氷厘亭氷泉の活動やラクガキをいろいろお届けしているブログです。
ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは
ナカニシヘーイの仲間だヨーイ。「ナカンダカリヌスーヨーイ」さんです。
ナカニシヘーイの仲間だヨーイ。「ナカンダカリヌスーヨーイ」さんです。
沖縄の儀間などにつたわるもの。
「仲村渠のスーやーい」という意味だそうです。
同様のものが「ナカニシヘーイ」(仲西ヘーイ)にもあります。(参照→『大佐用』)
そちらだと、おたすけをする時は牛の姿で出て来て、乗せていってくれる話になってるので、
こちらも、幽霊の姿から変身したかたちは牛だったのかも知れません。
(みた資料では、特に描写されてなかった)
むかし、モーイ親方が夜道を歩いてると、
夜の墓場で誰かがあんどんをつけて何かをしていた。
ヘーイヘーイと墓に近づき、何をしてるのか見てみると人が洗骨をしており、
きくと銭がないので夜中に洗骨してるというはなし。
ふびんに思ったモーイ親方が持っていた銭をあげて家路にかえります。
すると次の日から夜道をあるくと
幽霊が出て来るようになったので、「誰なの」と話しかけると
「この前、墓で助けていただいた骨です、恩返しをぜひしたいです」
「そんなことしなくていいよ」
「いえ、そんなわけには」
「じゃ、何か必要があったら呼ぶよ、そしたら来てよ」
「わかりました」
用事があるときは
「なかんだかりぬすーよーい」
と呼んでください、といわれたモーイ親方。
あるときモーイの父親は首里から
明日までに急いで饒波と満名から税として
山のようにかぼちゃ等を運ばなければいけないという難題を命じられてしまって、
そんなに早くは無理だと大困り。
そこでモーイが名乗り出て、その役を請け負うことに。
さっそく墓へ行って「なかんだかりぬすーよーい」と呼んでみると、
幽霊とマジムン出て来て「さぁ、おのりなさい」
モーイ親方はそれにまたがって饒波と満名へ行き
見事に用事をこなして褒められましたトサ。
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