氷厘亭氷泉の活動やラクガキをいろいろお届けしているブログです。
ひょーせんは中学高校の頃、長唄やら常磐津やら竹本…といった
三味線音楽をききまくっていたため
現在もかなりの割合でその手の音楽を聴いたりしております。
と、いう関係からで
三味線ものの有名な節、「都々逸」(どどいつ)の文句の古いところを
チョイチョイと取り集めたりもしております。
と、いうわけで本日は、
明治の頃に出ていた『人情世界』という雑誌に載っていた
南天居美禄シショーの撰による「都々逸」の文句をズラリとトッテダシ。
◆
南天居美禄宗匠選 題/青いもの一切
秀迄十印
人目を隠した実有ならば浮名漏すな青簾れ
ひとめをかくした じつあるならば うきなもらすな あおすだれ/北越 春翠
青い畳を敷ての披露添て二人の新世帯
あおいたたみを しいてのひろう そえてふたりの しんぜたい/野月庵美誠
待夜気に成彼の雨蛙空も白々くもる胸
まつよきになる あのあまがえる そらもしらじら くもるむね/立川 窓竹
主の遠出を思た泪強い山葵で味の出る
ぬしのとおでを おもったなみだ つよいわさびで あじのでる/天城本志仙
鏡見る度尚増苦労此頃窶れた顔のいろ
かがみみるたび なおますくろう このごろやつれた かおのいろ/森 知賀人
思有実の根を洗はれて主の囲に成万年青
おもいあるみの ねをあらわれて ぬしのかこいに あるおもと/三三亭六曲
摘艸帰に思ず主に逢て嫁菜を出してなぞ
つみくさがえりに おもわずぬしに おうてよめなを だしてなぞ/桜霞
人目兼々アノ青梅は葉裏がくれの愛らしい
ひとめかねがね あのあおうめは はうらがくれの あいらしい/亀田楼金人
逢れぬ其夜は青菜に塩と萎る私の耻しい
あわれぬそのよは あおなにしおと しおれるわたしの はずかしい/亀田楼大淀
もゆる思のまだ若艸は色も緑の恥かしさ
もゆるおもいの まだわかくさは いろもみどりの はずかしさ/風廼家皇風
山家育の山葵も今日は妻と云れて膳の上
やまがそだちの わさびもきょうは つまといわれて ぜんのうえ/千足屋魚交
譬へ千艸の根なりと分て添にゃ済ない嫁艸
たとえちぐさの ねなりとわけて そわにゃすまない よめなぐさ/調子や喜八
再考十五印
刷て落た眉毛の痕も共に世帯も青同士
すっておとした まゆげのあとも ともにせたいも あおどうし/雪天居美瓏
人
添た嬉い身にゃ一天の憂の雲ない空の色
そうたうれしい みにゃいってんの うれいのくもない そらのいろ/春栄山人
地
軒に荵もつられて憂や待間涙の雨が降る
のきにしのぶも つられてうしや まつまなみだの あめがふる/鷹亭
天
蚊帳は狭くも二人が嬉広さ喞たひとりより
かやはせまくも ふたりはうれしい ひろさかこった ひとりより/田舎子
軸
眉の痕迄畳の色に似もの夫婦と呼れ度い
まゆのあとまで たたみのいろに にたものふうふと よばれたい/南天居美禄
◆
では、氷厘亭氷泉も「青いもの一切」をお題にとって、ひとつ、、、、
鍋の兜をかぶってポキリ葉と茎だいなし大根武者
なべのかぶとを かぶってぽきり はとくきだいなし だいこむしゃ
あ、これは別の場所でも使うはずの文句でした(笑)
三味線音楽をききまくっていたため
現在もかなりの割合でその手の音楽を聴いたりしております。
と、いう関係からで
三味線ものの有名な節、「都々逸」(どどいつ)の文句の古いところを
チョイチョイと取り集めたりもしております。
と、いうわけで本日は、
明治の頃に出ていた『人情世界』という雑誌に載っていた
南天居美禄シショーの撰による「都々逸」の文句をズラリとトッテダシ。
◆
南天居美禄宗匠選 題/青いもの一切
秀迄十印
人目を隠した実有ならば浮名漏すな青簾れ
ひとめをかくした じつあるならば うきなもらすな あおすだれ/北越 春翠
青い畳を敷ての披露添て二人の新世帯
あおいたたみを しいてのひろう そえてふたりの しんぜたい/野月庵美誠
待夜気に成彼の雨蛙空も白々くもる胸
まつよきになる あのあまがえる そらもしらじら くもるむね/立川 窓竹
主の遠出を思た泪強い山葵で味の出る
ぬしのとおでを おもったなみだ つよいわさびで あじのでる/天城本志仙
鏡見る度尚増苦労此頃窶れた顔のいろ
かがみみるたび なおますくろう このごろやつれた かおのいろ/森 知賀人
思有実の根を洗はれて主の囲に成万年青
おもいあるみの ねをあらわれて ぬしのかこいに あるおもと/三三亭六曲
摘艸帰に思ず主に逢て嫁菜を出してなぞ
つみくさがえりに おもわずぬしに おうてよめなを だしてなぞ/桜霞
人目兼々アノ青梅は葉裏がくれの愛らしい
ひとめかねがね あのあおうめは はうらがくれの あいらしい/亀田楼金人
逢れぬ其夜は青菜に塩と萎る私の耻しい
あわれぬそのよは あおなにしおと しおれるわたしの はずかしい/亀田楼大淀
もゆる思のまだ若艸は色も緑の恥かしさ
もゆるおもいの まだわかくさは いろもみどりの はずかしさ/風廼家皇風
山家育の山葵も今日は妻と云れて膳の上
やまがそだちの わさびもきょうは つまといわれて ぜんのうえ/千足屋魚交
譬へ千艸の根なりと分て添にゃ済ない嫁艸
たとえちぐさの ねなりとわけて そわにゃすまない よめなぐさ/調子や喜八
再考十五印
刷て落た眉毛の痕も共に世帯も青同士
すっておとした まゆげのあとも ともにせたいも あおどうし/雪天居美瓏
人
添た嬉い身にゃ一天の憂の雲ない空の色
そうたうれしい みにゃいってんの うれいのくもない そらのいろ/春栄山人
地
軒に荵もつられて憂や待間涙の雨が降る
のきにしのぶも つられてうしや まつまなみだの あめがふる/鷹亭
天
蚊帳は狭くも二人が嬉広さ喞たひとりより
かやはせまくも ふたりはうれしい ひろさかこった ひとりより/田舎子
軸
眉の痕迄畳の色に似もの夫婦と呼れ度い
まゆのあとまで たたみのいろに にたものふうふと よばれたい/南天居美禄
◆
では、氷厘亭氷泉も「青いもの一切」をお題にとって、ひとつ、、、、
鍋の兜をかぶってポキリ葉と茎だいなし大根武者
なべのかぶとを かぶってぽきり はとくきだいなし だいこむしゃ
あ、これは別の場所でも使うはずの文句でした(笑)
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プロフィール
■雅号
氷厘亭氷泉(こおりんてい ひょーせん)
■ホームページ
■職業
イラストレーター
絵草紙&錦絵研究人
まんが描き
こっとんきゃんでい 主宰
山田の歴史を語る会 同人
新・妖怪党 党しゅ
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