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氷厘亭氷泉の活動やラクガキをいろいろお届けしているブログです。
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ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
土佐守さまがひっくりかえる。「おおづつふぐ」さんです。

おおづつふぐ 大筒河豚

ものすごく大きな河豚(ふぐ)で、
巨大なかみなりのような音をたてて人々をびっくりさせたりします。



幕末の戯文などに見られるもので、
異国船警備や西洋式調練のために引き出された
大筒(大砲)を、鉄砲(河豚)の太くて大きなもの として表現したりしてるもの。



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ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
かねかりて氷ざとうをかみくだく。「こおりざとう」さんです。

高利砂糖 こおりざとう


ものすごく大きくふくれあがってかたまったりする、
ふしぎでいやみのある味の氷砂糖。


戯文などに見られるもので
座頭金の「高利」と「氷砂糖」のぬえ合成。



ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
ちゅーちゅーかねかえせ。「だいこくがねのねずみ」さんです。

だいこくがねのねずみ 大黒金の鼠

「だいこくてん」(大黒天)が他の神仏におかねを貸したりするときに、
返済取り立てに行ったりするねずみたち。
玄関先に群れで押し寄せて、「はつかねずみと日延べはならぬ」などと
わめき立てたりします。



恋川春町『通言神代巻』に登場する
大黒天のつかいのねずみたち(だいこくねずみ)で、
座頭金の取り立てのようなかたちで設定されてます。





ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
じっとみる。「ながいめでみるひと」さんです。

ながいめでみるひと 長い目で見る人

こころもちのおだやかなひとたちで、じーっとだまって
顔から生えてる長い目で対象をみまもりつづけたりする人々。



戯文などにみられるもので、「長い目」で見守る
という表現を直接そのまま設定に移したもの。





ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
きもほそい国。「ひとなかでちいさくなるひと」さんです。

ひとなかでちいさくなるひと 人中で小さくなる人

胆や心がとてもほそいひとたちで、たくさんの人の前や
家の外に出てしまったりすると
またたくまに小さくなってしまうという人々。



戯文などにみられるもので、人前で「小さくなる」
という表現を直接そのまま設定に移したもの。





ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
伝染病のとり。「うつる」さんです。

うつる 鵜鶴

病原菌などをひとにうつらせてまわる悪い鳥。


戯文などに見えるもので、伝染病などを題にした
「考えもの」でしばしばつかわれてる答え(「鳥ふたつ」=「う・つる」)が土台。





ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
書き損じては裂き喰らう。「ひつじ」さんです。

ひつじ 秘羊

「秘つじ」といったおもむきのもので、
ひめたる恋ゆえになかなか完成しない恋文(こいぶみ)を食べる、
ひつじのようなけもの。




戯文などでみられるもので、ひつじと
「ひみつのこと」「ひめたる恋」などのぬえ合成。
昔の十二支づくしでは羊と紙とに連想がある点から
その生態が「恋文」や「痴話文」に密接につながってます。



ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
施のこころ。「せだま」さんです。

せだま 施玉

他人へのほどこしのこころをつかさどっている魂の化身。



教訓絵などで描かれてたりすることのある「善玉」や「悪玉」の仲間。
「悪玉」や「貪玉」(どんよくだま)によって叩きのめされてたりもします。




ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
やたらに異国の鸚鵡学。「だいがくし」さんです。

だいがくし 大鰐士

漢字で書くと「大鰐士」あるいは「大鱷士」で
異国の鸚鵡(おうむ)学を習得してるわにたち。




明治前期の戯文などにみられるもの。
「学」と「鰐」のぬえ合成によるもの。
「異国の鸚鵡学」というのは海外の学論をそのまま述べるダケのこと。




ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
天狗ノ高鼻・銀行ノ層閣。「ぎんこうてんぐ」さんです。

ぎんこうてんぐ 銀行天狗

おかねの取引に長けてる天狗たち。
ものすごい高い塔閣が鼻になっちゃってます。



明治前期の戯文などにみられるもので、
天狗の高い鼻と第一国立銀行の屋根の上の高い塔閣のぶぶんを
対比したりしたもの。





ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
山に千年、川に千年の白狐。「にせんのびゃくこ」さんです。

にせんのびゃくこ 二千の白狐

山に千年、川に千年、都合二千年間のあいだ生きた
真っ白いきつねのばけたもので、
ものすごいにおいのする「白狐の屁玉」というのを持ってるなどとも。



明治前期の戯文に出て来るもので、
「化け狐」などの文脈で娼妓などのことについてをくすぐったりしたもの。
「二千」という数字は「にせもの」などと通わせられたりも。




ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
僅かに田畝を肥やすに過ぎず。「うしのほね」さんです。

うしのほね 牛の骨

牛の骨がへんげしたもので、
本来はものすごい玉妃(ぎょくき)になる予定なのですが、
みんなふしぎと失敗して田畑に埋まったり、作物に栄養を与える
はたらきものにしか化けられないといったもの。



明治前期の戯文に見られるもので、
どこだかの馬の骨(芸者)が貴顕に玉の輿して夫人にへんげする、
といったことの対としてつくられてるもの。
骨粉剤(こつふんざい)は廃棄される牛骨から生成される田畑の肥料。





プロフィール
■雅号
氷厘亭氷泉(こおりんてい ひょーせん)
■職業
イラストレーター
絵草紙&錦絵研究人
まんが描き
こっとんきゃんでい 主宰
山田の歴史を語る会 同人
新・妖怪党 党しゅ
■自己紹介
ちッちゃかわいいキャラや、ドット絵、ゲーム系のイラスト、妖怪、和物など多岐色々に描いたり、紙もの、立体もの、デザインものなどなどグッズを造ったりしております。

■ PIXIV
■ instagram
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2019年5月より、Tシャツトリニティでシャツを展開させてます。


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