氷厘亭氷泉の活動やラクガキをいろいろお届けしているブログです。
ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
ハロウィンですのでおなじみ世界篇アップ連続興行です。
今年もまた海外から12体、連続アップ致しましたので
こちらのひとくち解説とも共に、おたのしみくださいませ。
それでは、とざい、とーーーざいーーーーーーーーーーーーーーーーー。
■ ダン・ニ・ベグ(Dan ni begu)
まずはじめのアップは、スマトラのあたりに飛んで
毒きのこのことを示す「死霊のきのこ」「幽霊のきのこ」という意味合いのコチラから。
「ベグ」というのがバタックのひとびとのあいだでの死霊・幽霊をさすことばで、
人間を害する病気とか事故とかいうものはだいたい「ベグ」たちの起こすものだ
という認識があることから、からだによくない毒を持つきのこたちも
「ベグ」が関わってるものだという風に見られてたというコトですネ。
■ ラ・セグア(La Cegua)
つづいては、コスタリカから。唄声で魅了して来るタイプの妖怪。
正体が「馬」なんぢゃよという妖怪は、あちらのほうには割りかしいるみたいです。
ぜんらまるさんがおすすめしてるエリアス・セレドン『コスタリカ伝説集』に
収録されてる妖怪のひとつ――を描いてみた1枚です。
■ ミンゲヘ(Mingehe)
赤道ふきんをぐるりとまた飛んで廻って、おつぎはコンゴ。
ひとびとに幸(さち)をもたらす精霊さん的なもの。
「水」が重要な要素でもあるようで、『民族地理』下巻での解説をみてみると
川の中の鰐・魚たちとも関係が深いそうです。
■ カプティエル(Captiel)
今年は魔術関係の本も眺める機会がいくつかあったので、
(ミノタウロさんのエロイムエッサイムのご本とかもありましたしネ)
ソロモンのアルマデル(Almadel)の法に出て来る面々の一部を描いてみました。
――ということで、まずはじめに描いたのが
カプチーノみたいな響きのお名前のカプティエルさん。
■ ゲドボナイ(Gedobonai)
アルマデルの法に出て来る面々は大きく分けると
第一~第四の「高き所」(Altitude)に分かれるのでそれぞれから
ひとりずつということで、第四……第三……と降順して行っております。
第三のなかでも、音の響きがおもしろいのでゲドボナイさん。
■ アルファリザ(Alphariza)
アルマデルの面々は、フレッド・ゲティングズ『悪魔の事典』では
バラバラに立項掲載されてたりするのですが、
第一~第四の「高き所」主体での解説が無かったりしますし、
グスタフ・デイヴドソン『天使辞典』の付録のまとめにあるものも
ほかのまとめとは名称やに揺れがあったり、意外と手ごろな翻訳書では
かゆいところにとどかない部分があったりするのが今回の準備では知れましたネ。
アルマデルの法については、詳しく比較などを書いておられるサイトのページが
ありますので(http://www.esotericarchives.com/solomon/almadel.htm)そちらにて
冠のお花の英文の確認などでは参照させていただきました。
■ ハロウィーン・ロブスター(Halloween Lobster)
画像検索をしてみると、こういう風にいろいろ出て来るみたいです。
白海鼠(しろなまこ)みたいに結構あみにひっかかるものなのかしらん。
■ ロシュ・ハ・サタン(Rosh ha Satan)
こちらはヘブライのほうに舞い込みまして、お星さま。
ギリシャ神話でえがかれるヨーロッパの天文だと、
メデューサの首がある星の箇所がこの星とおなじもの。
■ カウムプリ(Kaumpuri)
またアフリカ大陸に戻って来て、疫病のもとじめみたいな神様。
今年はアフリカのかたも、信仰分野などから2つ増やせました。
大陸の広さに対して、まだまだ把握出来てる範囲が乏しいので
来年も、もう少したくさん資料を増やしておきたい分野ではあります。
■ ボラキエル(Borachiel)
第一の「高き所」のアルマデルの面々のひとり。
先に出てるゲドボナイさんと同様、名前の響きがおもしろいから
――という、ごく軽い軽い動機で選抜してるのですが、
あとからちゃんと比較してみると
附註につづってあるように、むかしの古典に出て来る天使・堕天使に
見られる名前がちゃんと引かれてるみたいなので
ちょっと動機が恥ずかしい。ですね。
■ ティジー・ウィジー(Tizzie Whizie)
ボート屋のおやじさんによる、
かわいい羽根つきはりねずみさん。
何か月か前に、Twitterのタイムラインでボート屋の絵葉書の写真を
図版にしてるツイートで見かけて、「ことしの世界篇はコレかきたい!」
――と、12体のなかでは早々に出場が決まってた、ふしぎ生命体です。
■ ラス・アル・グル(Ras al Ghul)
ロシュ・ハ・サタンのアラビア版。
「グル」は「グール」とかと同じ雰囲気なんですかね。
ロシュ・ハ・サタンとは背景におなじ地紙の加工を使ってまして、
(ふるい仏画の、濃彩がぎとぎと剥落してる絵絹を加工調整したもの)
西土のありがたい香りをすこし加えてます。
以上12体、ちくらが沖からも鬼満国からも悪風魔風つつがなく
満尾させることが出来ましたので、なにより。
それぞれのページから、本解説やイラストなどおたのしみ下さいませ。
とざい、とーーーーーーーざーーーいーーーーーーーーーーーーーーーーー。
ハロウィンですのでおなじみ世界篇アップ連続興行です。
今年もまた海外から12体、連続アップ致しましたので
こちらのひとくち解説とも共に、おたのしみくださいませ。
それでは、とざい、とーーーざいーーーーーーーーーーーーーーーーー。
■ ダン・ニ・ベグ(Dan ni begu)
まずはじめのアップは、スマトラのあたりに飛んで
毒きのこのことを示す「死霊のきのこ」「幽霊のきのこ」という意味合いのコチラから。
「ベグ」というのがバタックのひとびとのあいだでの死霊・幽霊をさすことばで、
人間を害する病気とか事故とかいうものはだいたい「ベグ」たちの起こすものだ
という認識があることから、からだによくない毒を持つきのこたちも
「ベグ」が関わってるものだという風に見られてたというコトですネ。
■ ラ・セグア(La Cegua)
つづいては、コスタリカから。唄声で魅了して来るタイプの妖怪。
正体が「馬」なんぢゃよという妖怪は、あちらのほうには割りかしいるみたいです。
ぜんらまるさんがおすすめしてるエリアス・セレドン『コスタリカ伝説集』に
収録されてる妖怪のひとつ――を描いてみた1枚です。
■ ミンゲヘ(Mingehe)
赤道ふきんをぐるりとまた飛んで廻って、おつぎはコンゴ。
ひとびとに幸(さち)をもたらす精霊さん的なもの。
「水」が重要な要素でもあるようで、『民族地理』下巻での解説をみてみると
川の中の鰐・魚たちとも関係が深いそうです。
■ カプティエル(Captiel)
今年は魔術関係の本も眺める機会がいくつかあったので、
(ミノタウロさんのエロイムエッサイムのご本とかもありましたしネ)
ソロモンのアルマデル(Almadel)の法に出て来る面々の一部を描いてみました。
――ということで、まずはじめに描いたのが
カプチーノみたいな響きのお名前のカプティエルさん。
■ ゲドボナイ(Gedobonai)
アルマデルの法に出て来る面々は大きく分けると
第一~第四の「高き所」(Altitude)に分かれるのでそれぞれから
ひとりずつということで、第四……第三……と降順して行っております。
第三のなかでも、音の響きがおもしろいのでゲドボナイさん。
■ アルファリザ(Alphariza)
アルマデルの面々は、フレッド・ゲティングズ『悪魔の事典』では
バラバラに立項掲載されてたりするのですが、
第一~第四の「高き所」主体での解説が無かったりしますし、
グスタフ・デイヴドソン『天使辞典』の付録のまとめにあるものも
ほかのまとめとは名称やに揺れがあったり、意外と手ごろな翻訳書では
かゆいところにとどかない部分があったりするのが今回の準備では知れましたネ。
アルマデルの法については、詳しく比較などを書いておられるサイトのページが
ありますので(http://www.esotericarchives.com/solomon/almadel.htm)そちらにて
冠のお花の英文の確認などでは参照させていただきました。
■ ハロウィーン・ロブスター(Halloween Lobster)
画像検索をしてみると、こういう風にいろいろ出て来るみたいです。
白海鼠(しろなまこ)みたいに結構あみにひっかかるものなのかしらん。
■ ロシュ・ハ・サタン(Rosh ha Satan)
こちらはヘブライのほうに舞い込みまして、お星さま。
ギリシャ神話でえがかれるヨーロッパの天文だと、
メデューサの首がある星の箇所がこの星とおなじもの。
■ カウムプリ(Kaumpuri)
またアフリカ大陸に戻って来て、疫病のもとじめみたいな神様。
今年はアフリカのかたも、信仰分野などから2つ増やせました。
大陸の広さに対して、まだまだ把握出来てる範囲が乏しいので
来年も、もう少したくさん資料を増やしておきたい分野ではあります。
■ ボラキエル(Borachiel)
第一の「高き所」のアルマデルの面々のひとり。
先に出てるゲドボナイさんと同様、名前の響きがおもしろいから
――という、ごく軽い軽い動機で選抜してるのですが、
あとからちゃんと比較してみると
附註につづってあるように、むかしの古典に出て来る天使・堕天使に
見られる名前がちゃんと引かれてるみたいなので
ちょっと動機が恥ずかしい。ですね。
■ ティジー・ウィジー(Tizzie Whizie)
ボート屋のおやじさんによる、
かわいい羽根つきはりねずみさん。
何か月か前に、Twitterのタイムラインでボート屋の絵葉書の写真を
図版にしてるツイートで見かけて、「ことしの世界篇はコレかきたい!」
――と、12体のなかでは早々に出場が決まってた、ふしぎ生命体です。
■ ラス・アル・グル(Ras al Ghul)
ロシュ・ハ・サタンのアラビア版。
「グル」は「グール」とかと同じ雰囲気なんですかね。
ロシュ・ハ・サタンとは背景におなじ地紙の加工を使ってまして、
(ふるい仏画の、濃彩がぎとぎと剥落してる絵絹を加工調整したもの)
西土のありがたい香りをすこし加えてます。
以上12体、ちくらが沖からも鬼満国からも悪風魔風つつがなく
満尾させることが出来ましたので、なにより。
それぞれのページから、本解説やイラストなどおたのしみ下さいませ。
とざい、とーーーーーーーざーーーいーーーーーーーーーーーーーーーーー。
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氷厘亭氷泉(こおりんてい ひょーせん)
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■職業
イラストレーター
絵草紙&錦絵研究人
まんが描き
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山田の歴史を語る会 同人
新・妖怪党 党しゅ
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