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氷厘亭氷泉の活動やラクガキをいろいろお届けしているブログです。
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ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
メディスクンデをとめる。「つばきのえだ」さんです。

つばきのえだ 椿の枝

むかし、お釈迦さまが亡くなりそうになっていたとき、
薬師如来が「おつかい下され」と霊薬を投げたのですが、
椿(つばき)の枝がこれを引っかけて止めてしまったので間に合わず、
お釈迦さまは死んでしまったなどと語られてます。



常陸の国の新治郡など、「お墓に椿の木を植えるものではない」
ということの由来のはなしとして語られてたりします。






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2月の「和漢百魅缶」へのはじまりアップは、
ぴーーーーーーーーーー。「こうじんさまのふえ」さんです。

こうじんさまのふえ 荒神様の笛

台所のかまどで火が音をあげて燃えたりすることをいうもので、
「荒神様が笛を吹く」などといいます。
これが起こるのはめずらしいお客さんが訪ねて来たりする前兆だ
と語られたりしてました。



上野の国の利根郡などでいわれるもの。
火が吹いたり音が鳴ったりすることについての
古い吉凶判断がモトとしてあるもの。






ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
良い貢馬とは、「こうそうはくば」さんです。

こうそうはくば 高僧白馬

陸奥の国から献上される優秀な白馬は、
現世で立派な高僧が亡くなると生じる、
といったはなしにみられるもの。




最近優秀な白馬が献上されませんナ、
良い高僧が死なぬ(居ない)からでしょう、といった悪洒落があった様子。






ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
わるいぎす。「めつきぎす」さんです。

めつきぎす 目突き螽斯

上野の国の勢多郡下増田に伝わる。
「ぎす」は「きりぎりす」のこと。


むかし若宮八幡さまは螽斯(ぎす)に目を突かれてけがをしたため、
これをみんな追い出してしまい、
以後はこの地には螽斯はいないんだトカ。





ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
シー異形。「かいちゅうのどうぶつ」さんです。

かいちゅうのどうぶつ 海中の動物

明治37年(1904)11月22日に肥前の国の黒島の
青の浦に出たという大きないきもの。
9尺ほどで大きなひれを持ち、
背中には硬い8本の条(すじ)があったといいます。
漁船がくじらかと思って捕らえようとしたところ、
馬のように大きくいなないて暴れたソウナ。



正体はなんだかわからなかったそうですが、
『万朝報』などの新聞では異形な正覚坊(しょうがくぼう)なのでは?
などと書かれてます。




ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
姫国のものたち。「みずふき」さんです。

みずふき 吹水

むかし江戸の御茶の水の川で捕れたという
4尺くらいの虫。主に魚を食べており、
蝦蟇(がま)みたいな体で、常に口から水を吹いてたトカ。




『姫国山海録』にみられるもの、特にどういったものだ
という呼び名の固定はないようで、単に怪物として記載されてます。





ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
ごっちょの曲芸。「ごうちょう」さんです。

ごうちょう ごう鳥

蝙蝠(こうもり)の大きくなったような鳥。
飼い慣らすと人間のいうことはきいたようです。



『閑田耕筆』に、つなわたりの芸をみせたりしてた
興行があったことを書き記してます。「ごうちょう」というのは、
『山海経』などにみられる名前から採ったものとみられます。



ほんじつの「和漢百魅缶」へのア ップは、
ねずみマリン。「なるとねずみ」さんです。

なるとねずみ 灘鼠

淡路の国の鳴戸のうずしおのあたりにいるという、
海にすむねずみのようなもの。およぎがたくみなようです。



海獣などについてを示したものかと思われますが、
詳しくはよくわかりません。
ほんじつの「和漢百魅缶」へのア ップは、
平氏のおフィッシュ。「のりつねのやがら」さんです。

のりつねのやがら 教経の矢柄

平教経(たいらののりつね)が源氏との戦のなかで放って
海に落ちて散った矢の矢柄(やがら)がなったといわれてる魚たち。



やがらうお(矢柄魚・簳魚)のはじまりとして語られてたりするもの。

ほんじつの「和漢百魅缶」へのア ップは、
歩いてくると足がよごれる。「ほうそうがみののりうま」さんです。

ほうそうがみののりうま 疱瘡神の騎馬

疱瘡神たちのほこらにまつられてたりする、木で出来た白馬で、
疱瘡神たちがどこかへ役目に出たりしたときは、
その足に泥や土がついてるといい、
病気が流行るのを注意したり疫神送りをしたりしたんだトカ。



具体的には、どこに伝わるものなのか未詳。






ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
橋┌(^o^)┐)┐)┐)┐)┐)┐)┐)┐)┐)┐)┐)┐橋。「おおむかで」さんです。

おおむかで 大蜈蚣

川にかかっている橋に化けていた大きな蜈蚣(むかで)。
藤原秀郷(ふじわらのひでさと)が橋だと思って渡ったところ、
むかでだったんだトカ。



上野の国の勢多郡に伝わるもの。
藤原秀郷が大猿のあたりを通ったときに出遭ったと語られてます。


ほんじつの「和漢百魅缶」へのア ップは、
旅僧の口裂けた。「くちさけたびそう」さんです。

くちさけたびそう 口裂け旅僧

道でひとを呼びとめては、突然に鏡のようにぎらぎらひかる目と、
耳まで裂けた大きな口の顔を見せてひとをおどかしてた
旅の僧侶のすがたをした妖怪。




正体は狸(たぬき)だったといい、ある酒屋の小僧さんが
「これはすごい、もう一度大きな口をあけてみせてくれ」と言ったのに応えて、
大口をあけすぎて死んでしまったといいます。





京都の嵯峨あたり、と舞台は語られてますが
大陸のはなしを翻案したもののようです。




プロフィール
■雅号
氷厘亭氷泉(こおりんてい ひょーせん)
■職業
イラストレーター
絵草紙&錦絵研究人
まんが描き
こっとんきゃんでい 主宰
山田の歴史を語る会 同人
新・妖怪党 党しゅ
■自己紹介
ちッちゃかわいいキャラや、ドット絵、ゲーム系のイラスト、妖怪、和物など多岐色々に描いたり、紙もの、立体もの、デザインものなどなどグッズを造ったりしております。

■ PIXIV
■ instagram
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2019年5月より、Tシャツトリニティでシャツを展開させてます。


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