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氷厘亭氷泉の活動やラクガキをいろいろお届けしているブログです。
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ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
つのもげじいさん。「おおえやまのおくがろう」さんです。

おおえやまのおくがろう 大江山の奥家老

大江山の酒呑童子たちの御殿の奥づとめをしてる老鬼で、
年のせいでつのがほとんど欠けてたりするのが特徴。



川柳や戯文などでいわれるもので、
奥御殿に勤める老人な武士を見立てたもの。
『柳多留』には「大江山角のもげたが奥家老」という句があって知られてます。





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ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
饅頭を足に呑ませる麹町。「まんじゅうぞう」さんです。

まんじゅうぞう 饅頭象

あまいものをこのんで食べる大きな象。
お酒をこのんでのむ「しょうじょう」(猩々)たちとは対となる存在です。



酒を好む「猩々」を上戸の代表とすることへの対句として、
下戸を代表するものとして「象」を立てる、
川柳などでの言葉あそびを基本題材としたもの。


象におまんじゅうが結びついた理由は、日本に渡来した象に
真菰・笹葉といっしょに「あんこぬきの饅頭」が餌として与えられてたことや、
それに由来して「象の饅頭」という安い菓子が売られたりすることに拠ります。



また、山王祭に象の造り物が出るちょうど次の日が、
ご嘉祥(ごかじょう。お城で羊羹や饅頭などのお菓子を拝領する日)であることも
結び付けれてるようです。



ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
竜宮への申し込み口。「つちのと」さんです。

つちのと 槌之戸

備讃の背戸の大槌島・小槌島のあいだにある海域のことで、
この槌之戸には竜宮の入口があるといわれてました。



雨が降らずに日照りがつづいたときは、
この海底に向けて酒樽をしずめると、それが竜宮にとどいて
願いが届くとされてます。しずめた帰りには槌之戸の潮水を持ち帰って、
竜王さまのおやしろに供えるともされてたようです。




ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
月輪に真榊あり。「つきのまさかき」さんです。

つきのまさかき 月真榊

月にあるとされる榊(さかき)の木、
常に存在しつづける不変のしるしだとされます。



三輪流神道の伝書では、月夜見尊をしめす象徴として
月輪のなかに真榊があると示されたりします。





ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
笛のうでまえ天下一くらべ。「せんがんびらのてんぐ」さんです。

せんがんびらのてんぐ 千貫平の天狗

薩摩の国の揖宿郡の千貫平にいた「てんぐ」。
笛を吹くのがだいすきで、むかし田貫にいた笛の大名人と腕前を勝負しましたが、
ついに負けてしまいました。



「おまえはたいへんな名人だ、そのあかしとしてわしの笛をやろう」と、天狗がくれた笛は、
大事にまつられてましたが、昭和20年代の大きな台風のときに流されてしまったソウナ。




和漢百魅缶│2022.08.22
ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
あみあみかごかご。「むみょうらろう」さんです。

むみょうらろう 無明羅篭

漢字で書くと「無明羅篭」で
人間たちを取り囲み捕らえて、その行動や思考の範囲を狭めてしまう、
目には見えない巨大なあみかご。



羅篭(らろう)は魚や鳥を捕まえてとじこめて置く
「あみ」や「かご」のことで、仏教などでは
人間を捕らえ込んでる三界や、学僧たちを囚えおとしてる小見にたとえてます。



ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
おにぎり食べさせて回避しよう。「さんずのかわのまもの」さんです。

さんずのかわのまもの 三途の川の魔物

地獄に向かう途中の三途の川にいるというわるいもので、
亡者が川を渡る邪魔をして来るとされます。
これをさけるために死者に持たせる頭陀袋(ずだぶくろ)のなかには、
これに食べさせて時間をかせぐための
「針の入ったにぎりめし」を入れてあげるとされてました。



「針の入ったにぎりめし」は、
ぬかの粉と味噌をまるめ、針を入れてつくるもので、
頭陀袋に2つぐらい入れてあげるんだソウナ。


ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
またいじゃう。「まもの」さんです。

まもの 魔者

ひとびとのまわりにあらわれる悪魔たち。
ひとが死んだとき、死体を「魔者がまたぐといかん」と言われており、
またがれると変なことが起こる、死者がたたる、とされてました。



ひとが近くでみまもってるあいだは、魔者たちは
またぐことは出来ないようです。




三河の国など各地で、魔者に死体を「またがれるといけない」ので
通夜(つや)の晩には、近親者が最低ひとりは起きてみまもってないといけない
とされて来ました。猫たちに対していわれてることがらと同様のもの。




ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
夏のねむたさ川へさらさら。「ねむけ」さんです。

ねむけ 眠気
ひとに眠気をもたらす睡魔のようなもの。
七夕につかった笹竹を8日に川に流すことによって、
「ねむけを流す」と言われてました。



三河の国などでいわれるもの。
時季なども含めて東北や関東の「ねぶた」などと同様のかんがえのものといえます。






ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
せっちんのうーさうさ。「うさうさがみ」さんです。

うさうさがみ うさうさ神

雪隠(せっちん)にまつられるかみさま。


「うさうさ」は「うすさま」がモトになってるようで、
雪隠に祀られる「うすさまみょうおう」(烏枢沙摩明王)のことを
さしたことばのようです。


ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
いってきまーす。「さけかいてんぐ」さんです。

さけかいてんぐ 酒買天狗

お酒を入れる瓢(ひさご)を持ったすがたで
空を移動してたりする「てんぐ」(天狗)。





絵に描かれる画題の一ッ。
宿坊を訪れたお客が「こんな山奥では良い酒なんてのはないでしょう」と
からかったら、山伏や僧侶が天狗をおつかいに出して、
話題に挙がってたのと同等あるいはそれ以上のお酒を瞬時に出す
――といった各地のおはなしとも相互の影響がありそうです。



ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
お地蔵が起こした状態異常。「じぞうのふきでもの」さんです。

じぞうのふきでもの 地蔵の癰腫

徴兵のがれをどうしてもしたい若者が、
一心に小さな石の地蔵さんに願掛けをしたところ、
原因のよくわからない「ふきでもの」が
兵隊検査のあいだ身体にぼこぼこ生じて「丙種」の不合格となり、
いくさに行かずにすんだ、といったはなしがあったソウナ。




日露戦争のころの徴兵のがれに関して
語られてたりしたはなしのようです。



プロフィール
■雅号
氷厘亭氷泉(こおりんてい ひょーせん)
■職業
イラストレーター
絵草紙&錦絵研究人
まんが描き
こっとんきゃんでい 主宰
山田の歴史を語る会 同人
新・妖怪党 党しゅ
■自己紹介
ちッちゃかわいいキャラや、ドット絵、ゲーム系のイラスト、妖怪、和物など多岐色々に描いたり、紙もの、立体もの、デザインものなどなどグッズを造ったりしております。

■ PIXIV
■ instagram
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2019年5月より、Tシャツトリニティでシャツを展開させてます。


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