氷厘亭氷泉の活動やラクガキをいろいろお届けしているブログです。
明けましておめでとうございます。
本年も「和漢百魅缶」への初日のアップは、
2025年初春連続興行です。
12体、どしどしどしとつづくいろくづ蛇にょろり、と
つらなりつらねてお送り申し上げます。
とざい、とーーーーーーざーーいーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。
■ りんじゃ(鱗蛇)
今年の干支であるへびさんを今回は多めに投入しております。
まず2025年いちばんはじめに投入しましたのは
漢語な呼び方での「おろち」や「うわばみ」にあたるものの一ッ。にょろ。
■ へびごしき(蛇茣敷)
「へびこしき」(蛇甑)と呼ばれるものの類で、
こわがらずに特定のことをおこなうと富を得ることの出来ると語られてたもの。
「ごしき」は「こしき」の転訛だとみられるのですが、
漢字があてられてもいたので、それを優先的にあててます。
『日本怪異妖怪事典 関東』でも出しておいたものですネ。
■ りゅうぐうのほや(竜宮の海鞘)
九州の北のほうではお正月に「味噌漬けのほや」を
えんぎものとして食べる地域があるのですが、
どうしてそれを食べるのか――というおはなしが付属されてる例がいくつかあって
これもそのうちのひとつ。神功皇后のおはなしに接続をさせてます。
東北のほうの「ほや」と、西海道での「ほや」は
食べる種類や食べる部位が異なるというのもお勉強になった点。
■ ききめのつつ(功能砲)
おくすりたちと病将たちが闘ってる様子を描いた絵に
出て来たりする、おおづつ。
画面範囲の都合で(というより、つつ先を前に向けてしまったので)
攻撃されてる疫神たちや悪虫たち、描けなかったでスネ。
■ じゃふ(蛇婦)
王摩系統の絵巻物で描かれるタイプの「ぬれおんな」
火を噴いてる「ぬれおんな」もスタンダードな狩野家の絵巻物にいるので
特にデザイン上の相違点もあまりない、本当にただの同体異名な画像妖怪。
■ がいこつのくるま(骸骨の輿車)
河鍋暁斎が錦絵のなかで描いてる鳥居つき・葱花のっかりな、おくるま。
葱花(そうか。擬宝珠のこと)の載ったおみこしみたいな造りが人力車についてる、
――みたいな造りなのでしょう。たぶん。
『新文教歌撰』(明治7年・1874)の組物に含まれる作品は
今のところ、ひょーせんは2種類だけ確認してます。
そのうちの1枚に描かれてるおくるまでした。
■ いきりなみ(いきり波)
ざざざざざぶーん。くらげをつれてくる波です。
「ほや」を描いたので、何か海のものも描きたかったので
描いた、というものなので季節感は何も考えてません。
ただ「くらげ」もおめでたい儀式のお膳には、武家などでは
必ず添えるものでしたので、そういう点で初春に寄せてみてはイカガ。
■ けんとくたいし(見徳太子)
富くじに関する、ことばデザインの存在。
むかしの寺社での富くじ抽籤会のときに使われてた
ばかながい錐(きり)――目隠しをしたひとがこれで番号の書いてある板を
刺して、それを当たり番号にします――をチャント持たせましたゾ。
ほんじつの、つきどめーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
では、ないです。まだあと4体あります。
■ ぬるでのかたな(白膠木の刀)
お便所に置いておくという木でこしらえる魔除け。
蛇が出たとき、これを振るえば蛇がおとなしくなる――という
ちからもあるとの言い伝えですので今年のこういう席にはピッタリ。
■ かゆをたくおと(粥を焚く音)
観音さまが難船して漂流してしまった原因。
船でおかゆはつくるものではない――との習わしにも
つながってるそうですので、他の土地にもこういうのが
あるんでしょうかね(まだ探してない)
■ しし
「よしか」という猟犬をつれた狩人が
山の中にいるものすごくおそろしい魔物を倒す――というおはなしが
広く存在するのですが、この「しし」はその魔物の1例として見られるもの。
ものすごく抽象的な「おそろしいもの」なわけですが
こういうものも基本種としては重要な席の位置ですよネ。
■せきおく(石億)
暦のなかのおかた。「石億の日」に動かした金品は
10倍になる――といった内容が付帯されてるわけですが
他の「倍になる」などの要素がある暦の日たちと
今後、どう競争させてゆくのかも期待される石億さんです。
一粒万倍に負けるな。
――と、にょろにょろくたくた、蛇の胴腹ながながく、
12体をば無事つつがなく打ち終えました。
本年もいろんなおかおをアップしていきますので
いずれもさまにおかれましては、ひきつづきお引き立てのほど
こいねがい、あげたてまつりまする。
とざい、とーーーーーーーーーーーざーーーーーーーーーーいーーーーーーーーーー。
本年も「和漢百魅缶」への初日のアップは、
2025年初春連続興行です。
12体、どしどしどしとつづくいろくづ蛇にょろり、と
つらなりつらねてお送り申し上げます。
とざい、とーーーーーーざーーいーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。
■ りんじゃ(鱗蛇)
今年の干支であるへびさんを今回は多めに投入しております。
まず2025年いちばんはじめに投入しましたのは
漢語な呼び方での「おろち」や「うわばみ」にあたるものの一ッ。にょろ。
■ へびごしき(蛇茣敷)
「へびこしき」(蛇甑)と呼ばれるものの類で、
こわがらずに特定のことをおこなうと富を得ることの出来ると語られてたもの。
「ごしき」は「こしき」の転訛だとみられるのですが、
漢字があてられてもいたので、それを優先的にあててます。
『日本怪異妖怪事典 関東』でも出しておいたものですネ。
■ りゅうぐうのほや(竜宮の海鞘)
九州の北のほうではお正月に「味噌漬けのほや」を
えんぎものとして食べる地域があるのですが、
どうしてそれを食べるのか――というおはなしが付属されてる例がいくつかあって
これもそのうちのひとつ。神功皇后のおはなしに接続をさせてます。
東北のほうの「ほや」と、西海道での「ほや」は
食べる種類や食べる部位が異なるというのもお勉強になった点。
■ ききめのつつ(功能砲)
おくすりたちと病将たちが闘ってる様子を描いた絵に
出て来たりする、おおづつ。
画面範囲の都合で(というより、つつ先を前に向けてしまったので)
攻撃されてる疫神たちや悪虫たち、描けなかったでスネ。
■ じゃふ(蛇婦)
王摩系統の絵巻物で描かれるタイプの「ぬれおんな」
火を噴いてる「ぬれおんな」もスタンダードな狩野家の絵巻物にいるので
特にデザイン上の相違点もあまりない、本当にただの同体異名な画像妖怪。
■ がいこつのくるま(骸骨の輿車)
河鍋暁斎が錦絵のなかで描いてる鳥居つき・葱花のっかりな、おくるま。
葱花(そうか。擬宝珠のこと)の載ったおみこしみたいな造りが人力車についてる、
――みたいな造りなのでしょう。たぶん。
『新文教歌撰』(明治7年・1874)の組物に含まれる作品は
今のところ、ひょーせんは2種類だけ確認してます。
そのうちの1枚に描かれてるおくるまでした。
■ いきりなみ(いきり波)
ざざざざざぶーん。くらげをつれてくる波です。
「ほや」を描いたので、何か海のものも描きたかったので
描いた、というものなので季節感は何も考えてません。
ただ「くらげ」もおめでたい儀式のお膳には、武家などでは
必ず添えるものでしたので、そういう点で初春に寄せてみてはイカガ。
■ けんとくたいし(見徳太子)
富くじに関する、ことばデザインの存在。
むかしの寺社での富くじ抽籤会のときに使われてた
ばかながい錐(きり)――目隠しをしたひとがこれで番号の書いてある板を
刺して、それを当たり番号にします――をチャント持たせましたゾ。
ほんじつの、つきどめーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
では、ないです。まだあと4体あります。
■ ぬるでのかたな(白膠木の刀)
お便所に置いておくという木でこしらえる魔除け。
蛇が出たとき、これを振るえば蛇がおとなしくなる――という
ちからもあるとの言い伝えですので今年のこういう席にはピッタリ。
■ かゆをたくおと(粥を焚く音)
観音さまが難船して漂流してしまった原因。
船でおかゆはつくるものではない――との習わしにも
つながってるそうですので、他の土地にもこういうのが
あるんでしょうかね(まだ探してない)
■ しし
「よしか」という猟犬をつれた狩人が
山の中にいるものすごくおそろしい魔物を倒す――というおはなしが
広く存在するのですが、この「しし」はその魔物の1例として見られるもの。
ものすごく抽象的な「おそろしいもの」なわけですが
こういうものも基本種としては重要な席の位置ですよネ。
■せきおく(石億)
暦のなかのおかた。「石億の日」に動かした金品は
10倍になる――といった内容が付帯されてるわけですが
他の「倍になる」などの要素がある暦の日たちと
今後、どう競争させてゆくのかも期待される石億さんです。
一粒万倍に負けるな。
――と、にょろにょろくたくた、蛇の胴腹ながながく、
12体をば無事つつがなく打ち終えました。
本年もいろんなおかおをアップしていきますので
いずれもさまにおかれましては、ひきつづきお引き立てのほど
こいねがい、あげたてまつりまする。
とざい、とーーーーーーーーーーーざーーーーーーーーーーいーーーーーーーーーー。
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■雅号
氷厘亭氷泉(こおりんてい ひょーせん)
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■職業
イラストレーター
絵草紙&錦絵研究人
まんが描き
こっとんきゃんでい 主宰
山田の歴史を語る会 同人
新・妖怪党 党しゅ
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