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氷厘亭氷泉の活動やラクガキをいろいろお届けしているブログです。
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2020年も、いろいろとみなさまには、お世話になりました。
今年は世界的な新顔疫病でいろいろと不如意なところもありましたが
なんとか露命をつなけることが出来ました。
また明年もお引き立て、ご鞭撻のほど、よろしくお願い申し上げます。



今年の描き納めは今月あたらしくデザインして
まだデザインノートにしか描いてなかった
「あやかす」(綾糟)くんと、きょうの造物大女王さま絵に描いた
「ひゃくせんこう」(百穿口)たち(砲台みたいなやつ、実際ロックマンの砲台な敵ロボ
――4のウォールブラスターのこと考えつつ描いた)にて描き納めでございます。


それではみなさま、どうぞステキな新年をば。








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ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは 、
本年のまいおさめ、恒例の2020年千穐楽連続興行でございます。
12連続うちつづきましてお目に達します。


とざい、とーーーーーーざーーーーいーーーーーーーーーーーーーー。


まくらだんごや(枕だんご屋)
戯文にあの世が出て来ると、いろいろな向こうの店や屋台も登場しますが
こちらの団子屋さんもそのうちのひとつ。
三途川あたりで営業してるそうですが、まくらだんご(死者の枕もとに供えるお団子)
ですので真っ白い素のままのおだんごだそうナ。

なしけんぶつ(梨看官)
『妖界東西新聞』で今年登場したシリーズの中から。
無観客というものは、またウジャウジャと出て来ると興行ものはあおいだですナ。

とんぼうび(蜻蛉火)
豆絵やおもちゃ絵にしばしば、デザインのみの画像妖怪として
蜻蛉は出て来るようで、歌川豊国のおもちゃ絵とかにもあるので
走りは、けっこう古いところの様子。

てっきゅうひょう(鉄穹豹)
『妖界東西新聞』ではオロシヤだの諸国の新兵器たちも
ぞくぞくと画像妖怪に仕立てて出したりするのですが今年は
アイアンドーム(Iron Dome)が話題に出たので、そういうのを造りました。

きゅうしゅうのおば(九州の伯母)
昔話もの。九州からお産の見舞い・手伝いと称して
おかみさんの伯母さんだという人物がやって来るのですが
その正体は、ひとくいの妖怪だったといったもの。
伯母上が訪ねてくるパターンといえば渡辺綱ですが、
これは退治されたりするわけだはないようで、また少し異なる展開もの。

れんぎがえる(擂木蛙)
すりこぎはいろいろなものに化けるとみえる。奇妙きみょう。

じんこうちのう(沈香知能)
『妖界東西新聞』に出したもの。香炉でじわッと脳室温の高い人工知能。
のうみそを描くときは、唐草みたいなぐるぐる模様で描くという様式が
弊社にはありますが、ぐるぐる模様はそういう模様。

ばけかんビール(化け缶ビール)
外食産業のご不振は限りない年でしたので、ささのたぐいの売り上げも
あれこれあったようですが、そういう話題のおりに『妖界東西新聞』には何回か登場した
缶ビールさんがこっちの舞台にもご登壇。

ふうさんみつだいみょうおう(封三密大明王)
『妖界東西新聞』からの選り出しは、新冠病毒と関わってくるものが
やはり多くなってしまいましたナ……。といいつつ、
いまの機会に納めとかないと次に機会があるかどうかわかんねェからナ、
という願いを掛けての編入。おんますく、にますく、はらばった。

じゃざん(邪山)
沈香・啤香・抹香とつづいて、仏書のなかからの悪欲の香り。
こういうフツーの表現単語でしかないのもどしどし描くのが『和漢百魅缶』の本領。
造物大女王さま絵とかにも描きやすい描き割りですネ。

たのくらげ(田水母)
山で捕れた文蛤だとか、海の底で生える松茸だとか、雪の黒焼きなどが良く効く……と
いわゆるところの「この世にないもの」な、ことばあそびのなかに出て来るもの。
「田植えのときにサ、田の中で、くらげのとげが突っ立ったァーィ」

ねなきあっき(根无き悪鬼)
さいごは悪魔、魔王もの。神楽祭文などに出て来たりする
海の向こうから来る悪いもの。西の海へとサラりサラり。
きょうの和漢百魅缶のことを描いた『妖界東西新聞』でも、
こちらさんを描かせていただきました。
ときどきは種類を増やしていかないといけないので
衣裳方に頼んで、花びらの衣を工夫してもらいましたヨ。




さて、以上で都合12体。つつがもでなく、みやいり貝もなく、
無事に2020年もまいつくすことができましたから
最後はいつものごとく、押戻し、押戻し。

たけばこみついわ(竹方美頭石)さんです。










どすんどすん。









いずれもさまにおかれまししては、
本年も和漢百魅缶、限りなきご愛顧を受けまして
またいろいろと描きつらねることが出来ました。



明年もまた、つづけて参りますので、よろしくお引き立てのほど
こいねがい上げたてまつります。







とざい、とーーーーーーざーーーーーーーいーーーーーーーーーーーー。
ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは 、
どこかでみたようなタコさん。「しおがまのおおだこ」さんです。

しおがまのおおだこ 塩釜の大蛸

明治31年(1898)に陸前の国の
塩釜の沖で捕られたという大きなたこ。
黒くて白まだらがあって7本足、
頭から足の先っちょまでが4.5mほど、
しゅろの毛のようなものが胴には生えていたと言います。



足が7本というのは「しちほんあし」(七本足)などに
見られる特徴ですが、こちらの場合、単にちぎれていただけかも知れません。




浜辺に流れ着いたとして書かれてる
しまだのおおだこ」(島田の巨蛸)とは
完全に新聞の文章での特徴描写が合致してるので
おなじ存在であるともいえますが、単に焼き直し話題なのかも知れません。


ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは 、
ふわふわフイッシュ。「だんぎぼう」さんです。

だんぎぼう 談義坊

海にぷかぷかと顔をだしたりする、
ぼうずあたまのようなふしぎなもの。魚の仲間だといいます。



神田玄泉『日東魚譜』の「異魚」の部類に
「うみぼうず」(海坊主・和尚魚)や「すなめり」「ぬりおけ」(塗桶)のようなものとして
分類されてもいたりする段階がありますが、
「だんぎぼう」(談義坊)「だんぎほうし」(談義法師)などの呼び名は、
かじか・いしぶしの仲間にもみられる異名で、何か混雑があるようです。




ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは 、
おっぱいに良い鯉だよ。「ちごい」さんです。

ちごい 血鯉

近江の国の余呉湖にいるという、体のどこかしらかが
真っ赤な鯉(こい)で、子供が出来たひとが食べると
乳がよく出るといわれてました。




賤ヶ岳の戦いのときに死んだ侍たちの血で
赤くなった鯉たちなんだソウナ。





ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは 、
陽の毒。「たいようかき」さんです。

たいようかき 太陽火気

漢字で書くと「太陽火気」で
太陽火気から生じるもの、太陽火気を含んで生じるものは、
毒をもつ存在になるというかんがえかた。



魚などでいうとふぐなどはこれに属してるため、
毒を持ってるのダなどと『論衝』などでは説かれてました。



ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは 、
おこり快癒鮒……じゃなくておこぜ。「かまどさまのおこぜ」さんです。

かまどさまののおこぜ 竈様のおこぜ

吉備の国などにつたわるというもので、
瘧(おこり)をわずらったひとが出たときは、
竈神さまに「おこぜ」を供えて祈ると良いといわれてたソウナ。



このことを記してる緒方惟勝『杏林内省録』によると、
「おこぜ」は竈神の大好きな魚だからと語られてたといいます。
一般に「おこぜ」は山の神が愛好してるとされてますが、
それにつながってるものだといえそうです。


瘧疾を治すための俗信には鮒を用いるものがみられ、
かためのふな」(片眼鮒)や「おいどさまのふな」(お井戸様の鮒)などがあります。


ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
おこり破邪鮒「おいどさまのふな」さんです。

おいどさまのふな お井戸様の鮒

常陸の国の行方郡の蔵川に伝わるもので、毎年10月25日に
「お井戸様」と呼ばれるところで釣られていた1匹の鮒(ふな)のこと。
これをお酒でじっくり煮込んだものが、一年のあいだ神社で保存されたりしました。
もし瘧(おこり)になって苦しむひとが出た場合は、
この鮒をさげて来て食べると治るとされてたソウナ。



名古屋の「かためのふな」(片眼鮒)なども同じく瘧疾を破邪するとされています。



ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは 、
おこり撃墜鮒。「かためのふな」さんです。

かためのふな 片眼鮒

尾張の国の名古屋の闇森八幡社の森の池にいる鮒(ふな)で、
瘧(おこり)になったひとはこれを1匹もらって来て
祈るとよいとされてました。治ったら、お礼として
鮒を2匹にして池の中に返していたソウナ。




ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは 、
回禄フラワーまたいろいろ。「しどめのはな」さんです。

しどめのはな 地梨花

しどめの花をむやみに摘んできたり、
家に持ち込んだりするのは
火事になるからだめだといわれてたソウナ。


常陸の国などでいわれる俗信。
しどめはくさぼけの異名の一ッ。


花に関する祝融回禄の俗信は
うすももつつじ」(淡色躑躅)や「かじばな」(火事花)など赤い色の花に多い。
ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは 、
ふつうにはミエナイ。「おとなのてんぐ」さんです。

おとなのてんぐ 大人の天狗


立派な僧侶や行者のようなすがたの天狗ですが、
ふつうに見ようとしてもすがたは見えないといいます。



むかし夕食を食べ終わると大和の国の吉野郡の洞川から、生駒山まで
茶のみ話をするために遊びに来てた「前鬼の和尚さん」と呼ばれる老僧が、
生駒山の小坊主たちに


「子供の天狗ではなくて、大人なすごい天狗を連れて来て、見せてくれ」


とせがまれ、法会のときに連れてきたことがあったという。
前鬼の和尚さんが「こうして見てみろ」と、自身の着物の
袖(そで)をくぐらせて見せたところ、そのすがたが見えたソウナ。







こどものてんぐ」(子供の天狗)の翌年に
前鬼の和尚さんが連れて来た天狗。
特殊な見方でしかすがたが見えないというかたちは、天狗には限定されませんが、
「そでごしに見る」というやり方はほかにも広く見ることが出来る例。


ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは 、
松の木の上であそびましょ。「こどものてんぐ」さんです。

こどものてんぐ 子供の天狗

子供な天狗たちで、7歳8歳くらいの
子供のようなすがたをしてるといいます。



むかし夕食を食べ終わると大和の国の吉野郡の洞川から、生駒山まで
茶のみ話をするために遊びに来てた「前鬼の和尚さん」と呼ばれる老僧が、
生駒山の小坊主たちに


「天狗を見知ってるなれば、連れて来て見せてくれ」


とせがまれ、法会のときに連れてきたことがあったという。
前鬼の和尚さんが「あれじゃ」と示すほうを見れば、
松の木の上で数人が遊んでるのが見えたソウナ。





プロフィール
■雅号
氷厘亭氷泉(こおりんてい ひょーせん)
■職業
イラストレーター
絵草紙&錦絵研究人
まんが描き
こっとんきゃんでい 主宰
山田の歴史を語る会 同人
新・妖怪党 党しゅ
■自己紹介
ちッちゃかわいいキャラや、ドット絵、ゲーム系のイラスト、妖怪、和物など多岐色々に描いたり、紙もの、立体もの、デザインものなどなどグッズを造ったりしております。

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