一とおなじ展開のものというのがわかります。
耳切れ団市や耳なし芳一とおなじ展開のものというのがわかります。
ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
日食とか月食は病気。「にっしょくげっしょくのやまい」さんです。

日食とか月食は病気。「にっしょくげっしょくのやまい」さんです。
日食や月食が起こってるときは、
天から「病が降る」ので、畑や田んぼには傘や桧笠を立てて、
それを防ぐしるしを立てておくものだとされてたりしました。
天から「病が降る」ので、畑や田んぼには傘や桧笠を立てて、
それを防ぐしるしを立てておくものだとされてたりしました。
日食や月食が起こってるときは、ひとびとやいきものの代わりに
日月が病気になってるという考え方にも沿ったもの。
この考えから、人間たちもなるべく家の中で静かにしてることは各地で語られてます。
日月が病気になってるという考え方にも沿ったもの。
この考えから、人間たちもなるべく家の中で静かにしてることは各地で語られてます。
ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
「ざぜんいし」さんです。

阿波の国の観潮院にいた白円という僧侶が
いつも座禅をしてたというひらたい石。
白円の歿後も霊がこもってて、他人が坐ったり乗ったりすると、
そのひとは腹痛になると語られてました。
のちに、別院の庭に移されることになったのですが、
どれだけ人数が寄っても動かす事が出来ず、困ってたところ、
本洲和尚が杖を以て打ち、偈(げ)を与えると動くようになり、
手水台の石として利用されるようになったといいます。
『灯下録』巻7のはなしにみられるもので、石に対して偈を与えた点に対し
「殺生石とは事は異れど凝結の執念感格せしは同日の談なりかし」と感想が書かれてます。
「ざぜんいし」さんです。
阿波の国の観潮院にいた白円という僧侶が
いつも座禅をしてたというひらたい石。
白円の歿後も霊がこもってて、他人が坐ったり乗ったりすると、
そのひとは腹痛になると語られてました。
のちに、別院の庭に移されることになったのですが、
どれだけ人数が寄っても動かす事が出来ず、困ってたところ、
本洲和尚が杖を以て打ち、偈(げ)を与えると動くようになり、
手水台の石として利用されるようになったといいます。
『灯下録』巻7のはなしにみられるもので、石に対して偈を与えた点に対し
「殺生石とは事は異れど凝結の執念感格せしは同日の談なりかし」と感想が書かれてます。
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山の怪獣。「こずがだにのやまちち」さんです。

『相生町誌』によると露口家の文書には
「山ちちと申す獣すまい致し」ともあるようです。
山の怪獣。「こずがだにのやまちち」さんです。
阿波の国の那賀郡に伝わるもの。
山に木の実を採りに行ったひとがたびたび、深い霧につつまれて
山父に襲われて食べられちゃったと言い、そのあたりを「こずが谷」と
呼ぶようになったソウナ。
山に木の実を採りに行ったひとがたびたび、深い霧につつまれて
山父に襲われて食べられちゃったと言い、そのあたりを「こずが谷」と
呼ぶようになったソウナ。
御林番だった露口徳右衛門というひとが、
鉄砲で退治したとも伝えられてます。
鉄砲で退治したとも伝えられてます。
「こずが谷」は、行ったひとが一人も帰って来ない
――という意味合いでつけられたように語られますが、
また他に「葛ヶ谷」とも書かれます。
――という意味合いでつけられたように語られますが、
また他に「葛ヶ谷」とも書かれます。
『相生町誌』によると露口家の文書には
「山ちちと申す獣すまい致し」ともあるようです。
プロフィール
■雅号
氷厘亭氷泉(こおりんてい ひょーせん)
■ホームページ
■職業
イラストレーター
絵草紙&錦絵研究人
まんが描き
こっとんきゃんでい 主宰
山田の歴史を語る会 同人
新・妖怪党 党しゅ
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