氷厘亭氷泉の活動やラクガキをいろいろお届けしているブログです。
ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは
例年どおりの世界篇、ハロウィン連続興行でございます。
『大世界妖怪魔神大図鑑』を製作して以後も
また一年間のあいだにいろいろと原書・翻訳書・報告書と、
いろいろと本箱の中に増えましたので、その中より連続で18体おとどけいたします。
とざい、とーーーーーざーーーーーーーーーい。
■ アムバ(Amba)
世界篇一発目はウィルタの伝承から。
出遭ったときにたじろいでしまったりすると、もう命を奪われてしまうヨという設定は
ほかの地域――というより全世界的にちらほら見られるもの。
おそろしい怪物の基本設定な感じですね。
■ パッカムサアリー スリ(Pakkamsaari Suli)
まっくろ狐さんです。こちらはウィルタの伝承にある昔話から。
葉っぱで道具立てをつくって化かすあたり、日本などとも変わりがない感じで
ふしぎな部分ですね。
ウィルタとかツングースとかモンゴルのあたりとかにも
こういった狐などの動物がひとを化かす形式のものはあって
道具が化ける昔話と同様にかなり広い視野で眺めるといろいろたのしいようです。
■ ジャヂウ
ペルシャ神仙譚に登場してるおかた。
デザインにはちょっぴりアラビアのほうのサソリの古画のかおりを
まぜたりもしました。
■ ラケー
『妖界東西新聞』で既に描いたりもしてるデザインのおかた。
ネパールやインドあたりはもう少し増やしていきたいですね。
おもしろそうな伝説や物語とかも多そうですもの。
■ マサーニー(Masani)
インドにつたわる疫病鬼神おねえさま。
こちらさまが怒ると病気がひろがる、というあたりは
設定としていい感じですが、昨今は世界規模でいろいろと伝染病も強かったり
大昔の病名リバイバルがあったりして怖い怖い。あまり怒らないでください。
■ ワルムベ(Walmbe)
アフリカ大陸からは今年は2本、まず1体目がこちらさんです。
振り返っちゃいけない、とか、のぞいちゃいけない、とかいうあたりが
各地の神話などですと、あの世と関連するおはなしでの禁止事項なことが多々ありますが
ワルムベのおはなしに出て来るのは
「忘れ物をしたとしても、取りに帰っちゃいけません」
なかなかおもしろい設定の展開になったんだなァ――と感心。
■ スケルトンツリー(Skeleton tree)
デーモンに関するいろんなむかしの絵画や冊子の挿絵が載ってる
フランス語のおもたいでっかい本で見たのがいちばんはじめ。
ですが、ほかにどのくらいの頻度で描かれ続けてるのかはまだ未捜査です。
きょうの妖界東西新聞には、松羽目ものな松の木バージョンの
スケルトンツリーさんを描きましたヨ。スケルトンパイン。
■ ディラフトィ・バラフマン(Diraht-i Barahman)
『被造物の驚異と万物の珍奇』に載ってた記述から。
「ぎょりゅう」の木、ってはじめは「魚竜」なのかとおもっちゃいましたヨ。
――それはそれで描いたらおもしろそう。
■ チョルト
ロシアは今回は1本。
資料自体はいくつかロシア圏のもの、買ってはいるんですが(向こうの民話の本)
――バリバリの原書なので、いまだに読めてないのですよ。
ということで、基本的なあたりを。
■ ムーンマン(Moon man)
アメリカ合衆国の民話から。
お月さまに永住させられちゃうおはなしは、世界規模で見ると
なまけものな人とかのおはなしが多いんですけど
こちらは「安息日をまもらなかった」というご宗旨などにかかわるタイプのもの。
月の桂男(かつらお)ならぬ、月の柴刈ですかナ。
■ ルー・ガルー(Loup-Garou)
フランスのガスコーニュ地方の伝承を読めたので、
そこにあった人間への戻り方などを記しておきました。
■ カルチョーナ
お嫁があやしいので、隠れて見ていると……という
ひょーせんが好んで集めたりもしてる日本の
「ごはんを食べないお嫁」な昔話とも少し似た展開が途中に出て来るチリの1話。
何話が類例があって、目の玉をとりださないおはなしもあったのですが、
設定としていちばんおもしろい展開だってので、目の玉とりだすバージョンを
解説に採り入れましたゾ。
■ ハド
以前、描いたこちらのエプロンに人間を入れてっちゃうオーストリアの巨人の娘さん、
そのお父さんたちにあたるのが、ハドさんです。
まぶたがひさしのようになってて、持ち上げて前を見るというアクションは
「ヴィイ」とかにもつうじる感じで、ちょっと興味深いあたりです。
■ アチケエ
ペルーにつたわる山姥さま。
ほんとうに、おはなしも山姥さま。
そして、アンデス山脈の生みの親、というよりそのもの。
■ デビル ヘリング(Devil herring)
マンハッタンのハドソンリバーに、デビル・にしん!!
なかなか組合わせようと思って組合わせられる単語の結合じゃありません。
なっとう+マーメイドぐらいの凄さだと思います。
……アメリカめ。
■ ニャニャブレムブ
アフリカ大陸からのもう1体はこちら。
少々、「姥皮」や「蛙皮」といった日本の昔話にもテイストの似てるこちら、
ヨーロッパのほうにもやはり似たかんじのものがありますので
普遍な感じの展開の昔話なのかなと思いますが
コケをいっぱい生やしてるふしぎな動物を設定してるあたりがイイですね。
■ ヌナム・シュア(Nunam-shua)
岡正雄せんせいのアラスカについての文章に
登場してた精霊さんです。
イヌイットあたりは、なかなか資料を増やすことができませんでした。
くやしい。(イヌイットとかツングースとかあたりの資料あつめにわりと燃えてる)
■ ホマー(Huma)
ペルシャでの「鳳凰」な存在の鳥さんであります。
こちらでおめでたく和漢百魅缶の世界篇興行の千穐楽であります。
御覧のみなさま、みな王者。イヨーっ。
とざい、とーーーーーーーーざーーーーーーーーーーーーーーーいーーーーーー。
例年どおりの世界篇、ハロウィン連続興行でございます。
『大世界妖怪魔神大図鑑』を製作して以後も
また一年間のあいだにいろいろと原書・翻訳書・報告書と、
いろいろと本箱の中に増えましたので、その中より連続で18体おとどけいたします。
とざい、とーーーーーざーーーーーーーーーい。
■ アムバ(Amba)
世界篇一発目はウィルタの伝承から。
出遭ったときにたじろいでしまったりすると、もう命を奪われてしまうヨという設定は
ほかの地域――というより全世界的にちらほら見られるもの。
おそろしい怪物の基本設定な感じですね。
■ パッカムサアリー スリ(Pakkamsaari Suli)
まっくろ狐さんです。こちらはウィルタの伝承にある昔話から。
葉っぱで道具立てをつくって化かすあたり、日本などとも変わりがない感じで
ふしぎな部分ですね。
ウィルタとかツングースとかモンゴルのあたりとかにも
こういった狐などの動物がひとを化かす形式のものはあって
道具が化ける昔話と同様にかなり広い視野で眺めるといろいろたのしいようです。
■ ジャヂウ
ペルシャ神仙譚に登場してるおかた。
デザインにはちょっぴりアラビアのほうのサソリの古画のかおりを
まぜたりもしました。
■ ラケー
『妖界東西新聞』で既に描いたりもしてるデザインのおかた。
ネパールやインドあたりはもう少し増やしていきたいですね。
おもしろそうな伝説や物語とかも多そうですもの。
■ マサーニー(Masani)
インドにつたわる疫病鬼神おねえさま。
こちらさまが怒ると病気がひろがる、というあたりは
設定としていい感じですが、昨今は世界規模でいろいろと伝染病も強かったり
大昔の病名リバイバルがあったりして怖い怖い。あまり怒らないでください。
■ ワルムベ(Walmbe)
アフリカ大陸からは今年は2本、まず1体目がこちらさんです。
振り返っちゃいけない、とか、のぞいちゃいけない、とかいうあたりが
各地の神話などですと、あの世と関連するおはなしでの禁止事項なことが多々ありますが
ワルムベのおはなしに出て来るのは
「忘れ物をしたとしても、取りに帰っちゃいけません」
なかなかおもしろい設定の展開になったんだなァ――と感心。
■ スケルトンツリー(Skeleton tree)
デーモンに関するいろんなむかしの絵画や冊子の挿絵が載ってる
フランス語のおもたいでっかい本で見たのがいちばんはじめ。
ですが、ほかにどのくらいの頻度で描かれ続けてるのかはまだ未捜査です。
きょうの妖界東西新聞には、松羽目ものな松の木バージョンの
スケルトンツリーさんを描きましたヨ。スケルトンパイン。
■ ディラフトィ・バラフマン(Diraht-i Barahman)
『被造物の驚異と万物の珍奇』に載ってた記述から。
「ぎょりゅう」の木、ってはじめは「魚竜」なのかとおもっちゃいましたヨ。
――それはそれで描いたらおもしろそう。
■ チョルト
ロシアは今回は1本。
資料自体はいくつかロシア圏のもの、買ってはいるんですが(向こうの民話の本)
――バリバリの原書なので、いまだに読めてないのですよ。
ということで、基本的なあたりを。
■ ムーンマン(Moon man)
アメリカ合衆国の民話から。
お月さまに永住させられちゃうおはなしは、世界規模で見ると
なまけものな人とかのおはなしが多いんですけど
こちらは「安息日をまもらなかった」というご宗旨などにかかわるタイプのもの。
月の桂男(かつらお)ならぬ、月の柴刈ですかナ。
■ ルー・ガルー(Loup-Garou)
フランスのガスコーニュ地方の伝承を読めたので、
そこにあった人間への戻り方などを記しておきました。
■ カルチョーナ
お嫁があやしいので、隠れて見ていると……という
ひょーせんが好んで集めたりもしてる日本の
「ごはんを食べないお嫁」な昔話とも少し似た展開が途中に出て来るチリの1話。
何話が類例があって、目の玉をとりださないおはなしもあったのですが、
設定としていちばんおもしろい展開だってので、目の玉とりだすバージョンを
解説に採り入れましたゾ。
■ ハド
以前、描いたこちらのエプロンに人間を入れてっちゃうオーストリアの巨人の娘さん、
そのお父さんたちにあたるのが、ハドさんです。
まぶたがひさしのようになってて、持ち上げて前を見るというアクションは
「ヴィイ」とかにもつうじる感じで、ちょっと興味深いあたりです。
■ アチケエ
ペルーにつたわる山姥さま。
ほんとうに、おはなしも山姥さま。
そして、アンデス山脈の生みの親、というよりそのもの。
■ デビル ヘリング(Devil herring)
マンハッタンのハドソンリバーに、デビル・にしん!!
なかなか組合わせようと思って組合わせられる単語の結合じゃありません。
なっとう+マーメイドぐらいの凄さだと思います。
……アメリカめ。
■ ニャニャブレムブ
アフリカ大陸からのもう1体はこちら。
少々、「姥皮」や「蛙皮」といった日本の昔話にもテイストの似てるこちら、
ヨーロッパのほうにもやはり似たかんじのものがありますので
普遍な感じの展開の昔話なのかなと思いますが
コケをいっぱい生やしてるふしぎな動物を設定してるあたりがイイですね。
■ ヌナム・シュア(Nunam-shua)
岡正雄せんせいのアラスカについての文章に
登場してた精霊さんです。
イヌイットあたりは、なかなか資料を増やすことができませんでした。
くやしい。(イヌイットとかツングースとかあたりの資料あつめにわりと燃えてる)
■ ホマー(Huma)
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