▼本日の妖怪（6858）あおとげぶね

ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
忠太デザインのおふね、鳥じゃないほうの一群。「あおとげぶね」さんです。

海のなかで暴れたりするみどりいろの水の魔物。

伊東忠太による画像妖怪デザイン。
とげとげのはえた水の魔物たちはドイツの軍艦の役で登場したりしてますが、
水の魔物たちとしてデザインされてるパターンを用いてるようで
それぞれが個々の艦そのものをモチーフにしているというわけではないようです。





元となる絵には名称などの記載はないので呼び名はつけました。

本日の妖怪（6857）こひしゅん

ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
忠太デザインのヒコーキ。「こひしゅん」さんです。

魔民たちに飛行機のように用いられる鳥のひとつ。
赤くて大きい。

伊東忠太による画像妖怪デザイン。
ドイツの軍用飛行機の役で登場したりしてます。
飛行機を示すために鳥が用いられているパターンのうちのひとつであって、
個々の艦そのものをモチーフにしているというわけではないようです。
エジプト的なデザインでもあり、もともと
別個にデザインしていたものかとも見えます。

このシリーズの常ですが、
元となる絵には名称などの記載はないので呼び名はつけました。

▼本日の妖怪（6856）しゅようし

ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
忠太デザインの艦。「しゅようし」さんです。

 

魔民たちに軍艦として用いられる鳥のひとつ。
朱色で大きい。

伊東忠太による画像妖怪デザイン。
ドイツのケーニヒスベルク艦の役で登場したりしてます。



軍艦を示すために鳥が用いられているパターンのうちのひとつであって、
個々の艦そのものをモチーフにしているというわけではないようです。




元となる絵には名称などの記載はないので呼び名はつけました。

▼本日の妖怪（6855）おのふり

ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
ひきつづいての忠太デザイン、「おのふり」さんです。

斧を振り回してあたりのものを壊してしまう魔物。

伊東忠太の描いてるデザインの一ッ。
『阿修羅帖』ではランス寺院破壊の絵のなかに描き込まれた
魔民の一群のなかなどに描かれてます。

 


『列伝体 妖怪学前史』、個人的に書いたうちの中では
「妖怪の歴史」っていう語られ方で使われる機会をあんまりみない
伊東忠太をぐいぐい見て憶えてもらいたいですね。



基本的に徳川時代の画像妖怪のまま本当に直線で育って、
そのまま世界各地の画像妖怪に飛んでるので他の人と点と線がほぼ重ならないの。

▼本日の妖怪（6854）しめんかいてき

12月の「和漢百魅缶」へのはじまりのアップは、
TYUUTAデザインから。「しめんかいてき」さんです。

へびの帯をしめた腕のたくさんある魔神で、
あたりいちめんにいくさを挑みまわる性格。

伊東忠太の描いてるデザインの一ッ。
『阿修羅帖』では周辺諸国にいくさを挑んでるドイツに
当てはめられて描かれてます。

▼本日の妖怪（6853）ながせばえ

ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
梅雨どきの吹き吹き。「ながせばえ」さんです。



梅雨どきに吹き寄せて来る「はえ」（南風）のことで、
肥前の国などではこれが強く吹きまいて来ると、
その年は牡蠣（かき）の種がつかないと漁師さんたちに言われてたソウナ。

▼本日の妖怪（6852）ぞくふう

ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
人也卒暴。「ぞくふう」さんです。



漢字で書くと「賊風」です。

からだのなかに混じり込む悪い風で、これが体内や臓腑に入り込んでしまうと
調子が悪くなったり病気につながったりするとされます。

邪気や賊風は、皮（はだ）や毛（かみ）から人間の体のなかに入って来て、
やがて臓腑や経絡に入って悪さをすると考えられたりして来ました。

▼本日の妖怪（6851）はっきょじゃき

ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
肘脇股膕に邪気悪血、「はっきょじゃき」さんです。

体のなかの八虚にとどまりたまって
人間を害し動けなくしてしまう邪気悪血のこと。

八虚は左右の手足にある関節（ひじ・ひざ・わき・また）の総称。
筋・経・骨を傷つけて不得屈伸を引き起こすとされます。

▼本日の妖怪（6850）じゃだいき

ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
不病だけれど害のある。「じゃだいき」さんです。

からだのなかに混じり込む悪い邪気で、
これが臓腑に入り込んでしまうと
人間はたちどころに症状もなくしんじゃうとされます。

黄帝などの説いたとされる「不病卒死」の原因の一ッ。
単に「大気」と表記されることのほうが一般的で、
人間の体内側にある空気・内気の総称。
そのうちの悪いものが人間に悪い作用を及ぼすもの。

▼本日の妖怪（6849）おうむてんぐ

ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
おうむの園。「おうむてんぐ」さんです。



浄瑠璃をうまくソックリ得意に語るようなてんぐ（天狗）たち。

▼本日の妖怪（6848）きんどくぎんどく

ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
毒こがね毒しろがね。「きんどくぎんどく」さんです。



金や銀といった貴金属から生じると考えられてた
からだに悪い毒気。

▼本日の妖怪（6847）さんしんどく

ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
毒の生ずるもとのひとつ。「さんしんどく」さんです。

ひとびとのこころのなかに、こまかく混じり込んで
悪い毒心を起こさせるよくないもの。

「楞厳呪」などにみられることばで、「參心毒」の
「參」の本来の用字は「石＋參」という漢字です。
意味としては「砂」などとおなじようですが、明解な訳義はヨクワカラナイようです。