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氷厘亭氷泉の活動やラクガキをいろいろお届けしているブログです。
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ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは 、
内臓のなかみ系。「まよけのたま」さんです。

まよけのたま 魔除けの珠

氈鹿(あおじし、かもしか)の体の中から
とれたりするというふしぎな珠で、猟師たちのなかには
これを「まよけ」として携帯してたひともいたそうです。




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ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
やどを貸してください。「おひめさま」さんです。

おひめさま お姫様
身なりのぼろぼろのきたないお姫様で、
家々の戸口にやって来て「宿をかしてくれ」と頼んで来ます。




親切にしてあげた家の者は富み栄え、
親切にしてやらなかった家は「粟(あわ)のつぶほどたたれ」
ということばを残され、滅びてしまったとされます。





神様や疫病神、弘法大師などのはなしにみられる展開の
「お姫様」版といったもので、信濃の国の木曽郡などにみられます。
「粟のつぶ」は数の多いことを示してます。





ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは 、
まるいもの。「えんどう」さんです。

えんどう 豌豆

豌豆(えんどう)まめを船に持ち込んで食べたりするのはいけないとされてて、
これをすると船が引っくり返って沈んだりするといわれてました。




讃岐の国などに伝わるもので、
高見島などでは「まるいから」いうのが理由だと語られてます。




ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは 、
逆流性狐狸のおみず。「かわのさかながれ」さんです。

かわのさかながれ 川の逆流れ

山などで川の水をまるっきり逆、
下から上に流れてるように見えるというもの。


狐や狸などが起こす化け種目として語られてます。







ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
酉の日ですので、11月のおとりさまの鳥しばり第二弾、
千五百成群食麦。「きゅうしょくばく」さんです。

きゅうしょくばく 鳩食麦

漢字で書くと「鳩食麦」で
千も百もの鳩(はと)の群れが突然やって来て、
畑の麦を食べ尽くしてしまうというもの。
日照りなど、大きなわざわいの前兆であると考えられてました。




ほんじつの「和漢百魅缶」へのアッ プは、
地獄燃料植物その二。「ねのくにのたきぎ」さんです。

ねのくにのたきぎ 根の国の薪

瞋恚(しんい。怒りの感情)を積むにしたがって、
この薪の数は増えてゆき、自身が地獄に堕ちたのちに受ける火力が
変わってくるという向きのたとえ。



「根の国」というのは和歌のことばの上での
やまとことばな雅称で、「地獄」のこと。
和歌に詠まれる際の「じごくのたきぎ」(地獄薪)のことだといえます。






ほんじつの「和漢百魅缶」へのアッ プは、
方角をけがしちゃいけないよ。「ほうがくさま」です。

ほうがくさま 方角様

方角さまをけがすと、家によくないことが起きたりするといい、
その方角に対してお神酒・塩・線香などを供えて謝り、
ゆるしを乞うたといいます。



武蔵の国の都筑郡などに伝わるもので、
暦でいわれる方角のことについてが一般化したものともいえます。









ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは 、
ころころ川に転がるよ。「かわてんごうのひのたま」さんです。

かわてんごうのひのたま 川天狗の火の玉

相模の国の津久井郡などにつたわるもので、
かわてんぐ」(川天狗)が見せて来たりしたという川を流れてゆくふしぎな火の玉。
川天狗に対する「かわてんごう」という発音は相州などにみられるもの。


これが流れて来たのを見て「たいへんだ」と驚いたことに対し
連れの男が「川の流れに沿って流れるぐらい何もおかしくない、
もしも流れに逆らってのぼっていったなら、たいへんだ」と言ったところ、
火の玉は上流に向かって流れ始めたソウナ。



おなじく川のなかを流れて来る火の玉ですが、
上野の国の「かわてんぐ」(川天狗)よりもはなしはおもしろい方面に転がってます。
ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは 、
落雷退散のちからがある。「へぎきゅうり」さんです。

へぎきゅうり 折胡瓜

へいだ胡瓜(きゅうり)を軒にさげて、
艾(もぐさ)と松実(まつのみ)を焚くというもので、
とんでもない大落雷をさけるといわれてました。



文化10年(1813)6月ごろに江戸で騒がれたもので、
6月27日にすごい落雷が来る、これをしておけば落ちてしぬことはない
という浮説があったんだソウナ。



『我衣』によれば、結局のところ
ものすごい落雷などは起こらずじまいだったといいます。






ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは 、
牛をぼかぼか。「うしたたきぼうず」さんです。

うしたたきぼうず 牛叩き坊主

讃岐の国に伝わるおばけで、半夏(はんげ)の日の晩に
牛を叩きにくるといいます。

これを避けるために、牛小屋のいりぐちに
「くずばかづら」や「せんだん」の枝を置いていたといいます。



うしうちぼう」(牛打坊)の仲間。


ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは 、
降る石から身をまもりけり。「くろがねのみのかさ」さんです。

くろがねのみのかさ 鉄蓑笠

かたい鉄で出来ているふしぎな笠(かさ)や蓑(みの)で、
石が空から降って来るような難所の山に行く際に
神々などがつけてゆくといいます。



お神楽などにある五竜王子たちのはなしに登場したりもしており、
浅原神楽では「竜車山」に降る石・真砂から身をまもるものとして
「くろがねのみのかさ」などの文句が見られます。






ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは 、
天人のつけてる服。「ろくしゅのころも」さんです。

ろくしゅのころも 六銖衣

漢字で書くと「六銖衣」で
天人たちが着ているという、とても軽い軽い衣服。


「六銖」は重量を示してるもの。



プロフィール
■雅号
氷厘亭氷泉(こおりんてい ひょーせん)
■職業
イラストレーター
絵草紙&錦絵研究人
まんが描き
こっとんきゃんでい 主宰
山田の歴史を語る会 同人
新・妖怪党 党しゅ
■自己紹介
ちッちゃかわいいキャラや、ドット絵、ゲーム系のイラスト、妖怪、和物など多岐色々に描いたり、紙もの、立体もの、デザインものなどなどグッズを造ったりしております。

■ PIXIV
■ instagram
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2019年5月より、Tシャツトリニティでシャツを展開させてます。


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