▼本日の妖怪（4870）きたしらかわいん

ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは
THE・畜生道。「きたしらかわいん」さんです。

北白河院（1173-1238。持明院基家の娘で、後高倉院のおきさき）は、
善の徳をつまなかった結果、臨終のときに奈落の炎に包まれて苦しみ、
畜生道におちて牛になってしまったといいます。
むすめである安嘉門院（あんかもんいん）は
嵯峨野の清凉寺のほとけからこのことを示されて、
母である牛をさがしもとめたといいます。

その牛の死んだあとはその皮を寺の太皷（たいこ）や華鬘（けまん）にこしらえて、
供養をしましたソウナ。

清凉寺の牛皮華鬘（ごひけまん、ぎゅうひけまん）の
縁起物語としてつたわるもの。



「にんがいのはは」（仁海の母）など、畜生道に落ちてしまった親だった牛の皮革を
のちのち仏具に仕立てたものはいくつもあるようです。