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氷厘亭氷泉の活動やラクガキをいろいろお届けしているブログです。
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ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
竹居住者。「あかいむしこしろいむしこ」さんです。

あかいむしこしろいむしこ 赤い虫こ白い虫こ

わらべうたの文句のなかに出て来るもので、
唐竹(からたけ)のなかに棲んでるという小さい虫。
赤いのが12匹、白いのが12匹いるといいます。





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ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
まゆげづの。「ろっかくびじゅう」さんです。

ろっかくびじゅう 鹿角眉獣

漢字で書けば「鹿角眉獣」で、
瓦などにつけられる装飾にみられるもの。
鹿のつのみたいな分岐と反りのある眉毛があります。
おそろしい顔が設けられたのは
魔よけなどの意味合いがあったものかと考えられてます。




古い時代の鬼瓦の文様としてみられたりするかたちの一ッ。
獣面(「じゅうめん」)と鬼面の中間ぐらいのもので、
特に定まった名称などは存在してないものです。



ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
つのまゆげ。「ごかくびじゅう」さんです。

ごかくびじゅう 牛角眉獣

漢字で書けば「牛角眉獣」で、
瓦などにつけられる装飾にみられるもの。
牛のつのみたいな反りのつよづよとした眉毛があります。
おそろしい顔が設けられたのは
魔よけなどの意味合いがあったものかと考えられてます。




古い時代の鬼瓦の文様としてみられたりするかたちの一ッ。
獣面(「じゅうめん」)と鬼面の中間ぐらいのもので、
特に定まった名称などは存在してないものです。




羅生門の瓦だったと伝えられてる瓦などに見られるスタイル。
ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
ハロウィンの日でございますので、例年どおりの世界篇連続興行ということで
12体連続でアップして参ります。
それでは、とざいとーーーざーーーいーーーーーーーー。


チニリイツェ
南スラヴのほうに伝わってるらしいもので、
からすのおきゅうを口の脇につくったりするのも、こやつだ、と言われてたりするソウナ。
今回のアップに際して、精確なモトのつづりが確認出来なかったひとつ。
(参考にした本がカタカナ表記のみだったので、西洋文字でのつづりが不明だったので
 発音とかもどれだけ、モトと近いのかがちょっとハッキリしないです)


インビジブルスレイブスピリット(Invisible slave spirit)
悪魔のことを紹介してる文章のなかで、悪魔たちの従者や旗本として出て来たり、
妖術使いたちにしもべとして下げ渡してくれたりする存在を今年はいくつか
ピックアップして連続更新に入れてみました。


ヘアー(Hare)
のうさぎさんたちも、ウイッチたちの使い魔だと言われてたりしたみたいです。
つい先日、別件で大正時代前半の子供向けの雑誌を買ったら
たまたまウィッチを紹介する記事があって、そのなかでも
ウィッチが化ける・あるいは・使い魔みたいな存在として、猫、兎、鵞鳥などが出てたりしました。
大正時代のキッズも知ってれば知ってたのネ。こういうこと。


ジュジュ(Ju-Ju)
Daniel Farson『Vampires,Zombies,and Monster Men』に
こういう写真がのってて、悪鬼族・ジュジュのミイラ――みたいなことが書かれてます。



基本的に、この本は、おはなしと挿絵が合ってなかったりする
(たとえば、ケルピーのコラムの挿絵がプランシーのオロバスとかだったりします。
西洋の本でもそういうことはしょっちゅうあるんですゾ)
ケースも存在してるので、なんだかよくわからない面もありますが、
まぁ、そういう図鑑的な情報が存在するんですよというそういう立項です。


……でも、なんでこんなに鬼ヶ島のひとみたいな恰好なのでしょうね。



ベセレ・ベセレ
こちらも、ジュジュに少し近いシリーズで、昭和40年代の
世界の奇談なカンジの文章を載せてる本のひとつ『知らない国の不思議な女たち』に
掲載されてる1話からピックアップした、ニューギニアのおおこうもりが化けるというもの。



シーライノセラス(Sea rhinoceros)
古い地図のなかに描き込まれてるふしぎな海のいきものシリーズから。
海犀というわけですが、背中の鮫のひれみたいな箇所もあれ、つのらしいのですかね。


エレボス(Erebus)
ギリシャ神話から。でも、エレボスと耳にするとつい
『ファイナルファンタジー6』に出て来るボスキャラのほうも脳裡に浮かんで来るので
色を少し寄せて見たりもしました。闇はみずいろ。



フェイスフルサーバント(Faithfui servant)
使い魔とかのシリーズです。忠実なる召使ということですが、
あんまりふつうに書いてしまうと、ただのちゅうげんたちになってしまうので
ちっちゃくてまるっこいサイズでデザインをつくってみました。
今回、このシリーズの泰西の魔物邪魅たちは、しっぽのかたちをみんな統一させてみました。



レッドソルジャー(Red soldier)
こちらは使い魔というより、地獄で領地などを持ってる個々の名だたる(?)悪魔たちの
旗本として言及されてたりする存在をそのまま描いたシリーズ。
馬とかも地獄馬なので、ごくふつうの馬というよりやっぱり魔物な馬に描くわけですね。



オウルガール(Owl girl)
最近、世界篇では毎年ひとつかふたつは入れてるハロウィンのカードのなかに
描かれてる画像妖怪たちのシリーズ。今回はふくろうさん。
ふくろうたちがウィッチの恰好をしてるのもかわいいのが何枚もあって
最終的に香盤を決める際に「どっちにしましょうかねェ」となったですが
結果的にこちらを入れて、オウルウィッチたちは妖界東西新聞のほうにご出演いただきました。



ディフィキリ・オッフィキウム(Difficile officium)
オランダの諷刺版画に描かれてるいろんないきもののあたまが生えてる大きなけだもの。
純粋にデザイン構築されてるダケの画像妖怪ですので日本と同様そのものに
特定の名前が付与されてない限り、明確な呼び名は存在しなかったりします。
なので、大抵こういうものは、こういう形式で描かれたりしないわけですが
和漢百魅缶はそういうのもどしどし描くので世界篇にもこういうのが入って来るわけです。エヘン。



ニュクス(Nyx)
エレボスを描いたら、ニュクスも描きましょうということで一対、
ギリシャの闇夜の翁と嫗。たかさごや、このギリシャ寝に、夜のとばり。



そういうあたりで、無事12体連続アップもつつがなく、
西へ南へ東へ北へと、世界篇くうちゅうひざくりげ。
おたのしみいただけましたでしょうか。



とざい、とーーーーーーーざーーーーーーーいーーーーーーーーーーーー。


ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
つのつのダブル。「そうかくれいじゅう」さんです。

そうかくれいじゅう 双角霊獣

あたまに長いつのが2本生えてる霊獣。



古い時代の銅鏡の文様として用いられてるもの。
「神人車馬霊獣画象鏡」では、西王母・東王父や天馬と共に文様に用いられてて、
虎のような竜のようなわからない霊獣・怪獣として
『紹興古鏡聚英』では解説されてたりしました。


ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
つのダブル。「そうかくしし」さんです。

そうかくしし 双角獅子

あたまに麒麟や竜のような、つのが2本生えてるかたちの
大きな獅子(しし)たち。



仏画などに見られるもので、
「大智禅師碑」の側面の線画彫刻は天人などがこれに騎ってたりします。





ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
漢土のフェイス。「じゅうめん」さんです。

じゅうめん 獣面

棟端飾板な瓦などにつけられる装飾にみられるもので、
おそろしい顔が設けられたのは
魔よけなどの意味合いがあったものかと考えられてます。



長安の大明宮など、唐の時代の建築で使われてた
瓦(獣面紋磚)の装飾文様などに見られるもの。
ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
かわらフェイス。「きめん」さんです。

きめん 鬼面

軒瓦などにつけられる装飾にみられるもので、
おそろしい顔が設けられたのは魔よけ
などの意味合いがあったものかと考えられてます。



美濃の国の「長良廃寺」と呼ばれる
白鳳時代の寺院遺跡から出土した軒瓦(鬼面軒丸瓦)にみられるもの。



「鬼面」というのは「おそろしいかお」といった意味合いからのものであって、
これが「おに」(鬼)そのものであるというわけではない
と捉えた方がわかりやすいと思います。「鬼面」以外に「人面」とも呼ばれてます。






ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップ は、
失せものさがしに。「こうじんさまのしお」さんです。

こうじんさまのしお 荒神様の塩

失くしものをしたときには、
台所の荒神さまに塩をお供えしてお願いすると、
スッと見つかると言われてたりしました。



信濃の国など各地でいわれるもの。
ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
家に入れてはいけないゾイ。「ぼけのはな」さんです。

ぼけのはな 木瓜花

信濃の国などにつたわるもの。
ぼけの花を庭や家に持ち込んだりすると
「火事を呼ぶからいけない」といわれてました。



赤い色が火と結びつけられてたもので、
しどめのはな」(草木瓜の花)「かじばな」(火事花)
うすももつつじ」(淡桃躑躅)など、
祝融回禄につながると言い伝えられてた花は、いくつも存在してます。
ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
くじらがいけのぬし」さんです。

くじらがいけのぬし 鯨ヶ池の主

駿河の国安倍郡の玉川村に伝わるもの。
もともとは桂山の長光寺の近くにあった大きな沼にいたぬしで、
のちに鯨ヶ池へと移ったといいます。
片目だと言われており、そのため池の中のほかの魚たちにも
片目のものが多かったといいます。



桂山にいたころ、近くに住んでた老婆と孫娘がおり、
その孫娘が沼に誤って落ちてしんでしまったことがありました。



老婆は以後「ぬしに孫がとられてしまった」と恨みつづけ、
7日間にわたってあつあつに焼けた石を沼に投棄。
そのときのひとつが当たってぬしは片目となり、鯨ヶ池へと移ったとされます。




ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップ は、
お墓にしろいの。「しろうさぎ」さんです。

しろうさぎ 白兎

夜おそくに墓場にいると墓から出て来たりするという白いうさぎ。
これに出遭ったひとはしんでしまうといいます。



沖縄の上江洲などで語られるはなしに出て来るもの。
身近な者がしんだときでも、夜に墓に行ってはいけない
というはなしで出て来たりします。


プロフィール
■雅号
氷厘亭氷泉(こおりんてい ひょーせん)
■職業
イラストレーター
絵草紙&錦絵研究人
まんが描き
こっとんきゃんでい 主宰
山田の歴史を語る会 同人
新・妖怪党 党しゅ
■自己紹介
ちッちゃかわいいキャラや、ドット絵、ゲーム系のイラスト、妖怪、和物など多岐色々に描いたり、紙もの、立体もの、デザインものなどなどグッズを造ったりしております。

■ PIXIV
■ instagram
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和漢百魅缶wiki 検索用に。

2019年5月より、Tシャツトリニティでシャツを展開させてます。


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